04/07/28 05:25
私が生まれる前に母が大事にしていた人形があった。
人間の赤ちゃんサイズで洋服を編んだりして大事にしていたと言っていた。
でもとってもリアルというか、何と言うか怖い雰囲気が漂っていて
耐えられなくて、押入れの奥に絶対見えないようにしまってしまった。
そして私も母もこの人形のことを忘れてしまった。
時がたって両親が離婚し、家の物を整理していたときに発見。
どうしても捨てることの出来なかった母は、地元で有名なお寺に人形供養をお願いして
父と二人で持っていったんだけど、人形を人目見るなりお坊さんが
「これは…。簡単な供養じゃすみませんね。しばらく時間をかけて行います。」
(本当はその日のうちにお経をあげて燃やすはずだった)
と言って、預かってくれたそうです。
どうやら、お坊さんには何か感じるものがあったよう。
「こういう本物の赤ちゃんに似せてあるお人形は、色々とあるんですよ…」
とだけ言っていたそうだ。
心づけだけで供養して下さるようなお坊さんだったので、
お金を巻き上げるために言ったわけではないし…
母からその話を聞いて、私が奥にしまったこと恨んでいたのかな?と思ったりた。
でも、本当に怖かったんだよ…