新撰組/白虎隊/京都見廻組/彰義隊at HISTORY2
新撰組/白虎隊/京都見廻組/彰義隊 - 暇つぶし2ch257:名無しさん@お腹いっぱい。
10/12/04 17:37:42 Ee/Bn+Ma0
>>255
本当は会津好きとか薩長好きとかの枠を超えた、幕末維新好き&歴史好きが「詳しい人」なんだ思うけどね。
>>226
幕末維新期の動向・研究史は、
・藤野保『江戸幕府崩壊論』(塙書房・2008年)
・家近良樹『孝明天皇と「一会桑」』(文春新書・2002年)
・坂野潤治・大野健一『明治維新1858-1881』(講談社現代新書・2010年)
新撰組の動向・研究史は、
・宮地正人『歴史のなかの新選組』(岩波書店・2004年)
・松浦玲『新選組』(岩波新書・2003年)
を読んでおけばいいんじゃないかな。新撰組を歴史的存在として再検討するのに欠かせない知識や視点が得られるしね。
少なくとも「幕末維新期は薩長(勤王)対幕府(佐幕)の戦いであり、その後も官軍・賊軍という関係が日本史に影響を与えている」
なんていう了見の狭い、使い物にならない意見を歴史に持ち込むことの、愚かしさ無意味さは分かると思う。

また近代史家に留まらず、民衆運動の視点からみた近世史家の研究も最近盛んになってきているね。
その点では平川新『開国への道-全集日本の歴史12-』(小学館・2008年)や深谷克己『江戸時代の身分願望』(吉川弘文館・2006年)もお薦め。
上記の諸書で得たポイントを踏まえておけば、賛否両論の菊池明氏はじめ従来の「新撰組研究者」の著作も深く読み込んで、彼らの研究成果も上手く活用できるはず。
巷で批判されているからといって、無視してしまうことほど勿体ないことはないし、何も本人が唱えるとおりに史料や解釈を活用する必要もない。
使える情報は使っていかなきゃね。

新撰組のデータベースとしては揃えておきたいのは、
・新人物往来社編『新選組大事典(コンパクト版)』(1995年)
・菊池明・伊東成郎・山村竜也『新選組日誌』(新人物往来社・1996年)
・新人物往来社編『新選組史料集』(正は1993年、続は2006年)
・古賀茂作・鈴木亨編『新撰組全隊士録』(講談社・2003年)
あたりかな。高いし絶版状態のものばかりだけど。
新人物往来社系で90年代の情報というのは色々賛否もあろうけど、普通にあれこれ調べる分には十分活躍するし重宝される。
誤植・誤訳は指摘されている通り間々あるので、記載史料の原籍が知りたいならば、巻末の参考資料一覧などを参考に辿っていけば、ある程度は書店・図書館で入手可能。
また、最近では『日野市新選組のふるさと歴史館叢書』既刊六刊(2006~)として、宮地氏監修のもと新発見史料が翻刻・解説・写真つきで発表されていて、こちらも要確認。
中には最後の隊長相馬主計の日記なんてものもある。
将来的に「山崎烝取調日記」の一般販売や「近藤勇書簡集」などの刊行が実現すれば、申分ないんだけどね・・・。

あと、当り前だがネット情報はあくまで参考までに。今のところは直接細々と情報あつめて実際に本を読むしかまともな情報は得られないかと思う。


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