13/04/11 11:59:50.59 jfmZM+E60
サドさん!
301:名無しさん@実況は禁止です
13/04/11 15:32:45.87 5exjQGou0
age
302:名無しさん@実況は禁止です
13/04/11 17:25:16.02 31Vo4pX20
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 73>
「準備が出来たら、いつでもかかってきていいぞ」腕組みしてサドを見る躑躅(ツツジ)。完全な上から目線。
サドがスッと白いファーコートを脱いだ。
制服姿のサド、その背の高さ、ショートカットの小顔から輝く両眼、モデルのような佇まい、
そして、幾多の修羅場をくぐって来た凄いオーラ・・・思わず「ふーん」と見た躑躅。
何とそのまま白いファーコートを羽織った「・・・はあ?」と拍子抜けした躑躅。
意表をついた奇襲!「見とれてんじゃねぇぞ」サドの強烈な右ストレートが躑躅をふっ飛ばす。
「ドゴォォ」「ぐあっ」まともに先制攻撃を食らった躑躅、ダメージが残りふらついている。
「ドカッ、バキッ、グバッ、ガコッ、ゴンッ、バキャッ・・・」サドの両拳が唸る。
一方的に連打を食らう躑躅、顔面をカバーして防戦するだけだ。
「うらあああああ」サドの打ち下ろしの右ストレート「ぐばっ」決まった!
しかし、後ろに吹っ飛んだのは・・・サド?尻もちをついて首をかしげている。
躑躅が使ったのは右ストレートに合わせての左ストレートのクロスカウンター。
最凶ゲキカラの必殺技、それを躑躅も使いこなすのか?「カウンターが珍しいのか?うちは皆使うよ」
口から流れ出る血を拭きながらサドが立ち上がる「クロスカウンター、効いたよ、これがゲキカラの怖さなんだな?」
サドの膝と腰がひどく痺れている。完全にダメージが残っている。
「たった一発で形勢逆転?やっぱりゲキカラと戦うってのは・・・命がけの覚悟がいる事なんだな?」
サドがフラフラした足取りで躑躅に近づく。
自分の攻撃が読まれ、クロスカウンターを叩き込まれる。
「ゲキカラなら、どうするだろうか?」サドが思う「あいつならカウンターをどう攻略するんだ・・・?」
右拳を放つフェイントから、左ロングフックを思い切り打つサド。
「バッキャッ」やはり右クロスカウンターのストレートパンチで吹っ飛ばされた。
それでも、よろよろと立ち上がるサド。
「クロスカウンターってのは生き地獄だな、強く打てば打つほど自分がぶっ飛ばされるのか?」
その時「意表をつく」「本能だ」ゲキカラの声が聞こえた?ゲキカラに笑われた気がしたサド。
「意表をつく」「本能だ」、「意表をつく」「本能だ」、「意表をつく」「本能だ」・・・耳から離れない。
「うるせぇな、ゲキカラ、私は不器用なんだよ!」突っ込むサド。ニヤリと笑う躑躅「死ね!」。
・・・身体ごと飛び込むように突進するサド、無謀すぎる!
303:名無しさん@実況は禁止です
13/04/11 17:35:03.71 31Vo4pX20
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 74>
「ドガアッ」
・・・しかし、サドの全体重が乗った前蹴りが躑躅(ツツジ)を吹っ飛ばしていた「うがああ」。
もう打つ手なしのサドが本能で放った右飛び前蹴り。これが意表をついて躑躅の鳩尾に突き刺さった。
壁に背をつけ「うううっ」と呻く躑躅に、もう一度右前蹴り「バキッ」「うげぇぇ」
躑躅の口から血が流れる「ドスッ」「ぐあっ」また右前蹴り「ドカッ」「うごっ」連打が続く。
よろよろと前に崩れ落ちていく躑躅。しかしまたサドの右前蹴り「ドウッ」「はぐっ」まるで壁に串刺しだ。
壁を背に膝立ちで両眼が完全に宙を泳ぐ躑躅の顔を掴み、「ほらよ」とどめの右膝蹴り「バキャッン」
「準備が出来たら、いつでも寝ていいぞ」腕組みするサドが言った。さっきのお返しだ。
「ドスン」と前のめりに崩れた躑躅はもう動かなかった。
・・・サド、やっぱり恐ろしく強い、神7狩り!流石ラッパッパ副部長!
その時、サドが背後に恐ろしい殺気を感じ、ビクッと振り向く。
「サド、オニ女国際コース演劇部3年、神セブン、繁縷(ハコベラ)だ。
お前の戦いぶりは見せて貰った。神7の躑躅を破るとは驚きだ」
これまた、選ばれしオーラに満ち溢れた美人である。
「奥の部屋に入れ。お前には、『円形舞台』で闘うことを許そう」と繁縷。
繁縷の後に続き、奥の部屋に入るサドの眼の前に・・・名前の通り、部屋の中に円い形をした舞台が現れる。
「さあ、上がろう」と繁縷が言う。部屋の隅にある階段を上ると、舞台に渡る通路があった。
舞台に入ると「パチ、パチ、パチ、パチ」と上の方から拍手が起こる。
舞台の周囲に、観客がいる。視界確保用の穴を空けた両眼マスクをしている。表情が分かりにくい。
仮面舞踏会か?会員制変態クラブか?怪しいノリであることに間違いない。思わず苦笑いするサド。
直径20メートルくらいか?その床は5メートル以上高くせり上がり、下手に落ちれば大怪我するのは間違いない。
すり鉢状に観客席があるのが、物凄い威圧的だ。完全に3階分ぶち抜き、校舎内によくぞ創った。
繁縷がその舞台上を回るように踊る「サド、観客に何か戦いの舞いを見せろ」と通る声で叫ぶ。
笑うサド「踊る気分じゃねぇよ、馬鹿」と木刀で素振りをして、戦いに備える。
・・・「まあいい、サド、死ぬまで踊って貰うことになるよ」
例えば、子供が虫や小動物を玩具の様に殺してしまう・・・そんな無邪気な繁縷の笑顔が怖い。
304:名無しさん@実況は禁止です
13/04/11 20:30:31.95 fhWs2QWU0
期待age
305:名無しさん@実況は禁止です
13/04/11 23:49:44.26 xHkpdF710
あげ
306:名無しさん@実況は禁止です
13/04/12 00:46:35.95 gXprebJ10
なんこれ面白い
307:名無しさん@実況は禁止です
13/04/12 00:47:27.07 gXprebJ10
さげになってた…
308:名無しさん@実況は禁止です
13/04/12 03:21:35.36 azkWv7jI0
応援してます
309:名無しさん@実況は禁止です
13/04/12 10:06:48.02 9EYWgpSZ0
ほしゅ
310:名無しさん@実況は禁止です
13/04/12 11:14:57.60 i/6b/n3P0
読んでもいない糞ポエム保守するの疲れたよ
311:名無しさん@実況は禁止です
13/04/12 13:52:36.68 nlzCc2Z30
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 75>
「サド、他校の生徒がこの円形舞台に上がる事を許されたのは、恐らく初めてだ」
繁縷(ハコベラ)がサドに言う。まるで観客席にも伝えるように響く声だ。
「ほー、賞状か何か出るのか?」とサド。
「強がりは止せ、惨めな散り際はお前の価値を下げるぞ、勿体無い」繁縷が冷笑する。
「うだうだうるせえんだよ、さあ来い!」サドの眼がギラッと光る!
「残念ながら、お前の敵は私ではない」スッと招き入れるような仕草をする。
奥の部屋から現れたのは・・・
左眉毛を挟むように2ラインの傷跡がある、清楚な色白美少女。
長いストレートの黒髪が風になびく。 極細ウエストのスリムな身体つき。
真っ白な美肌に「ROCK」という大きなネックレスが鈍い光を放つ。
制服の上に着た深緑色のスカジャン、背中には「龍と富士」。
そのポケットに黒いブレスレットをした左手を突っ込み、
右手では晴れているのに何故かビニール傘を引き摺っている。
孤独を楽しむように微笑しながら、 ローヒールの黒色ロングブーツでゆっくり歩いてくる。
黒のニーハイと裾が斜めのスカートの間の絶対領域、真っ白な太腿が眩しい。
清楚な色白美少女が、イメージと真逆の似つかわしくない着こなしで
「ガガガガガガッ」とビニール傘を引きずる違和感、否が応でも脳裏に焼き付く。
黒いマニキュアの爪を噛み、美しい双眸がギラッと光る。残酷過ぎる美しさ!
・・・ゲキカラ?
「どうして・・・お前がここに?」サドは動揺が隠せない。よろよろと”ゲキカラ”に歩み寄る。
両脚がガクガクする。繁縷が告げる「ゲキカラはオニ女国際コースに転入する事が決まった。
これからはその戦闘力で、美しさで、世界中を魅了する事になる」
「なあ、おい、ゲキカラ?お前、どうしちまったんだ?」と混乱するサド。
首をコキコキさせながら、射る様な両眼でサドをロックオンした。いつものポーズ、完全に殺る気だ!
・・・「あの眼、やはりゲキカラだ。 嘘だろ?どうして?」快進撃を続けてきたサドの心が、ここでついに折れる!
最悪のシチュエーションで、ついにゲキカラVSサド実現!
312:名無しさん@実況は禁止です
13/04/12 19:13:55.47 /4k6eAXU0
どうなる!?
313:名無しさん@実況は禁止です
13/04/12 21:46:38.17 iii5BAcb0
どうする!?
314:名無しさん@実況は禁止です
13/04/12 22:45:59.48 ehP8so010
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 76>
今日ここまで戦ってきたのは、対オニ女用にゲキカラを完全覚醒させる為、
「捨て石」として自分の身を犠牲にしてでも、覚醒したゲキカラにオニ女を破壊して貰う為だったのだ。
「ゲキカラ、お前、何やってんだよ?私は何のために1人で戦ってきたんだ?」
サドの失望はあまりにも大きい。もう全身のエネルギーが抜けてしまった。
今までの疲労でドッと出て来て、木刀で身体を支えやっと立っているサド。
「よく分からんが、もうお前をぶちのめすくらいしか、今の私には出来ない。もう・・・何も信じられないよ」
とサドが呟く。その眼に光るのは失望の涙か?「お前とは・・・こんなところで戦いたくなかった」
ついに、ゲキカラVSサド。木刀を叩き付けへし折り、力を振り絞り、サドが先制攻撃を放つ「おらあああ」
サドの右ロングフックに、”ゲキカラ”の右ストレートが交錯!
「ゴツッ」「バキャアアンッ」額で受けた”ゲキカラ”に対して、サドは顔面にまともに貰った。
「ぐおおおお」サドが苦痛に呻きながら、後ろに大きくよろける。
”ゲキカラ”は淡々とサドに近づく。「くそっ」サドが得意の打ち下ろしの右ストレートを放つと
”ゲキカラ”は左ストレートのクロスカウンター。「ドカッ」「バコオォォッ」カウンター地獄!
やはりサドが後ろに吹っ飛ぶ、頭を振り、慌てて立ち上がるサド。
しかしもうサドの眼の前に”ゲキカラ”が迫っていた。「うらあああ」右前蹴りを放つサド、
”ゲキカラ”は左にステップして蹴りをかわすと、全体重を乗せた右ストレートを顔面にブチ込む。
「グバアッ」「うぐっ」サドが後ろに何歩も下がった。完全に効いている。”ゲキカラ”昨日までの仲間に対し容赦なし。
よろめきバランスが失いふらついているサドに、”ゲキカラ”のショルダータックル!「ドカッ」「うわああ・・・ズドン」
円形舞台から叩き落とされたサドは、全身を床に打ち付け、痙攣したままもう動けない。残酷すぎる結末!
消えゆく意識の中で、・・・幼い頃のサドが一生懸命にけん玉をしている。
大技「世界一周」を狙い小皿、大皿、中皿、と来て、最後のけん先に挿す所で失敗。
もう一回やってみるが、やはり最後のけん先に挿す所で失敗。幼いサドは涙ぐみながらも、挑戦を止めない。
もう一回やってみようとしたところ、通りかかった見知らぬお姉さんにけん玉を奪い取られ、地面に叩きつけられた。
けん玉の紐は引きちぎれ、大好きな銀色の玉が悲しく転がる。幼いサドは泣き喚いて、見知らぬお姉さんの脚にしがみ付く。
「やめて、私の宝物なの、そのけん玉を壊さないで」玉を蹴り飛ばし、けんを踏みつけ、振り向いたお姉さんは・・・”ゲキカラ”。
「あはははは、皆壊れちゃえばいいんだ、きゃはははは」と”ゲキカラ”が残酷に笑っている。
「お姉さん、やめて、私の大切なけん玉を壊さないで」”ゲキカラ”が玉を粉々に踏み潰す。けんも既に原型を留めない、ただの木片。
「私の宝物を壊さないで」・・・ラッパッパという宝物を壊され、上を向いたまま、もう動けないサドの両眼から涙が零れ落ち、やがて気絶した。
神7を含むオニ女30人以上を倒しながら・・・サドのたった一人の命がけの戦争は
・・・裏切者”ゲキカラ”によって終止符を打たれた。
”ゲキカラ”に告ぐ!今すぐラッパッパの仲間のもとに戻れ!サドの涙を見て何も思わないのか?
315:名無しさん@実況は禁止です
13/04/13 01:03:30.52 RxXYjEi90
age
316:名無しさん@実況は禁止です
13/04/13 06:05:56.74 Ut6vBcV80
続きが気になります
317:名無しさん@実況は禁止です
13/04/13 06:48:53.47 JvAJO1kZ0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 77>
”ゲキカラ”がスッと踵を返して、傘を拾うと、奥の部屋に向かう。汗ひとつかいていない。
「お疲れ様でした」繁縷(ハコベラ)がピシッと背筋を伸ばし、頭を下げた。背中からも漂う
「やっぱ、強すぎるよ、この人は別格だ・・・」
神7の仲間が倒され、神7と互角以上だと恐れていたサドを、何とたった4発で秒殺葬した”ゲキカラ”。
恐るべき戦闘能力に、躊躇なく舞台から突き落とした残虐性に、最凶の美に、味方である繁縷でさえ震える!
「ガガガガガガッ」
その時、終戦をつげる「傘を引き摺る音」が不気味に響き渡った。その恐怖が暫く耳に残った。
”ゲキカラ”の余韻から、ふと我に返った繁縷が演劇部員に言う。
「サドを目立つところに磔にしておけ。まだ寄って来る蠅どもが何匹か居そうだ」
動けなくなったサドを演劇部の数人で廊下の水飲み場に引き摺っていく。
サドの首にパラシュートコードをぐるぐる巻きにして、コードの反対端を水道管に結び付けた。
蛇口を捻り、バケツに水を入れると「バシャッ」とサドの頭から水をかけた。
全身びしょびしょに濡れた惨めすぎるサド・・・しかし、まだ舞台から転落したショックで意識が戻らない。
「でけえ図体して、大したことねぇな、こいつも」
”ゲキカラ”との激闘を見ていない演劇部員がサドに蹴りを入れて小馬鹿にすると、
「いや、こいつは強かったよ、ただ、相手が悪すぎただけだ。あの人には誰も勝てない」と繁縷がたしなめた。
「まあ、それでも偉そうに1人で乗り込んで来て負けたんだ、餌として使わせて貰おうか?」
更に、部員が頭から水をかける。全く反応のないサド。もう精根尽き果てている。そんなぼろ雑巾のようなサドを見て
「暫く、放っておこう」と繁縷(ハコベラ)が告げると、皆が部室に戻ろうとした。
まさに、その時だ・・・
「ダダダダダダダダッ」
”何か”が爆音を上げながら階段を上がって来る。1階から2階そして3階と、
”犠牲者”の悲鳴がだんだんと大きくなってくる。爆音がどんどん近づいてくる。
ついに、すぐそこまで来た爆音!ここまで全てを破壊してきた大きな影!
最上階4階に達した”何か”に飛び退る躑躅と演劇部員数名。絶叫が起こった!
