【マジすか学園】ゲキカラさん【松井玲奈】 ★7at AKB
【マジすか学園】ゲキカラさん【松井玲奈】 ★7 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@実況は禁止です
13/03/13 00:14:57.50 sRnONOUJ0
>>1

ゲキカラさん綺麗で強くてカッコイイ

3:名無しさん@実況は禁止です
13/03/13 02:00:28.00 9hEJkur70
>>1


4:名無しさん@実況は禁止です
13/03/13 06:52:34.81 G6LY/UzU0
小説楽しみ

5:名無しさん@実況は禁止です
13/03/13 09:49:46.30 wMkIbvgW0
>>1
乙です

6:名無しさん@実況は禁止です
13/03/13 09:50:22.91 wMkIbvgW0
URLリンク(stat.ameba.jp)
URLリンク(pic.prepics-cdn.com)
URLリンク(stat001.ameba.jp)
URLリンク(blog-imgs-42.fc2.com)
URLリンク(www.yokosuka-jumper.com)
URLリンク(48newsfrance.files.wordpress.com)
URLリンク(i.imgur.com)

7:名無しさん@実況は禁止です
13/03/13 10:17:04.87 dQQ+Crjs0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 00>

雲ひとつない、爽やかに晴れ渡る青空。
川沿いに土手が続いている。水面(みなも)が太陽の光を浴び、キラキラと輝いている。
遊歩道にあるベンチに人が座っている。散歩の途中で休憩でもしているのか?
通学路なのか、遊歩道を元気に駆け抜けて行く子供達の元気な笑い声。
絵に描いたような平和な街の朝の風景。

その土手を川と反対側に下りた住宅街、古い木造建てながらも大切に手入れされた一軒家が見える。
近づくと、周囲が全部空き地になっているのが妙に気になる。何かおかしい雰囲気?

その時、この家から騒々しい音が聞こえて来た。
「ガチャン」「ドカッ」「バリン」「バキッ」誰かが家を壊している。
「なあ、婆さん、こっちもいつまでもこんなことしてられないんだよ。いい加減出てけよ!」
金属バットで庭から家の中まで叩き壊しながら、罵声を浴びせるチンピラ達が4人。

かなりの高齢そうだが上品な佇まいの老婆が1人の男にしがみ付く。
「帰って下さい。私は死ぬまでここを出ていくつもりはありません。警察呼びますよ」
「こっちが大人しくしてりゃ調子に乗りやがって、どけ、ババア」
「きゃあ」老婆が庭の地面に倒れ込んだ。打ちどころが悪かったのか、立ち上がれない。
「おらああ、やっちまえ、今日は全部壊すぞ」男達が金属バットを振り回す。

綺麗に手入れされた草花を踏み散らし、庭木をあらかた倒すと、最後に残った庭の奥の松の木を打ち始めた。
「そもそもこのでっかい木が最初っから邪魔だったんだよ」4人がかりで木を叩く男達に
「これだけは止めて」と老婆がすがり付く。顔色を変え、泣き叫んでいる老婆に
「どうしたババア、気が触れたか?あはははは」と更に調子にのる男達。

老婆が這うようにして、木に近づき、木にしがみ付いた。
「この木を折るなら私を殺してからにしてちょうだい」涙ながらに老婆が絶叫する。

「それじゃあ、ババア、木と一緒に死ねや、本望だろ?」
チンピラのリーダーが金属バットを振り上げた。脅しなのか、本気なのか?眼が血走り、分からない。
いずれにせよ、老婆が危ない・・・その時、5人の耳に響いた、何かを引き摺る異様な音。

「ガガガガガガガッ」

家の前の通りから聞こえてくる。どんどんこっちに近づいてくる。何の音だ?
垣根越しに外を見たチンピラのリーダーの眼に・・・・ギラッと光る野獣のような両眼が映った。

「ぎゃああああああ」・・・狩られる、いや、殺られる?

8:名無しさん@実況は禁止です
13/03/13 11:27:27.67 wMkIbvgW0
>>7
きたああああああああああああああ

9:名無しさん@実況は禁止です
13/03/13 11:28:27.07 wMkIbvgW0
続き楽しみにしてます!

10:名無しさん@実況は禁止です
13/03/13 16:01:36.88 G6LY/UzU0
wktk

11:名無しさん@実況は禁止です
13/03/13 18:46:00.41 RAUKBY9H0
URLリンク(livedoor.blogimg.jp)

12:名無しさん@実況は禁止です
13/03/13 20:33:09.18 qpnUGCqC0
>>11>>6
かわいいいいいいいいいいい

13:名無しさん@実況は禁止です
13/03/13 21:50:25.26 G6LY/UzU0
URLリンク(stat.ameba.jp)

14:名無しさん@実況は禁止です
13/03/13 23:50:29.91 LuF5ewyw0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 01>

この野獣の眼の持ち主、そう、垣根の外に居たのは・・・

左眉毛を挟むように2ラインの傷跡がある、清楚な色白美少女。
長いストレートの黒髪が風になびく。 極細ウエストのスリムな身体つき。
真っ白な美肌に「ROCK」という大きなネックレスが鈍い光を放つ。
制服の上に着た深緑色のスカジャン、背中には「龍と富士」。
そのポケットに黒いブレスレットをした左手を突っ込み、
右手では晴れているのに何故かビニール傘を引き摺っている。
孤独を楽しむように微笑しながら、 ローヒールの黒色ロングブーツでゆっくり歩いてくる。
黒のニーハイと裾が斜めのスカートの間の絶対領域、真っ白な太腿が眩しい。
清楚な色白美少女が、イメージと真逆の似つかわしくない着こなしで
「ガガガガガガッ」とビニール傘を引きずる違和感、否が応でも脳裏に焼き付く。
黒いマニキュアの爪を噛み、美しい双眸がギラッと光る。残酷過ぎる美しさ!
「ふふふふ、あはははは、きゃはははは・・・・ねぇ、怒ってる?」

・・・「ゲキカラだ!」

2カ月前、マジ女への転校初日に、名だたる不良連中の眼の前で、ヤバ女幹部10数人、
続いて県内最強の暴走族「豹鬼」の頭2人をたった1人で破壊し、
マジ女いやこの街最凶の名を轟かせた、今一番逆らってはならない悪魔の化身!
転校直前には在籍していたステゴロ高校を潰し、地元暴走族8人を1日で壊滅し、
この街のてっぺん、あの大島優子でもゲキカラには勝てなかったという噂。
「ゲキカラには逆らうな」この街の不良界では既に「常識」なのだ。

「ねぇ、皆、何してんの?」ゲキカラが不機嫌に聞く。チンピラは怯え、もう逃げることしか考えていない。
「ババア、ゲキカラを呼ぶなんて汚いぞ」老婆は唖然としている「ゲキカラ・・・って言うの?この子」
どうしてこんな可愛らしい女の子を、チンピラがそこまで恐れるのか理解出来ない。

