12/06/14 14:46:13.17 +Z1aKzzL
もし、度重なる虐殺を挙行しているのがシリア政府軍や政府系民兵であると
したら、国際軍の早期介入やアサドの退陣を求める米欧やシリア反政府勢力の
主張は妥当だ。だが逆に、虐殺を挙行しているのがシリア反政府勢力であると
したら、反政府勢力が自分で殺した村人たちの映像を撮ってネットで世界に流
して「政府軍の犯行だ」と騒ぎ、それに呼応して米欧政府がアサドに退陣を求
め、国際軍をシリアに侵攻してアサド政権の転覆を狙うという、巨大な国際犯
罪になる。
シリアの反政府勢力は、米欧やサウジに支援されている。米欧やサウジが、
アサド政権を転覆するため、反政府勢力を使って虐殺し、アサドに濡れ衣をか
けている構図になる。米国は、イラクに大量破壊兵器の濡れ衣をかけて侵攻し
た。その後はイランに核兵器開発の濡れ衣をかけて経済制裁している。そして
今、シリアに虐殺の濡れ衣をかけて政権転覆しようとしている。
虐殺が反政府勢力の仕業であったとしても、虐殺が各地で頻発すると、シリ
アは内戦状態がひどくなり、誰が虐殺の犯人かを問わず、外部からの何らかの
軍事介入が必要だという話になる。昨年春、リビアが内戦状態になった時、米
英仏がリビア東部の反カダフィ勢力を支援して反乱させ、内戦を拡大したのだ
が、米英仏が「内戦だから国際的な軍事介入が必要だ」と、自作自演的に主張
したとき、露中は国連軍のリビア派兵に反対したものの、NATOがリビアに
侵攻することに反対しなかった。