08/06/29 15:16:54
僕は精神疾患の末に発狂した同僚を有っているます。
その彼が発狂する前に病床に語ったお話を致しましょう。
これは彼の話を出来る限り忠実に僕が描写したものです。
「私と君と友人数名で(ここの中の君とはつまり僕だ)アウトドアーに
出掛けたことがあっただろう。サバイバルゲーム。私達でそれを
しに行ったんだったね。もう、2ヶ月ほど前になるか。楽しかったね。
然しね、私はあの後、よからぬことがあって、かくの如く精神疾患に
なってしまった。最初にその好からぬことがあったのは、私達の
ゲームの真っ最中だった。私達は盛んに弾を交わして、非常に楽しんで
いた。私などは抜け目なくあたりを見回し、君達の銃口に目を光らせた。
5回ほどヒットコールを叫ばせたかな。私は自分の腕に多少なる
うぬぼれを覚えた。そのような感じを覚えた次に君達二人との
撃ち合いが始まった時だった、木の幹を盾に君の顔を覗くと、
どうだ、何か人影が君の頭上の枝に閃いたのだ。私は幻覚とも思われる
その影に気を取られて、ヒットコールを叫ぶ羽目になった」
「もちろん、それだけじゃないよ。その後のセーフティフィールドでも
(大層な名前だがただの駐車場だ)その人影を目撃したんだ。
私は友人一人と一緒に夜風に吹かれながら深い青の緑に森林浴していた。
そのときはどうともなかったのだが、...君と友人一人が最後の決着を
付け終わって帰ったときだ。私は君の背後にもう一人の人影を感じた。
でも、君も友人二人もひとつも気付かなかった。私にだけ見えている
ようだった。私は言出だすか否か迷ったが、不気味がられるのを嫌って
言わないことにした。そして君達と私が別々の車に乗り込む際に、私は
くるりと君の背中を振り返った。その背中には何も居なかったが、何かが
居たのは君の正面だった!君はその人影と正面に向かいあい車に
歩み向かっていた。私はこの事態にひどく驚愕し、この災いが自分に
降りかかることを恐れた。そのため私は卑怯にも自分の車に逃げ乗った」