12/03/20 16:31:56.80 i67kYEtv
>>408
明治時代の女郎屋の繁栄をもたらしたものの1つに、戦争がある。出征兵士の慰安と称して、
周囲のものが出征者を女郎屋へ送るのだ。次には戦勝したといって <酒と女>、今度は朝鮮を
獲ったといって <酒と女> である。女郎屋は大盛況、楼主は大儲けだが、憐れむべきは
娼妓である。楼主は、溢れるほどの遊客を捌ききるために、薄暗くした女郎部屋に幾人もの客を
詰め込んだ。屏風でいくつも仕切り、煎餅布団を敷いて男たちを寝かせる。そして1人の女郎が
順番に廻って用を済ませていくのである。
文明開化が何だ。彼女たちは、いったい何なのだ。
これだけ身を粉にして働いても、「前借金」 とよばれる借金が増えていくばかりであったのである。
その拘束期間は延びてゆくばかりで、永遠に抜けられない。
ちなみに明治政府は、‘女郎買い’ を市民権として認めていた。しかし若者同士の恋愛は
犯罪として認めておらず、多くのプロレタリアの息子が嫁をもらえない境遇にあったことも、
女郎屋繁栄の一因であるようだ。
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