12/02/08 17:38:59.10 A27fMLZe
人それぞれだろうが、自分は強く感じるところがあったので、敢えて転載させていただいた。
若干の忍耐力の持ち主が読んでくれるとよい。
春秋
作家自らタイトルを「日向(ひなた)の匂い」と決め、広告も打った。が、編集者には迫力がないと思われてならない。
考えに考えたのだろう。ぎりぎりになって作家に書名を変えたいと申し入れる。その結果、遠藤周作の代表作は
「沈黙」として世間に出ることになった。
▼なるほど、迫力の差は瞭然だ。裏には作家と編集者、2人の当事者のピリピリした真剣勝負まで垣間見える。
言葉一つを生み落とす厳しさといえばいいか。しかし、世は厳しさとは無縁の言葉があふれている。
そう思い知らされたのが、内閣府が作った自殺対策強化月間の標語「あなたもGKB47宣言!」である。
▼小欄も先日取り上げたこの標語、さすがに使われぬことになった。3月の月間に向けもうポスターもできている、
と渋る声もあったが、国会で与党議員に追及され「過ちて改むるにはばかることなかれ」と野田佳彦首相は言った。
ボツになったのだから意味を繰り返すのは無用だろう。
▼それにしても、自殺対策とアイドル集団AKB48という水と油の語呂合わせは何故生まれたか。
何故役所のトップはゴーサインをだしたのか。考えてみる価値はあろう。こんな答えを思いつく。
しょせんひとごと、当事者でもなければ当事者への想像力持たない人たちだから、反論があれば聞きたい。