ゲキカラが爪を噛んでいる。返事が無いのでイライラし始めたのだ。
「ねぇ?」ゲキカラが垣根を乗り越えて庭に入って来た。「うわああ」4人が一斉に後ずさりする。
いや1人だけ下がらず前に出てくる奴が居る。新入りの「マッチョ」はゲキカラを知らなかった。
「だらしねぇな」と仲間に告げるとゲキカラの胸倉を掴む。「ビシッ、バシッ、ビシッ、バシッ」
と強烈な往復ビンタを何度か入れる。ゲキカラの身体が揺れる。
「なあ、女の子がしゃしゃり出てくる場面じゃないの、分かる?空気読めよ」

「止めて」とすがる老婆を振り払うとマッチョは左手でゲキカラの胸倉を掴んだまま、
ゲキカラの顔面に右パンチを打ち込んだ!老婆の悲鳴が上がる「きゃあああ」

15:名無しさん@実況は禁止です
13/03/13 23:55:45.54 LuF5ewyw0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 02>

直後に、糸が切れたマリオネットのように崩れたのは・・・やはり、マッチョ。一撃で泡を吹いて失神!
黒い影に白い光が交錯した時、ゲキカラが白い拳、右カウンターストレートがマッチョの顎を打ち抜いていたのだ。
スカジャンの胸元を正し、右拳をフッと吹いて「あははははは、次は誰?きゃはははは」と残りの3人を睨む。
胸倉を掴まれた時点でマッチョの攻撃力の低さを見切っていた最凶ゲキカラ。
だから何発か殴らせてやったのに・・・全然物足りない、どうせなら4人いっぺんに掛かって来て欲しかったのだ。

「次は?」爪を噛んでイラつくゲキカラ「うぎゃああああ」チンピラは3人とも一斉に門から逃げ出して行く。
「待て!」というゲキカラの大声にビクッと止まる3人。何かがズルズルと近づいてくるが怖くて振り向けない。
「ぎゃああああ、助けて」「ふふふふふ、こいつ邪魔だ、連れて行けよ、あはははは」倒れているマッチョを引き摺って来ていた。
片手で巨体の筋肉馬鹿を?何という怪力!「はいぃぃ、分かりました」風のように去って行った。

すぐに老婆がゲキカラに駆け寄る「ごめんなさいね。変な事に巻き込んで。ああ、何度も顔を叩かれて可哀想に」
まるで宝物でも扱うように優しく頬をさすってくれる老婆に、ゲキカラは不思議な思いだった「全然平気だよ」
「あなた、ゲキカラさんって言うの?珍しいお名前ね。”ハイカラさんが通る”みたいよ。ふふふ」
と笑う老婆にゲキカラが聞く「ねぇ?どうしてこの木を・・・命がけで守ろうとしたの?」

「これはね・・・おじいさん、つまり私の夫がこの家を建てる時に、一番最初に植えた木なの」
「それだけ?」
「そう、それだけ。でもこの木には、家族皆がずっと幸せで長生き出来ますように、って祈りが込められているのよ」
「大切なんだね?」
「おじいさんはもう亡くなったけど、今は別れて暮らしている子供達、孫達の為に、私が死ぬまでは守るつもり」
「おばあさん1人じゃ危ないよ、あんなチンピラに狙われたら」
「大丈夫よ、正しく生きている限り、この木が私を守ってくれる筈だわ」
「でも・・・」

ゲキカラは、自分が何でこの老婆に強い関心を持つのか分からない。
でもあの頬をさすってくれた感触が、愛情と「不思議な感覚」をゲキカラにもたらしたのだ。

「・・・ねぇ、おばあさん、たまに遊びに来てもいいかな?」
「大歓迎よ、ゲキカラさん。私はいつでも暇だから、好きな時に寄ってちょうだい」

暫く話をしてゲキカラが手を振りながら帰ると・・・曲がり角から2つの人影が現れる。
「ゲキカラは厄介だな、早目にケリをつけなければ」と細身ながら全身筋肉質な長身の男。嫌な眼をしている。
「ゲキカラ潰しはうちらだけで十分。そっちは本業の方をよろしく」と無邪気に笑う女。
その両眼はゲキカラの後ろ姿を、これから狩る獲物を見るように、眺めている。殺気が凄い!

16:名無しさん@実況は禁止です
13/03/14 00:13:46.81 y57xUQK10
応援してます

17:名無しさん@実況は禁止です
13/03/14 00:18:27.57 i1UCiJWt0
職人さんキタ━(゚∀゚)━!

18:名無しさん@実況は禁止です
13/03/14 03:39:41.61 bzgYNOSD0
期待age

19:名無しさん@実況は禁止です
13/03/14 10:18:24.71 4Zf75gjL0
ゲキカラさん好き

20:名無しさん@実況は禁止です
13/03/14 11:57:12.22 y57xUQK10
ほしゅ

21:名無しさん@実況は禁止です
13/03/14 14:28:21.98 +di1MJh80
あげ

22:名無しさん@実況は禁止です
13/03/14 18:14:51.34 Aexsf0rL0
あげ

23:名無しさん@実況は禁止です
13/03/14 20:53:50.50 y57xUQK10
(げき・ω・から)

24:名無しさん@実況は禁止です
13/03/14 22:35:26.70 dWZLtKXU0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 03>

それから毎日のようにゲキカラは「おばあさん」の家に寄り道した。登校時に寄る事もあれば、放課後のんびり過ごす事もあった。
この前のゲキカラの脅しが効いたのか?あれから全くチンピラは来ていないようだ。
何をする訳でもない、お茶を飲んで、お菓子を食べて、お話しをして・・・。
そんな平凡な時間が不思議とゲキカラには居心地が良かった。そして、おばあさんの身の上話も聞いた。

おばあさんには3人の子供がおり、皆トップクラスの大学を出て高収入を得ているいわゆるエリートであるが、
行き来がなくなってしまい何年も孫に会っていない事。
最近、都市開発に伴い、交通渋滞を緩和させる為に新道をつくる為、地上げ屋がこの辺りを買い占めているが、
「おじいさんと暮らした家で最後の刻を迎えたい」とおばあさんが思っている事。
おばあさんは自分の死後、この家を寄付して公園にしたいと思って弁護士に遺言を作成してもらっている事。

おばあさんも何年も会っていない孫の姿をゲキカラに見たのか?とても可愛がってくれた。
ある日、学生証を見せてくれと言われ、ポケットからボロボロになった学生証を差し出すと、
毛筆で丁寧に「住所、氏名、学校名、生年月日」を書いて渡してくれた。
誰が見ても分かる達筆「字が綺麗だと、心も綺麗になっていくわ。練習してみたら?」
おばあさんは書道の先生だった。そしてゲキカラに今使った小筆はおろか、書道用具一式をくれると言った。

それから・・・寄り道する度に何故か書道に打ち込み始めたゲキカラ。
最初はお行儀よくちょこんと座布団に正座するのだが・・・そのうち、黒いニーハイの爪先がもぞもぞしてくる。
一生懸命、右と左の爪先を上下入れ替えて座り直すのだが・・・「いたたた、駄目だぁ」と転げてしまう。
「ねぇこれじゃ駄目?」胡坐を組むと「座禅になっちゃうでしょ?」と笑いながら脚を揉んでくれる。
「最初は10分だったのが、今日は60分以上。どんどん姿勢が良くなって来たわね」
ビリビリ痺れる脚に悶絶しながらも「何事もまず我慢か?」と何故か頑張るゲキカラ。
硯で墨をすると手を真っ黒に汚し、筆の先から飛んだ墨汁を鼻のてっぺんにつけ、
それでも一生懸命に練習を続けるゲキカラ。その奮闘ぶりを見るおばあさんの眼はとても優しかった。
誰が見ても下手くそな字でも、良い所を見つけ褒めてくれる。ゲキカラも日々本気になって来た。

