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インサイダー:金融会社社長、起訴内容認める 横浜地裁
毎日新聞 2012年11月13日 20時04分
ＳＭＢＣ日興証券（旧日興コーディアル証券）が担当した株式公開買い付け（ＴＯＢ）を
巡るインサイダー取引事件で、金融商品取引法違反に問われた韓国籍で横浜市の金融会社社長、
加藤（本名・金）次成被告（６７）は１３日、横浜地裁（朝山芳史裁判長）の初公判で
起訴内容を認めた。検察側は冒頭陳述で、同証券元執行役員、吉岡宏芳被告（５１）＝
同法違反で起訴＝から得た未公開のＴＯＢ情報により１８銘柄の株を購入していたと主張した。
一方、吉岡被告は公判前整理手続きで無罪を主張する方針を明らかにしており、別に
開かれる公判では２人の共謀の成立が大きな争点になる見通しだ。
検察側は、金被告が０５年ごろから吉岡被告の知人に融資し、吉岡被告から得た株価
情報を基に株取引していたが、株価の低迷や融資の焦げ付きで約６億７０００万円の
損害を受け、吉岡被告に穴埋めのためインサイダー情報を教えるよう求めたと指摘。
起訴内容の取引３件で金被告は約３６２０万円の利益を得たと述べた。【山下俊輔】
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