12/03/25 13:12:48.50 CZ0vXkQX
【飼育基礎知識】
【成長について】
ポリプは、個体差もあるが基本的に水槽のサイズに対応した成長を見せる。その水槽の奥行き以内で成長が止まる事が多いため
大きく育てたい場合は、可能な限り大きな水槽用意すること。
幼魚から成魚サイズまでには1~3年程度掛かるので、この期間でどれだけ大きくできるかが重要となる。
成魚サイズはあくまで目安であり個体差等の影響があるので、どうしても大型個体が欲しい場合は、すでにそのサイズに達しているものを買った方が手っ取り早い。
【水質・水温について】
産地によって差はあるが、酸性~中性~弱アルカリ性まで幅広く対応してくれる。
水質の悪化にも強く、過度な悪化、急激な変化にさえ気を付ければ、アロワナなどのように水質に神経を尖らせる必要はない。
水温は、通常の熱帯魚と同様26℃前後であれば問題はない。低水温にもある程度は耐えるが、沖縄等でもなければヒーター無しでの飼育は無理と考えるのが無難である。
28~30℃程度を保つと新陳代謝が促進されるので、大型個体を目指す場合は行うとよい。それ以上の高温は、体調に影響が出かねないので何らかの対策が必要となる。
【餌について】
餌については、えり好みをせずに生き餌から人工飼料まで幅広く慣れてくれるが、大きく育てたければ早い段階からの生き餌使用が望ましい。
幼魚の頃は、1日複数回食べられるだけあげ成長を促し、成魚になったら2日に1回など餌の間隔を空けていくとメタボ体型になりづらい。
どの餌でも単食はなるべく避けて、餌の種類ににバリエーションを付けていくとよい。
餌取りは下手なので、混泳魚が居る場合は、餌を横取りされないように消灯後に与えるなどの工夫をしてやること。
ワイルド個体は人工飼料に慣れづらいが、生き餌から徐々に慣らしていくことで餌付かせることは可能である。すでに人工飼料に餌付いている個体がいれば、釣られて食べ始めることもある。
拒食を始めた場合は、ポリプは絶食にも強いので焦らず食べてくれる餌を探していく。飼育者が見えなくなると食べ始めることもある為、消灯後に餌をあげるなどしてみるとよい。
【ヒネについて】
初期生育段階で小さい水槽、十分な餌を取ることが出来ない等の悪条件が重なると、その状況に順応してしまうのか
平均的な成魚サイズ届かないうちに成長を止めてしまい、俗に言う『ヒネた』状態になる場合がある。
販売店は経費等の関係上、盆栽飼育になる場合も多いのでヒネが起こりやすく、販売店での滞在期間が長い個体にはこのリスクが付きまとう。
幼魚を大きく育てたい場合は、なるべく入荷直後のものを選ぶとよい。
ポリプはサイズが重要視されるので大抵は敬遠されるが、水槽サイズを抑えられると言うメリットもある。
但し、何かのきっかけで成長を再開する場合もあるので、その場合の準備はすること。