12/03/21 14:17:43.22
客を招いてもてなす経験がないと、大成しない面もある。
招くとなるとそれなりのお道具が必要。
良いお道具で客をもてなしたいのは亭主の心入れ。
茶会で正客に出せるような茶碗となると、百万越えが普通なので、
むしろ先生は安く三十万と言って下さった可能性もなくはない。
師匠から頂いた茶碗なら、思い入れも強いだろう。それだけの茶碗を無償では無理でしょう。
一生に数個だけ、格別良い茶碗と釜を揃え、それで生涯済ませる先生もいらっしゃるよ。他は作られたり調達されたり受け継いできたお道具。
私財を投げ打ち、様々な物を犠牲にして、困窮の中、悲憤の死を迎えた芸術家の多さを考えてみたら良い。
芸術はそういう残酷さがある。
そこまでは無理だったら少し引いて、自分のためや、身近な人とだけ楽しむ道に切り換えたら良い。