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「天下之達道」と「人之所不可不由焉而行」が「A 之 B」という形をしていて、
天下/人と意味の共通するところがあるから、これは対句っぽくつなげるところでしょう。
「仁というものは、天下の達する道にして、人のこれによりて行わざるべからざるものなり」を推します。
達道を「たつどう」とそのまま読むよりは「達する道」でしょう。
これが「道に達すること」という動詞句的な意味でないのは、
「天下が道に達する」とはどういうことなのか語句が通じなくなることによって保証されます。
達道すなわち「広く隅々まで及ぶ道」として、抽象的に「普遍的なもの」という意味であると考えれば、文意が通ります。
所~者は所だけ、者だけでも名詞句にするのですが、両方使うことがあります。
意味は「者」単独と変わりません。
「不可不」というのは常套的な二重否定で「~しないことは許されない」すなわち「かならず~する」という意味。
この不可不は由焉と行の両方にかかっています。