14/02/20 13:18:55.77 HjdsTYIn
迷える中華難民 「現地食」 に落胆も
海外の旅も、長くなると中華料理が食べたくなる。ヨーロッパで石造りの街ばかり
歩いているとき、ふと遠くに漢字の看板や赤いちょうちんを見つけることがある。
するとふらふらと誘い込まれる。人口1千万人級の大都会は必ずといって
いいくらい、チャイナタウンがあるので助かる。
昔、ギリシャをバックパッカーで歩いていた頃、オリーブ油だらけと松ヤニ入りの
ワインに辟易 (へきえき) し、胃も疲れた。日本料理店などはなく、しょうゆ味の
中華に駆け込みたいと探し回った。しかし食べたい時には見つからぬもの。
この落胆は今もよく覚えている。
ただし運よく見つけられたとしても、中華といえども同じ味ではない。どの土地でも、
現地にあった味を生み出す華僑の柔軟さのため、料理はどんどん
フュージョン化していく。つまりいかに現地に溶け込むかが大事なのだ。
こんな味ではない、と言っていると別の料理にとって代わられてしまうのだ。
かつてどこにでもあった中華料理店だったが、最近では、べトナム料理をよく
目にする。特にパリにはベトナム料理店が多い印象がある。野菜たっぷりの
ベトナム料理はうまく中華のエスプリを取り入れ、健康志向の富裕層に
ぴったり。日本のすしとともに大流行である。
産経新聞(2014.2.19)
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