13/06/16 12:51:04.73 EXsAKiB3
「ラスト・トニー・スコット」 ムービー
僕の心の師匠トニー・スコット監督の最新作にして遺作となった暴走列車映画「アンストッパブル」(2010)が
地上波初放送されたので観てみた。スゴイぜトニー!「トップガン」「クリムゾン・タイド」に並ぶ傑作でした。
どうしてこんな映画を撮った監督が自殺してしまったのかは謎のままだが、
「アンスト」の凝った映像美を見ていると人間にこれ以上の事はできないというレベルの気配りを感じた。
視界ボケボケの僕が見てもコントラストの強い構図バッチリの映像はとても状況把握しやすい。
兄のリドリー・スコットがどんどんダメ監督になっていく一方でトニーは最後までキレキレだった。
尊敬する兄を越えてしまった弟。「アンスト」の録画はHDDから消さないでおこうと思う。
戦闘機映画「トップガン」('86)はリアル版「スター・ウォーズ」、
潜水艦映画「クリムゾン・タイド」('95)はリアル版「スター・トレック」、
「アンスト」は逆にリアルに起きた事件を元に映画化しているものの列車版「スピード」と言える。
「スピード」('94)は企画や脚本やサンドラ・ブロックの演技は良かったが
初監督のヤンデボンの映像センスが悪く、トニーは似た内容の映画を撮った事で圧倒的なセンスの差を見せ付けた。
ヤンデボンはリドリー監督作「ブラック・レイン」('89)の撮影監督だった人物なので、
リドリズム継承者のトニーとしては絶対に負けたくない監督だったに違いない。というか、
「アンスト」のトニー演出は「激突!」のスピルバーグ演出すら超えてたと僕は思う。