「うわああああああ」
318:名無しさん@実況は禁止です
13/04/13 10:54:21.00 RxXYjEi90
wktk
319:名無しさん@実況は禁止です
13/04/13 14:51:50.80 pHOYT7zo0
あげ
320:名無しさん@実況は禁止です
13/04/13 18:35:07.01 lBTf6n9R0
ゲキカラの怒った顔かっこよかった
321:名無しさん@実況は禁止です
13/04/13 19:39:48.53 ipJsxxNO0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 78>
爆音を出し次々に犠牲者を出してきた”何か”は・・・2人乗りのオフロードバイク!
黒のスカジャンが暴走運転して周囲を追っ払い、後部座席のピンクのスカジャンが鉄パイプを振り回し、
もう何人倒しかも数えられない。恐るべき殺傷力!市街地襲撃に最も適していると言われる「コロンビアスタイル」。
2人とも赤いスカーフで鼻・口を隠しているのでをしているので表情が分からない。それが異様な迫力を醸し出す。
「ブオン、ブオン、ブオオオオオン」黒のスカジャンがバイクをふかしながら、繁縷ら数名を威嚇する。
「お前ら、ちょっとでも動いたら轢き殺すぞ」低い声が響く。
ピンクのスカジャンがシートから飛び降りる「なめてんじゃねえぞ、こらあ」バケツを思い切り蹴飛ばす。
「バコッ」「ドカン」丁度繁縷の顔の横「演劇部」の木の看板に当たる。「ベキッ」という小さな音がした。
「うらああ」続いて鉄パイプをぶつけると「スー」と避けるように看板が真っ二つ。ピンクのスカジャンが笑う。
「安っぽい看板だな、100均で買ったのか?」
黒のスカジャンが「ブオッ、ブオッ」と笑い声の様にバイクをふかす。
「サド、しっかりしろ、おいサド?」
ピンクのスカジャンの必死の呼びかけも気絶したサドには届かない。
首に巻き付いたパラシュートコードを取り、反対端を水道管から外すと、サドを肩に担ぐ。
隣の教室の扉を「バコン」と蹴り破り、サドを運び入れた。
「サド、ちょっとだけ1人で待っててくれ。すぐに雑魚どもを片付けて戻るよ」ピンクのスカジャンが優しく呟く。
「ブオオオン、ブオオオン、ブオオオオオオン」黒のスカジャンがバイクで呼んでいる。
「おっしゃ、いくぞー」ピンクのスカジャンが廊下に駆け出す。もう止まらない、熱い2人。
「マジ女ラッパッパ四天王、シブヤだ!来いやぁ」
そう言うやもう殴りかかっている「ドカッ」「バキッ」「ゴンッ」
スッとバイクを降りた黒いスカジャンが言う
「同じく、ブラックだ」
「ヒュバッ」あっという間に演劇部員を背後からチョークスリーパーで絞め落としていた。
崩れ落ちる部員の背後でニヤッと笑うブラック・・・。
・・・この2人、何気にコンビの相性抜群だ、強いぞ!「シブラック」?いや「桃黒」か?
322:名無しさん@実況は禁止です
13/04/13 21:14:23.31 Ejo9achH0
名乗るのに顔隠すとか流石ラッパッパ四天王格が違う!
323:名無しさん@実況は禁止です
13/04/13 23:31:31.27 RxXYjEi90
age
324:名無しさん@実況は禁止です
13/04/14 03:45:36.56 7OvvwDPW0
小説いいね
325:名無しさん@実況は禁止です
13/04/14 08:17:24.88 IDuhZnX/O
ゲキカラさんとミソが同じチームか
326:名無しさん@実況は禁止です
13/04/14 09:19:51.56 2qMzdcCF0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 79>
シブヤの直線的な攻撃を、ブラックの曲線的な高速ステップがうまくフォローする。
あるいは、ブラックの曲線的な攻撃を、シブヤの直線的な突進力が補う、とも言えよう。
いずれにしても「ナイフと鞭」のコラボのように、敵に脅威を与え続ける。
そして、繁縷と演劇部員10名程度・・・居たはずがもう繁縷1人になってしまった。
シブヤが鉄パイプを持って威嚇する「おら、もっと強いの、呼んで来いや?」
「もう・・・いいだろ?こいつは」背後を取ったブラックの強烈なスリーパーホールドが極まった。
「うごああああ・・・うぐっ」繁縷が必死に前転して逃げるがブラックがそのままついていく。
繁縷の胴に両脚をフックして、「フッ」思い切り締め上げる。もがく繁縷・・・ついに落ちた。桃黒、神7狩り!
「さあ、次だぞ」廊下の消火器を取り、吠えるシブヤ。「泡をこっちにかけるなよ」と笑うブラック。
「ブオン、ブオン、グオオオオオオ」2人乗りのバイクが消火器で辺りを真っ白にしながら演劇部に突っ込む。
後ろからではもうバイクが見えない。この大騒ぎがまるで幻だったかのように「ドカァァン」
扉ごと薙ぎ払うように突っ込んだシブヤ・ブラックの姿が演劇部の部室に消えて行った。
・・・「桃黒」の眼の前に2人が現れる。この騒ぎに全く動じていない。事務的に告げる。
「まぐれとは言え、天神七代(テンジンシチダイ)神7を1人破ったんだ。円形舞台に出てもいい、どうする?」
「『まぐれ?』はあ?『出て下さい』の間違いだろ」シブヤがもうぶち切れている。
「まあいい、オニ女、神7の御形(ゴギョウ)だ」「同じく、水仙(スイセン)。奥に行くぞ」先に歩き出す。
「マジ女四天王シブヤ」「同じくブラックだ」2人もついて奥の部屋に入る。
「もういいかな?」ブラックが鼻・口を覆う赤いスカーフを外して笑う「消火器の煙程度で大袈裟なんだよ」とシブヤも外す。
「さあ、ここだ」御形が舞台に上がるようにシブヤ、ブラックに促す・・・観客が居ない。
「お前らじゃ、見る価値ないってよ。時間の無駄だ、2対2でいいだろ?」馬鹿にした水仙の言葉。
「だったら、秒殺してやるよ、おらああ」一瞬でブチ切れたシブヤの飛び膝蹴りが炸裂。
水仙が後ろに吹っ飛ぶ。「殺されたいようだな」御形の右ストレートがシブヤの無防備な後頭部に。
「うらああ」「ヒュバッ」全体重を乗せた御形の右ストレートに対して、
ブラックが後ろに回り込み、髪の毛を引き擦り落とす「うぎゃあ」まともに髪の毛を引っ張られ、
流石の御形も悲鳴をあげた。「2対2なんだろ?ボケ」ブラックの低い笑い声。
目まぐるしい攻防、「攻撃は最大の防御なり」と突っ込むシブヤを、ブラックの機動力が上手くフォローしている。
シブヤの本能的な攻撃に、御形・水仙がなかなか的を絞れない。いいぞ「桃黒」!
シブヤが御形の腹に弾丸のようなショルダータックル、
脚を引きタックルを受け止めた御形の無防備な顔面に横からブラックの右パンチが炸裂!
すぐに横からブラックの肩口を掴み、水仙が鳩尾への膝蹴り連打、うずくまるブラック。
すぐさまシブヤが飛び前蹴りで横から水仙を吹っ飛ばす。御形がフラフラと立ち上がる。
「いくぞ」シブヤとブラックが御形に対して2人同時のショルダータックル。
「ドカッ」「うわあああ」舞台から飛び落ちた御形、もはや助かるまい。
「マジ女をなめんなよ!雑魚が」シブヤが水仙を睨む。ブラックは落ちた御形を見て「残心」。完璧だ「桃黒」神7残り4人!
327:名無しさん@実況は禁止です
13/04/14 12:12:10.33 NqjXuvqK0
ももクロ
328:名無しさん@実況は禁止です
13/04/14 16:20:28.03 ygJ+9ZP30
age
329:名無しさん@実況は禁止です
13/04/14 19:25:13.29 ygJ+9ZP30
age
330:名無しさん@実況は禁止です
13/04/14 19:28:50.05 gl/GdMlx0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 80>
「キーン、コーン、カーン、コーン」
その時、館内にチャイムが鳴った。一瞬の空白・・・水仙がシブヤをに前蹴りで吹っ飛ばす「しまった」
「うわあああ」よろめき舞台から落ちたシブヤ。
いや、ブラックが間一髪、シブヤの右手を両手で掴み、舞台に腹這いになり転落から救った。
「助かった」しかし、ここから地獄が始まった「ドカッ、ゴキッ、バキッ、グバッ・・・」
水仙が狂ったようにブラックの顔面を蹴る。あっという間に血だらけになるブラック。
「放せ、放してくれ、2人ともやられることはない」叫ぶシブヤ。
「意地でも絶対放さねえから、大人しくしてろ、ボケ」ブラックが血まみれの顔で笑う。
しかし一方的に蹴られるブラック・・・ついに限界・・・ずるずると一緒に落ちて行く。
「あはははは、死ね!」とどめの蹴りを放つ水仙「うわあああ」落ちるシブヤとブラック。
ところが・・・「あれ?」まだ落ちてないことに気が付いたブラック。
この隙に必死に這い上がってきたシブヤ。2人の眼に映った光景。まさか?
・・・そう、覚醒したトリゴヤが後ろから水仙の頭を掴んでいたのだ。
「ぎゃあああああ」記憶を呼び出され、恐怖体験のみフラッシュバックさせられた水仙。
ついに失神した。よっしゃ、またまたマジ女勝利。オニ女オペラ神7残り3人!
「助かった、よく来てくれたな、トリゴヤ」「いつ覚醒したんだ?」
「昨日、サドに呼ばれて、いきなり鳥小屋に閉じ込められた。さっき出てきたところ」激戦続きだったのだろう?
トリゴヤはかなり傷を負っている「そうか、サドは最初から計画してたんだな?なら言ってくれよ、水臭い」
実はシブヤ・ブラックと違う階段からトリゴヤが攻め込んだことでオニ女がそちらに気を取られ、
シブヤ・ブラックの暴走族まがいの特攻をアシストしていた。トリゴヤ1人でもう10人以上は潰している。
お互い「本能」で攻撃したことでうまく「意表をつく」ことになっていたのだ。
「それより、さっき倒した相手の心を読んだら、これから屋上に・・・」
「ドカッ」いきなり後ろから蹴り飛ばされたトリゴヤ「うわああああ」舞台の下に転落した。
「何すんだ、てめえ」振り向いたシブヤの動きが止まる「えっ?」強烈な右ストレートを食らう「バキャッ」完全に効いた。
「ゲキカラ・・・どうして?」「グバッ」とどめの右クロスアッパーで数メートル吹っ飛び気絶した。
即座に「シュバッ」と飛び退ったブラック。兎に角ゲキカラを落ちつかせなければ!”ゲキカラ”の周りを回りながら聞く。
「おい、何やってんだ、ゲキカラ?どうしちまったんだ?」ブラックの動きを予測してステップし、右ストレートを放つ”ゲキカラ”。
予測位置で顎をまともに打ち抜かれ崩れ落ちる血まみれのブラック「ゲキカラ・・・?」
”ゲキカラ”ラッパッパ3人を秒殺、先のサドを含めれば4人!ついにマジ女ラッパッパ全滅!
・・・それにしても”ゲキカラ”、どうしてラッパッパを裏切ってしまったんだ?
331:名無しさん@実況は禁止です
13/04/14 22:38:22.71 ygJ+9ZP30
age
332:名無しさん@実況は禁止です
13/04/15 02:01:14.65 xSwxH0PG0
続きが気になりますなあ
333:名無しさん@実況は禁止です
13/04/15 10:03:52.81 O9OkaxHY0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 81>
「何故裏切ったのか?」・・・ゲキカラの行動を追ってみる。
不気味な三つ子「朝顔」「昼顔」「夕顔」を心身ともに完全破壊し、家に戻ったゲキカラ。
まずはおばあさんの宿題の書道に取り組む。やがて、
「明日はラッパッパ皆揃って優子さんのお見舞いだ。遅刻しないように登校しよう。何かサドも心配だし」
と珍しく早目に寝た。
これがいけなかった。早く起きすぎたのだ。着替えて食事をすませても、まだ夜が明けていない。
また、おばあさんの宿題を始めた。まだ、ここまでは良かった。
「おもしろき こともなき世を おもしろく すみなしものは 心なりけり 高杉晋作 辞世の句」
最初は他のお手本に比べ、漢字が少なかったので選んだだけだったのだ。しかし、
丁寧に1文字1文字書いては声を出して読み、書いては読み、書いては読み、夢中になってくる。
「うーん?うーん?」と知恵熱を出しそうになって考えてみると・・・「ポジティブシンキング」かな?と分かってきた。
「よし!」晴れ晴れとした心でカーテンを開け、外を見ると、明るい太陽・・・「えっ?」時計を見ると8時半?
「うわああ、遅刻だ」と駆け出すゲキカラ。「先回りしちゃえ」とラッパッパ部室に行かず、病院直行。
ところが、病院の屋上で皆を待って時間を潰していると、「黒のスカジャン」と「ピンクのスカジャン」が乗るバイクが
もの凄いスピードでオニ女に向かうのが見えた。優子に挨拶だけすると、ダッシュでオニ女に駆け付けた。
オニ女校舎に入る。西階段、東階段ともにゴチャゴチャとうるさかったので、中央階段から4階に向かう。
西階段はシブヤ・ブラック、東階段はトリゴヤが攻め込んでいたのだ。今日は早寝早起きで体調が良いのか?
軽く30~40人は殴り飛ばしたが、皆すぐ吹っ飛んでしまうのでちょっと運動不足でストレス溜まり気味。ご機嫌斜めだ!
4階廊下奥にある演劇部の部室が「面白そうな気配」がするので近づくと・・・隣の教室で人影が見えた。
「おい、サド?サドじゃないか?どうしたんだ?」必死にサドの身体を揺すり起こすゲキカラ。
「うううっ」と起き上がったサドが冷たい眼をして吐き捨てるようにゲキカラに告げた「今更、何の用だ?裏切り者」
「怒るなよサド、遅刻して悪かった。先に病院行っただけで『裏切者』はないだろ?」とゲキカラ
「はあ?何とぼけてんだ」と呆れるサド「今朝皆で優子さんのお見舞い行く約束だったろ?ずっと病院の屋上で待ってたんだ」とゲキカラ。
「私はさっきお前に倒されたんだぞ」とサドが怒る「何、寝言言ってんだ、お前?」今度はゲキカラが呆れる。
会話が全く噛み合わない・・・サドの背中に寒気が走る
「じゃあ、あの”ゲキカラ”は何者なんだ?」
「まずい、シブヤ達が危ない。あの奥だ!急いでくれ、ゲキカラ!」扉を指さすサドの声よりも早く、
「異様な空気」を察知したゲキカラはもう演劇部のドアをぶち割って入っていた。奥の部屋で声がする。更にその扉を飛び前蹴りで吹っ飛ばす。
ゲキカラの両眼にあまりにも「異様な光景」が映った。一生忘れまい・・・
334:名無しさん@実況は禁止です
13/04/15 13:01:36.36 qPdGrExM0
なんだろ
335:名無しさん@実況は禁止です
13/04/15 16:42:20.14 xv4ek26H0
あげ
336:名無しさん@実況は禁止です
13/04/15 20:02:55.26 2EavbCBq0
期待
337:名無しさん@実況は禁止です
13/04/15 21:53:44.75 JZXwV2R30
(ゲキ・ω・カラ)
338:名無しさん@実況は禁止です
13/04/15 23:10:52.23 KsVnJrv90
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 82>
演劇部の奥の部室に入ったゲキカラ。円形舞台の観客が一斉にどよめく。
「うおおおお、ゲキカラが2人!」
世界には自分そっくりな人間が3人いる、と言われる事がある。
しかし、これだけそっくりな人間がいるとは?ゲキカラも完全に固まった。
「自分がもう1人?」
眼が点になる。見れば見る程そっくりだ。
何とか我に返り舞台の上の”ゲキカラ”を睨む「何やってんだ?偽物」どこかで見た事のある眼なのだ。
階段を上り、舞台に進むと「そうだ、お前この前マジ女に来てたろ?影に隠れていた奴だな?」とゲキカラが笑う。
「勝者こそが本物のゲキカラだろ?」と”ゲキカラ”が言う。そこに鏡があるような瓜2つの2人・・・
しかし、ゲキカラは「ビュッ」全く相手にせず、いきなりノーモーションの右ハイキックを放った。
「うっ?」”ゲキカラ”が飛び退ると、ハラッとウイッグが落ちた。
「やっぱり偽物じゃないか?声がいまいちだ、失せろ三流物真似芸人」
聞き比べると、確かに声はやや違っていた。ゲキカラがウイッグを舞台から忌々しげに蹴り落とす。
すぐに、3人が飛び出して来た。ショートカットの ”ゲキカラ”はスッとその後ろに下がった。
「オニ女国際コース演劇部「オペラ」3年、天神七代(テンジンシチダイ)通称神セブン、山吹(ヤマブキ)だ」
「同じく、秋桜(コスモス)」「同じく、睡蓮(スイレン)」
やはり選ばれたオーラに満ち溢れた美人ばかりだ。鍛え上げられた細身の身体が舞台映えする。
「貴様はまだ舞台にあがる資格がないがな?まあ特別待遇で良かろう。今までの奴らよりは強いのは一目で分かるしな」
と呟き、睡蓮が美しく響き渡る声で叫んだ。
「ゲキカラに死を!」
すると大勢の観客、やはり全員仮面舞踏会のマスク着用、「パチパチパチ」と大拍手。そして今度は秋桜が叫んだ。
「ゲキカラへのレクイエム!」
・・・サドでも苦戦したオニ女オペラ神7、しかも1対3で戦うのか?ゲキカラ、無謀だ!
