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(>>422 の続き)
「静岡共同行動」のテーマとしては、強制連行の歴史などに取り組んだが、同胞の参加者
からは「いまの問題」にもっと焦点を当てるべきとの意見が上がったという。「高校無償化」
に関する日本政府の差別的施政についても議論が交わされた。それは「過去の歴史と現
在の状況が繋がっている」という視点をメンバーが共有していくプロセスだった。
昨年、「静岡共同行動」は各政党の静岡県連に対して「無償化」問題に関する申し入れを
行い、静岡朝鮮初中級学校との交流会も企画した。森さんによると「行動することで、メン
バーの中に新たな問題意識が芽生えた」。「強制併合100年」を機に掲げた目標が「一年
で達成されるものではない」という認識が深まり、「在日コリアン」に関する冊子を編集する
アイデアが具体化していった。
「若い人にも読みやすく」
昨年秋、12人の編集委員が選ばれた。「自分自身も勉強しながら、分担されたパートを執
筆」(森さん)するという方法で作業は進んだ。編集委員たちは、静岡県に朝鮮学校が存在
する事実も知らない県民が多いという現状を踏まえ、身近なテーマを平易に記述すること
を心がけたという。
冊子には在日コリアンの歴史や植民地支配に対する日本の謝罪、賠償問題に関する解説
以外にも「コリア(ン)の元は『高麗』」、「『北朝鮮』という国名は存在しない」、「朝鮮から来
た日本語」などのコラムも掲載されている。