11/07/16 18:35:18.98
足利義教は赤松満祐に暗殺された。
義教の首をはねた安積行秀は、その首を槍の穂先に掲げ、
満祐は長年の本懐を遂げたような面持ちであった。
義教の葬儀の数日前、相国寺の季瓊真蘂は奪われた義教の首を
取り返す為に死を賭して播磨へと向った。
彼は赤松出身の者として首を奪われた責任を果たそうとしたのだ。
しかし、細川持之はすでに満祐の使者を二度殺している。
敵方の真蘂は満祐に殺されてもおかしくはなかった。
まさに命がけの行動だったのである。
ところが、満祐は快く義教の首を返還してくれた。
満祐は真蘂の誠実さに感じ入ったのである。
そして後日、等持院で義教の葬儀が執り行われたのであった。