12/03/01 01:27:44.07
>>776
まず製作者が「時代劇」は、その時代その時代の価値観に生きる人間がいて、
そういう人間が現代の日本とは全く違った社会、謂わば、日本であって日本じゃない
外国のような社会に生きていたという事実を認識して、
限度はあってもその価値観や社会を正確に描くことが、
最も視聴者に大きな発見や驚きを与えるという、
これが実は今まで最も為されていなかった「時代劇」の醍醐味だと気づくべきだと思う。
そのためには、現在の価値観を仮借しておざなりに過去の人間を描くのではなく、
本当にその時代の価値観や社会のなかで一生懸命に人間が生きていたのだという、
当たり前の認識とその時代の人間への尊厳が無ければ。
昨今の大河は、歴史の事実を分かった(つもりの)現在の目線で、
結局、その時代の人間の生き様を馬鹿にしている脚本演出なのだと思う。
>この話を聞いていて思う事は、日本ではまともなドラマを作る事自体が困難なんだろうという事
製作能力が落ちているのであれば、大河ならばいっそ、
源氏物語のような脚本のある古典物語を脚色するかたちで、
物語を丁寧に再現アレンジすることを大切にして製作することからはじめてみればどうだろうか。
上で述べた「時代劇」の醍醐味をきちんと視聴者に伝えられるし。
2年枠か1年90分枠でやって欲しい。