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こうなると、石橋山で頼朝に弓を引いた者たちは立つ瀬が無くなる
降伏した大庭景親は斬られ、伊藤祐親も自害する中、山内経俊も斬られることになった
この決定を聞いて慌てた経俊の母(頼朝の乳母)は、頼朝に助命を願いに参上した
頼朝は乳母の訴えに対して何も言わずに、石橋山で自身が着用した鎧を見せた
鎧の袖の、矢の巻口の上には、経俊の名がきっちり入った矢が見事に突き刺さっていた
乳母は言葉を失い、何も言わず退散した
ところが頼朝は、結局この経俊の命を助けてやるのである
しかも「役立たず」と罵りながら、何だかんだと官職につけ重用してゆくのだ
頼朝のツンデレぶりが伺える話であるが、いいか悪いかはわからなかったすまん