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歯の形態からみたアイヌと縄文人の起源
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私たちが何気なく物を噛んで食べている歯。そこにもいろいろ私たち民族のルーツを探る謎が隠されています。
歯というのは、人間の体の中で一番かたい部分なので遺跡に残りやすい。だからサンプルがたくさん得られます。
もう一つ、歯のいい点は、かなり遺伝性が強いのです。歯の形というのは祖先の形を強く受け継いでいます。
顔の形というのは、食べているものによって顎の発達が悪くなったりしますが、歯の形というのはそういうことがない。
永久歯は6歳ごろにはもうあごの中でできていますから、いったんでき上がると形が変わりません。
渡来人は面長で顔が平べったくて、身長が高いとかいう特徴もあるのですけれども、縄文人は彫りの深い顔立ちと。
歯を見ても全然違います。縄文人の歯というのは、渡来人に比べてかなり小さいことがわかります。
歯の1本1本の大きさをノギスを使って計測し、偏差値という数値に置きかえてパターン化したグラフで表しました。
犬歯と小臼歯と第2大臼歯がうんと小さいことで、アイヌと縄文人は共通しています。ちょっと違うのは切歯の大きさぐらいです。
渡来系弥生人のこれらの歯がかなり大きく、その特徴は古墳時代人にも共通しています。日本人は渡来人より歯がちょっと小さいです。
それは恐らく縄文人と混血しているからだと思いますけれども、どちらかというと渡来人的なパターンに近いです。
これをクラスター分析という、似ているもの同士を結んでいく分析をおこなってみますと、アイヌと縄文人はかなり近い関係にあります。
江戸時代の日本人、鎌倉時代人、古墳人というのは、北部九州の弥生人とよく似ている。
日本人は縄文と渡来人との混血によって成り立ったといっても、かなり渡来人の血が濃いということがこれでわかってきます。