ある金曜日の放課後「見て、見て、凄く上手く書けたよ」ついにゲキカラ会心の一筆、良い作品を書きあげた。
単に自分のプロフィール「住所、氏名、学校名、生年月日」に過ぎないが、どこに出しても恥ずかしくない出来栄え。
最初と比べ格段の進歩。得意そうに掲げるゲキカラを見ておばあさんは感激していた。そして、心の中で何度も繰り返した。
「人生の最後に、毎日こんなにも幸せをくれるゲキカラさん。どうもありがとう」
おばあさん、いや書道の先生が言う「次からは、もう少し難しいの、頑張りましょうね」「出来るかな?」
「ほら、口開けて」ポンと放り込んでくれた大きな飴玉が美味しかった。片方の頬っぺたが膨れた。
「出来るところからやってみればいいのよ」もう1個飴玉が放り込まれた。両頬パンパン、完全にアマガエル。
本当に楽しそうに笑う先生に「頑張ってみるよ」とゲキカラ。

月曜日の朝、いつものように書道用具を持ったゲキカラが老婆を訪れると、何故か親戚が大勢集まっていた。
「おばあさん?」いつもの椅子にその姿が無かった。

・・・おばあさんは既に亡くなっていたのだ。

25:名無しさん@実況は禁止です
13/03/14 22:36:33.82 0Hk06+r20
ファッションも好き

26:名無しさん@実況は禁止です
13/03/14 22:38:37.23 0Hk06+r20
書き込んでる間に小説きたー!

27:名無しさん@実況は禁止です
13/03/14 22:40:17.71 dWZLtKXU0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 04>

家の中では、看取った医師・看護婦が帰り、老婆の葬儀の準備で親戚中が集まっていたところだった。

実は、ゲキカラと出会った時には既に、末期膵臓癌だった老婆。
延命治療を断って、普通の生活をしながら、天に召される刻を待っていたのだ。
金曜日の夜、気丈にも自ら病院に電話し、自宅にて最期を迎えたいと希望する。
一心不乱に書をしたため、日曜日の夜、満足そうに布団に潜り込み、月曜日未明息を引き取ったのだ。
もう何人もの最期を看取ってきた看護婦が号泣していた「あんな強い人を見たことが無い」と。

老婆は幸せだった・・・おじいさんと暮らし、ゲキカラと遊んだこの家の中で永眠出来たのだから。
最後の最後まで、おじいさんが植えたあの庭の木を見ていることが出来たのだ。
そして命尽きる寸前まで大好きな書道が出来たのだ、本当の孫のように可愛い、最後の生徒ゲキカラの為に。

死ぬ間際まで書いてくれたゲキカラへの宿題。
手紙で使う時節の挨拶文や諺・四字熟語などが何百枚と積み上げてある。
一番上の紙にはこう書いてあった。やはり凄まじい達筆である。

「ゲキカラさん まだまだ練習することは沢山あります。上手く書けない時には硯や墨や筆や紙に心で聞くこと。
ちゃんと答えてくれます。頑張れ。 おばあさんより」

呆然としながらも、何百枚もの宿題を大切にしまい、いつも老婆が座っていた椅子に向かって、
「ありがとうございました」とお礼を言って立ち去るゲキカラ。
老婆の亡骸は既に通夜を行う葬儀場に運ばれている、らしい。
あまりの手際の良さに違和感を感じたゲキカラ、そしてある会話が心に突き刺さる。

「無い、どこにも無い」「あれだけで何百万だぞ?しっかり探せ、馬鹿」
「あのバアサン、どこにしまい込んだのか」「呆けて捨てたんじゃないだろうな?」

探し物は・・・そうゲキカラが持っていた、そうおばあさんがくれた書道用具の事だった。
必死に探す男達がゲキカラのカバンに入った書道用具を見つけた「ねえ、君、それはどうしたの?」
「おばあさんに貰ったんだ」「ちょっと見せて・・・あった、これだ」男達が狂喜乱舞する。

男3人が笑って言う「ねえ、これ10万円で売ってくれないかな?」「・・・10万円?・・・」
「うーん、15万円!これ以上は無理だよ」「・・・15万円?・・・」
「何だよ、しっかりしてるな、今の子は。よし、20万円、どうだい?」

「・・・失せろ、クズ」ゲキカラの両眼がギラッと光った。

28:名無しさん@実況は禁止です
13/03/14 23:23:55.04 y57xUQK10
おばあさん…

29:名無しさん@実況は禁止です
13/03/15 00:04:56.29 9f0tduXy0
心が痛いな…

30:名無しさん@実況は禁止です
13/03/15 01:43:56.84 0RJ/Ypxo0
期待age

31:名無しさん@実況は禁止です
13/03/15 03:42:48.27 Jf4Pck890
更なる名作が産まれそうな予感…
期待AGE\(^0^)/

32:名無しさん@実況は禁止です
13/03/15 07:15:23.31 2Ci4CSos0
仲俣の顔見てたらムカつくんだけどどうしたらいい?

33:名無しさん@実況は禁止です
13/03/15 10:27:47.28 0RJ/Ypxo0
学ランを助けに来て覚醒するゲキカラさんマジかっこよかった
名シーン

34:名無しさん@実況は禁止です
13/03/15 13:18:21.91 tv50iZUn0
守られたい

35:名無しさん@実況は禁止です
13/03/15 17:20:26.15 hX9E5qK30
自分も少しだけ書いてみた
小説っていうか単なる小ネタだけど
センターがゲキカラの見舞いに来た時の話です

36:センターの見舞い
13/03/15 17:22:00.08 hX9E5qK30
ゲキカラはベッドの上で目を閉じて物思いにふけっていた。
しばらくそうしていると誰かが扉をノックを音がする。

「はい」

返事をすると扉がゆっくりと開く。
そこには意外な人物が立っていた。

「……センター」
「……」

センターはしばらく無言で立っていたが、目をそらしながら入ってきた。

「なんでお前がここにいるんだ」
「せっかく来てやったのにそんな言い方はないだろ」

センターとは仲が良かったわけではない。
むしろ敵視されている。
そんな彼女が何故ここにやってきたのかだろうか。

「別にお前を心配して来たわけじゃない」
「ああ、わかってるよ」
「私はまだお前と決着をつけてない。なのに勝手にくたばってもらっては困る。とっとと治して勝負しろ」
「……」
「言いたかったのはそれだけだ」

そう言い放ったあと後ろを振り返りすぐに部屋を出て行ってしまった。
急に来て急に帰っていったセンターにゲキカラは呆れつつも小さく笑って礼を言った。

「……見舞い、ありがとな」

37:名無しさん@実況は禁止です
13/03/15 19:30:14.77 nYiAypHU0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 05>

