12/05/08 14:56:49.28 DK/muD3e
>>94の続き
■イチローが音頭をとる
日本の基準に倣えば、後輩がそんな態度で先輩に挨拶することは考えられないが、イチローも“しょうがねぇなあ”という表情で、笑みを返すだけだ。
川崎にしても、打撃練習で柵越えを放ったあとに「イチローのパワーをもらったぜ!」と叫ぶなど、ときに“イチロー”呼ばわりである。
昨年の今頃、イチローとサウンダースの間には、こんなこともあった。
4月25日、マリナーズはシアトルからデトロイトへ移動。その夜は試合がなかったために、チーム全員で食事に出かけたという。それは、結婚したサウンダースのお祝いが目的だったが、その音頭をとったのはイチローだったそうだ。
「レストランにつくまで、何も知らされていなかった」というサウンダース。1年後の今も、あのときのことを思い出すたびに「胸が熱くなる」とほおを緩め、「全く予想していなかったし、僕のためにそんなことをしてくれるなんて思いもしなかった」と話した。
■チームのまとまりを感じる
もともと近かった2人の距離がより縮まったのは当然だが、若い選手の多くはそのとき、イチローの別の一面にも触れ、親近感を覚えると同時に、チームのまとまりみたいなものも感じたそうだ。
昨年がメジャー1年目だったトム・ウィルヘルムセンも、「なんか、居心地がよかった」と振り返る。
おそらく、誰が主催してもよかったものではなく、イチローが呼びかけたからこそ、そういう結果になったのだろう。
チャンスで誰がタイムリーを打つかで、その後の試合の流れが変わるのと一緒だ。ただ、イチローが何かを計算してそうしたかといえば、答えは「NO」に違いない。
続く