10/10/13 13:21:55
何となく暗雲が立ち込めているわけだが、
ひとまずそこは揉め事が避けられ、一行は会場となる故・三浦義明の邸宅に向かった
義明の嫡子で、三浦の現当主三浦義澄は、贅を尽くして頼朝達を持て成し
酒も入って、中々いいムードになってきた
そんなムードの中、三浦一族の一人で、早くから頼朝に馳せ参じた者でもある
岡崎義実が、頼朝にその着用している水干を所望した
義実は、石橋山合戦で頼朝の死地を開くため討死した真田与一の父でもあり
本人も頼朝の為に熱い忠義を傾けてきた男でもあったから
頼朝はこれを許し、自分の水干を脱いで渡した
義実は受け取るや、喜んでこれを着用してみせた