「おばあさんはもっと書道がしたかったんだ。でも自分でもう長く生きられないから、私に託したんだろう?
命尽きる間際まで書いてくれた宿題も沢山貰った。貴様らクズに売るほど、私は落ちぶれちゃいない」とゲキカラ。
「何だと、このアマ・・・そうか、お前、貰ったんじゃなく、盗んだんじゃないのか?」
万策尽きた男達は嘘でゲキカラを挑発する。
「はあ?馬鹿な事を言うな」つまらないものを見るようにゲキカラが呆れる。
「そもそもお前は誰なんだ?何でこの家に出入りしてる?」男達の挑発にゲキカラがため息をつく。
「私はおばあさんの書道の生徒で、孫のように可愛がってもらった」
「いや怪しいな、この泥棒め、出るとこ出るか?」もうヤケクソだろう。
この街いや県下でも不良の吹き溜まりとして悪名高い「マジ女」の校章を見た男達が調子に乗り過ぎた。
どうせマジ女の生徒なら、やましい事を幾つもしてるだろう、と。

しかし「心底から汚ない」チンピラが大嫌いなゲキカラ。スッと右拳を男達3人に順に向けて言った。
「今、分かったよ、おばあさんの愛情に見え隠れしていた「不思議な違和感」が。
お前らみたいな小汚い蠅にたかられて、辛く悲しかったんだな?」「なんだと?」
「例えば、これだ」右拳で小さな卓袱台を指す「これはおばあさんのじゃない。先週までのと全然違う」
男達の顔が引きつる「証拠でもあるのか?」「証拠か・・・・?」

卓袱台を見下ろすゲキカラ。右拳に叩きつける「バキャッ」拳の大きさに穴の開いた卓袱台を男達に手渡す。
「元の卓袱台は木目も作りも全然違うよ・・・すり替えられ売られちまったんだな?
人間として最低限の礼義は失うな。今は喪に服せ。初七日いや四十九日まではすっこんでろ、クズめ」
安物の卓袱台とは言え、数センチの板を貫通させるとは何という威力!いや怒り!

「慌てて買ってきたんだろ、値札のシールくらい剥がしておけ」「何だと、そんな筈は・・・」
裏面をひっくり返し値札を探す「そら見ろ?語るに落ちたってやつだ」「騙しやがったな」
「お前らみたいなクズを殴っても、天国のおばあさんが悲しむだけだ。今日は見逃してやる・・・失せろ」
呆然とする男達。庭の松の木に水をやり、ゲキカラは帰って行った。

その男達の後ろから2つの影が出てきた。
「心配するな、ゲキカラはあの硯は売らない。だから一番安全な隠し場所に預けてあると思えば、問題ない」
全身筋肉質な長身な男が笑う「分かるな?最後に取り返せば良い、それだけだ」
表情は笑っているが、鋭すぎる「嫌な眼」が笑っていない。この男・・・「陸奥」の残虐性を表している眼。
そして「ねえ?”最後に取り返す”って今日でも良いんだろ?」凄い殺気の女「ヤイバ」が笑う。
そう、この2人・・・この前、曲がり角でゲキカラを見ていた2人だ。

・・・すっと、1つの影が消えた。ヤイバのゲキカラ狩りが始まる!

38:名無しさん@実況は禁止です
13/03/15 19:32:33.08 nYiAypHU0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 06>

ゲキカラは今にも泣きそうな表情で歩いていく。
「次からは、もう少し難しいの、頑張りましょうね」おばあさんの”最後の言葉”が頭から離れない。
楽しかった思い出、優しかった温もり・・・思い出すだけでゲキカラは悲しくなった。
もっともっと話せば良かった。金曜日に泊めて貰えば、体調の急変に気がついたかも?
ゲキカラは、無性に優子さんに、ラッパッパの仲間に会いたくなった。
ゆっくりと歩いていた足取りが、少し早歩きになり、ついに走り始めた。

そんな傷心のゲキカラを、凄い殺気の女「ヤイバ」が追跡していく。
制服姿はやや細身のシルエットなヤイバなのだが、全身が戦う為に鍛えられたオーラに包まれている。
その校章を見ると、鬼百合女子高等学校、通称「オニ女」のものだ。
数年前、突如隣町に出来た新設女子高校。普通科・特別進学科の他に、専門学科を擁する。
学生生活を楽しみながらも進学・就職に強い普通科、有名大学への合格者を多数輩出する特別進学科。

しかし、問題は専門学科・・・その中でも特に「国際コース」が危険なのである。
簡単に言ってしまえば、語学、マナー、一般常識以外は全て戦闘訓練をしている。
就職先は、表向きには警備会社・要人警護(SP)、女性であることで警護が大げさに見えないので、
今需要は鰻登り。その上、裏では各種「合法的犯罪」にも携わっている・・・産業スパイや別れさせ屋まで。
争い事があれば、真っ先に必要とされる人材・・・これを養成しているのが「オニ女国際コース」

・・・「すみません、道を教えて欲しいんですけど」
後ろからの女の子の声に振り向くゲキカラ。女の子が地図を見ながら迷っている。
「この道を真っ直ぐ行くと交差点がある。そこを左折すれば大きな看板が見えるからすぐ分かる。
もし見つからなかったら交差点の交番に聞けば教えてくれる」とゲキカラ。
「私は逆の方向なんだ。悪いな、急いでるから、ここで」
「どうもありがとうございます」ゲキカラの背中の方向へ歩いていく女の子。

歩き出したゲキカラの喉に何か強烈なものが巻き付いた「ぐあああああ」
そう、この女の子の正体が「ヤイバ」。ヤイバは全く殺気を消してゲキカラに近づき、
地図を見ながら下を向いて顔を覚えられないようにして、別れ際、
背後から携帯電話につないでいたパラシュートコードでゲキカラの首を絞めたのだ。

・・・これは喧嘩じゃない、暗殺だ。しかも、傷心のゲキカラ、対応が完全に遅れた。

39:名無しさん@実況は禁止です
13/03/15 20:10:00.13 3HSLBccD0
>>36
ツンデレセンター萌え

>>37
ゲキカラかっこいい

40:名無しさん@実況は禁止です
13/03/15 22:13:27.38 0RJ/Ypxo0
いいね

41:名無しさん@実況は禁止です
13/03/16 00:07:23.70 GZZqhLw0O
学ランの見舞いに緑の鶴を渡した時、純粋な幼さを感じた。

42:名無しさん@実況は禁止です
13/03/16 02:48:12.11 DBNfr7dE0
ゲキカラって1ではギリギリでサドになついていた感じだけど、2を見る限り優子さん一筋なんだよな。
サドにはどうやって懐いたんだろ?

