12/09/04 01:44:44.12 PRVWhZwn
閑話休題。
発声の実践においては益々段階が大切になります。
これから練習を始める子に、あれやこれやと声種やレジストリーを教え、
出し方はこうだ、感覚はこうだと説いたところで、それは評論家を育成しようとするも同じです。
それか私みたいな頭でっかちの半端者を生むか…
もっと段階的に順を追って方法論を提示し、その時折の知識を必要な量だけ与えなければ、
それこそ小学生に高校課程を教えて混乱させることに等しいのです。
スタートライン・プロセス・目指すゴールは十人十色です。
しかも人それぞれ感覚・発声の現状は千差万別ときている。
厳密にみれば、方法論は個々人の数だけ存在するはずです。
通底する理論からグルーピングされた一般論を経て、インディビジュアルまで細分化される方法論に至る。
しかも生兵法は何とやらみたいに、今の自分には難しくて脇に置いておくべき知識まである。
知識にこのようなマッピングを行わないと、自分に合わないものを手にとって徒労に終わりかねません。
今自分にはどんな練習が必要なのか、どんな知識が必要なのか。
その取捨選択は非常に難しいでしょう。
どうかリテラシーをもって取り組んで下さい。