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オノヨーコがかつてインタビューの中で、このように言ったことがある。
「日本という国は、才能ある人が出てくると、出る杭を打つ、というか潰してしまうところがあります。だから私は、外国に出ることにしたのです」
オノヨーコのこの決断は、正しかった。当時から前衛的な作品を発表していた彼女は、アメリカのニューヨークに渡り、好意的な評価を得た。
またイギリスでも個展を開催し、たまたまそこに訪れたジョン・レノンと知り合って、互いにかけがえのない人生のパートナーとなるのである。
確かに、もしもオノヨーコが日本に居続けたとしたら、今日のような彼女の芸術家としての世界的評価は得られなかったであろう。
彼女が言うように、日本は全体として変わった感覚の人間を忌み嫌う傾向の強い社会である。
日本では「変わっている」ということはけっして褒め言葉ではない。「人と違う」のではなく、「人と同じ」であることを無言のうちに求められる窮屈な社会である。
飛び抜けた才能があったり、変わった発想をする人間は、日本社会からは当然の如くにはじき飛ばされることになる。