10/10/14 00:25:13
>>132
『明月記』に出て来るのは、治承の時です。ただ、後年本人が加筆した可能性あり。
承久の乱の折にも、この言葉を使用しています。
その治承の頃に、面白い話を書いているので、ものの序に引用しておきます。
「夜になり、明月が輝いていた。都は閑散として、車馬の音も聞かれぬ。
逍遥して六条院の辺りに出ていたところ、夜も半ばになって、天空に光物
が出現した。
大きさは鞠ぐらいで、色は燃えているかの様であり、躍るかの様に移動し
て未申から丑寅へ移動すると、瞬時に破裂した様は、あたかも炉が砕けたか
の様であった。
そして、そのまま空中に火を散らして消えてしまった。
もしや、大流星であろうか。驚きかつ怪しんだ。大夫忠信の青侍たちと共
に、目撃したことである。」
『明月記』には、日食の予想や、超新星爆発らしき現象の記述もありますね。
この話、今ならUFO騒ぎになりそうです。