339:名無しさん@実況は禁止です
13/04/15 23:12:17.92 KsVnJrv90
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 83>
しかし、その時既にゲキカラは秋桜目がけて真っ直ぐに歩いていた。もうすぐそこだ。
一瞬フリーズしたオニ女オペラ神7の3人。我に返った秋桜「うおおお」ブラックジャックで首筋を狙う。
「ブン」「ブオォォォォン」天をも切り裂くゲキカラの右ストレート!
「バキッ」「ぎゃうあぁ」秋桜が顔から数メートル吹っ飛ぶ。ピクリとも動かない。たった一発!
「どうなってるんだ?吹き飛んだぞ!」ざわめく観客。
顔を見合す山吹と睡蓮。2人がコンビで攻める「うらあ!」「死ね!」睡蓮が低空タックルで膝を、
山吹がショルダータックルで胸を狙って同時に襲い掛かる。息の合ったコンビネーション!
脚を下げて低空タックルを切ってもショルダータックルを食う。
ショルダータックルに対処しようとすれば、低空タックルで脚を取られる。あまりにも残酷。
「死角はない!」・・・しかしゲキカラがタックルに突っ込んでいく「うらあああ」無謀すぎる!
「ゴキャッ」ゲキカラの右飛び膝蹴りが山吹の顔面に突き刺さった。まさに天を衝く膝!
まさか低空タックルの上を空中ですれ違うとは?唖然とする睡蓮が慌てて振り向くと・・・
「ぎゃうっ」跳ね飛ばされ、気絶して床に倒れ、全身がヒクヒク痙攣している山吹。
「これは・・・交通事故だ!ゲキカラはダンプカーか?」観客一同驚愕。またもたった一発!
「ふふふふふ、ねえ、お前、辞世の句ってないの?今詠めよ、きゃははははは」
立ち上がったゲキカラはもう「破壊」すべき「敵」はロックオンしている。
「ふふふふふ、ねぇ本気で攻撃して?グチャッと気分よく壊すから、きゃはははは」
コキッ、コキッと首を回すゲキカラ「おらああ」右腕を思い切り振り回すと、
そのままゲキカラ目がけ睡蓮のブラックジャックが飛ぶ。
右に腰を捻りながら左前腕で受け流す。これはフェイントだった。
左手のブラックジャックがゲキカラの首筋を狙う!ゲキカラはガードしていない!
「かかった、死ね!」
・・・しかし、ここはすでにゲキカラの「殺戮圏内」
ゲキカラは腰の反動を利用して「ブオォォォォン」強烈な右クロスアッパー!「ドカッ」「ぐひゃあ」完全に宙を舞い
「ドスン」と落ちてきた。遅れて「ボトッ」ブラックジャックが落ちてくる。
ピクリとも動かない睡蓮。防御の必要はなかったのだ。
「完全に宙に舞ったぞ?こんなことってあるのか」観客が悲鳴をあげる。最後もたった一発!
怒りのゲキカラ、オニ女オペラ神セブン3人を秒殺!しかもたった3発!強すぎる!
「ねえ?レクイエムくれるって、甘いの?」・・・レアチーズと勘違い?それともエクレアか?いずれにしてもゲキカラ無双!
340:名無しさん@実況は禁止です
13/04/16 03:21:06.97 jbqUW2Hy0
ゲキカラかっこいい
341:名無しさん@実況は禁止です
13/04/16 09:26:34.80 WwvJd7vK0
(激・ω・辛)
342:名無しさん@実況は禁止です
13/04/16 13:54:45.29 WwvJd7vK0
age
343:名無しさん@実況は禁止です
13/04/16 17:41:51.43 WwvJd7vK0
age
344:名無しさん@実況は禁止です
13/04/16 20:31:07.31 WwvJd7vK0
age
345:名無しさん@実況は禁止です
13/04/16 21:01:09.96 AM53oJ150
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 83>
「私が潰したのが躑躅(ツツジ)だった、
シブヤ、ブラック、トリゴヤが繁縷(ハコベラ)、御形(ゴギョウ)、水仙(スイセン)を倒した。
そして今、ゲキカラが山吹(ヤマブキ)、秋桜(コスモス)、睡蓮(スイレン)を消した。
・・・これで神7全滅のはず?ならば私に勝った”ゲキカラ”は何者なんだ?」
後からフラフラと入ってきたサドが、壁にもたれながら呟く。
その時、奥の部屋から人影が2つ・・・ゲキカラの髪が逆立つ。最初に陸奥、次に雲鷹が出てきたのだ。
「まさか、天神七代(テンジンシチダイ)神7まで倒すとはな?こちらも”本物”を出さねばなるまい」
ふと気づくと、もう2人が舞台に立っていた。気配が全く無かった・・・
「オニ女国際コース演劇部「オペラ」、もはや別格、神をも下僕とし天を真っ二つに分かち合った2人「二天」。
桔梗(キキョウ)と鳳仙(ホウセン)だ」
と陸奥が叫ぶ。その横で雲鷹が満面の笑みを浮かべる。この両エースへの信頼は厚い。
以前、国際コース新2年生スーパーエース「菖蒲(アヤメ)」の昇級試験の特別試験官として立ち会っていた影。
あの時は黒いジェイソンマスクをしていたのでその顔つきは分からなかったが、
ゲキカラ・シブヤの2人を一時は半殺しにした菖蒲ほどの強者が絶対服従の姿勢を見せた事からも、
又、先程の神7繁縷(ハコベラ)の態度からも、やはりオニ女国際コースの「別格」であるは間違いない。
今日は”ゲキカラ”としてサド、トリゴヤ、シブヤ、ブラックを全て倒した最大の強敵、それが「桔梗」だ
見るからにゲキカラそのもの。違いはショートカットであることだけ。ウイッグを付ければ見分けはつくまい。
桔梗は、対マジ女用最終兵器として、また究極型「くのいち」の最新試作品として、
ゲキカラの戦いぶりを全てインプット済。勿論、これを体現出来る恐るべき戦闘スペックが元々あったのだ。
簡単に言えば、桔梗のありあまる才能の一部をゲキカラの物真似に使っているだけ。言わば、桔梗>ゲキカラなのだ。
まさに、「最凶ゲキカラの最上位互換版」桔梗。
一方、「鳳仙」はサドを凌ぐ長身、モデルのようなスタイル。しかし、サドには悪いが・・・全く別次元。
雑誌モデルとスーパーモデルくらい差がある、もはや異次元のオーラ。「圧倒的な美貌」に「破格の強さ」が絡みつく。
鳳仙を見ているだけで・・・引き込まれる、吸い寄せられる、その妖しい魅力に。まさに「至高の女王様」。
その佇まいだけでも鳳仙は桔梗と互角、いや互角以上か?と分かる。その体格の利から、或いは桔梗より一枚上なのか?
「強くて、綺麗で、エロい」雲鷹の理想がそこに実現していた。
そう、「現代版傭兵学校オニ女が誇る最高傑作」鳳仙。
・・・対峙するゲキカラが惨めに見える、闘う前から完璧な公開処刑。
346:名無しさん@実況は禁止です
13/04/16 21:05:48.10 AM53oJ150
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 84>
「スペックが圧倒的に上の同タイプの怪物」と「雲鷹が夢にまで見たオニ女最新型くのいち」。
恐らくタイマンでも勝てる見込みは無いだろう。
それを2連戦?或いは最悪の1対2でリンチ?最凶ゲキカラ、オニ女に死す?
それにしても、桔梗、鳳仙と比べると、悲しいほど見劣りしてしまうゲキカラ。
見れば見るほど、考えれば考えるほど、絶望的な展開だ。
・・・どうする、ゲキカラ?喧嘩の天才もなす術なしか?
その時、ゲキカラがシブヤを背負い、ブラックに肩を貸し、円形舞台から降りていく。まさかの敵前逃亡?
「ここで退くことも・・・立派な作戦だ」と鳳仙。桔梗も頷く。雲鷹と陸奥が何やら話している。帰り道に襲撃する相談だろうか?
「怪我人が居るんだ、黙ってろチンピラ!」
観客席まで響き渡る大声、そう言うゲキカラは全く笑っていない。「暫く様子を見ようか」桔梗と鳳仙が顔を見合わせた。
ゲキカラのド迫力に唖然とする雲鷹と陸奥。そして、ゲキカラ達は舞台下のトリゴヤがうずくまっているところに行った。
「サド、大丈夫か?」ゲキカラの言葉を聞くまでもなく、サドもヨロヨロと集まってきた。
自然に5人が膝立ちで肩を組んで円陣を組む。頭を付け合う。「偽物とは言え、”ゲキカラ”のせいで皆に迷惑かけた。
そして、疑われるという事は信用されていない、まだラッパッパに溶け込めてない、私が悪かったんだ」とゲキカラ。
「違う、疑った私が悪かったんだ。裏切者なんて言ってすまない。やっぱり、お前はマジ女のゲキカラなんだよな?」とホッとするサド。
「ずっと一緒だよ、ゲキカラ」「何言ってんだ、仲間だろ?」肩を組んで貰いやっと倒れずにいるトリゴヤ、完全にグロッキーなシブヤ。
「良かったよ・・・でも、お前どうするんだ?あの2人半端なく強いぞ」と血まみれのブラックもやはりフラフラだ。
「おもしろき こともなき世を おもしろく すみなしものは 心なりけり」
おもむろにゲキカラが言った。「恐怖で気がふれたか?」と心配するサド達をゲキカラが笑う。
「おばあさんの宿題にあったんだ。多分、人生ポジティブシンキングで行こう、って意味だと思う。
こんなでかい舞台で、マジ女の看板背負って、「戦闘のプロ」2人と戦えるなんて最高だよ」
「お前・・・」サドも二の句が継げない「こいつ死ぬ気だ」と悟ったからだ。
「パシリが言ってたんだ。オニ女トップは世界レベルの強さらしい。ならばあの2人ぶっ倒せば、
マジ女ラッパッパが世界最強かもな?」ギラギラした眼で淡々と語るゲキカラ。
「じゃあ、行ってくるよ」ゲキカラが円陣から抜け、円形舞台への階段を上がって行く。
「ゲキカラ、死ぬなよ」もうろくに歩けないサド、トリゴヤ、ブラック、シブヤ。
それでも、武器を拾い、這うようにゲキカラの後に続くが、もはや舞台への階段を上る体力すら残っていない。
ゲキカラは振り向かず、右拳を天に突き上げた。「頑張ってくるよ」と。しかし、「処刑台の13階段」を上がるように見える。
ついに、ラッパッパ最後の1人となったゲキカラ、「二天」桔梗・鳳仙をギラッと睨みつける。覚悟を決めた。
もう勝ち目がないのはゲキカラ本人が一番よく分かってる。玉砕覚悟か?ゲキカラ。
347:名無しさん@実況は禁止です
13/04/16 23:19:10.25 4FGi7nyO0
がんばれ!
348:名無しさん@実況は禁止です
13/04/16 23:36:39.86 OQhQaYQP0
どうなる
349:名無しさん@実況は禁止です
13/04/16 23:51:24.54 o384o0PE0
ゲキカラ無双!!
350:名無しさん@実況は禁止です
13/04/17 02:03:21.87 GqgNmlwo0
age
351:名無しさん@実況は禁止です
13/04/17 07:59:51.73 GqgNmlwo0
age
352:名無しさん@実況は禁止です
13/04/17 12:27:10.39 FWsdeGwG0
ゲキカラ最強
353:名無しさん@実況は禁止です
13/04/17 16:45:54.86 GqgNmlwo0
age
354:名無しさん@実況は禁止です
13/04/17 17:38:14.23 GOV0S6T+0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 85>
「オニ女は・・・皆、ちょっとやり過ぎなんだよ」
その澄んだ美声の主を見る一同。舞台に上がってくる完成された美少女。
肩までの黒髪、気品ある佇まい、抜群のスタイル、整った美人顔、「親友」ゲキカラを見る美しい双眸・・・
「オニ女生徒会長、特別進学科3年、剣道部キャプテン、鈴蘭だ」
「鈴蘭、どうして?」「ゲキカラ、私も戦う。オニ女は間違っている」そう言うとビュッと木刀を振る。絵になる。
実は国体団体優勝歴のある強者なのである。「そう言えば、特別進学科と国際コース、戦ったことがないよね?」
鈴蘭に睨みつけられた桔梗と鳳仙が雲鷹を見る。その迫力から鈴蘭の「予想以上の実力」を認めながらも、
あくまで雲鷹の大切な娘を傷つけてしまうことを恐れている。
「本当に戦っても良いのですか?」と司令官の判断を仰ぐ青年将校のような振る舞い。余裕過ぎる。
大概の事には動じない流石の陸奥も慌てる。舞台に上がってきた陸奥を覚めた眼で見るゲキカラ。
「鈴蘭さん、すぐに舞台を降りて下さい。雲鷹様が・・・お父様が心配しています」
袖を掴み引っ張る陸奥を振り払い、一喝する鈴蘭「お前こそ、この舞台にあがる資格はない、下がれ」
「きゃはははは、お前が邪魔だから舞台が開演しないんだってよ、空気読めよ馬鹿、あはははは」
おもむろに襟首を掴んで、膝裏を蹴り、陸奥を引き摺り倒したゲキカラ。「親友」鈴蘭の助っ人に気迫が漲る。
以前ゲキカラを拉致した時にホオジロザメのように見えた陸奥が今ではゲキカラの「獲物」に過ぎない。
この短期間でゲキカラの進化ぶりは凄まじい。ゲキカラが鈴蘭を見る・・・コクッと頷く。
桔梗、鳳仙を見る・・・反応が全く無い。あくまで2人の指揮官は雲鷹なのだ。
「ふふふふふ、お前が消え去るシーンは・・・前座のようだな?時間が惜しい、潔く散れ、きゃはははは」
まだ倒れたままの陸奥に告げる。「うっ?」ゲキカラの両眼がギラッと光る。
「使うのか?」ゲキカラの言葉にギクリと驚く陸奥「何のことだ?」
「使うんだな?」ゲキカラが失望した表情で陸奥を見た。
「使うなら、腕ごと・・・粉々にぶっ壊すぞ」ゲキカラが陸奥に最終通達。
ゲキカラは陸奥のような人間が「好きか、嫌いか」?・・・愚問だ、当然「吐き気がするほど大嫌い」なのである。
「鈴蘭、こいつナイフ使うからぶっ壊す、離れていてくれ」そう言うゲキカラが残酷な眼で陸奥を見る。
355:名無しさん@実況は禁止です
13/04/17 17:39:50.03 GOV0S6T+0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 86>
「うん」鈴蘭の頭の回転は、やはり速い。「万一自分が人質になっては、ゲキカラが戦いにくい」と判断し、
陸奥からスッと離れ、丁度ゲキカラの後ろに入っていた。桔梗、鳳仙は?・・・腕組みして見ているだけだ。
何か武器を?後ろから自分の木刀を渡そうとする鈴蘭。
「そいつはお前の守護神だ、今日はもう絶対放すなよ」受け取らずにゲキカラが言う。
「もうすぐ鉄パイプの”援軍”が来るよ」ゲキカラが笑うと、フラフラのサドが鈴蘭に鉄パイプをパスしてきた。
「鈴蘭、頼む」パシッと受け取った時、陸奥のナイフがゲキカラを襲いかかった。
右手、右脚を前にして、いわゆる「ナイフファイティング」を仕掛ける陸奥。
ナイフの刃が上を向いている。防御しにくい危険な構えである。
ゲキカラは左脚前の半身で、左手で肝臓から腹を、右手で首筋を守る構えで応戦。
「遅かった?」鈴蘭がどうやって鉄パイプを渡そうか焦る・・・どうする?・・・周囲を見渡す鈴蘭。
もう一つ投げる武器があれば、それを投げつけ、その隙に渡せる・・・そうだブラックジャックが落ちていないか?