43:名無しさん@実況は禁止です
13/03/16 03:44:19.38 adSswiID0
>>42
懐いてたか?それならまだ2のほうが仲良さげじゃね?
肩に置かれたサドの手をウザったそうな顔しながら振り払ってたし
サドも「こいつ頭いかれてる」って言ってたし
お互いあまり良く思ってないのかと思ってた
だから2の見舞いシーンでサドが友好的で優しい態度で接してたのが少し意外だった

44:名無しさん@実況は禁止です
13/03/16 05:48:04.12 ItT6gYNa0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 07>

ゲキカラの首にコードを巻き付け、そのまま肩に背負うようにゲキカラを絞首刑にする。
「よし、貰った」ヤイバがニヤリと笑った時、背中でもがいていたゲキカラがフワッと軽くなった。
「落ちたか?」振り向くヤイバ「ゲキカラ狩りはヤイバが成し遂げた」ニヤッと笑うヤイバ。
その頭上を、黒い影が舞い下りた。
そう、ゲキカラはパラシュートコードを両手で握りしめ、ヤイバの肩を利用して、逆上がりする要領で
後方宙返りしたのだ。すぐに両手でコードを僅かに下げ、呼吸を確保したゲキカラが反撃に出る。

ヤイバの左太腿前部、丁度膝の皿の上の筋肉に、ゲキカラの右膝蹴りが突き刺さる「ガキッ」「ぎゃっ」
まるで左脚が吹っ飛びもぎ取られたような衝撃に、ゲキカラの首を絞めるヤイバの手が緩んだ。
見逃すゲキカラでは無い。コードから頭を抜くと、今度は右前蹴りを左膝皿上のさっきと同じ場所に叩き込む。
「バキッ」「うぎゃあ」左脚は完全に使い物にならない。ゲキカラがニヤリと笑う。
「おらあ」「バキャッ」「うわあああ」右前蹴りで今度は右脚を破壊する。
尻もちをつくように倒れたヤイバ。その眼に衝撃で放してしまったパラシュートコードが映った。

しかし、ヤイバの顔面にゲキカラの右クロスアッパーが食い込んでいた。
尻もちをついた身体が地面から浮き、ドサッと崩れ落ちた。薄れる意識の中で聞いた悪魔の宣告。
「あははははは、見たって駄目だよ、もうお前には使う順番は来ない、きゃはははは」

あまりの激痛にヤイバの意識が戻る。
「うぎゃああ」いや声も出ない「ぐぐぐぐぐぐ」パラシュートロープを首に巻かれ、
ヤイバはゲキカラに引き摺られている。どのくらい引き摺られたのか?
地面で擦りむいた両脚は擦りむけボロボロである。しかしこれよりも絞首刑がきついのだ。

息が出来ない、顔が真っ赤になり、口から泡を吹き出す・・・するとゲキカラはスッと脚を止める。
そして数秒後、また引き摺りだすのだ。無間地獄・・・絶え間ない苦痛がヤイバを狂わせる。
「ぎゃああああ」絞首刑の無間地獄の中、閻魔大王からの取り調べが始まった。

「ヤイバとか言ったな、学校は?」・・・「それは言えない」、「何故私を狙った?」・・・「それは言えない」
「何が目的だ?」・・・「死にたくなければ、あの家から手を引け」、「どうしてあの家に拘る?」・・・「それは言えない」
窒息死寸前まで追い詰めても肝心な事は白状しないヤイバ。これ以上は無理だ、とコードを緩めると
何と、ヤイバは舌を噛み、自殺を図った。

「おい、止めろ」ゲキカラがヤイバの口の中を見ると舌はまだ千切れていなかった。
口の中にパラコードを突っ込む「私の前で死ぬな、寝覚めが悪くなる」と去るゲキカラ。

・・・「負けたら死ぬ覚悟?・・・こりゃ強敵だ」

校章を制服から引き千切る。橙色の鬼百合のデザイン、裏は真っ白に塗ってあった。
「鬼百合・・・そうか隣町の鬼百合女子高校か?何故オニ女がおばあさんの家を?」
否が応でも、ゲキカラにはオニ女との死闘が待っている。

45:名無しさん@実況は禁止です
13/03/16 08:22:31.85 adSswiID0
つええ!
かっけえ!

46:名無しさん@実況は禁止です
13/03/16 11:40:59.42 zLS39Cqp0
>>41
上手く折れないようだから何回か失敗しながら一生懸命折ったのかもな
そういう友達想いな一面も良いな
「ごめん。不器用だから」ってぶっきらぼうに渡すの可愛い
渡した後すぐ立ち去ろうとしたから照れくさかったのかな

47:名無しさん@実況は禁止です
13/03/16 13:23:15.60 DBNfr7dE0
>>43
いや、だから“ギリギリ”って書いたじゃないか。

48:名無しさん@実況は禁止です
13/03/16 15:48:20.17 GZZqhLw0O
>>46
うん
狂気で凶暴性な不良が
ピュアな部分を見せるから良かったな

49:名無しさん@実況は禁止です
13/03/16 15:58:32.36 GZZqhLw0O
頭突き一発で倒れた弱いボクサーのシブヤが、タフで凶暴性あるゲキカラに決闘を申し込む事 事態がふてぶてしい
ゲキカラは甘口と名乗ったがゲキカラに向かって甘口さんと呼んだ奴は居なかったな~

50:名無しさん@実況は禁止です
13/03/16 17:13:55.36 sO070xwgI
はあー ゲキカラさんが好きすぎて辛い。

51:名無しさん@実況は禁止です
13/03/16 17:54:42.48 zLS39Cqp0
笑いながら戦ってる時とマジメでクールな時のギャップが好き

52:名無しさん@実況は禁止です
13/03/16 20:19:18.21 sex1wAyI0
いじめられたい

53:名無しさん@実況は禁止です
13/03/16 22:28:03.68 zLS39Cqp0
age

54:名無しさん@実況は禁止です
13/03/17 00:16:41.51 zzTK7pv50
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 08>

おもむろに石を拾ったゲキカラが、物陰に思い切り投げつける。
「うわっ?」慌てて出てくる1つの影。さっきのヤイバと似た雰囲気の女だ。全身から出ている殺気が凄い。
眼の所に穴が開いたホッケー面をかぶっている。いわゆるジェイソンスタイルである。

「お前らもオニ女か?」ゲキカラが言うとその女が答える「だったら何だ?」
「ヤイバとか言ったな、あの暗殺マシン、仲間だろ?連れて帰れよ」「ヤイバ?」
「今更、惚けるなよ」「ヤイバ、と言ったのか?ならば敗北の他に規律違反の罰も追加だな?」
「どういう事だ?」「あいつはまだ名前を名乗れる立場では無い、単なる研修生だ」

流石のゲキカラも驚く。
「あれだけの暗殺技術と忠誠心があって研修生?本当の学生になればどれ程なのか?」

しかし相手が強ければ強いほど燃えるゲキカラに「次に会った時、戦おう」は無い。
「ふふふふふ、お前も研修生なんだろ?名無しさん、面倒だからここで潰しておく、きゃはははは」

スッと影がもう2つ現れた。ジェイソンマスク3人、ただでさえ不気味なのに殺気に満ちた眼光が怖すぎる。

「結局、3人組か?皆、名無しさんだな?」
「今は、のっち、かしゆか、あ~ちゃん、にしておこうか?」と最後に現れた1人が言う。
「きゃはははは、大島、村上、黒沢・・・だろ?盛り過ぎだ、お前ら、あははははは」

