13/04/20 20:22:45.61
>>290 >>289
>>286が「詞書読めばわかる」と言っているように、季長は詞書で「馬が矢に当たらず、白石勢が続かなければ自分は
死んでいたはずの身である」と言っている。
馬と白石勢は0RではなくANDだ。つまり白石勢が来てくれたとしても、もし馬が健在であれば、季長は白石に先行して
先頭を駆けているのであるから、そのまま敵中に突っ込んで死んでいた、と言うのである。
「馬が死んでくれて良かった」と言い切るこの文章には、季長の味わった一種の「恐怖心」が正直に出ている。
すなわち、季長にとって戦いは極めて「タイト」だった。
一次完成した絵巻の突撃場面の、逃げる蒙古兵しかいない構図は、季長じしん、あるいはその意をそんたくした近親者に
とって、「実際の戦闘」とは異なっていただろう。
つまり、加筆は季長の「意に反するもの」とは限らないのである。