あそこにある、チャンス!・・・ところが、ニコニコと上機嫌のゲキカラがスタスタ鈴蘭の方に歩いてくる。
「ええっ?ゲキカラ?どうして?」・・・向こうを見ると陸奥がうずくまって痙攣している。
ほんの僅か前だった、左右に脅すようにナイフをゆらゆらと動かし、真っ直ぐに突いてきたナイフ。
これを左にかわし、陸奥のの上腕に左手手刀をあて、右手でナイフをもった陸奥の手首を押さえながら、
全体重を陸奥の右肩にかけながら、引き摺り倒したのだ。顔から落ちた衝撃で半失神し放したナイフを
舞台の下に蹴飛ばした。そして鈴蘭が用意してくれた鉄パイプを取りに来たゲキカラ。
「ありがとう。あの2人、ちゃんと見ててくれ」鉄パイプを受け取るや、陸奥に駆けよる。
「おらあ」黒いロングブーツの爪先が脇腹に突き刺さる「ぶぎゃああ」悲鳴をあげる陸奥。
「うらあ」ブーツの踵が鳩尾を踏む「うげっ」そしてぐりぐりと顔を踏む。
ところが、攻撃が止んだ。左手に鉄パイプを持ったまま立ち尽くしているゲキカラ?
「あははははは、ねえ一回ちゃんと立ち上がって?ふふふふふ」
その台詞が終わる前に、陸奥が立ち上がっていた。千載一遇のチャンスだ、見逃すはずがない。
右腰に装備していた特殊警棒をさっと抜き、襲い掛かる「死ね、ゲキカラ!」
「警棒だ!」叫ぶ鈴蘭。百も承知「そうだ、本気で打って来い」と地獄の底から呟く「処刑人」ゲキカラ。
「ブウォォォォン」凄まじい轟音、右ストレートが白い光となり、突き刺さる
「バキャアアアン」顔からすっ飛ぶ陸奥
「はがあああああ」顎がいかれたか?身体どころか、叫び声すら不自由だ。
・・・ゲキカラの右拳が、まだ熱い。そしてその熱さが鉄パイプを握る左手にも伝わる。
356:名無しさん@実況は禁止です
13/04/17 17:46:16.16 Sacoi4MH0
(れ・ω・な)「これが『カラ』」ボウッ
(れ・ω・な)「そしてこれが……」ボボウッ
(れ・ω・な)「『カラ』を超えた『カラ』……ま、『ゲキカラ』ってとこかな」シュウゥゥゥ
(れ・ω・な)「そして」
(・Θ・)「ハッタリだろ?玲奈……更にその上があるなんて……」
(れ・ω・な)「これが……さらにそれを超えた……」バチッバチバチッ
やすす「(よ、よせ玲奈……そいつをやってしまうと残された時間が……)」
(れ・ω・な)「が……が……がああああああ……」ゴゴゴゴゴゴゴ
(れ・ω・な)「これが『ゲキカラぷんぷん丸』だ……時間がかかってすまなかったな」
(れ・ω・な)「まだこの変化になれてないんだ」
357:名無しさん@実況は禁止です
13/04/17 20:38:50.73 dq9QDc4g0
ゲキカラ△
358:名無しさん@実況は禁止です
13/04/17 23:12:55.92 GqgNmlwo0
age
359:名無しさん@実況は禁止です
13/04/18 00:20:44.83 YBYfMa/20
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 87>
呆気にとられる鈴蘭。ゲキカラが「あー、すっきりした」と笑っている。
久しぶりに「ちゃんと」右ストレートが打てたからだ。しかし、陸奥にはこれが地獄の始まりなのだ。
「バキッ、バキャッ、ドカッ、ガキッ、ゴツッ、グバッ、バコッ、グチャッ・・・・・・」
今度は鉄パイプがただひたすら、陸奥の右腕のみを狙い続ける。ぶっ壊れた顎では満足に叫ぶことすら出来ない。地獄!
右腕を後ろに隠すように庇っても、背中や脚を巧妙に蹴られ、すぐに右腕が露出する姿勢にされてしまうのだ。
もう右腕は左腕の倍ほど腫れ上がり、長身で細身ながら筋肉質な陸奥が、160センチを超える程度の
細身で色白な女子高生に破壊されていくシーンが・・・この生態系では当たり前なんだ?と錯覚し始める。
ホオジロザメが白鳥に食われてる!
「あっ、そうだ?」思い出したゲキカラ。鉄パイプをポイッと捨て、陸奥の髪の毛を掴み引き摺り起こす。
「おらあああ」「ドスッ」「うげぇ」強烈な右ボディアッパー。「ズドッ」「はうっ」、「バグッ」「ごああ」、「ドボッ」「ぎゃう」
ゲキカラは吊るされて殴られた事を「思い出してしまった」のだ。口から血と胃液と涎を吐き散らして悶絶する陸奥。
「きゃははははは、お前またナイフ使ったら、どうなるか分かる?ふふふふふ、両腕もぎ取って、ハラワタ引っこ抜くぞ?
そしたらご飯食べれなくなっちゃうよ?あはははは」・・・そういう問題じゃないよ、ゲキカラ?
ゲキカラが陸奥を睨むと、何と・・・陸奥は円形舞台から自分で飛び降りた。脚でも折ったか?舞台の下で苦痛で呻いている。
裏社会で暗躍している陸奥ほどの男が、ゲキカラのプレッシャーに耐えきれずに、大怪我覚悟で飛び降りることを選んだ。
鈴蘭が唖然とする「・・・」人間の心が壊れていくシーンを初めて見たのだ。親友とは言えドン引き、無理もない。
サドが呻く「やっぱりこいつは危険だ、どっかいかれてる・・・味方で良かった」
しかし、戦闘のプロ、桔梗と鳳仙は違う。「無駄な動きが多いな、勿体無い」と桔梗「お前、あの動きはコピーするなよ」と鳳仙。
その時、轟音がして、建物が揺れた。屋上にヘリコプターが着陸したのだ。
10個ほどの黒い影が部屋に入って来る。部屋の出入口、舞台へ上がる階段、観客席、雲鷹の両横。
的確に迅速にポジションを取った。訓練された隙のない動き。濃紺の戦闘服に、特殊警棒、フラッシュライトを装備している。
・・・オニ女の卒業生、卒業実習生で構成される特殊部隊。流石に銃は持っていないようだが・・・。
要人警護をメインに「十分な報酬」があり「雲鷹の指示」があれば何でもする戦闘のプロ。桔梗や鳳仙も「この活動」が学校生活のメインなのだ。
「2対2でいい。一刻も早く終わらせろ」と雲鷹が不愉快そうに告げた。愛娘のお転婆ぶりにいらいらしている。
空気を読み、桔梗と鳳仙が通る声で叫ぶ。
「これより、ゲキカラを処刑する!」「一刻も早い死を!」
仮面舞踏会のマスクを着用した満席の観客、割れんばかりの大拍手。
「鈴蘭、私から離れるな」「あいつら2人を常に視界に入れておけ」「本能で動くんだ!そうすれば意表をつける」
「紛らわしいからな?」戦闘慣れしていない鈴蘭に配慮し、
髪型以外瓜二つの桔梗と見分けやすいように「龍と富士」のスカジャンを脱ぎ捨てるゲキカラの顔に・・・かつてない緊張が走る。
いつだって最凶ゲキカラの象徴だった「龍と富士」、作戦とは言え脱ぎ捨ててしまったゲキカラ。嫌な予感がする。
360:名無しさん@実況は禁止です
13/04/18 00:30:42.39 OfpUysqv0
>>356
ゲキカラ「今の私はアマクチだ」ボウッ
ゲキカラ「そしてこれが・・・・」ボボウッ
ゲキカラ「アマクチを超えたアマクチ・・・・ま、ゲキカラってとこかな」シュウゥゥゥ
ゲキカラ「そして・・・・」
優子「ハッタリだろ?ゲキカラ・・・更にその上があるなんて」
ゲキカラ「これが・・・さらにそれを超えた・・・アハハッ、キャハハ!!!」バチッバチバチッ
ゲキカラ「これが『ハバネロ』だ・・・時間かかってすまなかったな」
優子「そんな事しても無駄だもんねー!」
ゲキカラ「この姿を見せたのは優子さんが初めてだ」
優子「ヒャアッ!」
361:名無しさん@実況は禁止です
13/04/18 04:34:13.20 e6RsFgkG0
ねえ、激おこぷんぷん丸?
362:名無しさん@実況は禁止です
13/04/18 10:47:33.25 jGxqGyHP0
期待age
363:名無しさん@実況は禁止です
13/04/18 13:31:43.42 jGxqGyHP0
age
364:名無しさん@実況は禁止です
13/04/18 18:12:18.20 YnXARnuq0
保守
365:名無しさん@実況は禁止です
13/04/18 21:20:31.86 zqS2P5fm0
ゲキカラさん素敵
366:名無しさん@実況は禁止です
13/04/19 00:07:21.09 s+n+ja6d0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 88>
「離れない」「2人を見る」「本能」
・・・聡明な鈴蘭は即座にゲキカラの戦い方を理解した。そして、
「・・・まずい、雲鷹が本気で怒っている?」
と突然つぶやく鈴蘭。これがゲキカラへの合図だった。
4人に張りつめた空気が一瞬「変わった」。桔梗と鳳仙がほんの一瞬雲鷹を見たのだ。
意外や意外、先制攻撃は鈴蘭の木刀。やはり鈴蘭の頭の切れは凄い。
「バキャッ」「ドカッ」
鳳仙ついで桔梗の頭に、見事な面が入った。慌てて後ろに跳び退る鳳仙と桔梗。
「やるな、鈴蘭!」もう飛び込んでいたゲキカラの追撃の右前蹴り、鳳仙を吹っ飛ばす「バキャッ」「ぐおおお」
しかし、桔梗はこの完璧な奇襲すら察知し僅かに木刀をかわしていたのでほぼノーダメージ。
ゲキカラが鳳仙に飛びかかった時、すれ違う様に即座に鈴蘭に反撃していた。
「ドカッ」桔梗の強烈なショルダータックルが、鈴蘭を跳ね飛ばす「うわああ」
もんどりうって倒れる鈴蘭。「ううう?」痺れる頭を振って必死に起き上がる鈴蘭に、桔梗が襲い掛かる。
胸倉を掴まれ、持ち上げられ、頭をグラグラ揺すられる鈴蘭。「うわあああ」かろうじて爪先立ちだがほぼ空中。
何という怪力!鈴蘭の首が折れてしまいそうだ。
「鈴蘭!」ゲキカラの右飛び膝蹴りが桔梗の顔面にヒット。「ドカッ」「うぐっ」吹っ飛び、転げる桔梗。
受け身を取りスッと立ち上がった桔梗がニヤリと笑う。顔面を蹴られてもダメージが見えない。
ヒットする直前に自分から力を抜き、相手の攻撃を流しているのだ。恐るべし、戦闘能力。
桔梗は何故笑う?・・・即座に鳳仙の位置を確認するゲキカラ。遅すぎた。既に強烈な右ストレートがゲキカラにヒット。
「バキッ」「うぐっ」吹っ飛び片膝をついたゲキカラに追撃の打ち下ろし右ストレート。
「グバッ」「ぐああ」しかし崩れ落ちたのは・・・鳳仙?
まさか立ち上がり様に左ストレートでクロスカウンターを合わせて来ると思わなかった鳳仙、逆に片膝をつく。
鳳仙の顔面へゲキカラの右前蹴りが突き刺さる「バキャッ」「ぐおお」吹っ飛ぶ鳳仙。
「あいつは?」桔梗の位置を確認すると、鈴蘭の両肩口を掴んでいる、膝蹴りを叩き込むのか?
「桔梗の膝蹴りをまともに食ったら危ない」ゲキカラの弾丸ショルダータックルで桔梗を吹っ飛ばす。
もつれて倒れる3人。「大丈夫か?」真っ先に立ち上がり鈴蘭を助け起こすゲキカラ。
しかし既にゲキカラの後ろに鬼の形相で鳳仙が迫っていた。いきなりチョークスリーパーをかけてくる鳳仙。
「死ね!」「うぐっ」もがくゲキカラ。完璧に入ってしまった。ゲキカラ危うし。
・・・壮絶すぎる頂上決戦!
367:名無しさん@実況は禁止です
13/04/19 00:09:15.42 s+n+ja6d0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 89>
長身の鳳仙の強烈なチョークスリーパーをまともに食ったゲキカラ。
磔にされたかのように、鳳仙のなすがままに身体を揺すられる。
「バキッ」
首がへし折れた?違う、必死に駆け寄った鈴蘭の木刀が鳳仙の脳天を直撃したのだ「うがああ」呻く鳳仙。
スリーパーから抜けたいゲキカラが後ろ向きで頭突きを連打する「ゴンッ、ゴンッ、ゴンッ・・・」
緩んだ両腕から頭を抜き、振り向きながら右ロングフックをブチ込む「おらああ」「グバッ」「ぐおお」
ゲキカラ、チョークスリーパーから脱出。
しかし、今度は桔梗が鈴蘭にチョークスリーパーを狙っている。
「うぐううう」一瞬で鈴蘭の全身から力が抜ける・・・
「おらああ」ゲキカラの左ハイキックが桔梗の右側頭部にヒット。よろめく桔梗からすかさず離れる鈴蘭。
しかし足元がおぼつかない。
「うらああ」ゲキカラが追撃の右前蹴りを桔梗に放つ。しかし、蹴りがギリギリ届かない?
