11/09/12 15:29:38.58 jq4Tue6G
>>26
雑草を引っこ抜かない理由ですが、色々あります。
まず、根というのは実際はかなり広範囲に地中深くまでいってます。
これらの根には、吸収した養分が当然入ってるわけでして
さらに、堆肥材料でもある炭素系有機物でもあるのです。
この根が枯れて分解していく事で、地中に養分を放出します
後からのびた植物の根は、この分解しつつある根のトンネルに沿って
さらに、深くまで伸びることができます。
おまけに、この古い根のトンネルは、有機物とミネラル・微生物がたっぷりです。
そんなわけで、こうした事を繰り返していくと
植物の根が土を深く耕していってくれ、耕土層も深くなっていきます。
長年やっていると、水はけ・水保ちが共にいい、堆肥を入れたような土ができます。
養分的には、リン酸と石灰の吸収効率もあります。
必須要素の中で、窒素やカリは土中を水と共に移動しやすいのですが
リン酸と石灰は、ほとんど移動しません。
植物の根が地中深くからリン酸と石灰を吸収しますが
その後は、根にも蓄えられます。
そして、リン酸と石灰は、有機物と共存していると植物に吸収しやすい
という性質があるのです。
まさに、地中で分解していく根がそれです。
ですから、後から生えた植物の根は、そこからリン酸と石灰をやすくなります。
そこからさらに根域を広げて、有機物に富んだリン酸と石灰を拡散します。
この繰り返しで、地中で固定しやすリン酸と石灰がうまく移動していきます。
ちょんぎった地上部も、有機物マルチとして伏せれば
水分蒸散を押さえ、微生物の住みかになり、養分を土に返します。
地上部と地下から、自然に堆肥が出来てくるようなものです。