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レイプや近親相姦モノの書籍全削除をPaypalが電子書籍販売業者に要求
URLリンク(gigazine.net)
電子書籍を販売している業者に対して、オンライン決済サービスのPaypal(ペイパル)が
「レイプや近親相姦、未成年の性愛を取り扱っている本をすべて削除せよ、さもなければサービス利用を停止する」と要求し、
業者はこれを受け入れる決断をしました。
「Smashwords(スマッシュワーズ)」は電子書籍ディストリビューターの1つ。
2008年にサービスを開始して、これまでに10万冊近い電子書籍を出版しています。
その仕組みとしては、まず作家から文書データを受け取って、販売可能な形態へ変換し、
アップルやソニーの電子書籍サイトへ配信する、というもの。
特徴としてはマルチフォーマットで出力してくれるので、ありとあらゆる電子書籍端末で出版可能だという点。
作家の印税は売上の85%で、15%をサイトが受け取る形となっており、出版社抜きで書籍を出すことができます。
Paypalからの最終通告が届いたのは2月18日のこと。
通告内容は、「獣欲」「レイプ」「近親相姦」カテゴリに属する作品を即刻削除せよというもの。
従わない場合はアカウントを凍結されるおそれがあったため、Smashwordsはこの通告に屈し、該当する作品を削除することと決定しました。
これについては、2月24日に創業者のMark Cokerがアカウント所有者に向けて一斉にメールで連絡。
「このような簡潔なお知らせになってしまったこと、
そして著者と出版者に金銭的・精神的な困難を負わせることについて、お詫びします」という謝罪を行っています。
SmashwordsとPaypalとは以前からこの件について話し合いを持ってきており、
未成年の性愛を取り扱った作品についてはそもそも産業全体として厳しく禁止しているものなので、争点とはなりませんでした。
しかし、グレーゾーンにある「獣欲」「レイプ」「近親相姦」の3カテゴリについて話し合いが難航。
Cokerさんらは、あくまでフィクションはフィクション、現実とは違うと考えているものの、
Smashwordsが世界中に広がることで、Smashwordsを脅かすものが、
ひいては著者や出版者、他の電子書籍ディストリビューターなどの不利益となる可能性があるため、今回の決定に至ったとのこと。
2月27日から、Smashwordsでは著者向けに、当該カテゴリ作品を「出版停止」とするための案内を開始。
書名やタグを変更するといった姑息な手段は、著者/出版者アカウントの停止もありえるとして、
あくまで自分たちの今回の決定は公平ではなく不完全なものだが、
世界中のインディーズ作家たちが出版を続けられるように我々を支持して欲しいと呼びかけています。
Smashwords ― Ebooks from independent authors and publishers
URLリンク(www.smashwords.com)
こうなってくると、あらゆるカテゴリを扱える電子書籍ディストリビューターが有利のような気がしますが、
Amazonでも小児性愛的な自己出版書籍が削除されるなどしており、
結局は「何でも出版できるというわけではない」というところに落ち着くようです。
Cokerさんの言うとおり、「現実は現実、フィクションはフィクション」なのですが……。