12/01/17 15:49:35.48
日本の使者の態度に次第に現われてきた変化を観察すると、なかなかおもしろい。
使者は、艦上に足を踏み入れた時には悪魔のように傲然としていたのだが、
だんだん態度がやわらぎ、すべての提案を何の反対もなく承認してしまった。
それには大いに伊藤の影響があったようだ。
(アーネスト・サトウ「一外交官の見た明治維新」)
例えば、司馬はこれを「悪魔のように傲然としていた」で無理やり切って、後は触れないんだよな。
これ全文を引用したら、長州側が満額回答だったと言ってるに過ぎない。
仮にこの記述を信ずるなら、彦島租借は問題にならなかったとみるべきだが、
その点は司馬は「問題になった」と今度は伊藤の回顧談を引っ張ってきて強調する。
司馬はこういう悪質な史料操作を平気でやる人物。