14/05/04 01:53:02.94 o3c6zFOn
【関口存男の学習法】
URLリンク(www.ijustat.com)
「また、相当はじめの頃から、思いきつてこいつ(引用者注:流読のこと)をやらないと
無意識な底力というものがいつまでたつても生じないのです。スラスラと読み流すなどということは、
それは相当語学力がついてから後のことだろうと思うと大きな間違いで、それはむしろ逆で、
それをやらないと「相当の語学力」なるものがそもそも生じないのです。
「わかるとスラスラ読めるようになる」のではない「スラスラ読むとわかるようになる」のです。」p.65
「精読というやつをやる時には主として「頭」と「理智」と「意識」が働きます。
それに反して流読というやつをやる時のは「感じ」と「本能」と「無意識」が働くのです。
わたしは、語学というやつは、頭の問題ではなくて、やはり感じの方が主じゃないかと思います。
頭でおぼえたことは割合役に立たない、感じと本能でおぼえたことは確かです。
(中略) 流読しているというと、意識的に詳しく考えるなどという暇がありません。
そのために、頭脳の方が遮断されて、主として潜在意識の方がはたらき出すものと見えます。
精読してわかると、意識活動が旺盛であるために、一見非常に進歩しているような気がして、
頭の好い人には、気持ちに満足を与えます。その代り、冴えた意識活動のために、
無意識活動の方が阻止されて、感じというものの発達が、むしろ邪魔される傾向すらあります。」p.68-p.6