12/06/08 21:19:39.98 FMpUCkNG0
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野依秀市と言っても、貴人をはじめ、ほとんどの人はわからないと思いますが、
言わば、三鬼陽之助、佐藤正忠の大先達というか、あの手の雑誌の元祖、草分けであった人物です。この野依秀市は、
明治の財界人に取り込み、「帝都日日新聞」などを創刊し、衆院議員も2期つとめた右翼というか、文字通り、新聞記者の原初、土俗的ジャーナリストです(笑)。
貴人が興味を持つ人物なので、お調べになると良いと思います。人間的に愛嬌のある人らしく、とても思想、
心情的には異なると思える、あの内村鑑三とも仲が良くて、野依の事業や著書の推薦人になっているほどです。
へー、驚きました。そんな人がいたなんて全く知りませんでした。先生のメールは続きます。
彼は、「の」という平仮名の家紋をつけた羽織を着て、慶應出身(自らは大分生まれで、慶應義塾商業学校出身)の財界人などに近づき、政・財界に大きな人脈を築きました。
佐藤准教授は現在「考える人」誌でこの野依秀市のことを連載中です。同准教授は、野依が戦前、朝日新聞を「国賊」と批判、糾弾しながら、
元共産党員を自らの「帝都日日新聞」に雇い、同紙は東条内閣では45回も発禁処分を受けていると、メディア史の研究家らしい視点で野依を捉えております。
ご興味があれば、「考える人」誌を読まれると良いでしょう。