【三十一谷人】福沢諭吉について(其の8)at HISTORY2
【三十一谷人】福沢諭吉について(其の8) - 暇つぶし2ch250:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/07 16:53:14.59 kNyTrdh40
>>249
参考文献にあげられていないよ

251:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/07 23:26:11.23 nYdzIjai0
>>249
平山さんの伝記は特に女性問題には触れていないからかな。

>>250
井田さんの『歴史とテクスト』は参考文献にあがっているのにね。

252:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/08 09:27:49.13 A11sqRHP0
井田さんも女性問題とは無関係では?

253:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/09 19:59:39.21 J+2dV8eJ0
諭吉の遺徳しのぶ 中津で112回忌法要
URLリンク(www.oita-press.co.jp)

中津ゆかりの福沢諭吉(1835~1901)の112回忌法要が命日の3日、福沢家先祖の墓がある中津市桜町の明蓮寺(重松祐誠住職)であった。
福沢旧邸保存会(理事長・鯨井佳則副市長)の主催。
市民ら関係者約50人が参列。琴の生田流磯貝社中(磯貝泰子大師範)が、諭吉が晩年にたしなんだと伝わる「六段の調べ」を追善演奏。
重松裕哉前住職が読経する中、鯨井理事長、新貝正勝市長、清水勝彦市議会議長らが焼香し、遺徳をしのんだ。
この後、近くのリル・ドリームで記念講演会があり、慶応義塾大経済学部の小室正紀教授が「現在の経済情勢と福沢諭吉」をテーマに話した。

254:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/10 08:29:30.38 7dGPaH6aP
>>253
これがニュースになるの?

255:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/11 16:45:40.96 uryEmzqc0
どうもぱーっとした福沢研究が出ていないなあ。沈滞してる。

256:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/11 21:47:55.32 Wla5XKmX0
福澤先生誕生記念会の記念講演は、猪木武徳さん(国際日本文化研究センター 所長)の「福澤諭吉における国法と道徳」だった。 
慶應義塾の講演会、演説会 で、いつも違和感を感じるのは、外部の方が講師の場合の紹介の仕方である。  女性の司会者が「猪木武徳君」と言う。 
猪木武徳さんは、京都大学経済学部 卒、MIT大学院修了で、大阪大学経済学部教授・学部長を経て、国際日本文化 研究センター教授になり、所長になった方だ。 
慶應義塾とは関係がない。

私は志木の高校から7年間、慶應に学んだから、塾内では福沢先生一人が「先 生」で、教職員も塾員も塾生も等しく「君」と呼ばれる伝統は、よく知ってい る。 
それが清家篤塾長の年頭挨拶にも出て来た「半学半教」の考え方から来 ていることも、知っている。 「
半学半教」は、学生の身分でありながら、教 師を兼ねる教育形態で、「究めていよゝ遠」い学問に完成はなく、教員も生徒も 共に教え合う立場にあるという考えが根底にある。 
それに加えて、人間の権 利の平等を大切にした福沢の思想と実践もあって、慶應では教員も「君」や「さ ん」で呼ぶ習慣で、掲示板には「○○君休講」の貼り紙が出る。

だが、それは慶應義塾の内部、いわゆる社中の話だろう。 「猪木武徳君」 と紹介された猪木武徳さんは、どう思われただろうか。 
伝統に凝り固まって いて、自由な配慮が出来ず、お招きしてお話し頂く遠来の講師に対して、失礼 ということはないのか。 
三田演説会の司会者なども、建前から「君」で紹介 を始め、経歴を述べている内に、面と向かって「君」とは言いづらくなってき て、「さん」や「先生」に変わって行ったりする。 
あれあれ、と思う。

「猪木武徳君」という紹介
URLリンク(kbaba.asablo.jp)


257:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/11 21:49:36.38 Wla5XKmX0
渡辺浩教授の講演「儒教と福澤諭吉」 ― 2011/12/22 04:17
URLリンク(kbaba.asablo.jp)

昨日の「巧言令色またこれ礼」〔昔、書いた福沢2〕(短信107・1978(昭和53) 年2月5日)で、福沢諭吉を「批孔のはしり」と書いているのは、1
970年代前 半、中国で文化大革命のさなか「批林批孔」という林彪と孔子を批判する運動 があったからである。 孔子と孔子が説いた儒教、
そして儒教を復活させよう としたとされた林彪が激しい批判の矢面に立たされた。

 12月3日、福澤諭吉協会の第113回土曜セミナーで、渡辺浩法政大学法学部 教授の「儒教と福澤諭吉」という講演を聴いた。 
その案内文にあった講演の 要旨は、「福澤は儒教の厳しい批判者として知られています。しかし、彼が儒教 の何を批判し、
何を批判しなかったのか、そのことの吟味は十分になされてい ないように思います。この報告では、儒教の教義内容(についての私の理解)を 簡略に、
しかし体系的に、お話した後、それを福澤のいわゆる儒教批判と比較 して、考えてみたいと思います。」というものだった。

 正直に白状すれば、この講演、これまた、ほとんど歯が立たなかった。 東 大系に弱いのかもしれない。 
一番、面白かったのは、野田佳彦首相が所信表 明演説で「正心・誠意」というキーワードを述べ、新聞始めマス・メディアは こぞって勝海舟の『氷川清話』からの引用だと言ったが、
儒学を多少でも知っ ている者なら(江戸時代なら五歳の子供でも、今でも聖徳学園小学校で素読を習 っているという一年生なら←馬場註)、
四書五経の『大学』の「誠意・正心・修 身・斉家・治国・平天下」だと分かる、という話だった。 儒学についての教 養のなさは、マス・メディアから、首相官邸や野田総理まで及んでいたのであ る。 
私が講演をほとんど理解できなくても、驚くには当らない。 と、開き 直ったりして…。

 ネットを「誠意・正心」で検索したら、加地伸行立命館大学教授が9月30 日の「産経ニュース」(おそらく産経新聞にも掲載されたのだろう)
の「正論」 で、渡辺浩教授と同様の指摘をしていた。

258:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/11 21:50:50.44 Wla5XKmX0
福沢は儒教を全否定したわけではない ― 2011/12/23 04:23
URLリンク(kbaba.asablo.jp)

 渡辺浩教授は序論で、儒教の厳しい批判者としての福沢に触れた。 『福翁 自伝』には、「私は唯漢学が不信仰で、
漢学に重きを置かぬ斗りでない、一歩進 めて所謂腐儒の腐説を一掃して遣らうと若い時から心掛けました。ソコデ尋常
一様の洋学者や通詞など云ふやうな者が漢学者の事を悪く云ふのは普通の話で、 余り毒にもならぬ。所が私は随分漢書を読で居る。
読で居ながら知らない風を して毒々敷い事を言ふから憎まれずには居られない。」とある。

 『福翁百話』では、「漢学洋学共に学問の名あれども、人間の居家処世より文 明の立国富強の辺より論ずるときは、古来我国に行はれたる漢学は学問として 視る可らず。
我輩の多年唱導する所は文明の実学にして、支那の虚文空論に非 ず。或る点に於ては全く、古学流の正反対にして、
之を信ぜざるのみか其非を 発き其妄を明にして之を擯けんとするに勉むる者なり。」と言っている。

 ところが、『学問のすゝめ』初編で、「実学」として究理学・経済学に歴史・ 脩身学を含めた福沢は、『福翁百話』「前途の望」で
「満世界の人皆七十歳の孔 子にニウトンの知識を兼ね」という。 『論語』為政の「七十而従心所欲、不 踰矩」、七十歳、従心、したいことと、すべきことが一致した完全な状態である。 
『文明論之概略』第六章では、「徳義の事は古より定て動かず。」「徳義の道に就 ては恰も古人に専売の権を占められ、
後世の人は唯仲買の事を為すより他に手 段あることなし。」といっている。

 つまり、福沢は古今東西、普遍妥当の道については、否定していない。 儒 教を全否定しているわけではない。 何を否定し、何を否定していないか、が 問題になる。 
そこで次に儒教の教義内容(についての私の理解)を簡略にまと めてみたい。



259:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/11 21:51:48.05 Wla5XKmX0
渡辺浩教授のまとめた儒学(朱子学)の教義 ― 2011/12/24 04:49
URLリンク(kbaba.asablo.jp)

そこで渡辺浩教授自身の儒学理解である。 最も代表的な儒学である朱子学 の教義の説明があった。 
南宋の朱熹(1130-1200)による体系。 これが私には、 よく理解できなかった。 下手下手書いてみる。

 (1)天・地・人…天は地も含む。 すなわち大自然 nature、大宇宙のことで、 季節や天候も含む。 
天災、天然記念物の天。 天国や地獄はない。 人も、 動植物を使いながら、生かされている天の営みの一部。 
全ては天にあり、も の言わず自己展開している。 天意は、畏敬すべきもの。

 (2)禮と道…道は人らしさの基本原則。 神でなく、大自然に依拠。 人は万 物の霊長。 人の行動の型は、人らしさ。 
現世にとどまり、当り前の人間関 係にとどまる。 「我が道を行くgoing my way」や「世界に一つだけの花」(個 性)は、悪。

 (3)五倫…人として守るべき五つの道。 君臣の義、父子の親、夫婦の別、長 幼の序、朋友の信。

 (4)君・臣・民…君は、天命、天の意志の代理人。 誰かが保証人になる必要 (統治)があって、最も「らしい人」、慕われる、支持される人がなる。  
臣は、アシスタント、人として優れた人、君と臣で政府をつくる。 忠は、 まごころを尽すこと。 民は、相対的に愚か、統治は教育でもある。

 (5)修己治人…自己修養を遂げた人物が為政者となることで、天下泰平が実現 する。 修身・修養・功夫・学問(『孟子』) 「誠意・正心・修身・斉家・治 国・平天下」(『大学』)  
郷挙里選・科挙、個人(男性)を家柄や身分に関係な く選抜。 この考え方は、世襲身分制度には危険思想で、明治維新に力があっ た。

 (6)三代と革命…夏王朝(堯→舜→禹と禅譲、禹以後世襲となり、桀が殷の湯 王に滅ぼされる)・殷王朝(紂王に至って周の武王に滅ぼされる)・周王朝(文王・ 武王・周公)の三王朝。 
禅譲(帝王がその位を世襲せずに有徳者に譲ること)。  放伐(中国人の革命観で、徳を失った君主を討伐して放逐すること)。 
「漢 儒者と和学者との間に争論ありて千緒万端なりと雖ども、結局分かるゝ所の大 趣意は、漢儒者は湯武の放伐を是とし、和学者は一系万代を主張するに在り。
漢儒者の困却するは唯この一事のみ。」(『文明論之概略』)

260:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/11 22:02:42.43 uryEmzqc0
>>256-259はおれのぼやきへの反応か?

261:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/12 07:34:49.61 8HTnfIh60
絵画・骨董品・買取・販売 店主の徒然なる日常
URLリンク(gihodo.exblog.jp)

福澤諭吉先生の書を紹介いたします。

人に交わるわは馬に乗るが如し

御するの法は吾に在って存す

得失は素より定めなし

是非何ぞ論ずるに足らん


落款

上 三十一谷人

下 福沢諭吉

人と上手く付き合うのは、馬を乗りこなす様なもので人と上手く付き合えないのは馬を乗りこなせず馬の責任にしているような事である。


262:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/12 13:46:38.52 vsfcpb8y0
>>261
これのことかな? で、何円なの?
URLリンク(www.exblog.jp)

263:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/12 23:23:09.61 JsjVvZQo0
横井小楠と福澤はよく比較されているが
横井が、朱子学を原点に持つのと福澤は漢学・蘭学を原点に持つため両者は分かれる。

264:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/13 07:27:58.09 GklsX1gMO
朱子学も漢学では?

265:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/14 17:41:23.02 sl0IbVZv0
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
明治初期に庄内地方で起きた農民運動「ワッパ騒動」の指導者で、酒田市出身の自由民権運動家・森藤右衛門(とうえもん)(1842~85年)をたたえる顕彰会が、
生誕170周年にあたる3月28日に設立される。板垣退助や福沢諭吉と並ぶ民権運動家と評されながら、地元でも注目度が高くはなかった森の功績を後世に残すため、
郷土研究家や元教師らで作る顕彰会では、同市内での記念碑建立を目標に、募金活動を展開していく予定だ。

 ワッパ騒動は、1874年に庄内地方の農民や一部の士族、商人ら1万人以上が参加し、当時の庄内地方南部ではほとんどの農民が立ち上がったとされる農民運動。
明治政府は72年、税金を米ではなく金で納めることを決めたが、当時の酒田県が米で税金を取り続け、米価高騰を利用して米を売り、差益を得ていたことに反発したのが発端だった。
「ワッパ(弁当箱)1杯分の金を返せ」と求めたため、ワッパ騒動と呼ばれた。

 運動を指導した森は、力ではなく、合法的に解決することが必要と考え、訴訟を提起。78年に6万3000円分の返還を認める判決を勝ち得た。

 東北公益文科大の三原容子教授(日本近現代史)は、ワッパ騒動が最終的に法的に解決した点について、「日本が法治国家になる上で画期的なできごとだった」と指摘する。
当時の森の活動は全国的な反響を呼び、79年に出版された自由民権運動家・植木枝盛の著書「民権自由論」では、時代を代表する運動家として、板垣退助や福沢諭吉らとともに森が表紙に描かれた。

 顕彰会設立にかかわる鶴岡市大西町の星野正紘さん(75)は2004年から、地元有志ら約20人でワッパ騒動の研究を開始。
当時の資料を調べる中で、先祖が騒動に参加していたことを知り、改めて運動の意義を見直す人も多かったという。

 研究の過程で、運動に大きな役割を果たした森について地元で注目されていないことに気付き、顕彰会を設立することに。
昨年1月から準備を始めたところ、庄内地方の郷土研究家や農業関係者、元高校教師など約60人が参加を表明した。

 顕彰会では、勉強会を開催して功績を検証するほか、森の命日の9月16日に酒田市内に顕彰碑を建てることを目指し、募金を集めていくという。

 星野さんは「酒田の豪商だった森は、自由民権運動のために、ほとんどすべての私財を費やした。
公共のために尽くした彼の功績は、現代の社会でこそ見直されるべき」と話している。

森藤右衛門 酒田の豪商で、明治時代に自由民権運動家として活躍。ワッパ騒動では明治政府の元老院に酒田県の不正を訴える建白書を提出して法廷闘争を展開。
1878年に農民への還付金支払いを認める判決を勝ち取った。その後、庄内地方初の政治結社を創設したほか、新聞も発行。酒田戸長(現在の酒田市長)や山形県議会議員も歴任した。

(2012年2月11日 読売新聞)

266:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/14 17:42:26.19 sl0IbVZv0
日本の開国時代、外来語を適切に翻訳することはひと苦労だったようだ。特に抽象的な概念は。
スピーチを演説、トークを談話と訳したのは福沢諭吉。
名訳家の福沢をして翻訳不可能だと言わしめた「ライト」を、啓蒙(けいもう)思想家の西周は「権利」と訳したが、
その訳では不十分だと作家の故井上ひさしさんが著書『日本語教室』で書いている。
外国語を適切な日本語に換える難しさは、原発再稼働の鍵を握るストレステストも。
本紙は安全評価だが、耐性検査、耐性評価の報道も。その上、評価が「妥当」でも、なお稼働へのストレスは残る。
 (編集局次長・伊藤博道)

URLリンク(www.chunichi.co.jp)

267:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/14 23:42:36.86 DxhMsseG0
>>266
> スピーチを演説、トークを談話と訳したのは福沢諭吉。

確かに「スピーチュ」を演説と訳したのは福澤先生と慶應の社友です。

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扨(さて)その飜訳に当り、第一番に原語のスピーチュに当るべき訳字を得ず。
このとき不図(ふと)思付(おもいつ)きたるは、余が旧藩中津にて、藩士が藩庁に対して願届
は(ねがいとどけ)尋常一様のことなれども、時としては銘々(めいめい)の一身上に付き又は公務
上の情実に関し、公然たる願(ねがい)に非(あら)ず又届にも非ずして書面を呈出(ていしゆつ)する
ことあるの例にして、この書面を演舌(えんぜつ)書(しよ)と云(い)う。他藩にもその例あるや否(いな)や
知らざれども、兎(と)に角(かく)に演舌の文字は中津にて慥(たしか)に記憶するが故に、夫(そ)
れより社友と謀(はか)り、舌の字は余り俗なり、同音の説の字に改めんとて、演
説の二字を得てスピーチュの原語を訳したり。
----
福澤全集緒言 - 116 ページ :
URLリンク(project.lib.keio.ac.jp)

それで、トークを談話と訳したってホントなの?

268:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/15 19:22:43.19 uT+ZXyBo0
福沢研究で最若手といえるのは、都倉淳教授あたり?
もっとたくさんいてもいいはずだがな

269:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/15 23:41:15.25 mtMtpvlt0
>>268
都倉淳教授って都倉准教授のことか?

270:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/16 06:23:04.03 bWPWmY4H0
>>269
あはは

271:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/16 09:44:06.41 uO7A7rDm0
そうだよ。まだ単著はないのだっけ?

272:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/17 19:20:35.22 XI+BSVsu0
都倉さんは時事新報のコラムで有名になっているが、真骨頂は甲申政変と福澤のかかわり。
まずこのテーマでよい本を書いてもらいところだね。

273:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/18 11:43:32.41 etYKhALS0
福沢諭吉を陥れた男、生田目経徳についての質問が、国立国会図書館に出されていた
URLリンク(crd.ndl.go.jp)

274: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】
12/02/18 16:45:11.99 Mc7limLc0
今日の『世界一受けたい授業』で諭吉の若い頃のイケメソ写真が出るな

275:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/18 19:52:37.46 zlAERZlX0
>>273
生田目経徳は平山さんの「福沢諭吉は公金一万五千ドルを横領したか?」で謎の人物と紹介されていましたね。
国会図書館に質問した人も平山さんの論文で生田目経徳を知ったのかもしれませんね。

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2.6 六 謎の人物生田目経徳

明治三二(一八九九)年三月に、小野友五郎の養子熊次郎から日記や書簡そして
福沢弾劾書などを借り出し、明治四三(一九一〇)年七月にその一部に「覚書」
を添えて福沢家に寄贈した生田目経徳は、謎の人物である。国立国会図書館には、
明治二〇(一八八七)年から昭和一四(一九三九)年までの半世紀以上の間に刊行
された二六冊(重複込み)の著書が収蔵され、そのうち一一冊は同館近代デジタル
ライブラリーで全文を参照できるにもかかわらず、そのいずれにも著者略歴の記載
がないため、出身地・生没年・学歴その他を知ることはできない。人名辞典や著作権
台帳にも出ていないので没年を確認できなかったのだろう、近代デジタルライブラリー
へのアップロードにあたっては、文化庁長官の裁定が下されている。
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URLリンク(blechmusik.xii.jp)


276:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/19 20:38:22.20 h42e9aQxO
生田目徹1佐

277:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/20 00:07:00.84 V7tNyDyO0
ちくま新書から『現代語訳 福澤諭吉 幕末・維新論集』が出るようです。

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『現代語訳 福澤諭吉 幕末・維新論集』
福澤 諭吉(著)/山本 博文(翻訳)
ちくま新書 新書判 208頁 刊行 03/05 ISBN 9784480066534
定価777 円(税込)
URLリンク(www.chikumashobo.co.jp)
URLリンク(books.rakuten.co.jp)

激動の時代の人と風景を生き生きと描き出した傑作評論選。
勝海舟、西郷隆盛をも筆で斬った福澤思想の核心とは。
「痩我慢の説」「丁丑公論」他二編を収録。
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他二編というのが気になりますね。
勝手に予想してみると、「旧藩情」「分権論」のような気がしますが、
はたして何が収録されるのでしょうか?

278:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/20 06:05:17.73 Iu2orubh0
城下町に春の訪れ 「中津のひなまつり」
[2012年02月18日 10:45]
URLリンク(www.oita-press.co.jp)

中津市に春の訪れを告げる「第14回城下町中津のひなまつり」が18日、市内各所で始まる。4月1日まで。
期間中、ひな人形の展示や接待はもちろん、巨大ひな人形の公開やパレードなど各種イベントが開かれる。

市内の中津城や史料館、美術館、民家など計66カ所でひな人形を展示する。そのうち日の出町アーケードでは、
一万円札の肖像で有名な中津出身の福沢諭吉にちなんだ「壱万円札の里 壱万体雛(びな)」をテーマに、市内の学校や団体などから寄せられた手作りのひな人形を数多く展示。
折り紙や紙粘土で作られたかわいらしい人形が道行く人の目を楽しませる。
期間中の毎週土、日曜日に関連行事を開催。19日午前11時30分から、ひなまつり実行委員会が作った高さ約3・5メートルの巨大おひなさまをアーケードで公開する。
25日午前11時からは若草保育園の園児によるパレード、3月3、4の両日には中津城で「人間ひな飾り」が行われる予定。

279:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/20 07:25:25.40 te466CWUO
中津の宣伝もいいが、空港からのアクセスの悪さをなんとかしてほしい

280:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/20 21:32:56.83 V7tNyDyO0
>>274
見ました。若い頃のイケメソ写真とはコレのことでした。

URLリンク(upload.wikimedia.org)

諭吉がアメリカで一緒に撮影したのは誰? という問題も出題されました。

URLリンク(upload.wikimedia.org)

281:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/20 22:59:16.07 B6Wh3wSf0
最近諭吉ってすごい奴だってわかった。2歳から酒飲んでたらしいな・・・ただの万札じゃなかったんだなw豪傑過ぎるだろw

無学文盲、理非の非の字も知らず、見に覚えたる芸は飲食と寝るとおきるのみ、
その無学のくせに欲は深く、目の前に人を欺き手巧みに政府の法を逃れ、国法の何物たるを知らず、
己が職分の何者たるを知らず、子をばよく生めどもその子を教うるの道を知らず、
いわゆる端も法も知らざる馬鹿者にて、その子孫繁盛すれば一国の益は為さずして却って害を為すものなきに非ず。
かかる馬鹿者を取り扱うにはとても道理を持ってすべからず、不本意ながら力を持って脅し、一時の大害を慎むるより外に方便あることなし。
「一国の暴政は・・・人民の無知を持って自ら招く禍なり」

これは多分世の中の真理だね。恐らく諭吉も読んでない全く関係ないマルサスの人口論と全く同じことが出てきてびびった。
これを解決するには自分が政府要人になって解決すべし、その為に勉強汁っていうのは真理だな・・・

Fラン大学・高卒が実力なしに議員・政府批判をするのが間違ってるのかもしれん

282:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/20 23:01:20.71 B6Wh3wSf0
>>280
諭吉は外人とセッワヌしたのかよ裏山市ねハゲ
漏れも勉強したら外人と付き合えるのかな(´・ω・`)

283:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/20 23:32:51.15 V7tNyDyO0
>>281
『学問のすすめ』2編ですね。
----
然(しか)るに無学文盲(もんもう)、理非の理の字も知ら
ず、身に覚えたる芸は飲食と寝ると起るとのみ、その無学
のくせに慾(よく)は深く、目の前に人を欺(あざむき)て、巧(たくみ)に政府の法を
遁(のが)れ、国法の何物たるを知らず、己が職分の何物たるを
知らず、子をばよく生めどもその子を教るの道を知らず、
所謂恥も法も知らざる馬鹿者にて、その子孫繁昌(はんじよう)すれば
一国の益(えき)は為(な)さずして、却(かえつ)て害を為す者なきに非(あら)ず。斯
る馬鹿者を取扱うには、迚(とて)も道理を以てすべからず、不本
意ながら力を以て威(おど)し、一時の大害を鎮(しず)むるより外(ほか)に
方便あることなし。是(こ)れ即ち世に暴政府のある所以(ゆえん)なり。独(ひとり)
我旧幕府のみならず、亜細亜(アジア)諸国古来皆然り。されば一
国の暴政は必ずしも暴君暴吏の所為(せい)のみに非ず、その実
は人民の無智を以(もつ)て自(みず)から招く禍(わざわい)なり。
----
學問ノスヽメ. 二編 - 21 ページ :
URLリンク(project.lib.keio.ac.jp)

284:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/22 19:42:59.40 /+VpQGNuO
なんだなんだ

285:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/23 20:16:39.47 AGeOf8Hp0
 しかしこの出版元の皇道振興会とはなんであらうか。
巻頭の主義綱領によれば昭和6年10月創立。巻末の顧問芳名には21人の名士軍人が。