鳳仙が既に後ろからゲキカラの髪の毛を掴み、引き摺り倒したのだ「うっ?」
尻餅をついて倒れたゲキカラの顔面に膝蹴りを突き刺す「バキャッ」「ぐああ」。
しかし後ろにぶっ倒れたのは鳳仙だった。鈴蘭が飛び込み様、横一文字に顔面を打ち払っていた。
今度は、桔梗が足払いで鈴蘭を倒す。木刀を放してしまった鈴蘭。
背中から落ち、仰向けの鈴蘭に、桔梗が馬乗り、あっという間にマウントポジションを取っていく。
「おらああ」「ドカッ」すかさずゲキカラの右前蹴りが桔梗を吹っ飛ばす。鈴蘭が必死に立ち上がる。
ゲキカラが木刀を拾い、鈴蘭に手渡そうとすると、既に鳳仙が後ろから忍び寄って来ていた。
鳳仙の右ストレートに対して、ゲキカラは低く屈むように、左脛を払い打つ。
「うらああ」「ゴキッ」「ぐおおお」流石の鳳仙も吹っ飛ぶ。
木刀を鈴蘭に手渡すと、ゲキカラは鳳仙に追撃の右前蹴りを突き刺す「おらああ」「ゴキャッ」「ぐあっ」
しかしゲキカラが前に吹っ飛んでいた。斜め後ろから桔梗の飛び前蹴りがヒットしていたのだ。
そのまま桔梗がゲキカラを追い、倒れたゲキカラの脇腹を蹴っ飛ばす。「バキッ」「うごおお」
鈴蘭が桔梗に強烈な面を入れていたのだ。流石に後ろに跳び退る桔梗。
入れ替わり、すぐに鳳仙が後ろから鈴蘭の木刀を奪い取った。
鈴蘭が必死に鳳仙から木刀を奪い返そうと、腕にしがみつき粘る。鳳仙が鈴蘭を振り回す。
その時「鈴蘭、離れろ」ゲキカラの声。サッと離れた鈴蘭の横を鳳仙の長身が舞った。
「ドサッ」ゲキカラの首投げが決まったのだ。「ドカッ、バキッ」すかさず顔を踏みつけ木刀を奪い取る。
「後ろも気をつけろ」と木刀を鈴蘭に渡し桔梗を探すと「お前がな」と桔梗の飛び前蹴りがゲキカラの背中を襲う。
吹っ飛ばされた衝撃に慌てて立ち上がるゲキカラ。
その時、桔梗が、次いで鳳仙が、猛然とダッシュ!2人同時アタックか?
・・・まさに最強タッグ決定戦!果てしない死闘!
368:名無しさん@実況は禁止です
13/04/19 05:19:52.25 iowVLAK30
面白いです
頑張ってください
369:名無しさん@実況は禁止です
13/04/19 10:04:45.88 PqJVnxTH0
ゲキカラかっこいい
370:名無しさん@実況は禁止です
13/04/19 13:55:22.02 cCrlnqZo0
age
371:名無しさん@実況は禁止です
13/04/19 18:09:39.95 cCrlnqZo0
age
372:名無しさん@実況は禁止です
13/04/19 21:00:30.54 cCrlnqZo0
age
373:名無しさん@実況は禁止です
13/04/19 21:00:39.05 8iwwmxeg0
hage
374:名無しさん@実況は禁止です
13/04/19 21:48:57.35 A7E0pDR/0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 90>
立ち上がったゲキカラに、桔梗と鳳仙が襲いかかる・・・いや、襲ってこない?
「二天」は作戦を変更したのだ。「1人が鈴蘭を気絶させるまで、もう1人がゲキカラを足止めする、
厄介なゲキカラはそれから落ちついて始末しよう」と。
まるでアメフトのディフェンスのように、ゲキカラの進路をふさぐだけに専念する鳳仙。
左右に身体をシフトし、何とか鳳仙の後ろで行われている状況を見るゲキカラ。
「あっ」鈴蘭が桔梗に足払いで倒され、あっという間にマウントを取られる。「ビシッ」桔梗のビンタが鈴蘭に炸裂。
「鈴蘭!」助けに入ろうとするゲキカラの前に立ちはだかる鳳仙「10秒もあれば終わる。待ってろ」
「汚いぞ!」眼の前で「親友」鈴蘭がやられるのを、ボケッと大人しく見てるようなゲキカラではない。
「うらあああ」
ゲキカラ怒りの弾丸タックル。長身の鳳仙が両脚を引き、腰を切りながら、
前腕でゲキカラの首筋を受け止める。そのまま首相撲から膝蹴りにつなぐつもりだ。
「うんっ?」しかし、タックルを受け止めきれていない。鳳仙の予想より遥かにゲキカラの位置が低く潜って行く。
まるで地を這うような低空から、徐々に上がりながら鳳仙の脚の付け根にタックルをブチ込む「ドカッ」
タックルの衝撃で腰砕けになり重心が崩れた鳳仙。一瞬ニヤリと笑ったゲキカラがそこから鳳仙の身体を担ぎ上げる。
「おらあああ」何とそのまま後ろに投げ捨てる。恐るべき怪力、いや怒りの力か?
「ドサッ」「ぐおお」頭から落とされ、呻く鳳仙。2メートル上空から放り投げられた事など流石に経験が無い。
「ドカッ」後足で鳳仙の鳩尾を思い切り踏みつけ、これをスターティングブロック代わりに、桔梗に猛然とダッシュする。
「おらあああ」
第一関門鳳仙を突破したゲキカラは、そのまま第二関門桔梗を襲撃する。走りながら、既に右拳を握っている、熱い!
必殺右クロスアッパー。鈴蘭の両奥襟を取り、絞め落とそうとしていた桔梗がこれに気が付く。
「死ね!」とゲキカラが放つ凄まじいアッパー。風を切る音が場内に響く。
「ブウォォォォン」「うわっ?」流石の桔梗も感じたのだ。「これをまともに食ったらまずい」と。
鈴蘭からパッと手を放し、肩を抜いた実戦的後ろ回り受け身2回転で飛び退った。
しかしまだ余裕で笑っている「お前、なかなか頑張るな」まだまだ底が知れない桔梗。
「鈴蘭?」「大丈夫!」顔を見合わせホッとするゲキカラと鈴蘭。
現在の力関係は、桔梗>鳳仙=ゲキカラ>>>>>鈴蘭、だろうか?ゲキカラの負担は大きすぎる。
・・・激しい攻防の中、「ほんの一瞬」4人の動きが止まった。
375:名無しさん@実況は禁止です
13/04/19 21:53:25.86 A7E0pDR/0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 91>
一瞬の沈黙・・・
桔梗は思う。
「ゲキカラは鈴蘭を守るのに必死過ぎだな、動きも大した事は無い。予想通りだ。
この際だ、まあタイマンでどっちが上か?はっきり見せつけたいところだが、そこまでもつまい?」
これだけの激闘に疲労・ダメージの蓄積が全く見られない、恐るべし桔梗。
鳳仙は思う。
「ゲキカラの野生の勘は厄介だ。完全に1枚いや2枚下の鈴蘭を守りながら何故あれだけ戦えるんだ?
実質1対2のハンディキャップマッチなのに、私ら二天と互角とは・・・どういう事だ?」
呼吸は多少荒くなったが、日頃の厳しい訓練でスタミナは十分、ライバル桔梗には絶対負けられない鳳仙。
ゲキカラは思う。
「鈴蘭はやはり凄い!この短時間の実戦経験のみでここまで戦えるようになるとは?
まあ、鳳仙は所詮コンピュータだな。オニ女の他の奴らより高性能であるに過ぎない。
しかし、桔梗は私が思うことを一歩先にやっている気がする・・・こいつだけは厄介だ」
肩で激しく息をしている。鼻や口からは流血が見られる、4人中一番キツイ状態、大丈夫なのか?ゲキカラ。
鈴蘭は思う。
「このままでは絶対勝てない」
桔梗・鳳仙が本気でかかってこれない上、常にゲキカラが助けてくれる、まだまだこれからだぞ、鈴蘭。
「私が居ると、ゲキカラが本気で戦えない。しかし最悪の1対2は避けたい。どちらかを道ずれに出来ないか・・・」
桔梗と鳳仙を見て、鈴蘭が覚悟した。鈴蘭の両眼がギラッと光る!
「桔梗より鳳仙の方が私に遠慮している。殺るなら・・・こいつだ」
喧嘩には似つかわしくない美しく澄んだ双眸で鳳仙を見る。警戒せずにこちらに近づいてくる。しめた!
横目で「最後に」ゲキカラを見た。忍び寄る桔梗に即座に反応したゲキカラ、壮絶な打撃戦を始めたところだ。
「ゲキカラなら桔梗に勝てるよね?・・・絶対勝ってね!絶対だよ」
悲しい決意!「うわあああ」上段に構えて鳳仙に突っ込み、面を打ち込む。流石、剣道全国王者、迫力が凄い。
しかし「ガツッ」と両手をクロスして十字受けする鳳仙。「お嬢様のお守り」にはもう懲り懲りだ。
その時、鈴蘭の必死の覚悟が、真っ直ぐな「マジ」が、鳳仙の驚異的な戦闘能力をほんの一瞬だけ上回った。
親友ゲキカラの為に少しでも役に立ちたい、母校オニ女の間違いを正したい、と必死に願う鈴蘭にはこれで十分だった。
・・・まさか道連れに落ちることが目的だったとは?「しまった」鳳仙が気が付いたが、時既に遅し。
「やああああ」鈴蘭の裂ぱくの気合いと共に、2人が舞台から落ちて行った。「ゲキカラ!」と叫んだ鈴蘭。
桔梗に絶対勝ってね、と言いたかったのだろうか?そして、親友ゲキカラの耳に残酷すぎる音が響く。
「グシャッ・・・バキッ」
376:名無しさん@実況は禁止です
13/04/19 23:59:56.68 cRpDpndI0
いつも楽しみにしてます
377:名無しさん@実況は禁止です
13/04/20 03:00:07.49 3bQy+ago0
(激・ω・辛)
378:名無しさん@実況は禁止です
13/04/20 07:51:07.02 x4i0QSSS0
保守
379:名無しさん@実況は禁止です
13/04/20 12:31:27.21 /qSUbgdX0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 92>
「・・・鈴蘭?」桔梗との壮絶な殴り合いの最中、ゲキカラは舞台の下で嫌な音を聞いた。
「す、す、鈴蘭、うわあああ」娘が真っ逆さまに転落したのだ、雲鷹が取り乱して真っ先に駆け付ける。
「おい、すぐ戻る。ちょっと待っててくれ」ゲキカラが舞台を駆け下りる。
「行って来い」流石の桔梗も雲鷹の手前、ゲキカラの「一時休戦協定」を受け入れた。
舞台下で左腕を押さえ、激痛で呻く鈴蘭。その美貌が苦痛に歪む。息も絶え絶えである。
ゲキカラが鈴蘭の左前腕を軽く触ってみる。「うっ」ビクッと鈴蘭の身体が跳ねた・・・全身強打の上、骨折も!
ゲキカラが木刀を添え木代わりに左腕を固定すると「ああっ」鈴蘭が歯を食いしばり苦痛に耐える。
「どうして?」鈴蘭を抱き起すゲキカラ。「私のせいでゲキカラが負ける訳にはいかないよ」
「違うよ、お前が居たから、お前と一緒だから、あんな化け物とでも戦えてたんだぞ」
「私は、ゲキカラにとって、必要な存在になれてたかな?」
「当たり前だろ、鈴蘭・・・」「絶対勝って、ゲキカラ」というと両眼を閉じた鈴蘭。
「誰か救急車を」と叫び、心配そうに鈴蘭の右手を両手で握るゲキカラの後ろから「大丈夫か?」の声。
振り向くゲキカラの眼に、ボロボロに傷ついたマジ女の面々・・・サド、ブラック、シブヤ、トリゴヤ。
皆が担架を持ってきていたのだ。
しかもトリゴヤは舞台から落ちて全身激痛の筈なのに「一緒に戦ってくれてありがとう」と泣いている。
「お前、強かったぞ。流石、生徒会長だ」これまた転落した後にも関わらずサドが笑顔で鈴蘭を労う。
「大丈夫か?痛むか?」とブラックが自分のスカジャンを脱ぎ、身体が冷えないように鈴蘭にかけた。
「本当に強くなりたきゃ、国際コースより特別進学科だな?」とシブヤ。鈴蘭の両眼から涙が流れる。
「優子さんと同じ病院がいいな」「当たり前だ、仲間だろ?」ともう動かない身体を引き摺り担架を必死に運ぶ4人。
「おい、静かに運べ」「よろよろすんな」「お前がふらついてるんだよ」「しっかりしろ」とゆっくりと丁寧に搬送して行く。
「これがマジ女の凄さなんだよ、分かる?」娘、鈴蘭が父、雲鷹に諭すように真っ直ぐに見て言った。
「ゲキカラに勝利を!マジ女に勝利を!」
と最後に鈴蘭が大声を振り絞ると、観客から「鈴蘭大健闘」への拍手が起こった。
「鈴蘭・・・」部屋から担架で運び出される「親友」鈴蘭を見送ったゲキカラの寂しげな背中を・・・何と鳳仙が襲う。
鈴蘭を心配するあまり鳳仙の姿が消えていたことに気が付かなかった、迂闊!
失意のゲキカラをブラックジャックで滅多打ちにした挙句、パラシュートコードで首を絞める。
鈴蘭の命がけの「道連れスカイダイブ」を食い、舞台から落下しても全くの無傷とは?鈴蘭は無駄死にだったのだ!
鈴蘭の「親友を想うマジ」を「驚異的な戦闘能力」で楽々超越した「二天」鳳仙。そのまま肩に担ぎながら、
舞台へ続く階段を上っていく。まさに「絞首刑」。「ぐあああ」ゲキカラの両脚が宙を力無くもがくのが悲しい。
・・・残酷だ。やめろ鳳仙、卑怯者め!
380:名無しさん@実況は禁止です
13/04/20 12:39:05.57 /qSUbgdX0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 93>
親友鈴蘭を失い最悪の1対2になってしまったゲキカラ。
・・・しかし、もうすでにここはゲキカラの「殺戮圏内」!
ゲキカラの両脚は苦痛でもがいていたのではない、脚をかける場所を探していたのだ。
鳳仙の両脚の間に自分の両脚を差し入れ、両足を両膝にしっかりとフックした。
ロープと首の隙間に両手を差し入れ、「すうっ」と大きく呼吸するとそのまま左斜めに前のめりで勢いよく倒れる。
「うらああ」「うわっ?」逆に鳳仙がバランスを崩し、バック宙のように後方回転しながら腹這いに叩きつけられた。
顔面を強打し、血まみれで起き上がる鳳仙に、ゲキカラが言った。
「きゃはははは、パソコンは地面に落とされると壊れちゃうだろ?ふふふふふ、
いよいよお前も煙吹いてきたぞ、あははははは」
唖然とする鳳仙にゲキカラが殴りかかる。「おらあああ」
しかし流石に戦闘のプロ、オニ女オペラのトップ「二天」の鳳仙。ゲキカラの喧嘩殺法に格闘技術で対応する。
ゲキカラの右ストレートを左インサイドパリーでかわして、
右ストレート・左フック・右ストレート・左アッパーのコンビネーション。長身に利を活かして確実に効かせる。
サドの破壊力を更にグレードアップした凄まじさ!
ゲキカラが右前蹴りを放つ。鳳仙は左斜め後ろにスッと下がり、ゲキカラの右足が地面についた直後に、
足払いのように左ローキック。バランスを崩したゲキカラに左ジャブ・右ストレート・左ボディフック、
そしてそのまま左クロスアッパーにつなげる、全盛期のマイクタイソンが得意とした高等テクニック。
兎に角、長い手足による攻撃が全て規格外の破壊力!
可愛い系と正統派美人系、その容姿には違いがあれど、こと戦闘力においては「サドの最上位互換版」と言えようか?
サドに3年間戦闘訓練を徹底的に積ませたかのような鳳仙。恐るべきオニ女オペラ「二天」。
吹っ飛んだゲキカラが口の血を拭う。自分の手についたその血を見ている。流石に効いたのか?
ゲキカラは鳳仙にサドの姿を重ねた。
「要するに、ここでサドをぶっ潰せって事だな?」
自分より長い手足を持つ、規格外の破壊力を持つ敵・・・ゲキカラの本能が目覚めた?
いきなり、ゲキカラが鳳仙に向かってダッシュ。鳳仙は即座に反応した。コンピュータはフリーズしていない!
