12/06/20 16:02:52.21 vGTMME4X0
>>659
小川原本で無署名社説の扱いがどうなっているのかと気になって、調べてみた。
本文中には福沢が関与していない社説があるとはかかれていない。
注意深く見てみると、第4章外交論の註45(126ページ)に、
「以下、本章で扱う『時事新報』社説に対する福澤の関与について概観しておこう。」
とあって、石河の例の言明が引用され、さらに関与の証拠として明治20年から
26年までの手紙が紹介されている。
草稿残存社説については付記があるが、ないものも使用されていて、
それはどうなのかはっきりしないように感じられる。
巻末の「書名・論考名」をざっと見てみたが、
安川が問題視している日清戦争期以降の社説はほとんど非言及だ。
となると、安川からは、「逃げた」と批判されるのは避けられない。