 ・公爵一条実孝、前侯爵久我常通、陸軍大将男爵荒木貞夫、陸軍大将岸本鹿太郎、
陸軍大将森岡守成、海軍大将竹下勇、宮中顧問官海軍中将子爵小笠原長生、
頭山満、陸軍中将筑紫熊七、伯爵大原重明、男爵井田磐楠、男爵井上清純、
貴族院議員永田秀次郎、東洋大学教授高島平三郎、陸軍中将和田亀治、
陸軍中将松井庫之助、貴族院議員丸山鶴吉、陸軍中将勝野正魚、陸軍中将鈴木一馬、
子爵北小路資武、国教学館主田中治五平。

 名義だけだらうけれども中々の人たち。名誉会長に陸軍中将男爵の菊池武夫、
会長に生田目経徳、理事長に陸軍中佐仙石信経。
生田目会長の肩書きが空欄になってゐるのが不思議だ。

URLリンク(d.hatena.ne.jp)

286:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/24 20:14:43.65 8TUKefQRO
生田目新情報だな

287:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/24 23:45:54.93 gvUHyxz/0
利用者の投稿記録
利用者:上州力
URLリンク(ja.wikipedia.org)

おい、こいつをなんとかしろよ。

288:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/25 00:27:12.48 hHJd0U8x0
中野剛志さんの
『日本思想史新論: プラグマティズムからナショナリズムへ』(ちくま新書)
が出たので、最終章だけ本屋さんで立ち読みしてきました。最終章の
「第5章 福沢諭吉の尊王攘夷」で福沢諭吉の思想を論じています。

目次
第1章 消された系譜―古学・実学・水戸学(開国イデオロギーの呪縛 開国までの歴史 ほか)
第2章 伊藤仁斎の生の哲学(尊王攘夷論の導火線 解釈学 ほか)
第3章 荻生徂徠の保守思想(徹底したプラグマティスト 方法論 ほか)
第4章 会沢正志斎の自由主義(古学が生んだ戦略家 古学と水戸学 ほか)
第5章 福沢諭吉の尊王攘夷(実学を重んじたナショナリスト 福沢諭吉の国体論 ほか)
URLリンク(www.chikumashobo.co.jp)

アマゾンのカスタマーレビューでは、合計7レビューで、内訳は
星5つ:(2)、星4つ:(2)、星1つ:(3)と評価が割れています。
『文明論之概略』『帝室論』『尊王論』の解釈で論争になっているようです。
URLリンク(www.amazon.co.jp)

289:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/25 06:21:31.99 hHJd0U8x0
>>277
アマゾンの『現代語訳 福澤諭吉 幕末・維新論集』のページで帯の画像を
見てみたら、収録されている4冊の書名が分かりました。
「旧藩情」「痩我慢の説」「明治十年丁丑公論」「士人処世論」でしたね。
URLリンク(www.amazon.co.jp)

290:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/25 07:24:30.72 ESWVmlJE0
>>288
よい情報をありがとう!

アマゾンの※も読みました。日本の読者の層は厚いね。
中野批判派は「つくしんぼう」にも通じるイデオロギーの持ち主と拝察。
ダメだと信じる著作には星ひとつしかつけないところも。

291:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/26 06:59:25.32 VrduzHPUO
中野本のレポよろしく

292:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/26 21:49:30.73 hPAIzcGA0
郡司大尉一行、ボートで千島探検へ ― 2012/02/21 03:59
URLリンク(kbaba.asablo.jp)

肝心の両国へ聴きに行った講演の話をする。 墨田区立緑図書館で行われた 舟川はるひさん(日露交流史研究家、ユーラシア研究所研究員)の「郡司大尉の 千島開拓」という講演だった。 
私は舟川さんの母上、郡司保子さんと福澤諭 吉協会で親しくさせて頂いている。 保子さんの一昨年亡くなられたご主人敏 麿さんが、郡司成忠(しげただ)大尉の孫だから、舟川さんは曾孫にあたる。 
郡 司大尉が1893(明治26)年千島探検に隅田川の言問から出発した縁での「すみ だ文化講座」、今回は二回目だそうで、1896(明治29)年開拓のために千島(占守 (しゅむしゅ)島など3島)に本格的に移住してからの話だった。 
初めて聞くこ とばかりで、興味深いものだった。

 私が聴いていなかった一回目の部分を、緑図書館の資料展や、郡司保子さん の著書『郡司家四百年物語』(新人物往来社)で振り返っておく。 
郡司成忠は、 かの幸田家の二男で、郡司家を継いだ。 
長男幸田成常は相模紡績(カネボウの 前身)の社長、三男は夭折、四男成行が作家幸田露伴、長女延はピアニスト、五 男成友は近代経済史の教授(一橋と慶應)、
次女幸はヴァイオリニストとなり、 それぞれ近代日本の歴史に名を残した。

 1875(明治8)年、日露全権大使の榎本武揚とゴルチャコフによって、樺太千 島の交換条約が締結され、南樺太の権利を放棄するかわりに、千島列島の全て が日本の領有となった。 
1891(明治24)年から翌年にかけ、明治天皇のご沙汰 で、片岡利知侍従の一行が全千島の探検と調査にあたった。 
このことにより、 郡司成忠は、千島探検と殖民の志を更に固め、1892 (明治25)年、周到な千島 列島探検計画趣意書を政府に提出、志願者を募り「報效義会(ほうこうぎかい)」 を組織する。 
だがロシアの反応を恐れた海軍は、表向き公式に応援せず、探 検船も貸してくれなかったので、1893(明治26)年3月20日郡司大尉の一行84 名ほどは、
払い下げられた端艇(ボート)5隻の「北航艇隊」で、隅田川から北千島 占守島を目指して出発する。

 一行は途中八戸沖と白糟沖で2隻が遭難し、19名の乗組員を失って、ボート での千島行きを断念、軍艦や民間汽船の協力でエトロフ島、シャスコタン島、 占守島に到着し、越冬している。 
政府は、報效義会に占守、阿頼度、幌筵(ほ ろむしろ)の3島の10年間貸与と徴兵免除の恩典付与をした。 この第一次報 效義会による探検と調査の時代は、1896(明治29)年8月まで3年5か月続く。

293:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/27 21:53:53.14 OvxPuorW0
>>291
中野本のレポです。
アマゾンのレビューで星ひとつが増えていました。
URLリンク(www.amazon.co.jp)

294:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/28 10:05:19.76 yF2oBdtm0
>>293
星ひとつは、「TPP反対」に反対、なのか。共産党のドグマとは違うな。

話はそれるが、研究史上福沢とプラグマティズムを結びつけたのは、
田中王堂。慶應内部では小泉仰。

福沢と水戸学を結びつけたのは…、知らん。これは中野剛志のオリジナル
なのかしらん。水戸学と福沢は対極だと普通の人なら思うだろ。

295:名無しさん@お腹いっぱい。
12/02/29 10:44:06.13 NShZQsC20
URLリンク(shisly.cocolog-nifty.com)
叙勲という名の格づけ

秋の文化の日を前に今年もはなやかに叙勲がおこなわれている。やはり「天は人の上に人をつくらず」の福沢諭吉だけに徹底している。
福沢は「政治と教育とは分離す可し」という信念をもっており、学者の権威はあくまで尊重されなければならない、と述べた。
そのため学者が世俗的な栄位で格づけされことを憂慮していた。その最もあらわな逸話がのこっている。
大槻文彦による国語辞典「言海」が完成して出版祝賀の会のあった明治24年6月のこと、諭吉にも出席して祝辞を述べるように依頼があった。
そして、諭吉もいったんそれを承諾したが、伊藤博文の祝辞が最初にあることを知って、祝辞だけをおくって出席しなかったという。叙勲にも反対している。

「車屋は車を挽き豆腐屋は豆腐を拵えて書生は書を読むというのは人間当たり前の仕事をしているのだ。
その仕事をしているのを政府が誉めるというならば、まず隣の豆腐屋から誉めて貰わなければならぬ」(福翁自伝)王貞治や吉永小百合の文化功労賞は国民だれでもが知っている人だけにわかりやすい。
政府はこれでは誰も文句あるまい、といいたげである。いかにも幼稚な選考だ。
野球や女優を生涯かけて尽力している人が偉いなら、ほかの分野にもいるはずだ。ただ知られないだけの違いである。
スポットの当たる人にさらに栄位を与えるのは名声を利用しようとする下心があるとしか思えない。隣の豆腐屋に賞をあげたい。

296:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/01 07:33:37.38 dwkp/l8PO
立派だね

297:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/02 05:55:51.79 2YAa5tJ20
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言われている、人は生まれながら貴賎上下の差別ない。けれども今広くこの人間世界を見渡すと、賢い人愚かな人貧乏な人金持ちの人身分の高い人低い人とある。その違いは何だろう?。
それは甚だ明らかだ。賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとに由ってできるものなのだ。人は生まれながらにして貴賎上下の別はないけれどただ学問を勤めて物事をよく知るものは貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるのだ。」



298:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/02 08:32:32.75 dRzdhVb/0
>>297
ま、コレは福沢が設立に関与した中津市学校の宣伝文だからね。
洋学という自分たちの学問分野を習得すれば道が開けるというのは、当然だわな。

299:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/02 21:41:30.64 dm2NsW25P
学問のすすめの初編は慶應義塾自体の宣伝文としても読まれた

300:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/03 00:55:45.18 KGJ0GIKq0
現代語訳 福澤諭吉 幕末・維新論集 (ちくま新書)
は読んでみたいね。

しかし、『唐人往来』とか『時事小言』とかもっと現代語訳で読みたい著書が山盛りなんだがなあ。

301:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/03 02:04:10.89 KD+V+q2k0
>>300
ちくま新書の『現代語訳 福澤諭吉 幕末・維新論集』ですが、
『士人処世論』を収録するとは、かなりマニアックな選択ですね。

士人處世論
URLリンク(project.lib.keio.ac.jp)

302:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/03 11:51:24.17 A0bpie250
福沢諭吉4 件の著書「学問のすゝめ」を、今どきの子ども向けに分かりやすく解説した「こども『学問のすすめ』」が好評だ。
著者の斎藤孝・明治大教授は「『学問のすゝめ』は、人が学び続けようという気力が湧くスイッチになる本」と話す。
「学問のすゝめ」は明治時代の大ベストセラー。
福沢は独立の気概の必要性を繰り返し書いており「その気概を、今の子どもにも持ってほしい」と斎藤教授。
人として自立した上で、国という船のこぎ手として日本を背負うような大きな気持ちのことだという。

URLリンク(www.topics.or.jp)

303:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/03 12:35:27.63 /4uf46N6O
すすめにまで現代語訳が必要なのか!

304:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/03 13:31:13.14 A0bpie250
>>301
ちくま新書の本は、本屋で平積みされるから面白そうですね。
一般人にとっての福澤イメージ刷新にも結構影響力のありそうな本ですな。

305:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/03 15:47:06.59 y/E6SpTvP
安川さんなんかは内心腹立たしいだろうな


306:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/03 22:28:09.39 A0bpie250
この本、かなり面白そうだが、置いている所が少ないね。

福沢手帖 (福沢諭吉協会)
URLリンク(ci.nii.ac.jp)

URLリンク(books.google.co.jp)
奥平昌邁 316 212 5 8542 5 51114 ?田' I '五郎金杉大五郎 82 鏑木誠(誠安)
76 鎌田栄吉 28 #川島屋 54 川村純義 35 北川礼弼 83 北里柴一二郎 77 木村喜毅(芥舟)
17 清岡邦之助 65 金玉均 36 金原明善 45 草間時福 29 栗本鋤雲 78 #黒川剛 1 ー小泉

307:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/04 07:45:50.90 cHDYyG+OO
福澤手帳は会員制

308:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/04 19:22:30.60 Zb++zmSX0
独立のすすめっていうタイトルなんだけど、学問のすすめの現代語版が出てた。
読んでみたけど、かなり読みやすくなってて一般人の入り口になりそうな感じ。
そのまま現代語っていうより、更に入りやすい感じかな。
マイナーな出版社だから、大きい書店じゃないとないかもしれない。
出版社張っとくね。

URLリンク(www.rosetta.jp)


309:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/04 20:56:18.06 FKl7d9xI0
>>308
情報ありがとうございます。ロゼッタストーンという出版社なのですね。

ロゼッタストーンの書籍:独立のすすめ-
URLリンク(www.rosetta.jp)

オンラインで「立ち読み」ができるそうです。

福沢諭吉「独立のすすめ」は、
Adobe Flash Player による一部ページの「立ち読み」ができます!
URLリンク(www.rosetta.jp)

アマゾンにもありました。

独立のすすめ―名著「学問のすすめ」より現代に生かせる知恵を再編集
URLリンク(www.amazon.co.jp)

310:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/04 21:32:31.78 Zb++zmSX0
>>309
ご丁寧な紹介ありがとうございます。
今、手元に本がありますが専門用語の解説も入っており親切な内容でした。


311:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/05 07:28:07.86 ItBZcVk/O
対訳だからロゼッタストーンなの?

312:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/05 10:26:19.84 +0onq8zT0
>>311
違うよう。別に対訳じゃないから。現代語訳ではなく再構成のようだね、>>309は。


313:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/05 15:10:23.66 Ck0bppVa0
>>291
中野剛志『日本思想史新論』、読んだ。
福沢スレなんで最終章だけをとりあげるが、子安批判については妥当と思うが、
どうもオリジナリティがねえ。
この部分は参考文献に上がっている渡辺浩の『日本政治思想史十七から十九世紀』と、
あがっていない西部邁の『福沢諭吉その武士道と愛国心』を下敷きにしているように
思われる。
また、水戸学は狭隘な排他主義ではない、というコアになるところは、
吉田俊純によるようだ。
他の部分も、大幅に他人の論が引用されていて、ようするにつぎはぎ細工。
古学から水戸学へという日本のプラグマティズムの系譜(その延長に福沢がいるわけ)
を強調するあまり、その論の流れに不都合な思想家は切り捨てられている。
横井小楠や佐久間象山といった朱子学から実学へという系譜には、まったく触れていない。
これはまずいだろ、と…。
結論だけ言えば、別に悪いというわけではないが、どうも優秀学生の卒論みたいな感じだ。
同じ東大教養学部出身の與那覇潤の朱子学再評価のほうが、
はるかに地に足がついている。
中野と與那覇、同い年くらいかと思っていたら、與那覇のほうが
8歳も年下だった。オソロシいほどの早熟。

314:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/05 19:20:36.34 7yX/2umc0
まあ、慶應義塾の塾生には水戸藩出身者もかなり多いがのー。
紀州、長岡、薩摩、土佐あたりの佐幕藩が多いのはいわずもがな。

櫻岡 力(水戸藩)
URLリンク(homepage3.nifty.com)

更に後期水戸学のエースである、小宮山綏介は慶應義塾大学の教師かつ時事新報の記者だったし。
URLリンク(bdke.econ.keio.ac.jp)
URLリンク(ja.wikipedia.org)


315:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/06 07:29:16.21 hY9jxU8R0
>>314
大日本史を完成刊行させた石河幹明・高橋義雄を初め、
渡辺治・伊坂直幹も水戸出身。

石河の弟子の富田正文も水戸中学OB。


316:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/06 17:02:24.96 oZ+xD0VY0
>>314
あの小宮山派の重鎮の直孫か。尊王攘夷派ではないほうの、穏健派だ。

317:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/07 01:41:10.65 i2scJiNs0
>>304
『現代語訳 福澤諭吉 幕末・維新論集』 (ちくま新書)が出てました。
URLリンク(www.amazon.co.jp)

現代語に翻訳した山本博文さんは、同じちくま新書から
『現代語訳 武士道』 (ちくま新書)
URLリンク(www.amazon.co.jp)
を出した人です。
NHKの「100分 de 名著」でも『武士道』の解説をしていましたね。

新渡戸稲造『武士道』 2012年2月 (100分 de 名著)
URLリンク(www.amazon.co.jp)

名著10 新渡戸稲造『武士道』:100分 de 名著
URLリンク(www.nhk.or.jp)

318:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/08 07:21:34.64 aSsmFFENO
山本訳本は面白そう

319:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/08 15:21:45.02 2nImdHL30
ちくま新書読みたいけど最近忙しくて本屋へ寄る暇がねえ
誰かレポよろ

320:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/09 07:50:11.34 MYLKsyK90
>>319
アマゾンで送料無料で送ってもらえるよ

321:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/09 15:39:01.52 +Mg+sVDe0
『福沢諭吉「官」との闘い』の小川原正道さんが、去年文春で予告していた、福沢の政治思想に関する学術書を来月に出すみたい。

福澤諭吉の政治思想 小川原正道

▼明治国家と対峙する、もう一つの政治構想。
近代日本政治史・思想史におけるその重要性にもかかわらず、今日にいたるまで十分な検討が行われてこなかった福澤諭吉の
議会論、憲法論、天皇論、外交論、華士族論、宗教論を分析。これらの領域にあらわれた彼の政治思想の構築過程と構造を論じ、
同時代から後の時代にわたる反響、明治政府との相剋を多くの新資料に基づき明らかにする。政治構想をめぐる理論から実践へ―
生涯にわたって粘り強く政治にかかわり、変化しつづけた福澤を描き出す、若き俊英による創見に富む一書。
URLリンク(www.keio-up.co.jp)

322:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/09 16:11:40.73 MYLKsyK90
>>321
おお、こりゃ面白そうだ。でも、300ページに盛り込みすぎでは?
まー見てみないと分からないがな。

323:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/09 16:13:48.20 zazOrWyb0
小川原さんの「官」との闘い』は福沢と明治政府との熾烈暗闘な(諜報戦)を、
おそらく初めて詳細に解明した良書だけど、政府がプロイセン流の政府を
目指していたことをことさら強調していた点や、福沢VS明治政府の図式を
強調するあまり、明治政府内の意見対立、特に伊藤博文と山県有朋の政党や
議会政治をめぐる意見の対立を軽視している部分があるのが引っかかった。

324:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/09 16:32:11.00 m1GrM/rn0
井上馨なんかは福沢寄りだった

325:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/09 16:37:32.10 zazOrWyb0
伊藤之雄『伊藤博文』などによると、伊藤は例のヨーロッパでの憲法調査では、イギリスにも約2ヶ月滞在して
調査しているし、晩年まで政党と議会政治に否定的な考えを持っていた山県有朋に対し、伊藤は途中で考えを
改め、日清戦争期には自由党と提携し、失敗したが改進党とも提携を模索、ついには福沢の最晩年に
旧自由党系の憲政党と伊藤系官僚を中心に自ら政友会を創立し、瀧井一博『伊藤博文』によると、
創立後の全国遊説では、19世紀イギリスの代表的な政党政治家のディズレーリの発言を度々引用して
総裁(党首)のリーダーシップや政党運営のあり方を論じているなど、決してイギリス流を否定していない。
それに、福沢を監視していた政府のスパイというのは、警視庁つまり山県の牙城の一つである内務省の人間だから、
「福沢と「官」との闘い」という小川原さんの図式は間違いではないにせよ、イギリス流の福沢VSプロイセン流の明治政府
より、福沢VS政府内の山県系官僚閥という図式のほうが、より正確なものだと思う。伊藤の例が示しているように、
明治政府全体がイギリス流の国家を拒絶して福沢を危険視していたわけではないだから。

326:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/09 16:45:22.84 MYLKsyK90
>>325
つまり小川原さんには、当時の政治状況の描写に事実の単純化がある、と?

327:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/09 16:59:51.88 K27wHOqP0
>>326
明治政府内部の政党や議会に対する意見の相違、特に
伊藤と山県の対立を軽視して、明治政府全体が福沢を敵視・監視
していたかのような論調になってる部分があるのは否めないと思う。
>>325 の記述の繰り返しになるけど、福沢を監視していた政府のスパイは、
警視庁つまり山県の権力の牙城の一つである内務省の人間だし。

328:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/09 20:16:23.05 FVa7wLJS0
『慶應義塾入社帳』を今日、県立図書館に行って借りようとしたら禁帯出だった!
ムカつくから古本買おうかな。

329:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/09 20:24:31.54 FVa7wLJS0
>>321
明治政府では田中不二麿なんかが、福澤諭吉の教育ブレーンだった。
が、井上毅という最強のブレーンが伊藤博文には居た。

そこに、井上馨(長州閥)や寝返った九鬼隆一、金子堅太郎なんかが憲法草案に参加するんだから
福沢には勝ち目は無かった。

330:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/10 19:39:00.44 28YkJIR30
木戸なんかは福沢派だったみたいだがね。
長州人はいかんせん頭が悪すぎるのが多いからねえ

331:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/11 02:28:15.28 WmA9yWwX0
URLリンク(kbaba.asablo.jp)

まだ、河北展生さんの「幕末10年間の学塾経営の苦心談」の続きである。 
文久3(1863)年、二年交代の江戸詰家老として出府していた奥平壱岐は、 藩主昌服に子がなかったので、
伊予宇和島藩主伊達宗城(むねなり)の三男儀 三郎(のりさぶろう)を奥平家の養子に迎えた。 
中津藩最後の藩主奥平昌邁 (まさゆき)となったのがこの儀三郎である。 宇和島は開国論の薩摩とも仲 がよく、中津の国元で攘夷論が沸騰し、家老を辞めさせる運動が起こる。 
文 久3年5月、壱岐免職(奥さんは憤慨して(恥じて、という説もある)自殺)。 
のちに壱岐は薩摩藩と連絡を取り、勝海舟が仲立ちになって、薩摩に千石で迎 えられる話も出たが、中津藩の反対で駄目になった(慶應2年)。

文久3年、福沢に新銭座からまた鉄砲洲に戻れという話が出て、秋ごろ奥平 家の中屋敷に引っ越す。 
五間続きの長屋一棟を福沢塾に与える厚遇は、単に 奥平昌高の隠居所が空いたというだけではない。 
文久3年8月、京都で薩摩 藩と宇和島藩を中心とする武力クーデターが起こり、薩摩はご隠居昌高と、宇 和島は養子儀三郎と関係がある。 
奥平壱岐の政略を防ぐために、福沢を呼び 戻す意図があった。

翌元治元年、福沢は中津に帰省、小幡篤次郎ら6人の青年を連れて来る。 
その前年には『写本 西洋事情』を書いていて(元治元年5月に写した写本が発 見された。『西洋事情』の刊行は慶應2年冬)、そこには学校のあり方が書いて あった。 
ヨーロッパには学校のない所はない、政府が建てるもののほかに社 会人が金を出し合ってつくる学校(平人、社中を結び学校を建て)、小学校から 大学校まで段階的に教育している、など。 
ロンドンで松木弘安と大きな本屋 に行き、小学校の教科書を見て、科学的な教育のステップを知る。 再度のア メリカ行きの目的は、学校の教科書を買うことにあった。 
福沢は、私立の学 校を作りたいと思い、医学や造船学でなく社会科学的なものを勉強する必要を 感じていて、これからの洋学の先端を切ることになる。 
ロンドンでの発見は、 福沢の生涯を大きく決めた、と河北展生さんは語った。

332:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/11 20:24:34.74 X8n6d8nxP
>>331
たまにはためになる情報を張るんだね

333:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/12 11:39:00.50 P4UiC6CK0
第二話は森銑三さんという歴史家のおはなし。
森さんはこれは井原西鶴の一代女、五人女、永代蔵は西鶴が書いておらず
、西鶴が書いたのは「一代男」だけである、と言い切ったのだそう。
この説に全く反応はなく、報われた人生だったとは言いがたい森氏。
でもこの説はトンデモではなく、実は『好色一代男』以外の本には
どこにも本人の著名がないのです。
そして「一代男」には使われていないのに他では使われている語句がある。文体も違う。
しかし西鶴自体が研究の対象になりにくいこともあり、今日も無視され続けているのでした。

これは面白かった!!!
一旦定着した歴史がいかに覆されにくいかという一例。
もっとこうした説が注目されるべきだと思います。
平山洋先生の本は認めたがらない人達もいるけど、反応がある分まだマシなんだなぁ…。

URLリンク(aoimon.blog7.fc2.com)

334:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/12 16:06:14.58 MT1nm7Ep0
TPP中野氏の本読んだよ

経済史の人としては十分だね  面白い 
福沢に関しては、日本式儒教思想?の影響、
その辺の入門入り口として、新書としての役割果たしてるというか

丸山真男以降、戦後民主主義ぽいものが曲解してきた仁斎~福田までの連続性みたいのを、
本来の元に戻そうよ、と
そういう気合みたいのは感じた

335:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/12 16:22:38.63 nl2/pXrN0
>>334
福田って?

336:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/12 19:24:50.39 EqffN1YUO
挙げ足をとんなよ

337:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/12 23:12:31.44 92wrqoYB0
おいらも、今日本屋で中野剛志TPPと『現代語訳 福澤諭吉 幕末・維新論集』 (ちくま新書)を読んできた。

『現代語訳 福澤諭吉 幕末・維新論集』 (ちくま新書)はまあまあの出来。
同じちくまから出ていて、ふと横に中野剛志の『日本思想史新論』があったので読んだのだが、
中野さんは勉強不足だね。福沢の最大の保護貿易論である↓下の論説が入っていない。

> 明治7年12月の『明六雑誌』第26号で、「外国人の内地雑居許す可からざるの論」で、我が国民利益を守るために外国人の内地雑居を許してはならないと主張。
> 外国人の内地旅行を認めるべきであるという西周および津田真道に反論。
> 攘夷論(外国の力を取り入れ、日本が植民地になること防ぐという概念)を唱え、不平等条約の結果、我が国貿易がこうむる不利益を警戒していった。
URLリンク(ja.wikipedia.org)


338:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/12 23:16:54.79 92wrqoYB0
あと、『日本思想史新論』は水戸学と福澤を無理矢理に結び付けようとしすぎ。
こっちの本のほうがよっぽど福澤の思想の根幹が分かるよ。

書籍名 福沢諭吉と儒学を結ぶもの
著者 張建国
出版社 日本僑報社, 1998
URLリンク(www.amazon.co.jp)

西洋思想および西洋社会における諸原理・原則の摂取とその啓蒙から、西洋文明受容のシンボルとされる福沢諭吉。
本書は、福沢の伝統観、特に儒学観について、青少年時代に受けた儒学的な教育を前提として、
伝統的儒学を享受した彼がどのように変化、変容したのかという問題を、事実を追って説明したものである。

福沢諭吉と亀井学の思想 : 福沢における「縦に慣れたる資力」とは何か
URLリンク(ci.nii.ac.jp)

339:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/12 23:18:15.46 92wrqoYB0
福沢諭吉と亀井学の思想 : 福沢における「縦に慣れたる資力」とは何か
URLリンク(ci.nii.ac.jp)

福沢諭吉は文明開化の第一人者とされる。彼は欧米文明を本格的に輸入した最初の世代であり、そのことをもって評価されることが多い。
しかし、彼のこの業績をたたえるあまり、明治維新以前の日本がまったくの無学であったと解釈することは正しくない。
維新以前の日本における学問の蓄積は、欧米文明の理解に役立ったはずである。福沢自身もこの事実ははっきりと認めている。
従来余り注目されてこなかった彼自身の言葉として次のようなものがある。今日我日本人にしてよく洋書を読み、其巧なるは決して西洋人に譲らざる者多し。
其然る由縁は何んそや。吾人の始て洋書を学びたるは僅に数年前のことなれども、字を読み義を解するの教育は遙に数十百年、
父母祖先の血統に之を伝へたる欺、若しくは全国一般読書推理の空気に浴したるものにして、其横文を読むの力は本来無一物より始造したるに非ず、
唯僅に縦行文に代るに横行文を以てし、縦に慣れたる資力を横に変形したるものゝみ。福沢が言うには、明治の日本人が巧みに洋書を解釈できるのは、
維新以前に日本人が培ってきた学問の蓄積が存在するからである。この「縦に慣れたる資力」があるからこそ、明治以降の日本人は「西洋人に譲らざる」実力を有していた。
この解釈は、福沢自身にも当てはまる。「縦に慣れたる資力」とは、福沢の場合、蘭学修行を始める前に蓄積した学問であった。彼にとってはこの知性こそ、
ウェーランドやバックル、ギゾー、J ・S ・ミルなどの政治・経済思想を価値あるものと判断し、活用せしめた原動力であった。従来の福沢思想研究は非常に精緻なものもあるが、
彼が影響を受けた和漢書も視野に入れた研究は多くない。これまでは、主に西洋思想から福沢の思想を解析する方法が主流であった。
本稿では、福沢における西洋思想の影響は決して否定しないが、彼が洋書と出会う前に影響を受けた政治思想に焦点を当てたい。
福沢は自分自身の漢学について、次のように証言している。殊に私は左伝が得意で、大概の書生は左伝十五巻の内三、四巻でしまうのを、私は全部通読、
およそ十一度び読み返して、面白いところは暗記していた。それで一ト通り漢学者の前座ぐらいになっていたが、体の学流は亀井風で、私の先生は亀井が大信心で、
余り詩を作ることなどは教えずに寧ろ冷笑していた。ここで福沢が言う「先生」とは、独学で亀井学派になった白石照山である。福沢は、十九歳までこの白石の塾で亀井流の左伝学を学んでいた。
漢学者の前座にまでなっていたことから考えても、福沢におけるこの思想の影響は注目に値する。亀井学はその難解さゆえか、戦後日本における漢文学でもあまり分析の対象になっていない。
租裸学の一派として扱われてしまうことがほとんどである。戦後の左伝学においても、亀井の貢献は忘れられている。福沢はその生涯において、「一身独立して、一国独立す」という思想を主張し続けた。
明治二年に個人的書簡で述べ、『学問のすゝめ』や『文明論之概略』ではその詳細な内容を展開し、『通俗民権論』や『通俗国権論』でも同様のことを説いた。
さらに最晩年に書いた『福翁百話』の序言でも「一身一家の独立能く一国の基礎たるを得る」と述べている。福沢の思想は状況により主張の力点が異なるなど、
その本質を捉えにくい面もあるが、国家の独立こそ、生涯にわたってこだわり続けた思想であると言ってよい。洋書から福沢思想を分析するこれまでの研究では、
福沢の言う「国の独立」はどのような源泉から来たものか解明できなかった。彼が読んだとされる洋書の中に、「国の独立」を中心課題とする思想家は、まだ発見されていない。
この事実を踏まえれば、彼自身が「やかましい先生に授けられて本当に勉強しました」と述べる亀井流左伝学の影響は分析する必要がある。
以下、最初に亀井流左伝学を紹介し、この学問と福沢思想の類似性を指摘したい。

340:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/13 02:07:41.62 QDIbgIV50
>>337
ちくま新書の新刊だと、坂野潤治さんの『日本近代史』も面白かったです。

筑摩書房 日本近代史 / 坂野 潤治 著
URLリンク(www.chikumashobo.co.jp)
Amazon.co.jp: 日本近代史 (ちくま新書): 坂野 潤治: 本
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Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 401位 (本のベストセラーを見る)
1位 ─ 本 > 歴史・地理 > 日本史 > 一般 > 日本史一般
5位 ─ 本 > 新書 > ちくま新書

巻末のさくいんで福澤諭吉のページを探して読んでみました。
井上毅が福澤系の交詢社「私擬憲法案」と大隈の憲法意見書に反対したことや、
明治十四年の政変のことなどいろいろ書いてあってお勧めですよ。

341:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/13 08:00:50.13 y11gJAhJO
へえ坂野さんまた書いたの

342:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/13 09:19:57.27 jl7rCxAg0
>>339
左伝学というのは、歴史学の一種だよね。中国古代史。
朱子学の名分論とはちょっと違う。

343:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/13 09:42:29.90 n1SJVsGy0
>>339
これなに?

>租裸学

344:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/13 16:54:32.63 lXuHCT/w0
これはチョット恥ずかしい誤植だね

345: 忍法帖【Lv=9,xxxP】
12/03/14 11:29:18.60 d5ZySseF0
うむ。

346:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/14 14:44:07.77 q/GXDFRN0
坂野さんの『日本近代史』、届いたのでぱらぱらめくっている。
やっぱすごいや。本当に一人で書いたの? ゴーストライターでもいるの?
と思わず疑ってしまうほど。歳をとっても、仕事をやりぬく意志さえあれば、
こうした一貫した著作を完成できるんだな。

347:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/14 22:25:51.49 XVZTWdNG0
>>346
そうですよね。新書で461ページの力作ですよ。
あとがきによれば全部ひとりで書いたそうです。

Amazon.co.jp: 日本近代史 (ちくま新書): 坂野 潤治: 本
URLリンク(www.amazon.co.jp)

348:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/15 07:34:34.88 9M9JczfTO
前の新書ではボケたかと思ったが

349:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/16 12:37:19.34 MkYA/FeZ0
今日は「脱亜論」掲載127周年。世界情勢は当時とまったく変わっていない!

350:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/16 18:03:43.00 PmK0JM570
人様に薦めるのが学問っていう時点でこいつは小物。

351:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/16 19:21:03.20 9f89SbmMP
>>350
学問のすすめは学校の案内パンフだよ

352:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/16 21:24:53.24 wR2zxJj70
福沢家は浄土真宗らしいね。

URLリンク(books.google.co.jp)
%E4%B8%89%E7%94%B0%E4%BB%8F%E6%95%99%E3%81%AE%E4%BB%8A%E6%98%94&hl=ja&sa=X&ei=dFlhT_3QBIaemQWXxsDyBw&ved=0CDQQ6AEwAA#v=onepage&q&f=false
『三田仏教の今昔』

353:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/16 21:26:45.45 wR2zxJj70
ある住職の例.

[quote]

 〔植木等が小学6年生のときに〕預けられた〔東京,本郷の〕真浄寺は由緒ある寺で,寺田慧眼を始め歴代の住職には傑物が多かった.
 特に11代住職の寺田福寿はリベラルなインテリだったらしく,福沢諭吉が支持する朝鮮「独立党」の金玉均をかくまったりする男だった.
 14代住職の慧眼もまた,昭和11年の2・26事件の際には総理大臣の岡田啓介をかくまったりしている.
 秘書官が
「殺されるかもしれませんよ」
と言うと,
「殺されてもかまわぬ」
と答えたというから,なかなかの豪傑坊主だったのだろう.

[/quote]
――『植木等伝「わかっちゃいるけど,やめられない!」』(戸井十月著,小学館,2007/12/25),p.43▲

354:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/16 21:28:45.19 wR2zxJj70
II 福沢諭吉研究論文 福沢諭吉・井上円了・寺田福寿・小栗栖香頂
URLリンク(ci.nii.ac.jp)

三浦 節夫
Miura Setsuo
東洋大学井上円了記念学術センター

355:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/17 07:15:15.64 ItSC6LN10
>>354
その論文は『福澤諭吉年鑑』23号、31-54頁、1996年12月20日、
に収録されたもののようです。

福澤諭吉年鑑 23, 31-54, 1996-12-20
慶應義塾大学


356:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/17 08:21:38.70 NpiNvjYC0
金玉均はヤンパンには珍しく仏教徒だった。
日本が独立党を支援した背景には、朝鮮への布教とその結果としての
親日化があった。

357:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/17 17:25:39.60 a8JLKvNq0
浄土真宗は戦後にアメリカに加担して国家神道問題を複雑化させた元凶なので、
現在のそいつらは信用できないっす

まあ福沢本人は神仏自体はどーでもいいって人だろうけど

358:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/17 20:37:41.42 bSoI2ts+O
ヤスクニは日蓮宗もキリスト教も反対だろ

359:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/18 13:32:09.85 kZXxT2tB0
慶應義塾大学仏教青年会(三田仏教会)の創立会員になったのは
URLリンク(books.google.co.jp)
%E4%B8%89%E7%94%B0%E4%BB%8F%E6%95%99%E3%81%AE%E4%BB%8A%E6%98%94&hl=ja&sa=X&ei=dFlhT_3QBIaemQWXxsDyBw&ved=0CDQQ6AEwAA#v=onepage&q&f=false
『三田仏教の今昔』



牟田舗麿・西山是端・大久良俊・川瀬良丸・高木義菩・龍澤哲・南荘隆成・中山了運・梅原融・有川貞憲・斎藤教聞・能海寛・桑門環
菅学応・弓削俊證・阿部彗水・華園敷江・吉野精順・樹谷淳孝・石堂文英・佐藤俊龍・藤田順道・推尾朝麿・白川謙致

東京駒込の真浄寺の住職・寺田福寿を迎えて定例会は泉岳寺を利用した。

360:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/18 14:00:57.56 WkU8cY0/0
来月出る予定の小川原さんの新刊では、脱亜論に限らず、
より幅広く福沢の外交論を取り上げてを分析するみたい。

361:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/18 19:18:47.62 Sij+bJbdP
>>360
ご本人から聞いたの?

362:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/18 20:51:40.44 1kSuB/vo0
>>360
情報ありがとう。それは楽しみですね。もいちど貼っておきます。

福澤諭吉の政治思想
小川原 正道 著

▼明治国家と対峙する、もう一つの政治構想。

近代日本政治史・思想史におけるその重要性にもかかわらず、今日にいたるまで
十分な検討が行われてこなかった福澤諭吉の議会論、憲法論、天皇論、外交論、
華士族論、宗教論を分析。これらの領域にあらわれた彼の政治思想の構築過程と
構造を論じ、同時代から後の時代にわたる反響、明治政府との相剋を多くの新資料
に基づき明らかにする。政治構想をめぐる理論から実践へ―生涯にわたって粘り
強く政治にかかわり、変化しつづけた福澤を描き出す、若き俊英による創見に富む一書。

URLリンク(www.keio-up.co.jp)
初版年月日:2012/04/19

発売日の4月19日が楽しみですね。

363:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/18 22:25:19.27 3/IOroC/0
>>362
先行研究に対してどの程度のオリジナリティがあるかが値打ちを決めるだろうな。
要領のよいまとめでは意味がない。前著の延長上ということから推測して、
明治政府内部の秘密文書などを素材にして逆に福沢の思想を照らし出す、
という方法がとられているのだろう。
読者を唖然とさせるような新機軸が打ち出されているのを期待。

364:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/19 00:06:15.84 fAIIvvPa0
アマゾンで『現代語訳 福澤諭吉 幕末・維新論集』(ちくま新書)の
カスタマーレビューが投稿されていました。

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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 85点, 2012/3/12
By Ajax - レビューをすべて見るレビュー対象商品: 現代語訳 福澤諭吉 幕末・維新論集 (ちくま新書) (単行本)

三河武士の精神と武士道の在り方を論じた『痩我慢の説』と
士族反乱における江藤新平、西郷隆盛を弁護した『明治十年丁丑公論』は福沢の著書の中では
歴史好きの一般人であればよく知られているものである。

ということで、この本の神髄は『士人処世論』と『旧藩情』にある。
結論から言えば、どちらも体制に対する福沢の反骨精神を誘導するものであり、
『旧藩情』は豊前中津藩の身分制、『士人処世論』は明治新政府の官尊民卑への糾弾であった。

とはいえ、福澤諭吉の著書で、現代語訳で読みたいものは他にも膨大にある。
第2、第3の続編・『福澤諭吉 幕末・維新論集』の発表を期待する。
特に、『兵論』、『時事小言』、『唐人往来』などは現代語訳で読みたい著書のひとつである。
----
URLリンク(www.amazon.co.jp)

このAjaxさんというレビュアーは
中野 剛志 (著)『日本思想史新論』(ちくま新書)のレビューもなさって
います。

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11 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 不勉強である。, 2012/3/12
By Ajax - レビューをすべて見るレビュー対象商品: 日本思想史新論: プラグマティズムからナショナリズムへ (ちくま新書) (新書)

福澤諭吉は保護貿易論者であるが、
『明六雑誌』第26号(明治7年12月)の、「外国人の内地雑居許す可からざるの論」が入っていない。

これは、外国人の内地旅行を認めるべきであるという西周および津田真道に反論。
日本が植民地になること防ぐという論説で、不平等条約の結果起こる不利益な貿易から日本を守れとするもので
経済ナショナリストの根源的な言説と言われているものである。

これを入れ忘れるとは、少々不勉強ではなかろうか。
----
URLリンク(www.amazon.co.jp)

「入れ忘れる」って参考文献に入っていないと言いたいのかな?

365:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/19 16:24:40.14 66imlDst0
>>364
中野さんのレビューについて、入れ忘れるとは、
言及していないのがいけない、ということでしょう。

福沢については最後のほうにちょこっとあるだけなので、
はたして言及していないからいけないと言えるかどうか。

366:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/19 17:03:24.70 66imlDst0
こんな本が出ていたのか!

政治評論家・福沢諭吉その朝鮮評論

著者/訳者
高城幸一/著
出版社名
文芸社 (文芸社)
発行年月
2011年11月
サイズ
213P 19cm
販売価格
1,470円

367:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/20 00:09:55.17 X7jNX/3b0
>>366
その本は前スレで報告されていました。誰か読んだ人はいるのかな?

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 14:11:40.57 ID:yuyjcp7f0
政治評論家・福沢諭吉 その朝鮮評論  高城幸一
URLリンク(www.bungeisha.co.jp)

368:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/20 19:20:14.87 gHsHquhkP
>>367
アマゾンレビューでは★5つが二人だね

369:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/20 22:41:14.85 LPRn3tso0
>>368
情報ありがとう。どちらのレビューも好意的ですね。
URLリンク(www.amazon.co.jp)

370: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】
12/03/21 16:08:00.55 8MHBrer/0
大阪市北区に中津って地名があるのは、中津藩と関係あるんだろうか

371:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/21 17:01:57.86 bDIf8oZm0
>>370
無関係。
豊前中津の地名の起こりは、「なかつしょう」(この「つ」は「の」と同じ意味)で、
大阪中津はおそらく埋め立てられる前に「津」(湊)があったため。

372:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/22 21:03:27.05 59bamr3y0
西部邁ゼミナール初めての画期的なBookレビュー
思想家・会澤正志斎「新論」に刮目!
江戸時代から継承される儒学の思想「古学」について
中野剛志氏と西部邁氏が戦後の知識人が見逃している
視点を大いに語ります。

■現代に求められる国家戦略、国の思想
■尊皇攘夷のバイブル会沢正志斎の新論とは何か
■TPP、開国叫ぶ改革論者の馬鹿さ加減
■戦後の日本人を支配する開国物語
■この危機を乗り超える日本の思想

中野剛志「この本をこそ読むべし」西部邁ゼミ2011年3月10日放送
URLリンク(www.youtube.com)

中野剛志
京都大学大学院工学研究科(都市社会工学専攻)准教授。 
1971年(昭和46年)神奈川県生まれ、1996年(平成8年)東京大学教養学部教養学科(国際関係論)卒業後,
通商産業省(現・経済産業省)に入省、2000年(平成12年)英エディンバラ大学大学院に留学し,政治思想を専攻、
2001年(平成13年)同大学院より優等修士号(Msc with distinction)取得、2003年(平成15年)論文‘Theorising Economic Nationalism’が
イギリス民族学会(ASEN)Nations and Nationalism Prizeを受賞、
2005年(平成17年)エディンバラ大学より博士号(社会科学)取得。

373:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/22 21:38:24.59 6x1sodLJO
でも新論が実用主義というのは?

374:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/23 01:01:26.57 WWImQcW20
>>372
アマゾンで中野剛志さんの『日本思想史新論』のカスタマーレビューを
見てみたら、11件に増えていました。

11レビュー
星5つ: (3)
星4つ: (3)
星3つ: (0)
星2つ: (0)
星1つ: (5)

星1つが5件で、ぼこぼこにされています。

URLリンク(www.amazon.co.jp)

375:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/23 08:29:32.00 5blPS5Ay0
↓の批判方法は、だれかとそっくりだ!

142 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 なぜこんな議論しかできなかったのか?, 2012/2/8
By dendellarue - レビューをすべて見るレビュー対象商品: 日本思想史新論: プラグマティ
ズムからナショナリズムへ (ちくま新書) (新書)
TPP反対で有名な中野剛志が、伊藤仁齋、荻生徂徠、會澤正志齋、福澤諭吉を論じた書。
とりあえず関心があった福澤諭吉を論じた章を読んだが、中野は以下のどれかだろう。

 1.『文明論之概略』の本文を通読せず、子安宣邦が論じた箇所辺りだけチラ見した。
 2.『文明論之概略』の本文を読んだが、理解できなかった。
 3.『文明論之概略』の本文を読んだが、自らの立論に不都合だったので、無視した。

 上記のどれかと思い至った理由は馬鹿馬鹿しいのでくどくどしく述べないが、中野が批判
的に取り上げている子安の『日本ナショナリズムの解読』と『文明論之概略』本文とを対照さ
せて読み、かつ、『文明論之概略』の「巻6第10章 自国の独立を論ず」も読めば、自ずから
明らかになるだろう。一言でいえば、子安が誤読している云々と批判している箇所の読みが
悉く間違っているのである。

 考えるに、中野が間違った原因は、思想史研究の基本が理解できていなかったことにある。
一人の思想家でも、年を経れば説が変わる。特に時事問題にコミットメントする福澤のような
思想家は、説が変わるのだ。『文明論之概略』の42歳の福澤と『帝室論』『尊王論』の49歳、
55歳の福澤とでは皇統に対する考え方が変わってきている。子安が『文明論之概略』を引い
て福澤が「国体論の文明論的な脱構築」を行っていると言っているのは、『文明論之概略』の
世界の中での話だ。それを中野が後年の『帝室論』『尊王論』を引いて、そんなこと福澤は言っ
て無いじゃあないか、と言っているのは辻褄が合わない。中野が『文明論之概略』をマジメに
読んでいたら、福澤の説が変わったと気づいたはずなのだが。

 ということで、残念ながら★は1つ。こんな調子では福澤の章以外も推して知るべし。
 中野は尊皇保守思想家として売り出したいのだろうが、粗雑な議論では、贔屓の引き倒しに
なる。より一層の研鑽努力を望む。


376:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/23 08:37:22.61 5blPS5Ay0
>>375このレビューへの応答がまた面白い!

URLリンク(www.amazon.co.jp)

377:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/23 10:39:02.56 byctHH140
>>375の批評を書いたdendellarueなる人物が何者か関心がもたれて、
推測してみた。中野より年上で、彼に教えを垂れることができるくらいの
年齢。ひょっとして近世儒学の研究者、ということから絞り込んで、

   黒住真 東大教養学部教授 

じゃないか、と勝手に推測した。
 民青系の東大倫理学科出身ということは子安宣邦の後輩にして、
中野の師匠にも当たる。ハズレかな?

378:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/23 12:23:49.70 IhuegiPb0
高城幸一の「政治評論家福沢諭吉その朝鮮評論」読んだ。
井田平山を使わないのはいいが、石河の伝記を無制限に援用している。
あと、杵淵信雄との違いが分からない。

出来栄えから言って星5つではないだろ。

379:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/24 02:10:45.99 xOV034a90
>>376
このdendellarueさんのコメントはすごいね。
さすがによく勉強しているなあ。
このdendellarueさんに坂野潤治(著)『日本近代史』(ちくま新書)のレビューも
してほしいね。

380:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/25 08:35:37.89 ZKtfjoD10
>>379
たかがアマゾンで、と言う気もするが、こうなってくると
すごい情報源になってきたね。
何でも手に入るし。

381:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/25 14:10:47.98 Hl5G0L+uO
中野さんの専門は思想なの?
工学部所属みたいだけど

382:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/25 17:08:42.68 TVxyqOTc0
>>381
京大のプロフィールを見ると、中野さんの所属は、
京都大学大学院工学研究科(都市社会工学専攻) 准教授
になっていますね。工学研究科って工学部なのかな?

中野 剛志 准教授 京都大学 都市社会工学専攻 藤井研究室
URLリンク(trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp)

383:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/25 20:04:19.62 rykQ15qSP
>>382
どういう経緯で京大に採用されたんだろう?

384:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/26 00:40:32.43 vqiz0rPG0
福沢諭吉にちなみ、中津の慶大進学者に奨学金
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

大分県中津市の中津城を運営する福祉事業会社「千雅」(埼玉県ふじみ野市)は24日、
慶応義塾大に進学する県立中津南高出身の2人に奨学金として、20万円ずつ贈った。

中津藩出身の福沢諭吉が慶応義塾を創設したことにちなんで新設した奨学金制度で、返済義務はないという。
同社は2010年8月、中津城天守閣を購入。奨学金制度は「故郷と全国に貢献できる人材になってほしい」と願いを込めて創設したという。
20万円は入学金に相当する。

(2012年3月25日12時32分 読売新聞)

385:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/26 00:42:51.70 vqiz0rPG0
今週の本棚:川本三郎・評 『佐幕派の文学史-福沢諭吉から夏目漱石まで』=平岡敏夫・著
URLリンク(mainichi.jp)
◇「敗者」が切り開いた明治文学を読み直す明治文学は、佐幕派の文学だった。

その太い論理で明治文学を読み直してゆく。面白い。熱がこもっている。佐幕派びいきの人間としては、研究書でありながら、
一貫して佐幕派寄りのこの文学史に興奮を禁じ得なかった。これほどいい意味で偏(かた)よった文学史も珍しい。
佐幕派とは、いうまでもなく、日本の近代の命運をわけた戊辰(ぼしん)戦争の敗者、つまり、薩摩、長州藩を中心とした官軍に敗れた、幕府側のこと。
近代を敗れた側として迎えた。
明治文学を担ってきた多くの文学者は、よくよく見れば、大半が、この敗れた佐幕派に出自を持つ。著者はそのことに着目し、
敗れた人間たちこそが明治文学を切り開いてきたのだと力説してゆく。文学とは、敗者のよりどころであることが分かってくる。

著者に教えられるままに明治文学を振返れば、明治の文学者、文人には、実に佐幕派が多い。敗れた幕府側の人間たちである。
たとえば福沢諭吉は、「痩我慢(やせがまん)の説」で、旧幕臣(佐幕派)でありながら明治維新後、薩長の主導する新政府に仕官し(それも出世し)た勝海舟と榎本武揚を激しく指弾した。
徳川幕府に仕えた人間が新時代になったからといって、おめおめと旧敵に仕えていいのか。在野であるべきではないのか。
いうまでもなく、そう峻烈(しゅんれつ)に勝と榎本を痛罵する福沢は、佐幕派の豊前中津藩(大分県)の下級武士の出身。
新政府に出仕することなく、在野の思想家として官尊民卑の風潮と戦った。

さらに夏目漱石がいる。『坊っちゃん』は、一般に明治の明るい青春小説と語られるが、よく読めば実は佐幕派小説である、と著者はいう。
主人公は、東京から松山(小説中はそれと明示されていないが)の中学に赴任してきた、「これでも元は旗本だ」という佐幕派。
彼と共に学校の管理体制と戦う数学の先生「山嵐」は、戊辰戦争で最後まで戦い、そして敗れた会津藩の出。「うらなり」も佐幕派、松山の士族の出。
つまり漱石の『坊っちゃん』は、まぎれもなく「佐幕派小説」である。坊っちゃんを可愛がる、かの清(きよ)も、出身は佐幕派と教えられると、なるほどと納得せざるを得ない。
さらに明治文学の主要作家である北村透谷、山路愛山、尾崎紅葉、幸田露伴、樋口一葉、国木田独歩の出自をよく見ると、すべて佐幕派(旧幕派)であるという。
この事実には改めて驚く。まさに明治文学は佐幕派の文学だった。文学というものが、本来、敗れてゆく者の拠であるから当然といえば当然のことだが、
ここまで近代日本文学史を敗者の側に寄り添って語った研究書は珍しいのではないか。

明治初期の政治小説として文学史上有名な『佳人之奇遇』の著者東海散士は会津藩士の子。
当然小説のなかでは戊辰戦争に敗れた会津藩の苦難が語られる。明治文学は当初から佐幕派の文学だった。
また、本論とは少しずれるが、樋口一葉が、翻訳で出版されていたドストエフスキーの『罪と罰』の影響を受け、『にごりえ』を書いたのではないか、という推論も面白い。
純文学の話だけでなく、司馬遼太郎の『燃えよ剣』や、藤沢周平原作で、映画にもなった『たそがれ清兵衛』まで「佐幕派」の視点から熱っぽく論じられている。
考えてみれば、日本文学の大きな柱である時代小説もまた「佐幕派」の文学である。彰義隊で戦った祖父を持つ子母沢寛が、『新選組始末記』を書いたことで佐幕派を復権させたことにそれがあらわれている。

386:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/26 00:44:41.05 vqiz0rPG0
Web東奥・天地人20120314
URLリンク(www.toonippo.co.jp)


「学問のすすめ」を書いた福沢諭吉と、江戸城を平和的開城に導いた勝海舟の喧嘩(けんか)は有名だ。
「幕臣なのに新政府に仕えるとは、やせ我慢のできないやつ」。福沢がこう言えば、海舟も「金もうけのうまい山師のようなやつ」と一刀両断する。
とても傑物同士のやりとりとは思えない。

それでも、海舟は晩年に養子にした精(くわし)(徳川慶喜(よしのぶ)の末っ子)を福沢が創設した慶応義塾に入学させ、こう言った。
「これで福沢もわしの気持ちが分かったろう」。
それを聞いて、福沢も大いに喜んだらしい(「明治・大正・昭和史 話のたね100」)。

お互いに評価し合っていても、喧嘩になることがある。外ケ浜町と今別町の広域消防今別分署の運営費負担割合をめぐる対立が本紙をにぎわした。
こちらは互いに町のため、町民のための主張がぶつかり合っているから複雑だ。

財政再建中の今別町が支出を抑えたいと思うのは当然だ。外ケ浜町が飛び地の三厩地区住民の安全を守る分署員を減員したくないとするのも分かる。
が、私憤で喧嘩した福沢と海舟が分かり合えたくらいだ。公のことで起きた両町の対立が解けないはずはなかろう。

 三厩と蟹田を結ぶ外ケ浜町の循環バスが新年度から中間にある今別町に停車しないという。
病院通いの今別町民が不便になるのは明らかだ。「外浜(そとがはま)」は平安期に歌枕として都人(みやこびと)の憧れを掻(か)き立てた。
西行も<みちのくの奥ゆかしくぞ思ほゆる壺(つぼ)の石ぶみそとの浜風>と詠んだ。対立やバスの素通りは西行憧れの地に似合わない。

387:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/26 19:45:11.68 CfZxtedYP
海舟はもともと一橋家の家来だものな

388:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/26 23:39:57.46 pjGJ7WQt0
BS時代劇『陽だまりの樹』(手塚治虫・原作)が放送開始だそうです。

 第一回「若き獅子たち」 4月6日(金)放送スタート
 よる8時~8時43分 BSプレミアム (毎週金曜日・連続12回)
URLリンク(www.nhk.or.jp)

適塾の場面では福澤諭吉が登場するけど誰がキャストなのかな?

389:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/27 01:23:11.47 BlawuTX90
『陽だまりの樹』はいい漫画だったなあ。
NHKでドラマ化されるんだね。

390:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/27 01:41:18.38 yF1cgxKR0
>>389
藤田東湖は津川雅彦さんが演じるようですね。

愚直なほど幕府に忠誠を尽くす万二郎と、女にだらしないが、情に厚い良庵が、
幕末、戊辰戦争、明治維新という時代の流れの中、藤田東湖、福沢諭吉、
西郷隆盛ら歴史上の人物たちとの交流を経て、成長し、友情を深めていく姿を描く。
2人が思いを寄せるおせき役に女優の黒川芽以さん、万二郎が敬愛する水戸藩の
政治家・藤田東湖役として俳優の津川雅彦さんが登場。
URLリンク(mantan-web.jp)

391:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/28 01:53:14.58 xNYzZzck0
アマゾンで中野さんの『日本思想史新論』のレビューが追加されていました。
星四つでした。★★★★☆

----
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 著者独自の視点から斬り込む江戸~明治初期日本思想, 2012/3/24
By Redwing - レビューをすべて見るレビュー対象商品: 日本思想史新論: プラグマティズムからナショナリズムへ (ちくま新書) (新書)

著者の専門は経済ナショナリズムであり「国力論」に示された
経済思想史に係る研究が思考の基礎となっている。
日本思想史新論と銘打たれた本書もそのような学理的視点に立った著者
によるものである点に留意して読む必要がある。

すなわち新古典派に代表される理論経済学を批判的に検討し
「理論」から「現実」を断罪するのではなく、「現実」からスタートして「理論」を
実践的に組みなおすという思考が著者の底流に流れており
日本思想の古典を読み直すにあたっても、「現実」における「実践」=プラグマティズム
を重視した著者独自の解釈が本書では示されることとなっている。

何のことはない「自分の頭で考える」という至極当たり前のことが示されているのであって
古典を古典として単純に持ち上げるのではなく、著者なりの同時代性を組み込んだ
視点で全体の記述が進んでいる点が売りである。

伊藤仁斎、福沢諭吉等本書に取り挙げられた江戸~明治初期の思想家については
それぞれ専門的な研究業績の多くあるところであるので、細部においては強引な読み方が
なされているのではないかという疑義も残る。そもそも伝統的には危険思想として
まともに読むこと自体が忌避されてきたものもある。
しかしながら、著者による新たな切り口はそのようなバイアスを取り払い
広く流布した戦後日本の思想状況にこそ問題があるのだ、と
思考の転換を読者に要求するものとなっている。
よって、著者の論理展開および解釈を、鵜呑みにすることなく、
著者と対話するつもりで読むのであれば、有益な思考実験の機会となりうるだろう。
----
URLリンク(www.amazon.co.jp)

392:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/28 08:54:11.74 qaTTDpvCO
西部邁の子分だね

393: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
12/03/28 21:11:29.74 Zc1Rdr0S0
てst

394:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/29 19:21:46.30 peOqVRyV0
陽だまりの樹は地上波でも放映するの?

395:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/31 08:54:56.91 xC2ZXWhSO
明日から4月か

396:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/31 12:20:21.61 fRTxZa8a0
四月の福沢関連著作は、やっぱり小川原本?

397:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/31 17:04:51.92 ff/d8dza0
>>396
はーい!小川原本に期待大でーす。wktk

慶應義塾大学出版会 | 福澤諭吉の政治思想 | 小川原正道
URLリンク(www.keio-up.co.jp)

福澤諭吉の政治思想 ▼明治国家と対峙する、もう一つの政治構想。
近代日本政治史・思想史におけるその重要性にもかかわらず、今日に
いたるまで十分な検討が行われてこなかった福澤諭吉の議会論、
憲法論、天皇論、外交論、華士族論、宗教論を分析。

398: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】
12/04/01 19:25:40.82 PsJTTFa30
陽だまりの樹で、手塚良庵を担いで髷を切ろうとするエピソードは入らないのかな

399:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/01 20:05:28.96 nmeT9X+N0
>>397
ちょっと盛り込みすぎかな。軽くならないか心配。

400:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/01 20:40:16.94 nmeT9X+N0
ところで、これ ↓ ホント? 

URLリンク(www.kjpro.co.jp)

401:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/03 07:31:35.12 XUjf0GlQO
小川原本、社説の扱いはどうなんだろ

402:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/03 08:01:23.21 mN77rbkN0
tes



403:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/04 08:52:25.26 md71aCl5O
小川原本の範囲からいって、署名入りだけでは書けないよね。

404:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/04 10:59:55.38 BAyu8N1n0
>>403
前作で平山さんの『福沢諭吉の真実』を参照していたから、同書を始め
平山さんの研究を踏まえつつ、自身でも無署名の社説の執筆者の検証をして、
そこから本当の福沢の思想の抽出・解明をしていると思う。福沢の思想を正確に
解明するには、無署名の社説とその執筆者の推定は不可避だろうし。

405:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/05 07:10:04.24 gJYUNs6XO
福沢の朝鮮論説じゃ無視されていたがな

406:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/06 22:22:43.86 zkQC8Zcg0
なんだか過疎だな

407:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/07 20:28:10.69 VoOVf5/e0
『諭吉の流儀』の感想が再開されている

URLリンク(aoimon.blog7.fc2.com)

408:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/08 01:24:03.50 dNmwZoNp0
早稲田の校歌ってイェール大学のパクリなんだって?
本当なら恥ずかしい事だね。

409:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/08 07:41:32.41 YGyjsLbZ0
>>407
売れていない本なのにな w

410:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/08 08:02:27.77 wRJY0l1h0
ロシアにスパイになるよう勧誘されそうになったこともあるらしいな。

 今のロシア、シナ、朝鮮その他もそういう工作をしているんだろう。


411:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/08 11:03:59.94 8fJ7iiPsO
もちろんだ。ハトヤマもペルシャの美女にメロメロ

412:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/08 20:53:25.37 jbbfcIB20
こいつ何も成し遂げてないよな
過大評価されすぎ、学問のすすめも国策の売り出し
言ってる事とやってる事が全然違う、屑の中の屑
こいつが一万円である事が恥ずかしい・・・

413:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/08 21:29:08.55 yTShfMsO0
>>410
ハニートラップですね。

>>411
それを言うなら、橋本龍太郎が中国の女スパイに引っかかった
ハニートラップが有名ですね。

414:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/08 21:40:35.23 yTShfMsO0
>>409
今ではオンラインで読めるからジャマイカ?

『諭吉の流儀―『福翁自伝』を読む』 その3
四六 露国に止まることを勧む
URLリンク(blechmusik.xii.jp)

415:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/09 00:46:18.35 DupZkqxOO
学問のすすめは初版20万部、最終的には350万部
現在の人口比で見ると1000万部以上
大体明治初期じゃ文盲多いだろ、そう考えると更に異常

416:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/09 07:24:15.30 qpHNCN98O
みんな読んでいた、という感じだろうな

417:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/09 21:30:56.85 2XQ/4Ppo0
学問のすすめの大まかな内容
封建制打破
自由主義の奨励
愛国心の喚起

・学問のすすめの内容は、1870年以前の欧米で既に行われていた事
・そして、まさに当時の日本がこれから行うとしてた事
・天は人の上~は、アメリカ独立宣言からとったものとされる
・その一方で、国の予定にない国民の政治参加について言及なし
・当時の日本に言論の自由はない
・役人であった福沢諭吉
・あまりにも不自然な発行部数=官民一体のAKBゴリ押し

したがって、学問のすすめは、国策の売り出しだと、ゴリ押しだと推測する、反論ある?

418:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/10 06:57:31.41 KnnK4sAO0
>>417
明治18年に旧東京大学が帝国大学に改組されるまではそうだった。
以後は急激に官学尊重へとかじが切られる。

419:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/10 15:20:43.88 SgBcjIX60
その帝大の初代総長の渡辺洪基は、慶応出身つまり福沢門下なんだよな。
教育でも、官学より私学重視を主張していた福沢だから、総長就任によって、
渡辺と福沢の師弟関係は壊れなかったのだろうか?

420:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/11 06:40:03.05 J2ClZIcf0
中国でも知られるようになったんだな
URLリンク(www.jsina.com)

421:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/11 16:56:25.87 hniyqY1C0
>>419
それは大丈夫だったんじゃないの?

ところで、信州福澤については決着がついていないらしい。
URLリンク(blechmusik.xii.jp)

422:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/12 19:17:19.25 e7xP/ovBO
でどこなんだ信州福沢

423:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/14 13:18:22.48 6dTZYbzM0
小川原本の情報は?

424:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/15 16:24:31.88 QsouAAqf0
福沢の祖先の出身地は長野県茅野市

URLリンク(crd.ndl.go.jp)

425:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/16 07:14:51.68 ON0ArLko0
小川原本以外に近々福沢関係本は何か出そう?

426:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/18 08:25:52.35 LYXyjIoF0
837 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2012/04/17(火) 23:13:49.91 ID:J4AXPG6L0
クズ崎が「良心的近代史家」とヨイショしている安川寿之輔は、
『時事新報』の無署名論説の執筆者推定一つろくにしないまま、
「福沢諭吉はアジア侵略主義者」とかいう珍説を今も著書や講演で
バカの一つ覚えのように叫んでるけど、学界では完全に無視されっぱなしだし。
論争した平山洋さんの著書とは対照的に。

427:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/18 20:36:43.74 A73RN+DN0
>>426
安川の意見にはそれなりのニーズがあるからな。信じているアホもいるんだろうよ。

428:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/19 07:22:09.49 /0HtlpvjO
なぜ福沢先生が良い人であってはいけないの?

429:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/19 09:03:36.47 T+z7YwkW0
>>428
よい質問 w

430:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/19 23:58:21.72 EJS8OU/J0
>>428
それは福澤先生が近代日本の資本主義発展の貢献者だからですよ。
資本主義を否定したい人にとっては、福澤先生が良い人であっては
ならないから、何が何でも悪人に仕立て上げる必要があるのですよ。

431:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/20 08:38:42.58 exsrD4050
>>430
なぜ資本主義を発展させたら批判されないといけないのかと

432:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/20 10:38:04.58 I41AFyVu0
小川原本はもう出たの?

433:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/20 13:41:11.17 AAyKtmDO0
>>432
URLリンク(www.keio-up.co.jp)

434:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/20 20:10:44.85 aytAi6cF0
>>433
もう出ているのか。このスレ的書評もすぐにカキコされるな。
ここの批評はきっついからねー。

435:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/20 23:05:06.44 +9EMVCI00
>>434
小川原本はアマゾンでも発売中のようです。

Amazon.co.jp: 福澤諭吉の政治思想: 小川原 正道: 本
URLリンク(www.amazon.co.jp)

ちなみに、アマゾンの登録情報では明日(2012/4/21)が発売日になっています。

436:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/21 08:29:12.50 +pY8e/zd0
>>435
ありゃ、総ページ数が少なく記載されているぞアマゾンでは。
ここでどんな評価がなされるのかについても興味深深。

華族論や皇室論について時事新報無署名論説が無制限に
使われているようなら、その信憑性について疑問が呈されるハズ。


437:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/22 19:04:18.24 V5C3ByHZ0
>>436
小川原本を読んだ人はレポよろしくね。

438:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/23 09:17:30.02 rFJwp0zF0
自分で購入するという当然の行動を、なぜしない?

439:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/25 08:23:02.28 NbVEkRQi0
2012. 4. 7..

済州海軍基地建設反対! 沖縄-済州、日本-韓国平和連帯行動


賛同者と 賛同団体(順不同)


いのうえしんぢ(福岡県・所属団体名 Fight for Your Life)

パク・ムンジェ(北韓医療支援 在米医師)

ぺ・トンノク(北九州市)

マリア 神田千草

安川寿之輔(不戦兵士・市民の会) 


・・・って、沖縄の基地批判はかまわないが、済州島の基地建設反対は、内政干渉に
なるんじゃないか?


440:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/25 09:41:46.97 twScfO0o0
>>439
公人が言う場合だろ。内政干渉というのは。


441:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/26 02:25:29.41 7SVgmGGp0
安川はなんで北朝鮮の批判をしないんだ?

442:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/26 07:25:48.17 54GWBWXDO
支持しているから

443:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/27 07:49:39.22 uW5Z/qgE0
>>439
この行動は明確な北韓への利敵行動。
国家保安法違反。
韓国で販売中の「アジア認識」は、回収処分されるはず。

444: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】
12/04/27 20:25:41.01 D8VVEa9B0
>>398
諭吉役の役者より諭吉本人の方がイケメンだな

445:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/27 22:08:57.39 df3Umtvx0
>>444
だれですか諭吉役

446:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/28 07:13:20.19 PnCjXgJT0
>>445
444ではありませんが崎本大海
悪くはないが迫力は足りないか

447:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/28 09:36:35.10 JC/WBzFZ0
>>446
たしかに線が細すぎるかな

448: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】
12/04/28 16:55:09.42 vzvv4aVN0
線も細いし、狭量っていうか大物感もない

449: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】
12/04/29 19:15:10.75 EdBal96y0
>>448
せめて、もっと愛嬌というか笑える感じがあればいいんだが…
主役級を食うわけにもいかないんだろうが
脚本にもよるんだろうけどね


450:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/30 10:55:29.44 xh3vUpaTO
最強の諭吉役者は?

451:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/30 11:15:20.68 qWvj9jRL0
アジア侵略のイデオロギー提供した人。

452:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/30 13:55:34.94 ezdEZ85r0
「花神」のときは誰だったか

453:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/02 06:01:44.42 diqyCp6+0
>>452
入川保則
村田蔵六役の中村梅之助との相性は良かった気がする
諭吉主役では中村勘三郎が演じてたな

454:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/02 06:43:16.18 JEDTi1K00
>>452
がん闘病の人か
昨年末になくなった

芸暦が長い、いろんなのに出ている人だね

455:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/03 17:31:16.17 ZE4Qkwid0
福沢諭吉の遺体はミイラになっていた。昭和52年に墓を改装することになり掘ってみたら、土葬の棺が地下水に浸っており遺体がそのままの姿で残っていた。
子孫の意思で調査はされず、そのまま火葬されてしまったとのこと。

456:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/04 18:17:32.27 0jYKGlt7O
検分すれば何か分かったの?

457:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/06 10:47:40.74 sbZDQb8/0
例えば脳の状態とか。

458:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/06 14:42:17.30 DKz3WKE30
脳梗塞の病変がどれくらい広がっていたか、わかったのかな。
失語症にからんで関心がもたれるところだ。

459:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/06 18:40:26.52 5P/jWFgT0
>>438
誰かゴールデンウィーク中に小川原本を読んだ人はいないのかな?

460:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/06 23:00:24.44 GJQciCHGi
>>458
鳥羽・伏見の戦い以後は鉄砲隊の銃撃戦、砲撃戦になったので武士道もヘッタクレもないだろう。

461:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/07 07:23:56.25 W2rVFPe9O
誤爆?

462:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/07 19:16:31.82 ObpR1+4/0
>>459
とりあえず図書館に希望図書として申請はしておいた

463:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/07 23:05:29.95 LdRVrW4/0
>>462
同じく、図書館に申請済みで、ただいま入荷待ちです。

464:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/09 01:56:51.97 oBPXMy8M0
>>458 失礼いたしあした。

465:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/09 19:16:57.87 Redg6xm20
学術書は高いからなー。官との闘い、くらいの値段なら手も出るんだが

466:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/10 01:50:07.47 69XGiVmQ0
>>465
そうですね。
小川原本を買うくらいなら、東京都の尖閣諸島寄付金に寄付したほうがいいかも。

URLリンク(www.chijihon.metro.tokyo.jp)

受付方法
下記の金融機関への口座振込みにより受付いたします。
みずほ銀行 東京都庁出張所(店番号777)
口座名「東京都尖閣諸島寄附金」
普通預金 口座番号 1053860

URLリンク(www.chijihon.metro.tokyo.jp)

東京都尖閣諸島寄附金 受付状況
件数 総額
23,402 件 314,599,779 円
平成24年5月8日入金確認分まで


467:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/10 09:55:14.78 fgETTy6h0
>>466
都のお金を使わないでも購入できそうですね

468:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/10 13:30:44.16 QOF694Ej0
諭吉さんは血を見るのが嫌いで外科手術を見物して失神したらしいな。


469:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/10 16:38:10.49 TpjMuBiD0
>>468
欧州外遊中の話だったかな。

470:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/12 03:27:50.43 5EBnEMlk0
>>469
ロシアでの話ですね。
----
露西亜(ロシア)に滞留中、或(あ)る病院に外科手術があるから見物せよとの案内に
箕作(みつくり)も松木(まつき)も医者だから直(す)ぐに出掛ける。私にも一処に行けと無理に
勧めて連れて行かれて、外科室に這入(はいつ)て見れば石淋(せきりん)を取出す手術で、執
刀の医師は合羽(かつぱ)を着て、病人をば俎(まないた)のような台の上に寝かして、コロヽ
ホルムを臭(か)がせて先(ま)ず之(これ)を殺して、夫(そ)れからその医師が光り燿(かがや)く刀(とう)を執(とつ)
てグット刺すと、大造(たいそう)な血が迸(ほとばし)って医師の合羽は真赤になる、夫れから刀
の切口(きりぐち)に釘抜(くぎぬき)のようなものを入れて膀胱(ぼうこう)の中にある石を取出すとか
云(い)う様子であったが、その中に私は変な心持になって何だか気が遠くな
った。スルト同行の山田八郎(やまだはちろう)と云(い)う男が私を助けて室外に連出(つれだ)し、水な
ど呑(の)まして呉(く)れてヤット正気に返(かえつ)た。その前独逸(ドイツ)の伯林(ベルリン)の眼(がん)病院でも、欹
目(やぶにらみ)の手術とて子供の眼(め)に刀(とう)を刺す処を半分ばかり見て、私は急いでその
場を逃出してその時には無事に済んだことがある。
----
福翁自傳 - 233 ページ :
URLリンク(project.lib.keio.ac.jp)

471:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/12 07:30:23.23 RLFroTqu0
>>470 カッパとかコロロホルムというところに時代を感じさせるものがあるな。

 あと欧米人の人名にも変なものが多い。

472:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/12 07:54:40.44 ZtOZ3i8b0
>>471
手術着のことかな。
福澤の西洋人名の読み方はローマ字式。
オランダ語ではスペル通りに読んでいたことの名残。

473:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/12 17:41:17.19 jUnR7L960
福沢と勝海舟の不仲は有名な話だけど、何とか2人を和解させようと尽力した
人はいなかったのかな?

474:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/12 20:52:56.19 ZtOZ3i8b0
>>473
そんなことするかな、普通。

475:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/12 22:33:36.08 wxXgT5Hv0
>>473>>474
咸臨丸で遣米使節団が太平洋を横断してサンフランシスコまで航海した時は、
勝海舟が艦長、軍艦奉行木村摂津守が提督で、福澤諭吉は木村の従者だった。

このとき既に諭吉と勝が不仲だったかどうかは不明ですが、もし不仲だった
とすると、木村摂津守が2人を和解させようとしたかもしれませんね。

476:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/13 07:53:11.10 ZYMnwlsB0
>>475
木村の息子は明治海軍で勝の部下だった。
それはそうと、勝栄二郎財務事務次官と海舟は、まったく無関係だそうで。

477:名無しさん@お腹いっぱい。
12/05/14 07:31:20.07 GERWG6dg0
結局福澤の実績と比較して、勝の業績というのは、どうなの?


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