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だれにもできないうごきで、
ぶきみにじめんをはうとき、
ひとびとはかのじょをあざける。
あしはみっつ。ては、かたほうにひとつと、
あとは、はんぶんはえかけ。
とにかくすべてがふかんぜん。
それでもあの子は、ね、
ずっとわらっていたけれど、
ほんとはないていたんだよ。
だれかひとりでもきづいて、
てをさしのべるだけでも、
みらいはきっとかわっていた。
油塗れ、家、火。彼女。
脂塗れ、刄、刺。彼女。
血塗れ、顔、手。彼女。
劈く、悲鳴、死。彼等。
逃走、懇願、死。彼等。
今更、慈悲、死。彼等。
そして彼女は最後に自らの白い喉を赤いナイフで突き刺してその汚染された魂を天獄へと弾き飛ばした。