14/08/06 21:35:57.57 GYIt94YM
>>93
>>79書いたのは俺だけど、バブル期の日本企業が洒落にならんくらいの強引な地上げと乱開発を行っていたのは事実よ
だからあの時期の、平成初頭前後の作品は大なり小なり当時の世相を共通した背景に持っている物が目立つ
実相寺昭雄と佐々木守コンビのウルトラQザ・ムービーもバブル期の強引なリゾート開発を批判のテーマにしていた
出てくるのが怪獣かたぬきの妖怪か、表現が特撮かアニメかの違いだけで、
スタジオジブリの平成たぬき合戦ぽんぽこも言いたい事は完全にウルトラQザ・ムービーのテーマと一致
押井守の劇場版機動警察パトレイバーは、他の多くの作品が
「バブル経済のリゾート開発によって破壊されていく田舎や南国の自然」をテーマにしていたのに対して
「バブル景気の地価高騰による強引な地上げと再開発で壊され、埋め立てられ、失われていく古き良き東京の下街と東京湾の風景」
に着眼点を置いていた
これは監督の押井守が東京最南端の大田区の下町と湾岸風景の中で育ってきた事が理由として大きい
同じ目の付け所をしていたのがウルトラQザ・ムービーを撮った実相寺昭雄
実相寺監督もバブルの頃は田舎の乱開発への批判を込めたウルトラQの映画を撮ってたけど
高度経済成長期の頃は、怪奇大作戦にて「京都買います」というエピソードをやっていた
この話は高度経済成長によって変わりゆく、再開発によって壊され失われていく京都の叙情的な風景を追い、記録し、
古き良き京都を破壊する時代の激流への怒りと怨念を込めたエピソードだった
その東京版だったのが劇場版パトレイバー第一作目
表現が子供っぽくはあっても、ゴジラvsモスラも「バブルを背景にした企業の強引なリゾート開発への批判」
って部分ではやはりこの時期の作品らしく共通はしていたと思う