12/08/08 20:25:45.10 yepyVu5x0
>>41
「ここ1か月くらいの急転直下は一体何だったのか、真相究明を望む」
こたえは、財務諸表から、Ⅴ字回復はありえないと判断されているからです。
シャープは、売上総利益(あらり)率が、1パーセントときわめてゼロに近いからです。
わかりやすくいうと、原価スライドで投売りしているから、いくら売っても利益がでないどころか、営業費用がまるまる赤字になるという経営をしているからです。
一般的には、Ⅴ字回復の可能性があるか否かの判断は、「営業利益」「営業活動によるキャッシュフロー」をみます。
「営業利益」すなわち、本業をいとなんで(本業を営業して)、どれだけお金(利益)が生み出すことができるか?って分析するわけです。
シャープは、「営業利益」「営業活動によるキャッシュフロー」がともにマイナスですから、
本業の物を売って利益(営業利益)がでるどころか、物を売るだけで損金(営業損失)が発生している状態なのです。
ちなみに、4半期決算(4月1日から6月末)の3ヶ月間の営業損失は▲941億円(▲94,133百万円)でしたね。
シャープ以外のライバル会社は、たとえ最終利益が赤字であっても、売上総利益(あらり)、わりやすくいうと、あらかじめ「利ざや」を確保しているので、営業活動にかかる営業費や一般管理費を減らしさえすれば、売上をのばすと、利益が生まれ、お金が入ってきて、
資金繰りが回復し、負債も減り、Ⅴ字回復する可能性もじゅうぶんにあるから、シャープのように株が暴落しないわけです。
じゃあ、シャープも営業活動にかかる営業費や一般管理費を減らせばいいじゃん! って ことになりますよね。
でも、残念なことに、シャープは「営業利益」うんぬんの前に、「売上総利益」の段階で、利ざや(あら利)がないのです。
売上高 4586億円
売上原価 4528億円
この差のことを、「売上総利益(あらり)」といいますが、58億円しかないないわけです。
58億円しかないのに、営業にかかる費用(販売費および一般管理費)が1000億円(99,901百万円)をかけているわけなんです。
それで、「売上総利益(あらり)」58億円から「販売費および一般管理費」999億円を引き算すると、営業利益(営業損失)は、▲941億円となるわけです。