14/07/02 10:52:18.29
私の土曜日は,自分の子どもをバス停まで送っていくことから始まる。
7時 34分のバスに乗せるために,7時25分に家を出る。
バス停まで子どもを送った後は,行きつけの喫茶店でコーヒーを飲むことにしている。
7時30分開店だが,私よりも早いお客さんもいる。
そこで,新聞3紙,週刊誌2冊を読む。これらを読み終える頃には,店のほとんどの席が埋まっている。
私以外の常連客で一杯だ。私は2人かけの席に座わる。
新聞3紙を読むとなると,3紙全部を自分の席に持ってくると読むのに便利だとわかっている。
しかし,私は1紙しか席には持ってこない。読み終えるとまた1紙を取りに行く。
その喫茶店には1紙ずつしかない。私がその新聞を読んでいる間は,他の方が読むことができない。
だから,1紙ずつ取り替えにいくことにしている。週刊誌も同じだ。
そうやって迷惑がかからないようにひっそりと時間を過ごす。
さて,いつものように,その喫茶店でコーヒーを飲みながら新聞と週刊誌を読んでいると,これまたいつもと同じようにお店が混雑してきた。
私の前の席も相席で知らない方がコーヒーを飲んでいる。そこへ,4人のお客さんが来店した。
店主の女性が申し訳なさそうに「あいにく席が一杯なの,申し訳ありません」と言うと,
4つある4人掛けのボックスシートのうち3つから「もう帰るから」と声がかかった。
それを聞いた女性店主と来店したお客さんは「申し訳ありません。ありがとうございます」と答える。
土曜日の朝,ゆったりとした時間を過ごしたい人もいる。
自分は先に来たからもっと時間を過ごす権利があり,席を空けなくてもよいと思いがちだ。
しかし,そこで,一声「帰るから」といって席を空ける心遣い。
この店を繁盛させる雰囲気を醸し出しているかもしれない。
権利だからという自己主張よりも譲り合いや思いやりのほうがほっとした気持ちにさせてくれる。
周りを幸せにする力がある。
混雑している場所で一杯の飲み物でいつまでも席を占領している人たちを見て,あなたは幸せな気持ちになれますか?
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