12/02/25 16:42:50.43 xDkurz0T
浮世絵の女性の描き方には独特の傾向がある。時代や絵師によってもかわってくるが、
小さい、あるいは切れ長の細い目、細面や下膨れした顔といった女性像が特色である。
このような女性の顔は、古くから日本人の理想とされていた。ポルトガル出身の宣教師
ルイス・フロイスも日本覚書に「ヨーロッパ人は、大きい眼を美しいとみなす。日本人は、
それをぞっとするようなものとみなし、涙の出る部分が閉ざされているのを美しいとする」
と記している。ロングセラーを誇る江戸時代の化粧指南書、都風俗化粧伝においても
「目の大なるをほそく見する伝」という項が存在する。