ゲキカラはそのままやや体勢を低くして、弾丸タックルで組み付きに行く「おらああああ」無謀だ。
「万策尽きたか、憐れな奴だ」鳳仙はカウンター右ストレートの照準をゲキカラの左首筋に定めた。ニヤリと笑う。
「死ね!ゲキカラ」
381:名無しさん@実況は禁止です
13/04/20 15:34:43.75 Ypy0LfVU0
ゲキたん頑張れ
382:名無しさん@実況は禁止です
13/04/20 19:17:23.56 ObcT6bUJ0
強くて美しいゲキカラさん最強
383:名無しさん@実況は禁止です
13/04/20 21:17:23.35 x4i0QSSS0
保守
384:名無しさん@実況は禁止です
13/04/20 23:35:24.30 x4i0QSSS0
保守
385:名無しさん@実況は禁止です
13/04/21 03:01:19.57 y6PQKrTY0
ゲキカラ△
386:名無しさん@実況は禁止です
13/04/21 10:09:50.79 d0tj5ONZ0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 94>
ゲキカラのタックルを見切った鳳仙が、カウンターの右ストレートをゲキカラの首筋に打つ。
「うっ?」潜り込んだ姿勢からゲキカラの右ロングフック、右拳が斜め上の死角から振り下ろされる。
タックルはフェイントだった「そういう事か!」瞬時にこれをも見破った、流石「二天」鳳仙。
右ロングフックをステップバックでかわして、すぐに左肩口を掴んで右膝蹴りをブチ込む!
「グバアッ」「ぐおおお」
ゲキカラの顔面に鳳仙の右膝蹴りがヒット!・・・いやヒットしていない?膝は宙を彷徨っている。
ゲキカラの右ロングフックもフェイントだった。今度は体勢をやや高く変化させクロスさせた両前腕を
思い切り鳳仙の喉首にブチ込んだのだ。大きな衝撃音と悲鳴は鳳仙から発せられていた!
喉への打撃で呼吸もままならず、よろめく鳳仙。その視界の中でゲキカラが円を描いて消えて行った。
そう、ゲキカラの右ハイキックが既に鳳仙の左首筋にヒットして、鳳仙は倒されていたのだ。
「きゃはははは、流石ハイスペックPCだな、何でも即座に反応してくれるから面白い、病みつき、あはははは」
今や鳳仙で「遊びだした」喧嘩の天才ゲキカラ。しかし流石は「二天」鳳仙。
「うおおお」鳳仙が頭を振りながらも立ち上がって来る。ノーガードでまともにハイキックを食っても平気なのか?
長身の美少女が血まみれで笑って立ち上がる。通常ならば有り得ない。こいつも恐るべき化け物だ。
「ビシッ」「ビュッ」「シュッ」長い手を活かして鋭いジャブで、ゲキカラの眼を狙う。
数々の修羅場を潜って来た鳳仙、こういう時ほど基本に立ち返る冷静さを持っている。
リーチの差では勝ち目が無いゲキカラ、どうする?立て続けにジャブを食らい続ける。
「ゴツッ」「ガチッ」「ゴンッ」その時、ゲキカラが額でジャブを受けながら鳳仙に歩み寄る。
「貰った!」ジャブから左脚を踏み込み思い切り右ストレートを打ち込む!
その時、左足に強烈な痛み「うっ?」鳳仙の左足をゲキカラの左足が思い切り踏みつけていたのだ。
刹那、ゲキカラの右ストレートが唸る「ブオォォォン」「グバッ」「うああっ」
そしてゲキカラが追撃の頭突きを鳳仙にブチ込む「ガキンッ」「うごおっ」
血まみれの鳳仙がよろめき、尻もちをついた。起きあがれない。ゲキカラが笑う。
「あはははは、サドはそんなに弱くないだろ?もっと頑張れ、パソコンさん、きゃはははは」
387:名無しさん@実況は禁止です
13/04/21 10:12:12.19 d0tj5ONZ0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 95>
「格闘技を使う相手を倒すには、その格闘技で反則になっている技を使えば良い」喧嘩の天才ゲキカラの恐るべき発想。
パンチを防ぐのに足を踏み、即座にカウンターを打つとは?仮想サド打倒に燃えているゲキカラ、唖然とする鳳仙に襲いかかる。
そして親友鈴蘭が命がけで希望をつないだ「聖戦」なのだ。鈴蘭の命がけのマジは決して無駄ではなかった。
ゲキカラの折れない心に、希望の右拳に、鈴蘭の「マジ」はしっかりと伝わっていた。
・・・そう、ゲキカラがまた強くなっている!
必死にガードから反撃しても、その反撃にカウンターを合わせられるので、反撃すら出来なくなった鳳仙。
こうして心も体も完全に破壊された鳳仙の髪の毛を掴むと、舞台に続く階段を引き摺り上げる。最上段までくると蹴り落とす。
苦痛で呻く鳳仙の髪の毛を掴み、また引き摺って上がって行く。このエンドレスな地獄で・・・ついに鳳仙も呆けたように動かなくなった。
逆らえばカウンターでボコボコに殴られる。逆らわなければ引き摺られ蹴り落とされる・・・無間地獄!さっきの絞首刑とは全く逆の立場になった。
「あははははは、あと何回やる?そろそろ延長料金だぞ、このアトラクション、きゃははははは」
と鳳仙の髪の毛を掴んで笑うゲキカラ。血まみれの顔の中で、その美と凶が両立した双眸が、この場にいる何よりも魅力がある。
ついに・・・「強くて、綺麗で、エロい」オニ女が誇る最高傑作である鳳仙が、ゲキカラの餌食として飲み込まれた。
鳳仙の気絶でこの戦いは終った。心身ともに破壊された鳳仙。戦いを終え、完全に逆公開処刑となった両者。
・・・うわああああ、やっぱりゲキカラ最凶だ!
しかし何故か不機嫌なゲキカラ「うーん?『強くて、綺麗』は分かるが『エロい』は要る?」・・・えっ?そこ?
最凶の主演女優ゲキカラが、もはや脇役の鳳仙の髪の毛を引き摺って、円形舞台に戻った。
「お待たせ、一時休戦協定解除・・・だな?」ゲキカラが鳳仙の髪の毛を放す。そして自分のスカジャンを着る。
脱ぎ捨てた事で離れていた守り神の代わりに、鈴蘭が命がけで希望をつないでくれたのだ。
主に元に帰って来た「龍と富士」が背中で静かに燃えている。
しかし、鳳仙が完全破壊された姿を見ても、ゲキカラが勝ち上がった姿を見ても、桔梗は全く動じていない。
むしろ喜んでいるようにも見える「最新版のゲキカラのデータが取れた、と」仲間の敗北より有益なデータ取りなのか?
2人がかりでゲキカラを潰しに行かなかった事が、逆に「桔梗の絶対有利」を物語る。恐ろしい。
左眉毛を挟むように2ラインの傷跡がある、清楚な色白美少女。
長いストレートの黒髪が風になびく。 極細ウエストのスリムな身体つき。
真っ白な美肌に「ROCK」という大きなネックレスが鈍い光を放つ。
制服の上に着た深緑色のスカジャン、背中には「龍と富士」。
そのポケットに黒いブレスレットをした左手を突っ込み、 右拳を相手に向ける。
ローヒールの黒色ロングブーツが似合いすぎる。
黒のニーハイと裾が斜めのスカートの間の絶対領域、真っ白な太腿が眩しい。
・・・ゲキカラが2人?と戸惑う程そっくり、ゲキカラと”ゲキカラ”桔梗。しかし戦闘スペックは桔梗>ゲキカラ。
疲労とデータ取りを加えれば、桔梗>>ゲキカラだ。向かい合った2人に観客が驚く。どよめきが起こる。
「なあ、髪が長い方がゲキカラなんだよな?それしか違いが無いよ・・・」
388:名無しさん@実況は禁止です
13/04/21 13:47:34.31 byNmq9bG0
最強
389:名無しさん@実況は禁止です
13/04/21 16:54:27.82 ErPxUDMT0
期待age
390:名無しさん@実況は禁止です
13/04/21 19:35:45.85 3CksO2tb0
ゲキカラ△
391:名無しさん@実況は禁止です
13/04/21 22:14:01.44 L0jd8Gr70
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 96>
舞台中央で向かい合う2人。鏡を見ているようにそっくりだ。
自分と同類、しかも相手が1枚も2枚も上、もはやゲキカラには「本能」しかない。
「ブウォォォン」全体重をかけたゲキカラの右ストレート!
「ブウォォォン」桔梗も全体重をかけた右ストレートで応戦!
「バキャッ」「バキャッ」相打ちだ!お互い額でうけたので致命傷にはならなかった。
しかし、もんどりうって後ろに吹っ飛ぶゲキカラ、「くそっ」必死に立ち上がる。
逆に、その場に踏み止まった桔梗、「なかなか、やるな」にやりと笑う。パンチ力が違いすぎる。
歩み寄る2人、「ブウォォォン」今度は桔梗が右ストレートでを仕掛ける!
「ブウォォォン」全体重をかけたゲキカラの左ストレート!クロスカウンターだ!
「バキッ」「バキッ」やはり相打ち!
バランスを崩し、後ろによろけたゲキカラに対して、桔梗はその場に踏み止まったままだ。
ゲキカラ、いきなりノーモーションからの右ハイキック!
桔梗は反応が遅れたのか?やや遅れて右ハイキックのカウンター!
「バチッ」「バチッ」相打ち!お互いガードしながらも・・・左によろけて膝をついたのはゲキカラ!
ゲキカラが必死に立ち上がり、右脚を1歩踏み込みながら、右ストレート!空手でいう追い突きだ!
桔梗がその場で左ストレート!クロスカウンターになった!
「バゴッ」「バゴッ」相打ち!これでも、後ろによろよろと下がったのはゲキカラ!
桔梗は、その場に踏み止まったどころか、打ち込んだ勢いそのままでゲキカラに近づく!もはや見切ったか?
必死に前に進み、「うらああああ」ゲキカラが右前蹴りを放つ!
しかし、桔梗は左前蹴りでカウンターを入れる。2人の攻撃が交錯!吹っ飛んだのは・・・やはりゲキカラ。
慌てて立ち上がるゲキカラに、桔梗が左ハイキック!「貰った!」ゲキカラが右ローキックで右軸足を刈る!
しかし、肩口に食い込んだ左ハイキックにむしろ押された。右ローキックが効かない?
すぐに、お返しとばかりにゲキカラがノーモーションで右ハイキックを放つ!
今度は桔梗が左ローキックで軸足刈り!ゲキカラが宙に舞い、背中から叩きつけられた。悲しい程レベルが違う!
恐るべき格闘センスに、ついさっきまでのゲキカラの戦いぶりを全てインプット済。
言わば、ありあまる才能の一部をゲキカラの物真似に使っているだけ。まさに「ゲキカラ最上位互換版」桔梗!
・・・ゲキカラに勝算なし!
392:名無しさん@実況は禁止です
13/04/21 22:20:58.51 L0jd8Gr70
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 97>
何とか突破口を見出したいゲキカラ。「うおおおお」全力でダッシュし、桔梗へ弾丸ショルダータックル。
「馬鹿め!」右に回り込んだ桔梗がゲキカラの左膝横に強烈な右ローキック。
「バキッ」「うっ!」ゲキカラが左脚を引き摺る。効いてしまった。
「バキッ、ガキッ、ゴツッ、バキャッ、グチャッ、ドカッ、ガコッ、グバッ、バコッ・・・・・・」
桔梗の両拳両脚がゲキカラに襲いかかる。壮絶な数十連打後、桔梗の左フックが空振り?
・・・その時、ゲキカラは既に地面に崩れ落ちていた。
しかし、マジ女の看板を背負って無様な戦いをする訳にはいかない、親友鈴蘭の「マジ」に誓っても。
必死で何とか立ち上がってくる。しかし完全に効いている。全身がフラフラである。
だが、命がけの戦いに効いたもクソも無いのだ。「うらあああ」再度弾丸タックルを仕掛けるゲキカラ。
胴タックルを予想した桔梗がゲキカラの顔面に右膝蹴りをブチ込む。
「貰った!」ゲキカラの予想通り。ここぞとばかり体勢を低くし、低空タックルで左足首を取りに行く。
しかし「えっ?」ゲキカラの眼には桔梗の足首が見えない。
そう、桔梗は更に上を行き、ゲキカラの変化を読み、両脚を後ろに投げ出し、
低空タックルのゲキカラに体重を預けるように押し潰した。顔面からまともに地面に叩きつけられたゲキカラ。
「ぐああ」額を切り、その上鼻血が流れ出て、大流血のゲキカラ。
うつ伏せの状態で顔を付けた地面に血がみるみる拡がって行く。
その時、ゲキカラの背中に腹を付けた桔梗が腹を中心にクルッと180度回転した。
「しまった」ゲキカラが反応した時には・・・もう遅かった。
既に、桔梗のチョークスリーパーがうつ伏せのゲキカラを「捕獲」していた。
「うぐっ」ゲキカラは落ちそうになりながらも身体を横に回転させ脱出を図る。1回転2回転・・・
しかし、桔梗が一枚上。そのまま背中についていき、今度は仰向けでチョークスリーパーに移行した。
桔梗が両脚をゲキカラの胴にフックし、チョークスリーパーを「グッ」と締め上げトドメをさす。ゲキカラの耳元で囁く。
「お・や・す・み」
髪に優しく「死の口づけ」をしながら・・・ゲキカラの全身が跳ねるように硬直・・・「落ちた」
393:名無しさん@実況は禁止です
13/04/22 00:24:08.85 JBQO2ZM+0
がんばって!
394:名無しさん@実況は禁止です
13/04/22 05:25:13.59 UPxfPFQO0
激辛
395:名無しさん@実況は禁止です
13/04/22 09:46:38.22 nBSvgFdN0
保守
396:名無しさん@実況は禁止です
13/04/22 14:20:40.65 nBSvgFdN0
保守
397:名無しさん@実況は禁止です
13/04/22 17:39:35.17 nBSvgFdN0
保守
398:名無しさん@実況は禁止です
13/04/22 21:20:05.75 UQJl88O+0
ゲキカラ△
399:名無しさん@実況は禁止です
13/04/22 23:49:30.07 EPZecI420
大規模な規制がくるようだけど作者さん大丈夫かな?
400:名無しさん@実況は禁止です
13/04/22 23:58:31.33 hOkqpH+G0
規制ってどこ情報ですか?
忍法帖のレベルが高くてもダメなんですか?
401:名無しさん@実況は禁止です
13/04/23 00:05:47.36 HahZRDZ50
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 98>
硬直し落ちた・・・筈のゲキカラが後頭部で思い切り、桔梗の顔面に頭突きを入れた。そして狂ったように連打する。
慌てて離れる桔梗。硬直したように見えたのは頭突きの準備だったのか?やはりゲキカラは「まだ死んでいない」。
「出来るところからやってみればいいのよ」って言ってたよね?おばあさん・・・立ち上がった血まみれのゲキカラが笑う。
ほぼ流血なし、返り血を浴びている程度の桔梗が不思議がる「こいつ、どうして戦闘力が落ちないんだ?」
ヨロヨロと桔梗に近づき、愚直なまでに全身全霊の攻撃を仕掛けるゲキカラ「おらあああ」
「ブウォォォン」全体重をかけたゲキカラの右ストレートに対して、
「ブウォォォン」桔梗も全体重をかけた右ストレートを返す。
「バキャッ」「バキャッ」相打ち!後ろに大きくよろけるゲキカラ。そして桔梗はその場、いやほんの数センチだが下がったか?
「ブウォォォン」桔梗に猛然とダッシュし、今度は全体重をかけたゲキカラの左ストレート!
「ブウォォォン」桔梗も全体重をかけた右ストレートでクロスカウンター!。
「グキャッ」「グキャッ」相打ち!やはり後ろによろけるゲキカラ。そして桔梗は・・・後ろによろけた?
