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朝鮮の稲作の起源
稲作の伝来は、おそくとも新石器時代の後期である西紀前1000年以前で
あったろうと思われる。
稲作がまず朝鮮半島に入ってきたのは北方経由であろうし、もちろん、その後で、
弁辰 (弁韓) にも稲の新種と水稲栽培の一層進んだ技術が南中国のような
ところから渡来してきたと推測できないこともないので、むしろ、南方渡来の
稲種やその栽培技術が、南朝鮮の地の利によって、稲作の発達の大きな
基礎となったかもしれない。
したがって、日本へ初めて入った稲作は、北中国→北朝鮮→南朝鮮→
九州であるか、あるいは南中国→南朝鮮→九州であるかは問わず、
朝鮮には、諸般の文化 (とくに農耕文化) の輸入経路の距離や、
国際情勢 (異民族との接触、またはその勢力の浸透) や便宜 (陸路や
海路) からみても、また朝鮮の稲の種類を形態や育種学上、北中国型と
みるところからも、北中国経由を支持することにしたい。
李春寧著;飯沼二郎訳 「李朝農業技術史」 (未来社) p.28
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