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文学も堂々と「韓流」に合流するか
「何の予備知識もなく読み始め、一気に心を持っていかれてしまった」(松永美穂早稲田大
学教授・朝日新聞7月24日付)
6月中旬、日本語版で出版された韓江(ハン・ガン)氏の小説『菜食主義者』(クオン出版社)
の書評だ。この小説が、初版1刷5000部が完売し、まもなく2刷に入る。『菜食主義者』は、
突然、肉を食べることを拒否し、やせ細っていく妻の姿を見守る夫の話などを収録した連作
小説。実用書や韓流関連本ではない小説が日本で2刷に入ったのは非常に異例であり、
韓国文学作品の日本進出の歴史において意味があると評価されている。さらに、米国と欧
州でブームを起こした申京淑(シン・ギョンスク)氏の『ママをお願い』も、9月末に集英社か
ら出版される予定であり、日本国内の韓国文学ブームに関心が集まっている。
日本の出版評論家の舘野晳氏によると、2008年から2010年までに日本に紹介された
韓国文学作品は58種(同時期に韓国で翻訳・出版された日本文学作品は2555種)にす
ぎない。それさえも初版の販売が容易ではない。BCエージェンシー日本語圏担当の韓幸
子チーム長は、「初版がすべて売れて2刷に入ったケースは聞いたことがない」と話す。
このような現実の中、『菜食主義者』の反響が良かったのは様々な面で肯定的であり、複
合的な背景があると専門家らは分析する。まず、韓国文学に対する関心の増加だ。在日
韓国人3世の翻訳家や2000年代以降、韓国文学に関心を持つ現地学者が現れ、韓国文
学に関心を持つ層が広がった。在日韓国人の金承福(キム・スンボク)クオン出版社代表も、
ソウル芸術大学で詩の創作を専攻し、韓国文学に関心を持つようになった。09年に、韓国
の文学作品を出版するためにクオン出版社を設立した。