「私が効かされて下がった、だと?」桔梗の顔色が変わる「しかも、あいつは左、私は右で?馬鹿な!」
「ブウォォォン」今度は逆に全体重をかけた桔梗の右ストレートが唸る!
「ブウォォォン」全体重をかけたゲキカラの左ストレートのクロスカウンターが突き刺さる!。
「グバッ」「グバッ」相打ち!その場でふらついたゲキカラ。そして桔梗は・・・後ろによろけて、ふらついた。
ニヤリと笑うゲキカラ、もはや”ゲキカラ”桔梗を凌駕し始めた。そしてゲキカラが桔梗に迫る。
「おもしろき こともなき世を おもしろく すみなしものは 心なりけり」
だったよね?おばあさん・・・血まみれの顔の中でゲキカラの両眼だけがギラッと光る「喧嘩って面白いな!」
「ブウォォォン」全体重をかけたゲキカラの右ストレートに対して、
「ブウォォォン」桔梗も全体重をかけた右ストレートを返す。
「バキッ」桔梗が顔から吹っ飛んで床に叩きつけられた。両手を地面につき、頭を振る桔梗「何故だ?」
そう、ゲキカラは右ストレートのモーションからそのまま右ハイキックにチェンジしていたのだ。慌てて立ち上がる桔梗。
「ブウォォォン」すぐさま、全体重をかけたゲキカラの右ストレートが桔梗を襲う!
「ブウォォォン」桔梗も全体重をかけた左ストレートでクロスカウンター!。
「グバッ」桔梗が宙に浮いて、背中から床に叩きつけられていた。
左ストレートを誘発させた後、右ストレートをガードに変化させ、左クロスアッパーを叩き込んだのだ。
既に顔面血まみれとなった桔梗が、呆然としながらゆっくりと立ち上がる。ゲキカラがゆっくりと桔梗に近づく。
「キ・キ・ョ・ウ・チ・ャ・ン・ア・ソ・ボ」
402:名無しさん@実況は禁止です
13/04/23 00:27:56.89 vRlEPTAu0
ゲキカラさん半端ない!
403:名無しさん@実況は禁止です
13/04/23 05:52:29.42 KnOvFqpA0
さすがゲキカラさん
404:名無しさん@実況は禁止です
13/04/23 11:23:49.03 fAxl2uiz0
期待age
405:名無しさん@実況は禁止です
13/04/23 15:03:01.81 NLr3A1d/0
保守
406:名無しさん@実況は禁止です
13/04/23 18:22:15.71 NLr3A1d/0
保守
407:名無しさん@実況は禁止です
13/04/23 19:31:51.11 ZSzOsFf/0
ゲキカラ△
408:名無しさん@実況は禁止です
13/04/23 21:41:38.12 kzr36MWR0
そろそろ機動隊突入しろよw
409:名無しさん@実況は禁止です
13/04/23 22:51:09.63 JN5FZR/0O
凶悪なゲキカラさんだって中指で使ってクリトリス擦ったりオナニーはします!
410:名無しさん@実況は禁止です
13/04/23 22:59:33.47 JN5FZR/0O
ちんぽもしゃぶります
411:名無しさん@実況は禁止です
13/04/23 23:24:55.68 B+8Zwiw20
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 99>
今や観客の心を掴んで離さない最凶ゲキカラ。しかし最初は弱者側への判官びいき感が強かった。
他校から乗り込んできたもやしのような美少女が、残虐この上ない喧嘩を見せつけることへのギャップ萌え。
ところが、もやしっ子は、実は白銀(しろがね)のかすみ草だった。今や桔梗を刈り散らしていく。
「一体、何が起きたのか?」
今や、命がけの喧嘩でさえ、楽しみ始めてしまったゲキカラ。逆に打つ手なしの桔梗。
戦う前、桔梗がゲキカラの最上位互換版だったことは間違いはなかった。
少なくとも、「ゲキカラ・鈴蘭」対「桔梗・鳳仙」の際には、当のゲキカラですら桔梗が一枚上だと感じていた。
ところが、桔梗には3つの致命的な誤算があった。
1つ目は、ゲキカラの心身のスタミナが驚異的・怪物的である事。
「ゲキカラには勝てない」禁じ手であった顔面への肘打ち、膝蹴りで左眼上をバックリと切り裂きながら、
笑いながら立ち上がってきたゲキカラに対し、数時間のタイマンの末、あの「てっぺん」大島優子でさえ言った程だ。
いまだかつて、ゲキカラを心身ともに破壊して戦闘不能にした者は「誰も」居ない。
2つ目は、ゲキカラが戦いの中で常に進化している事。
桔梗がデータ蓄積し、動きをコピーしたのはあくまで「この戦いが始まる前」までの事。
この戦いの最中にも常にゲキカラは進化し続けているのだ。
すでに桔梗は1世代前の「ゲキカラ劣化コピー」に成り下がりつつあった。
3つ目は、ゲキカラは命がけの喧嘩ですら「楽しめる」事。
任務として、他校と「戦闘」をする桔梗とは、熱い「喧嘩」への思い入れが違いすぎる。
ゲキカラは誰よりも喧嘩が好きだ!いかに早く任務を終えるかという発想などない、強い相手とならとことん戦いたい。
今や、仲間の為に、仲間と共に戦うことに目覚めたゲキカラに、親友鈴蘭が「マジ」を命がけで託したのだ。
更に、先に力尽きたサド達の為にも、自分のせいで大怪我をした入院中の優子の為にも、
ラッパッパの看板を背負った喧嘩で、この大舞台で、喧嘩の天才が負けるはずがない。もう楽しくて仕方ないのだ!
ゲキカラが桔梗に向け、地獄からの処刑宣告!
「あははははは、物真似はオリジナルには絶対勝てないって、分かった?きゃはははは」
412:名無しさん@実況は禁止です
13/04/23 23:26:57.95 B+8Zwiw20
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 100>
心身が「破壊」されてきた、ゲキカラ宿命の「敵」、桔梗・・・最後の刻(とき)が近づく。
最近ショルダータックルに目覚めたゲキカラの弾丸タックル連打を浴び続ける。
立てば倒され、立てば倒され、立てば倒され・・・しかし、何度でも何度でも立ち上がる。
もはやオニ女国際コース演劇部のトップ「二天」としてのプライドしかなかった。
しかし、歴戦の勇者「二天」桔梗とて、ゲキカラには負けない、
いやゲキカラを凌ぐ地獄からの大逆転を過去に何度も起こしている。
実は今、桔梗が待っているのは恐らくフィニッシュブローに使うであろう「ゲキカラの右ストレート」なのだ。
ここで、あの仮面舞踏会のマスクを着用した満席の観客から割れんばかりの大拍手が起きる。
ゲキカラの強さへの賞賛か?桔梗の執念への労いか?誰かが叫んだ。
「せめて名誉ある死を!」
それを聞いて、ゲキカラが笑う「分かった、遊びは終わりだよ」首をコキコキしながら桔梗の様子を見た。
勝負を決めるトドメの右ストレート「ブウォォォォン」凄まじい轟音。
「これだ!」
桔梗の両眼が千載一遇のチャンスにギラッと光る。
左脚を右斜め前に進め、左前腕でゲキカラの右ストレートを外に弾くようにガードすると、
右脚を前に出し、右前腕をゲキカラの右首筋に押しあてた。背骨が反り腰が浮いたゲキカラ。
すかさず左手でゲキカラの右腕を抱えると、「おらあああ」そのまま思い切り前にダッシュした桔梗。
背骨が反ったまま、右首筋を思い切り押されて、ゲキカラが後ろにズルズルと押されていく。
「ぎゃああああ、舞台から突き落とされる!」
観客の悲鳴が聞こえる。チラッと後ろを見たゲキカラ。もう3メートルくらいしか無い。
必死にブーツの底面で地面にブレーキをかけるゲキカラ。
しかし、一度浮いた腰の軽さでは低い重心をキープし全身で突っ込んでくる桔梗は止められない。
ここで何とゲキカラが大きく後ろに飛び退った。下げた右足は残り20~30センチで踏み外してしまう。
「うわああ、自分から落ちるのか?」観客が悲鳴をあげる「駄目だ、危ない、もう落ちるぞ」
しかし、飛び退った分、桔梗との距離が取れ、ゲキカラの重心が下がった。
右腕を桔梗の左腕から抜き、逆に右脇に抱えた。左前腕を桔梗の左首筋にあてる。
いや滑り込ませ、右襟を取ったのだ。「巴投げか?」ここで桔梗にゲキカラの逆転技がばれてしまった?
即座に膝裏へタックルへ変化する桔梗。ここで脚を取られたら、ゲキカラは転落してしまう。
修羅場くぐりでは桔梗が一枚上だ!
「落ちろ!」
膝裏をしっかりホールドした桔梗の眼が残酷に笑う!
413:名無しさん@実況は禁止です
13/04/24 01:31:35.11 SNQ90UB+0
あげ
414:名無しさん@実況は禁止です
13/04/24 06:11:17.95 tVeg1L/d0
勉強を手取り足取り教えてあげたい
415:名無しさん@実況は禁止です
13/04/24 11:51:46.16 VgTkNwPb0
ほしゅ
416:名無しさん@実況は禁止です
13/04/24 14:37:55.53 fAiZUUbs0
age
417:名無しさん@実況は禁止です
13/04/24 18:21:37.76 VgTkNwPb0
保守
418:名無しさん@実況は禁止です
13/04/24 21:28:02.75 mN4R/HuG0
保守
419:名無しさん@実況は禁止です
13/04/25 00:09:35.46 bIDGQhgK0
ゲキカラさんの中の人は、巨人になりました。
420:名無しさん@実況は禁止です
13/04/25 00:23:24.49 mPgjAhZE0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 101>
「うわああああ、落ちた」ゲキカラ転落のシーンから観客が思わず眼を閉じる。その時、
「ズガアアアン」
銃砲のような轟音が響いた。観客は慌てて眼を開ける。しかし、ゲキカラも桔梗も転落していない。
「何が起こったんだ」
観客がざわめく。ゲキカラの狙いは巴投げではなかった。全身全霊の頭突きを、桔梗の左こめかみにブチ込んだのだ。
タックルに行った自分の勢いと相まって、桔梗の全身が痺れてしまった。両脚の踏ん張りが利かない。
ゲキカラは左手で桔梗の右襟をしっかり掴み、右腕と右脇で桔梗の左腕を抱え込んだまま、頭突きを連打する。
「ズガン・・・ズガン・・・ズガン・・・ズガン」
ゲキカラの頭突き連打で、今度は桔梗が力なく円形舞台中央まで押し戻された。「この辺だったよな」
ゲキカラが笑う。さっき観客の「せめて名誉ある死を!」とエンディングのリクエストを聞いた所だ。
これ以上押されない様に踏ん張るしかない桔梗。フッとゲキカラが沈み込んだ。逆に桔梗の身体が大きく浮き上がる。
ゲキカラが桔梗にタックルを入れ、そのまま高々と持ち上げたのだ。肩口まで軽々と桔梗を持ち上げたゲキカラ。
「ほら、エンディングはここから撮り直しだよ?」
と変形パワーボムで桔梗を地面に叩きつける。「ドカアア」「うわああっ」呻く桔梗。恐るべき、ゲキカラの怪力!
流石の「二天」桔梗もショックで全身が言う事を利かなくなっている。そして、
「ふふふふふ、派手に散れよ?偽物、きゃはははは」
と告げると、右拳を桔梗に向け、すっと右拳を引きフッと息を吹きかける。右拳を右頬の横に付けじっと待つゲキカラ。
まるで獲物を狙うスナイパー!意識朦朧で血まみれの桔梗がフラフラと立ち上がった。刹那、ゲキカラが桔梗に襲いかかる。
「ブウォォォォン」「バキャァァン」「うぎゃあっ」
驚愕の一発!顎の骨が大きく鳴り響く。全身で放った魂の右ストレート!
流石の桔梗もピクリとも動かない。口から血が混じった涎が泡状にこぼれだし、全身が小刻みに痙攣している。
「鈴蘭!」右拳を天に突き出し、親友へ勝利の報告。
・・・うおおおおおお、最凶ゲキカラ無双!割れんばかりの大拍手がこの死闘の勝者を讃えた。
421:名無しさん@実況は禁止です
13/04/25 00:24:03.31 mPgjAhZE0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 102>
しかし、流石のゲキカラも完全にグロッキー。無理も無い、自分の最上位互換版との「骨肉の争い」だったのだ。
「ちょっと休ませてくれ」と舞台の真ん中にへたり込み、仰向けに寝転がった。もう動けない。
・・・暫くして、割れんばかりの拍手が急に止んだ。「数え切れない」殺気がゲキカラを完全包囲したのだ。
この戦いの勝者を完全否定したい者が居る・・・勿論、雲鷹(ウンヨウ)である。
部屋の出入口、舞台へ上がる階段、観客席、雲鷹の両横にポジションを取っている黒い影。
濃紺の戦闘服に特殊警棒、フラッシュライトを装備した戦闘集団
・・・オニ女の卒業生、卒業実習生で構成される「特殊部隊」。
要人警護をメインに「十分な報酬」があり「雲鷹の指示」があれば何でもする戦闘のプロが、
雲鷹と共にゲキカラを取り囲んだ。
「娘まで巻き込みやがって・・・憎んでも憎み足りない奴だ」
もう動けないゲキカラは、上体を起こすのがやっとだ。座ったままで雲鷹に聞く「・・・で?」
「お前に自分の運命を選ばせてやる」「ふーん?」
「1つ目は・・・今日限り、マジ女を辞め、オニ女に転校する。
そして、オニ女国際コース演劇部オペラで「天」として活動する。
いいか?3年生の校章バッチは裏が金。その中で「天神七代(テンジンシチダイ)」は
表の鬼百合にプラチナがつく。そして天はダイヤになる」と雲鷹が言う。
「これだ」と校章をゲキカラに投げる。受け取らなかったゲキカラの近くに転がった。
「ダイヤ・・・へぇー?綺麗だね」とゲキカラは手にも取らずに言う。
「オニ女は本来、花や木の名前を付けるのが慣例だ。お前には霞草 (カスミソウ)という名前を用意した」
「ふふふふふ、私はゲキカラだよ?優子さんに付けて貰って気に入ってるんだ。何だ霞草って?あはははは」
「ならば、ゲキカラのままでも構わない。その校章を受け取れ」顔を引きつらせなるい雲鷹。
校章を手に取ったゲキカラ「ほいっ」と雲鷹に放り返し「2つ目は?」と聞く。
「2つ目は・・・ここで死ぬ事だ」と雲鷹が言う。「あっそ?3つ目は?」と全く脅しに乗らないゲキカラ。
「3つ目は・・・ない」と雲鷹「はっきり言う、殺すのは惜しい。オニ女に転校してこい」
「こんな傭兵学校、嫌だよ。マジ女が好きなんだ」とゲキカラが言うと「ここまで譲ってもか?」「嫌なものは嫌だ」
「じゃあ、死ね」これが合図となり、オニ女「特殊部隊」のメンバーによる壮絶なリンチが始まった。
二天や神7には及ばずとも、全員がオニ女の1軍、圧倒的な戦闘力だ!
いきなり頭部をブラックジャックで強打され、桔梗戦の疲労から、全く動けないゲキカラ!
「ドカッ、バキッ、ガツンッ、バキャッ、ゴツッ、グチャッ・・・」
戦いに勝った勇者へのリスペクトなど全くない。単なる「集団殴打」。吐き気を催す程の残虐すぎる光景に観客が叫ぶ。
「もう止めろ、人殺し!」
しかしゲキカラは、ガード越しに「雲鷹」から眼を放さない・・・死んでもこいつだけは許さん!
