縄文・アイヌ・弥生・渡来人学17at GEO
縄文・アイヌ・弥生・渡来人学17 - 暇つぶし2ch67:白馬青牛 ◆sKm0uQPecU
13/12/29 16:25:08.40 bv6M4Lfg
>>60
 風土や文化の型を、文化相対主義に欠ける優生学解釈の国家社会主義に
結びつけてもつまらんよ。参考にこれでも挙げとくか。
URLリンク(cds190.exblog.jp)
梅棹
「たとえば日本人が昔から軍事的組織能力に秀れているところなんか、遊牧社会の原理がかなり入っているでしょうね。
あれだけ卓越した軍事能力は、農耕社会からはなかなか出てきません」
つまり梅棹氏は、遊牧民族や遊行民の移動性に無層社会の要件を見出さないが、
優れた軍事的組織力に通じる遊牧社会の原理が、無層社会の要件であると
受け止められる論述をしています。
 司馬氏は、梅棹氏の発言を受けて、世界を股にかけて移動する組織能力に
注目し、「組織・運営力の上手な民族というのは、他にどこでしょうか」と尋ねます。
梅棹氏はイギリスを上げ、司馬氏はイギリスを旧家にしてアメリカ、ドイツ、日本が出てきたと
しますが、それは近代の話であって、無層社会の要件ではありません。
そんな中で梅棹氏はこんなことを述べて、遊牧社会やそれを踏まえた
軍事的組織力に関わるような論述をしています。
国内外で戦争を含む交易をする社会や、遊牧民であり騎馬民族であった渡来民の社会も
あった訳で、そもそもは非農耕社会、非定住社会由来のメンタリティであったことは
重大で、忘れてはならないでしょう。
 この「遊牧民族→騎馬民族の文化的遺伝子」である「自己規制の強さ」は、
思想にも影響している、という方向に対話は進んで行きます。
司馬
「中国人というのは現実肯定というか欲望肯定の民族でしょう。
 そこから出た儒教は、もともと禁欲的なものじゃない。
 ところがこれが日本に入ってくると、どこか堅苦しく禁欲的な道になってしまう」
梅棹
「似たようなことがヨーロッパにもありますよ。カトリックというのは陽気で、
世俗的で、現実肯定的でしょう。これが北の方へいくと大まじめな、
きついことになる。スイスのカルヴィンみたいなリゴリズム。まっとうに
イエスの教えを実践して、自己規制の枠みたいなものになってしまう。
これがプロテスタントの源流になるわけですね」
司馬
「日本人の思想というのはいずれも海の向こうからやってきて、それがいつも多分に
悲劇的なんですな(筆者注:堅苦しく禁欲的な道を極めてしまうからか)。
キリシタンの受難にしてもマルキストにしても。
 それからたとえば水戸学の思想。あれは宋学から来ていますでしょう。
蒙古帝国に滅ぼされかけた南宋のインテリたちが、南宋こそ正統であると
いうことをいわんがための、いわば尊王賤覇の思想なんですね。この宋学の
一番ファナティックなところを水戸学が結実して、それが幕末の革命思想
みたいなものになっていったわけで」


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