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脱原発派は、核と人類は共存できない、原発はなくす以外にはない、ということを主張しています。
われわれは、原子力の発見は人類の英知の所産だという立場です。
人類は失敗を繰り返しながら、科学・技術を発展させてきました。
同様にして、将来もまた、発展していくだろう、というのが、われわれの哲学、弁証法的唯物論の立場です。
だから、人間はやがて科学・技術の発展によって安全な原発を実現させる方向にすすむだろう、したがって、それを研究することは当然であるといっています。
ところが、脱原発派は、そんな原子炉などできない、という固定観念から一歩も出ません。
核と人類は共存できないの一本槍です。
「脱原発」派が、核兵器廃絶の課題を軽視しがちなのも、「核」ということですべてを同一視するこの考え方と結びついたことです。
現に、〝核兵器は爆発するまで危険でないが、原発は現に動いているから、最も危険な「核」だ〟と言った俗論も、「脱原発」派の議論として、よく聞かれることです。>(81~82ページ)