「殺す!」3人が同時に襲ってくる。それにしても・・・この3人の戦闘方法は独特だ。
決して強打はしてこない、しかし、ゲキカラが強烈な攻撃を放つ際に、
必ず標的になっていない2人が袖や髪を掴み、攻撃の威力を削ぎ、半減させるのだ。
そして、近距離からノーモーションの地味な反撃を繰り返す。
本気で殴り合い、蹴り合い、そして驚異的な打たれ強さで勝ち上がって来たゲキカラには
この戦いがしっくり来ない。しかし徐々にダメージが蓄積されてくるのだ。

よく見ると、手袋のナックルの部分に金属の鋲が埋め込んである。
防御の為、衝撃吸収材入りのボディプロテクターを制服の下に着込んでいるようだ。
ジェイソンマスクもくせ者、硬質ポリカーボネイド製なのか、打撃があまり効いていない。
ゲキカラの闘志が完全に空回り、不完全燃焼のまま、体力だけを消耗し尽くす。
ナックルの金属鋲でゲキカラの顔が血まみれになってきた。そして、

・・・ついにゲキカラの動きが止まった。

55:名無しさん@実況は禁止です
13/03/17 01:26:49.50 8B5Kemw70
今回も強敵が続々と登場するようですね

56:名無しさん@実況は禁止です
13/03/17 06:54:58.44 /luMWtAZ0
あげ

57:名無しさん@実況は禁止です
13/03/17 10:17:33.31 d6UdwwIA0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 09>

両膝に両手を置き、肩で息をしているゲキカラ。顔から血が滴り落ちる。
もう目力は無く、完全にバテテしまっている。

3人が目配せする・・・ゲキカラ処刑!

さっきまでの戦い方が嘘のようにフルスイングでパンチ、キックを叩き込む。
本格的な打撃技だ。研修生とは言え、基本的な武道は相当高いレベルまで学んでいる。
「1日で他校の不良を10人狩れば学生に昇格だが、ゲキカラ1人で何人換算かな?」
「大島優子とゲキカラは”特別賞金首”らしい。1人で10人分だろう」
勝ちを確信した3人。ふらつくゲキカラに2人が前後から同時に右ハイキック。

「バキッ」「ドカッ」と強烈に頭を前後から挟まれるように蹴り込まれた。
流石のゲキカラも・・・キリキリキリと撃ち落とされた戦闘機のように切りもみで倒れていく。
倒れ際に「トドメだ」3人目が渾身の右ストレートを打ち込む!崩れいくところにトドメとは?流石オニ女。

「バキャッ」ついにゲキカラがトドメをさされた・・・いや違う、ゲキカラは倒れていない。
地面に倒れているのはオニ女の1人。うつ伏せに倒れたままピクリとも動かない。
あの時、倒れいく途中で3人目の右ストレートが見えたゲキカラ、
崩れた体勢を利用して潜り込み被せるような右ロングフックを左首筋に叩き込んでいたのだ。
恐るべき格闘本能!ゲキカラの眼がギラッと残りの2人を見た。

2人が体勢を立て直し、「おらあああ」ゲキカラに攻撃を放つ。
既に遅かった。2人の喉には、ダッシュで獲物に近づいたゲキカラの両腕が食い込んでいた。
ゲキカラのダブルラリアット、2人同時に両腕でなぎ倒す。いや倒れていない?
ゲキカラの腕に喉を食い込ませ、まるで逆上がりをするように宙返り、僅かな空中遊泳の後、うつ伏せに落ちた2人。
倒れたどころではない・・・もはや「事故」レベルである。流石にもう立ち上がる事は無かった。

「また舌噛んだら、鬱陶しいしな」拷問いや質問は控えゲキカラは3人の校章を毟り取った。ヤイバのと同じデザインだ。
「オニ女ってのは、集団で1人を倒す訓練もしてんのか、新撰組みたいだな?」
そして、3人のホッケー面を次々に取り、笑う。

「あははははは、これなら肥後、寺門、上島だな?ジェイソンマスクは身体張ったギャグだったよ、きゃははははは」
・・・パヒュームも、森三中からまさかの新撰組を経て、今やダチョウ倶楽部か?

しかし、オニ女研修生の昇格の為の賞金首にされてしまったゲキカラ。死闘必至!

58:名無しさん@実況は禁止です
13/03/17 11:17:39.37 2cR8PEHl0
面白い

59:名無しさん@実況は禁止です
13/03/17 11:23:59.47 D6uMYIDM0
スレリンク(akb板)l50

こちらも

60:名無しさん@実況は禁止です
13/03/17 15:04:27.79 /luMWtAZ0
age

61:名無しさん@実況は禁止です
13/03/17 18:17:17.12 v2QVcfzO0
続き期待age

62:名無しさん@実況は禁止です
13/03/17 20:54:59.37 ik3ou7ME0
学ランへの感情は友情なのだろうか?
女子校だから周りに男いないし、学ランはほとんど男みたいなものだし、イケメンだし
まさか…

63:名無しさん@実況は禁止です
13/03/17 22:30:27.62 AQ6IxxGd0
age

64:名無しさん@実況は禁止です
13/03/17 22:49:42.52 ufEa6vzL0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 10>

「優子さんに早く会いたい」やっと、マジ女に辿り着き、ラッパッパの部室に向かうゲキカラ。
その眼に映ったのは、校庭や校舎廊下でボロボロに怪我をしているマジ女生徒達。

「何があったんだ?」と言いながらゲキカラが部室に入る。
サド、ブラック、トリゴヤ、シブヤが一斉にゲキカラを見た。いつものソファーには優子は座っていない。
「何だ、優子さん居ないのか・・・?」口には出さなかったが、ゲキカラはがっかりした。

その時「こっちが聞きたいよ、お前、一体何をしたんだ?ゲキカラ」とサド。
4人ともかなりの傷を負っている。皆、厳しい表情をしている。

「あの家から手を引け」と書かれたメモをゲキカラに手渡す。
「お前に見せれば分かる・・・そうだ」サドが続ける。
「オニ女が一斉に乗り込んできて、一般生徒を含めその殆どをボコボコにし、
私達が来た時には・・・この有様だった」窓越しに校庭を見るサド。

校庭には傷つき、倒れ、呻いている沢山の生徒が居た。

「なあ、お前は何でオニ女と戦っているんだ?オニ女の奴らは「お前が手を引くまで戦う」と言っていた。
これ以上仲間を傷つけられて黙っている訳にはいかない」とサド。駆け付けてオニ女と相当やりあったようだ。
全身の生傷が痛々しい。ゲキカラは、サドが言う”仲間”に自分が含まれていないと感じた。
「・・・そうか、ここに私の居場所は無いようだな?」とゲキカラは笑うと、出て行ってしまった。
「元々、優子さんが居たから一緒にやって来ただけだ。優子さんが居ないのにラッパッパに拘る必要はない」

階段を下りていると、トリゴヤが走って追いかけて来た。
「待ってゲキカラ、何が起きているのか教えて?皆で一緒に戦おうよ」ゲキカラが笑う。
「サドが言ってた。これ以上仲間を傷つけられて黙っている訳にはいかない・・・んだろ?」
ゲキカラが歩き出す「ちゃんと”仲間”を守ってやってくれ」と言い、トリゴヤの肩をポンと叩く。
「ゲキカラ、明日も部室来てよ」トリゴヤの言葉がゲキカラには届かなかったのか?振り向かない。

・・・”仲間”である狼の群れから離れ、一匹狼に戻ったゲキカラ、もうオニ女狩りしか考えていない!

