12/06/19 14:15:38.64 dVDllQhd0
>>650
安川も平山も索引には出ていない。註からは採っていないようなので、
そちらは直接見ないと。本文中では大きくは取り上げられてはいなかったと思う。
>>651
議会については、幕末期は国会論、それから県会優先論となり、明治11年ころ
また国会論(憲法草案とからめて)、そして14年政変後はやや距離をおくようになった
とのこと。なぜ優勢順位が変わったかについては、はっきりとは書いてなかった。
憲法論についての新たな見解は、政変のトラウマをより強く言っているところかな。
天皇論は「帝室論」重視で、戦前は重要視されていなかったのに、戦後にわかに重要となった
という部分が興味深い。安川に触れていないので、反論もない。
外交論についても丸山の意見にそったもので、従来の正統派政治学者の見解をなぞっている。
いや、「パワ・イズ・ライト」の側面は最初からあった、というところからは、
むしろ安川にも近いのか。ただしそれはリアリズムということで、むしろ弁護している。
全体としてよく調べてあって、結論も正統派として妥当。だから教科書向きといえるが、
刺激的というところは少ない。