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【産経新聞】中国人の「反日」を煽ってきたのは中国当局ばかりでない…日本の史家やマスコミ、政府までが一方的に日本を「悪」に
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▼「尖閣」と「柳条湖」とが重なったことで、反日感情が増幅されているのかもしれない。だが彼らが
81年前の歴史を理解して、反日になっているとはとても思えない。真実を知らされずに踊らされていた
かつての紅衛兵の姿とダブって見えて仕方ないのだ。
▼満州事変の前、日本は日露戦争によって、南満州鉄道とその付属地の権益を得た。当時の清国も
条約でこれを認め、日本は合法的に沿線の開発を進めた。だがそれに従って中国人の満州への移住が
増え、その「反日」で日本人の安全が脅かされてくる。
▼事件を主導した元関東軍参謀の石原莞爾に言わせれば、それは「あたかも噴火山上にあるままに」
放置されていた。石原らにしてみれば、先手を打ち事態を打開しようとした。「侵略」どころか「自衛」の
ためだった、との理屈だって成り立つ。
▼むろん中国側が真っ向否定するのは仕方ない。問題は日本の一部の史家やマスコミ、政府までが、
一方的に日本を「悪」と決めつけてきたことだ。中国人の「反日」をあおってきたのは、中国当局ばかり
でないのである。