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情熱大陸でAKB48ライブ映像使いスマホ連動実験
MBSは、29日放送のドキュメンタリー番組「情熱大陸」(MBS・TBS系)で、スマートフォンをセカンドスクリーンにして映像が楽しめる“実験”を実施すると発表した。
番組中ではアイドルグループ「AKB48」のライブ映像が流され、手元のスマートフォンからは別角度から撮影された好きなメンバーのアップ映像を楽しむことができる。
番組は、注目を集めるAR(拡張現実)技術の分野で最先端を走る開発者ユニット「AR三兄弟」の“長男”の川田十夢さんに密着。
実験は未来のテレビの可能性をテーマに、番組とスマートフォンを連動させた「近未来のテレビ」を視聴者に体感してもらおうと川田さんらが開発したアプリを使って実現する。
AKB48のライブ映像は、8月の東京ドームコンサートの模様で、テレビで流される映像の他に16台のカメラでメンバーの姿を収録したものがあり、放送中、手元のスマートフォンでは、AR技術によりそれぞれの映像が分割画面で表示される。
視聴者はその中で見たいメンバーの映像をタップすることにより、そのメンバーだけの映像を視聴できる。さらにどのメンバーがどれぐらい見られているかなどを計測してリアルタイムに反映し、最も見られているメンバーを最も大きい画面で表示する予定という。
個別の映像を見るには、川田さんらが開発したアプリを事前にスマートフォンにダウンロードする必要があり、放送5分前になると、スマートフォンの画面に自動的に番組の予告メッセージが表示され、
番組ロゴをアプリでかざすと最新の予告編をARで視聴できる。また番組が始まるとスマートフォン側でテレビに映っている情報が文字として時系列に表示され、
文字をタップするとその情報のリンク先に飛ぶことができる機能などの日常的に使用できる機能も搭載されている。アプリは、アンドロイド版、iPhone版を用意し、15日から配信予定。ダウンロードは無料。
川田さんは12日、東京都内で行われた記者会見に出席し、開発経緯について「テレビの特性とインターネットの特性、またスマートフォンの特性の三つを使って、
今一番面白いことができないかと思って設計した」と説明。今回開発したアプリを使うことで「『情熱大陸』を例にすると、一気に5人ぐらいに密着した映像を放送し、
視聴者が興味あるものだけを追っていくような“逆算的”なドキュメンタリーもできるし、たくさんのことが可能になる。これがきっかけでいろんな番組ができれば」と語った。
番組の福岡元啓プロデューサーは「このアプリは恐らく日本初、世界初の機能が備わっている。老舗のドキュメンタリー番組の『情熱大陸』が最先端の技術とコラボして番組を作ることは新たな実験。ご期待いただければ」とアピールした。