65:名無しさん@実況は禁止です
13/03/18 00:44:55.38 ohnc5oqG0
続き気になる

66:名無しさん@実況は禁止です
13/03/18 07:36:52.61 JSuV/aIn0
age

67:名無しさん@実況は禁止です
13/03/18 12:23:12.17 bYg056Ya0
ゲキたむ頑張れ!

68:名無しさん@実況は禁止です
13/03/18 14:33:17.01 ohnc5oqG0
ほしゅ

69:名無しさん@実況は禁止です
13/03/18 17:48:52.08 qrFrYryp0
ゲキカラ△

70:名無しさん@実況は禁止です
13/03/18 19:06:34.34 yO1X9sOT0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 11>

校舎を出る時に・・・影からブラックが現れる。

「オニ女の研修生が昇格をかけて不良狩りをしているようだ」
「らしいな。4人倒したが、白状させようとしたら舌噛んだ。半端じゃない覚悟だったよ」
とゲキカラがポケットからオニ女の校章を取り出す「今時、ジェイソンマスクだって、馬鹿だろ?」

「そして・・・優子さんとお前は、特別賞金首らしい。オニ女皆が狙ってる」ブラックの表情が厳しい。
「知ってるよ。光栄な事だ」ゲキカラは笑う。
「じゃあ、もう1人で出歩くな」心配するブラック。

「なあ、ブラック、オニ女ってのは全部で何人くらい居るんだ?」
ゲキカラが聞くとブラックが即座に答える。サドから聞いたのだろう?流石の情報網だ。
「いわゆる一般の奴ら・・・普通科、特別進学科を合わせて300人程度。
そして専門学科が200人くらい・・・で専門学科の国際コースってのが厄介だ」
「国際コースって・・・外人か?」
「違う。ボディガード訓練所、いや今や傭兵学校のノリだ。国際基準の「戦いのプロ」を育ててる。
レベルが高ければすぐに3年生になる奴もいるし、ずっと進級出来ずに辞める奴もいるらしい。
2年で全課程修了出来れば、実地訓練で1年間鍛えるんだって。普通じゃないよ。
進級試験だって”制限時間内に他校の不良を規定人数分、狩って来い”だぞ。絶対イカレてる」

「そうか?じゃあ、そのイカれた200人倒せば、オニ女を潰せるんだな?」
「まさか、お前、オニ女に乗り込むのか?話聞いてなかったのか?
今時、傭兵学校気取ってる奴らなんて頭おかしいよ。相手にするな。
あいつらのは喧嘩じゃない、戦争なんだ。住む世界が違う」
ブラックがゲキカラの肩を止める。

「あはははは、狙われるより、狙う方が楽しいだろ?きゃはははは」

ゲキカラが笑う「ゲキカラ、お前・・・」「いろいろ教えてくれて助かったよ、ブラック」
ゲキカラはブラックの手を静かに払いのけて、歩き出した。

・・・この情報でもう充分、ゲキカラがたった1人でオニ女狩りに行く!

71:名無しさん@実況は禁止です
13/03/18 20:42:14.10 CF6tUosL0
さすがや

72:名無しさん@実況は禁止です
13/03/18 22:34:43.67 Ml3zOir50
age

73:名無しさん@実況は禁止です
13/03/19 00:31:10.73 I0ww3Ph80
応援してます

74:名無しさん@実況は禁止です
13/03/19 03:12:24.17 NZvp33JJ0
age

75:名無しさん@実況は禁止です
13/03/19 11:51:42.14 NZvp33JJ0
age

76:名無しさん@実況は禁止です
13/03/19 15:08:35.75 X+oCDKBZ0
age

77:名無しさん@実況は禁止です
13/03/19 18:42:55.26 QAG6IWw40
あげ

78:名無しさん@実況は禁止です
13/03/19 20:03:38.38 mzZgL6Us0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 12>

校門を出ると・・・シブヤが待っていた。「はあっ?次々と忙しいな」ゲキカラが苦笑する。
「ゲキカラ、お前カッコつけ過ぎなんだよ」シブヤが喧嘩腰で絡んでくる。
自分の事はさておき、ゲキカラはシブヤの喧嘩っ早さが苦手だ「しつこく絡まれないように」と思った。

「悪いな、急ぐんだ」とゲキカラがシブヤに眼をあわさずスッとかわして、歩き出す。
「じゃあ、歩きながら話すか?」とシブヤがゲキカラの横を歩いてついてくる。
「シブヤ・・・これは遊びじゃないんだ」とゲキカラ
「別にお前と一緒に行くんじゃねぇ。たまたま同じ方向に用があるだけだ」とシブヤが独り言のように呟く。
「あのなあ」ゲキカラが呆れると・・・シブヤが声を荒げる。
「こっちもマジ女やられて頭に来てんだよ。お前1人に独占させねぇよ?オニ女狩りは」
「シブヤ・・・」「何してんだよ、おいてくぞ」とスタスタ歩いていくシブヤ。
「きゃはははは、じゃあ獲物は100人ずつだよ、あはははは」ゲキカラに笑顔が戻り、早足でシブヤに追いついた。

「駄目、シブヤだけずるい~。私も行くからね」とトリゴヤが後ろからゲキカラに抱きつく。
「うーん、200÷3=・・・・えーと?」「トリゴヤ・・・」

「200÷4=50、これなら簡単だろ?」ブラックも居る。「ブラック・・・」ゲキカラが言葉に詰まる。
1人で50人倒すなんて無茶だ。しかし、何も語らずとも「四天王の絆」は固い。シブヤ、トリゴヤ、ブラックは思う。
「ゲキカラと、4人で行けば何とかなる!」悲壮な覚悟。しかし、ゲキカラは違った。本気で200人狩りを考えていたのだ。
それを仲間が命掛けで助けてくれる。こんな嬉しい「誤算」はない。つい3人を見る。足取りも軽やかになっていく。

「お涙頂戴は後だ、特別賞金首のゲキカラさん。モテモテだな?」とブラックがゲキカラに右側を見るように促す。

進行方向右手、車道を渡った向こう側の歩道で・・・数十人のオニ女連中がこっちを見ている。
ヤイバと同じあの眼。あの殺気。昇格をかけた研修生のようだ。

しかし今度は様相が違う。何か得体の知れない「武器」を手にしている。
歴戦の勇士マジ女四天王の誰もが、初めて見る武器である。黒い柔らかい棒?しかし重そうだ。

円筒形の革袋の中に砂などを詰め、棒状にした棍棒の一種。棍棒や鉄パイプなどとは違って、
ある程度の柔軟性を持ちながら衝撃が体内に浸透するので、外傷が残りにくいが、脳や骨には大きなダメージを与える。
用心棒や暗殺者などが用いる、証拠を残さない危険すぎる凶器。

・・・これは「ブラックジャック」という、刃なき暗殺兵器!

