13/02/25 08:49:26.47 qCJHLgLq
>>381
ところが、男と娘の書類は別の医師の名で記入されていたが、筆跡が酷似していることに
職員が気付き、不正が発覚した。ただ、これは事件全体の入り口に過ぎず、その後の捜査で、
親族ぐるみの虚偽請求の実態が明らかになる。
◆親族間で役割分担
府警によると、一族は中国残留孤児の家族として入国。
一連の事件を主導したのは、詐欺未遂容疑で逮捕された妻の弟(38)だった。
弟は19年ごろ、中国に滞在中に病院を受診。帰国後に偶然知った同制度を利用したことで、
「書類を偽造すれば、治療を受けていなくても療養費がもらえるのではないか」と思いついたのだという。
申請には、病院の領収書なども必要なため、姉の夫である詐欺未遂容疑で逮捕された男に、
中国で病院の印鑑が押された偽の領収書を入手するよう依頼した。
さらに、兄の娘で、日本語が堪能な女子大学生(23)に文書の偽造や申請書類の作成を手配。
こうして役割を分担した上で、ほかの親族らに入院したように装って次々と療養費を請求させていった。
不正受給額は、府警が立件した分だけで21年10月~23年7月の9件の虚偽申請で
約240万円に上った。
さらに、最初に詐欺未遂容疑で逮捕された家族が以前、生活保護を受給していたことも判明した。
生活保護受給者の場合、長期間海外に滞在する際は自治体に届け出る必要があるが、この家族は
無断渡航を繰り返し、中国に滞在していた期間も保護費を受給していたため、保護を打ち切られたという。
生活保護受給者は医療費が無料のため、保険に加入する必要はなく、
この家族は保護が打ち切られた後、国保に加入。海外療養費の虚偽申請をしており、
捜査関係者は「別の形で金を得ようとして、この制度を狙ったのではないか」と憤る。