422:名無しさん@実況は禁止です
13/04/25 00:40:52.23 fDU6r2hp0
ゲキカラ△
423:名無しさん@実況は禁止です
13/04/25 05:36:09.27 XilGDfVp0
すごいな
424:名無しさん@実況は禁止です
13/04/25 13:07:22.47 7Xf/Y9B70
保守
425:名無しさん@実況は禁止です
13/04/25 16:53:10.15 7Xf/Y9B70
保守
426:名無しさん@実況は禁止です
13/04/25 19:57:27.25 LaSQQ88S0
最凶最狂最恐最強
427:名無しさん@実況は禁止です
13/04/25 22:56:33.27 3Dsc50LC0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 103>
観客の悲鳴が響く。ゲキカラも半ば意識が無い中、頭部だけは必死にガードしている。力の源は雲鷹への殺意だけ。
・・・しかし、このままではいずれ殺される?
「ガツンッ、ドカッ、ゴツッ、バキッ、グチャッ、バキャッ・・・」
ついにゲキカラから生気が消えてしまった。
「おえっ」単なる「肉塊を棍棒で殴打する」あまりの残虐な光景に、観客が吐き気に耐え切れず次々と退席していく。
「誰か警察を呼べ!理事長は狂ってる」残った観客から、怒声が飛び交う。
・・・その時、入口から歌声が聞こえてきた。
「降り始めた細い雨が 銀色の緞帳を下ろすように幕を閉じた それが私の初恋」
肩をグルグル回している人影。・・・まだ、かったるいな?
「待ち伏せした二つ目の路地 声も掛けられないまま 下を向いたら紫陽花も泣いていた」
襲い掛かる特殊部隊1人を殴り飛ばす。吹っ飛んだ相手と自分の右拳を交互に見る。・・・思ったより効いたな?
「こんなに会いたくても こんなに好きでも 目の前を通り過ぎてく」
特殊部隊2人がかりだ。まずドカッと1人をぶっ飛ばす。・・・よっしゃー、お次は?
「それでもこうして あなたを見ている この場所から」
バクッともう1人を殴り倒す。・・・いいね、いいね、絶好調!
「こんなに会いたくても こんなに好きでも 振り向いてさえもくれない」
歌声が続く。特殊部隊が警戒し始めた。・・・何やってんだよ、時間がないんだ、早くかかって来い!
「傘 差してるのに 頬が濡れるのは どうにもできない てもでもの涙」
特殊部隊の右フックを左手でガードして右ストレートを打ちこむ・・・甘すぎる!練乳か?
「一人きりで歩き出した 切なさが残る道 心の中迷い込んだ 誰も知らない愛しさ」
特殊部隊が右前蹴りで来た。左にかわして、右ラリアットを叩き込む・・・プロレス好きだぜ!
「雨が好きなこの紫陽花は 晴れた日には目を閉じて 遠い雨雲 想ってるのでしょうか?」
特殊部隊が後ろから羽交い絞め・・・気安く触んな、ボケ!
・・・何とリアルファイトがミュージカルのように演出されていく。
428:名無しさん@実況は禁止です
13/04/25 22:56:55.48 3Dsc50LC0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 104>
「どんなに悲しくても どんなにだめでも 女の子のままいさせて」
足を思い切り踏み、右肘鉄を鳩尾へ。胃液を吐き倒れる特殊部隊。・・・だから言ったろ?
「あなたと出会えた 記憶の足跡 忘れないわ」
前からブラックジャックが左首筋に。左手でガード!・・・馬鹿、当てさせねえよ。
「どんなに悲しくても どんなにだめでも いつの日か思い出すでしょう」
返しの右ストレート、すぐに右前蹴り・・・おら、どけぇ、邪魔だ。
「私の願いが 叶わなくたって 輝き続ける てもでもの恋よ」
歌声に張りがある。舞台への階段を上がる。上から蹴りが来た。・・・・おいおい調子乗りすぎ!
「こんなに会いたくても こんなに好きでも 目の前を通り過ぎてく」
その蹴りを体捌きで避け、髪の毛を掴む・・・ほらね?
「それでもこうして あなたを見ている この場所から」
歌通りに相手をしっかりと見て・・・いくぞ!
「こんなに会いたくても こんなに好きでも 振り向いてさえもくれない」
強烈な肘打ち一閃、下に落ちて行く敵・・・さいなら~!
「傘 差してるのに 頬が濡れるのは どうにもできない てもでもの涙」
ドカッ、バキッ、グバッ、ドカッ、舞台上の特殊部隊4人秒殺・・・ とうとうフルコーラス歌っちまったな?
観客は「奇跡」を目撃した!
歌いながら、笑いながら、一発も相手の攻撃を貰わずに、
濃紺の戦闘服に特殊警棒、フラッシュライトを装備したオニ女の卒業生、卒業実習生で構成される特殊部隊1小隊10人を、
素手だけでぶちのめしてゲキカラを助けた、太陽の様に明るいセーラー服の小柄な少女の恐るべき強さを!
これがマジ女、いやこの街最強の「テッペン」
・・・大島優子だ!
429:名無しさん@実況は禁止です
13/04/26 00:47:05.31 9HKrwRhS0
優子さん!
430:名無しさん@実況は禁止です
13/04/26 04:27:56.71 WndXA/Mh0
きたーーー!
431:名無しさん@実況は禁止です
13/04/26 04:29:15.17 ibzGc1650
ラッパッパ懐かしい
432:名無しさん@実況は禁止です
13/04/26 10:09:55.45 jqD8K+Uy0
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433:名無しさん@実況は禁止です
13/04/26 14:09:25.01 NIbwFM2Z0
上げ
434:名無しさん@実況は禁止です
13/04/26 14:25:35.66 jmVXXLyL0
URLリンク(akb48sokuhou.doorblog.jp)
エース
435:名無しさん@実況は禁止です
13/04/26 18:04:00.53 IqwYLvxQ0
優子さん来たああああああああああああああああああああああああ\(^o^)/
436:名無しさん@実況は禁止です
13/04/26 20:48:35.86 jqD8K+Uy0
age
437:名無しさん@実況は禁止です
13/04/26 21:00:22.09 AsIZNF260
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 105>
たった1人で、卒業生・卒業実習生で構成されるオニ女国際コース「特殊部隊」10人を壊滅し、
円形舞台中央のゲキカラにゆっくりと歩み寄る優子。その眼差しは限りなく優しい。
脳挫傷での入院中、病院を抜け出し1人でここまで来るだけでも驚異的なのに、
まさか歌いながらオニ女「特殊部隊」10名全員素手でぶっ倒すとは!・・・しかしこれが限界だった。
「ゲキカラ、すまん、時間切れだ、もう動けないよ・・・あと1人、雲鷹(ウンヨウ)のトドメだけは頼む」
と言い、ゲキカラの胸に倒れ込んだ。完全に力を出し切った。顔面蒼白、身体が小刻みに痙攣している。
「ドサッ」と、その衝撃を胸に受けたゲキカラ。両眼がパチッと開いた。
「あれ、優子さん、どうしてここに?」不思議そうに優子を抱きしめるゲキカラ。
「お前に命預けておくよ。無事に済んだら半分返せよ?」と真っ青な唇で笑って・・・優子が気を失った。
まさに命がけ、「最強」から「最凶」への「マジ」のバトンタッチ!
ゲキカラが舞台下を見る。サド達はまだ戻っていない。まずは優子を安全な場所に移さなければ。
優子をお姫様だっこで客席の中の「貴賓席」まで運び、「皆が来るまで、ここに居て」と優子を座らせた。
「歌いながら1人で10人倒したんだ、凄いよ、この人」と観客の1人が眼を丸くしてゲキカラに言う。
「この人は、マジすか女学園ラッパッパ部長大島優子・・・私達皆の「テッペン」だよ」ゲキカラが笑う。
他の観客は呆気にとられ、ざわめきが起きたが、やがて拍手に変わった。
ボロボロの状態でゲキカラを救出した「最強」優子に対する敬意か?これから雲鷹を狩る「最凶」ゲキカラへの期待か?
「優子さん!」と言い、ゲキカラは右拳を天に突き出す。そして右拳を今破壊すべき「敵」雲鷹に向け「ロックオン」。
円形舞台に響き渡るゲキカラの声「一発であの世に送ってやるから、こっちに来い!」さあ、終劇だ。
「うおおおおおお、ゲキカラ、いけぇ!」
はっきり言って「ゲキカラびいき」だ!観客の興奮も最高潮。
しかし、「ひゃあああ」と舞台から奥の部屋に逃げ込む雲鷹。「待てっ」と追うゲキカラ。
「ホウジロザメ」に思えた陸奥がイルカに見えてしまう程の猛々しい「超巨大ホウジロザメ」オーラをまとった雲鷹はそこには居ない。
ゲキカラ覚醒、劇的いや激的進化の前では「ただの卑怯者」。
・・・この生態系では、白鳥が人食鮫ジョーズを食い殺す!丸飲みする!
438:名無しさん@実況は禁止です
13/04/26 22:24:40.41 f7AIQpgZ0
やったれ!
439:名無しさん@実況は禁止です
13/04/26 22:52:41.96 KIIAB3BK0
面白い
440:名無しさん@実況は禁止です
13/04/26 23:45:53.67 aNl8lNuZ0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 106>
ところが、すぐに奥の部屋から雲鷹が怯えるように背中から出てきた。誰かと必死に話している。
・・・自分の命を狙う「最凶ゲキカラ」より怖い奴がまだ居るのか?
「待ってくれ」雲鷹(ウンヨウ)が必死に告げる。
「理事長、私はオニ女が属する「組織」のネットワークを世界に拡げる為に、
日々戦いの荒野に身をおいている。それを・・・なんだ、この様(ざま)は?」
部屋の奥に見える細身のシルエット・・・声からすると若い女性だろうか?
「いろいろあって、予定が狂って・・・」滑稽な程、慌てて言い訳をする雲鷹。
「奥からずっと見ていたよ。まさか、「二天」が素人に負けるとはね?オニ女も堕ちたものだ」
扉にさしかった、女性にしてはかなりの長身・・・迫力が、オーラが半端ではない?
「いや、違うんだ・・・落ち着いて話を聞いてくれ」滑稽を超えて、哀れに見えてきた雲鷹。
「今更どんな話を聞くって言うんだ?理事長。「組織」への顛末書でも書いておくんだな」
オニ女の理事長である雲鷹を自信満々、堂々と説教出来る、強さ・人格・地位・オーラ。
奥の部屋から姿を現したのは・・・
卒業に際し、完全制覇した「天」を二分し、桔梗と鳳仙に譲った、永遠の「頂(いただき)」である
・・・「竜胆(リンドウ)」!
在学中は竜胆の歩んだ歴史がオニ女国際コースの歴史と言っても過言でない程の「絶対的エース」。
しかし、竜胆は他校と喧嘩などしたことが無い。容易に致命傷を負わせてしまうから「闘えない」のだ。
かつて竜胆は大島優子の喧嘩を見たことがある。「気に入らなければ潰しておくか?」と雲鷹に聞かれ、鼻で笑った。
「テッペン?最強?・・・ちっぽけな街の喧嘩はあっちに任せておく。
世界で戦わなければならないこっちはそんな下らない事に構っている暇など無い」と。
そして今は「卒業実習生」の指導教官でもある。実戦訓練では、桔梗や鳳仙でさえも竜胆の指導を受けるのだ。
雲鷹が属する「組織」でもその凄まじい功績を認められ、何と、既に雲鷹と同格の地位まで昇ってきた驚異の19歳!
卒業時は、竜胆=桔梗+鳳仙であった。しかし、今や世界中での豊富な実戦経験を加え竜胆>桔梗+鳳仙だろう。
まさに戦闘のプロ中のプロ。格闘術訓練も屈強な男性しか相手にしない、すぐに壊してしまうからだ。
・・・喧嘩の世界しか知らないゲキカラとは住む世界が違いすぎる。
その上、ロシアの血が1/4が入ったクオーター、まさに日本人の美の最高進化型でもある。
その美貌は究極の美貌と思われたあの鳳仙より完全に上!究極の「美・戦」一体。
流石の最凶ゲキカラも、比べるまでもなく、完全に公開処刑。
・・・もう戦わないでくれ。いや、横に並ぶのも避けてくれゲキカラ。まさに、空前絶後「頂」竜胆!
441:名無しさん@実況は禁止です
13/04/27 02:20:08.07 dAwYBsQ60
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442:名無しさん@実況は禁止です
13/04/27 10:00:21.19 dAwYBsQ60
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443:名無しさん@実況は禁止です
13/04/27 13:58:49.84 dAwYBsQ60
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444:名無しさん@実況は禁止です
13/04/27 14:30:29.08 cnMugnOT0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 107>
強者同士の発する匂いに魅かれ合ったか?円形舞台の中央に引き寄せられるように対峙した2人。
「オニ女、国際コース演劇部「オペラ」卒業生、竜胆(リンドウ)だ」
「ふふふふふ、マジ女「ラッパッパ」四天王、ゲキカラだよ、きゃはははは」
「お前がここで退いてくれれば、無駄な戦いはしなくて済む。素人は殺したくない。もう帰ってくれないか」
「きゃはははは、だったらお前がまずどけよ、雲鷹殴ったら帰るから、あははははは」
「・・・勝敗はもう見えているのに、それでも戦うのか?」「ふふふふふ、お前の負けが・・・だろ?きゃはははは」
「可哀想に、そこそこ強いようだが、頭が極端に弱い、つまり馬鹿なんだな?」
「あはははは、前置きはもういい?屁理屈さん、ふふふふふ」
しかし流石にゲキカラも向かい合って驚いていた。竜胆のオーラ。強すぎて眩しい。こんな凄いオーラは優子以外知らない。
いや優子以上だろう?大島優子に3年間戦闘訓練や実戦経験を積ませて、究極の美人にしたら、竜胆になる・・・そんなイメージ。
しかも背の高さ、リーチの長さはサドを凌ぐ。最低でも「仮想大島優子」を倒さないと竜胆には到底勝てない。
恐るべきオニ女。まさかあの「テッペン大島優子の最上位互換版」が居るとは?覚醒ゲキカラでもどうしようもない?
優子を尊敬して止まないゲキカラでも本能的に感じている「こいつを倒すには、優子さんと戦う気で行くしかない!」と。
黒い戦闘服の竜胆が、腰の特殊警棒とフラッシュライトを取り外した。素手で戦う意思表明だ。
そして、警棒を思い切り上に投げる。固唾を飲み、2人を見つめる観客。
「死んでも化けて出るなよ。しつこいのは嫌いなんだ」竜胆が笑う「ふーん」とゲキカラ、強がりか?
「ガチャン」落ちた音が円形舞台に響き渡った時・・・共に両者が突進する。
「ブウォォォン」轟音と共にゲキカラの右ストレートパンチが竜胆の顔面に突き刺さる。
「ブウォォォン」同時に竜胆の右ストレートがカウンターでゲキカラの顔面を襲う。
「ドカッ」交錯した右拳。お互い左にヘッドスリップしたので右首横をすり抜けた。
その時、竜胆が右肘を上に向けた状態で、ゲキカラの右腕を押さえる。竜胆の右肘で竜胆の上半身が見えないゲキカラ。
右肘が下りると右腕をロックされたまま、竜胆の左ストレート連打がゲキカラの顔面に叩きこまれる。
「バキッ、ガコッ、ドカッ、グバッ、ゴツッ・・・」
既に流血したゲキカラが必死で左ストレートで反撃する「ブウォォォン」
竜胆も左ストレート「ブウォォォン」交錯する拳。お互い右ヘッドスリップで避けるが、
左手、左肘を巧妙に使い、さっきと左右逆バージョン、やはり竜胆有利のポジションから右ストレート連打が開始される。
「グバッ、ドカッ、ゴツッ、バキッ、ガコッ・・・」
必死にゲキカラが反撃しても、竜胆に巧妙に腕を左右入れ替えられて、結局ゲキカラが一方的に打たれる。
腕を入れ替える10回目の攻防の末、ゲキカラの反撃が・・・ついに止まった。顔から崩れ落ちたゲキカラ。
竜胆が美しすぎる表情でボロボロになり動けないゲキカラを見る。「美・戦」ともに究極の公開処刑!