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彼らは、戦後までいたが、その後急速に姿を消す。
その理由は、簡単だ。
昭和20年、既に日本の基幹エネルギーは石油にシフトしていた。
明治末期にはすでに炭坑はどこも経営難で、昭和初期には次々と閉山されていた。
しかし、敗戦後のエネルギー不足は炭坑の復活をもたす。
日本が自給出来るのは石炭しか無い。
あらゆる人間がただ同然の給料で炭坑労働に従事した。国が、それを強力に奨励した。
労働者達も、それがお国のためでると、必至で働いた。
一日一杯、飯場飯が食えれば上等、そう言う時代だった。
サンカと呼ばれた人々も、その労働力の一員として吸収されたと考えていい。
それが本来の彼らの職能であったのだから。
彼らはもう、山に棲む理由が無くなったのだ。