12/02/07 06:10:47.30 logH7ZdA
岡田尊司
PHP新書
②(以下抜粋)
自己愛性パーソナリティ障害の人は非難に弱い。あるいは、非難を全く受け付けない。
ごく小さな過ちであれ、欠点を指摘されることは、彼にとっては、すべてを否定されたように思えるのだ。
このタイプの人は、強迫性パーソナリティの人と同様、完璧主義者なのである。
したがって、自己愛性パーソナリティ障害の人は、非難されると、耳を貸さずに怒り出す。なかなか自分の非を受け入れようとはしない。
だが、それも逃れられないものだと悟った瞬間に、彼はすべてが台無しになったような思いに駆られ、ひどく落ち込む。
したがって、自己愛性パーソナリティ障害の人は、人に教えられるのが苦手である。
彼は余りにも自分を特別な存在だと思っているので、自分を教えることができる存在など、そもそも存在しないと思っている。
ましてや、他人に、新米扱いされたり、叱られることは、彼の尊大なプライドが許さないのである。
華々しい成功を収めていても、少し悪評を耳にしただけで、彼はひどく傷つく。
成功の頂点にいても、わずかな躓きで絶望し、自殺してしまうことさえある。自信家に見えるが、非常に脆い一面も持つのである。
過剰な自信とプライドとは裏腹に、現実生活において子供のように無能で、依存的であるのも、自己愛性パーソナリティ障害の特徴である。
そのどちらもが、しばしば社会生活に不適応を起こす原因となる。
時には、批難によって不完全性、欠点が暴露されることを恐れて、社会的引きこもりが見られることもある。
自らを「不遇の天才」と考え、彼にかしずく者(たいていは親か配偶者)にだけ王のように君臨して、顎でこき使うのである。
Ψ(`∀´ )