13/11/14 02:49:31.47 f9F/uSwk
この作品が素晴らしいのは、全てのシーンに意味があり、伏線が張り巡らされていること。
特に冒頭のシーンで春海が救急車に運びこまれる場面での、現場からの女の逃走シーンは観る者を
ミスリードさせる仕掛けとしてうまく作用したいる。この冒頭シーンのせいで鑑賞者は春海の秘密に
気づくことを非常に困難なものとさせている。
①冒頭の女の逃走の意味→②刑事が拾った日記の意味→③春海の秘密の暴露→④日記に新たな謎の
出現→⑤日記の謎の解明→以下略
③の秘密を知るためには①の解明が必要。でないと説明できない。しかし、①を解明するには⑤まで
いかないと分からないようになっている。つまり、③までの段階で③を予想するのは不可能な構成になっている。
他にも、レストランのシーン、歌を歌わない少女、市長選候補者、「上にあいつがのしかかってくる。息が臭い。」発言等
伏線が隅々にちりばめられており、それが最後に全て回収される。
全てのシーンに意味があり、よく考えられた作品だった。
ちなみに原作は読んでないが、映画とはかなり内容が異なりもっと複雑らしい。