79:名無しさん@実況は禁止です
13/03/19 21:05:24.09 74peE6M90
ワクワク

80:名無しさん@実況は禁止です
13/03/19 22:43:17.85 cJ0ufdFu0
ラッパッパの四天王舐めたらどうなるのか分かってんのかコラぁ !
ベッコベコのバッキバキのズッボズボにしてやんぞ、してやんぞコラぁ!

81:名無しさん@実況は禁止です
13/03/20 01:37:20.70 Ka0CUKtd0
age

82:名無しさん@実況は禁止です
13/03/20 02:09:27.95 U5I6XBlb0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 13>

特別賞金首のゲキカラ目掛けて、オニ女研修生数人が襲いかかって来た「死ね!ゲキカラ」
「ゲキカラ!」と叫ぶブラック「分かってるよ」と笑うゲキカラ。とっくに戦闘モード、既に突っ込んでいる。
先頭の研修生2人がほぼ同時、流石訓練された動き。ゲキカラを頂点に綺麗な二等辺三角形を描きながら、ブラックジャックを振る。
ゲキカラが斜め右に進む。これで2人の到達に差がついた。「右が一瞬早い」とはっきり見えた。こっちが先だ!
「うらあああ」ゲキカラの左ストレートが研修生1人を吹っ飛ばす。研修生は右利きのゲキカラがこのポジションを取るのは計算外。
策士策に溺れる、僅かに遅れたもう1人を右ストレートで叩きのめすゲキカラ・・・しかし当たる前に膝から崩れ落ちた。
「!?」ブラックが背後から後頭部に頭突きを入れていたのだ。崩れていく研修生の後ろに
ニヤリと笑うブラック。「獲物、取るなよ」とゲキカラも笑って言う。
「半分ずつで手を打とうか」とブラック「いいだろ」と言ったゲキカラにオニ女研修生が次々と襲撃!

「うらあ」ゲキカラが対オニ女で多様している弾丸ショルダータックルをぶちかます。
「ドカンッ」という激突音「ぎゃあああ」と叫び空中を1回転して「ドサッ」と地面に叩きつけられた敵。
まさか人間が空中一回転?「うわああああ」流石に恐怖心が芽生え、ジリジリと距離を取り出したオニ女研修生。
しかしゲキカラは見ていた。自分のショルダータックルに合わせて、ブラックがすかさず背後に回り込み、
右脚で敵の膝裏を刈っていたことを。脚を前に滑らせ、バランスを失ったところに、胸板にゲキカラのタックルを食ったのだ。
空中1回転も仕方ない。「激黒」カッコいい。

「正面からゲキカラ、背後からブラック」・・・このコンビにオニ女研修生がパニックになる。その時、誰かが叫んだ。
「ゲキカラは避けろ、まずはこいつを潰せ」と。1人を複数で襲うのは手慣れたもの、総がかりでブラックに襲いかかる。
「ビュワッ」「シュッツ」「ズサッ」と超高速で動き、的を絞らせないブラック。
しかし総がかりで囲まれ突破する際に、一瞬袖を掴まれた「うっ?」。
超高速フットワークにはほんの小さな障害も影響が大きい。よってたかって引き摺り落とされた。

片膝立ちになったブラック。「おらあああ」3人がかりでブラックジャックを振り上げて襲うオニ女研修生。
その時「ドカアアッ」そのうち2人に「何か大きなもの」が当たり、吹っ飛んだ。
「何だ?」オニ女が一斉に振り向くと、ゲキカラが笑っている。倒れている研修生を2人にぶつけたのだ。
何て怪力だ?驚いてももう遅い、「うらあああ」ゲキカラがもう1人を飛び前蹴りで吹っ飛ばす。

サッとブラックの手を掴み、立ち上がらせるゲキカラ。
「あはははは、今度は私が影の役をやるから、好きなようにぶっ壊していいよ、きゃはははは」
言われるまでもない、ブラックが超高速ステップでオニ女に殴りかかる。ちょっと差をつけられてムッとしている?
そして、何も言わずにゲキカラが背後からオニ女、いや獲物を狙う。背中から受けるプレッシャーが半端ではない。
「正面からブラック、背後からゲキカラ」・・・この方が恐怖感が大きい。オニ女研修生は皆発狂寸前だ。

「あはははは、ねぇ『ボキッかグチャッか』壊されるならどっちがいい?きゃはははは」「ぎゃあああああ」
無表情で感情を押し殺して戦うのがオニ女・・・しかしもう無理だ、本当に怖いのだ。

オニ女研修生がジェイソンマスクをしていても、していなくても、怯えた眼は正直に感情を物語る。
そして悲鳴も正直だ・・・「きゃあああ、助けてぇ」

83:名無しさん@実況は禁止です
13/03/20 05:45:07.73 Ww3ZYsbn0
あげます

84:名無しさん@実況は禁止です
13/03/20 09:03:53.85 p6WRl0y60
激黒かっこいー!

85:名無しさん@実況は禁止です
13/03/20 12:32:40.14 zdDUG+eo0
ミニスカニーソの絶対領域たまらん

86:名無しさん@実況は禁止です
13/03/20 14:59:36.57 xtMtlcoJ0
あのヘアスタイルって何分くらいかかるんだろう

87:名無しさん@実況は禁止です
13/03/20 18:49:10.10 zxdWYFdP0
保守

88:名無しさん@実況は禁止です
13/03/20 21:13:42.39 Ka0CUKtd0
age

89:名無しさん@実況は禁止です
13/03/20 22:11:09.92 toHaS/uV0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 14>

「バキッ、ドカッ、バキャッ」「ドサッ」ついに最後の敵を殴り倒したブラック。面目躍如。
「相変わらずのスピードだな、お前を捕まえきれる奴は居ないよ、ブラック」ゲキカラが笑った。「激黒」強し!

あっちでは・・・「なめんな、こらああああ」ヤバい、シブヤが完全にブチ切れてる。暴走だ、誰か止めろ!
「ドカッ」「バキッ」「バコッ」を片っ端から殴り付ける。
1人、2人、3人、4人、5人とパンチだけで切り込んで行く。流石、四天王。

しかし、「ドウッ」狙いすましたブラックジャックの一撃をまともに背中に食らった。
「ぐあああああ」激痛に耐えるシブヤの後ろからオニ女研修生がトドメを刺してくる「おらああ」
「ヒュバッ」風を切るように黒い影が舞った・・・ブラック、オニ女独特の喧嘩にだいぶ慣れてきた。
「ん?」トドメを狙った研修生の手からブラックジャックを奪っていたのだ。驚く研修生。
「今日はこれを使った方が良さそうだ」シブヤに手渡す「・・・分かった」と受け取る。

「おらああ」オニ女研修生2人が同時にブラックに襲いかかる!
「シャッ」黒い影がその攻撃を通り抜け、やはり瞬時にブラックジャックを2本奪い取る。
「トリゴヤ!」と投げて渡す。「ありがと」トリゴヤも負けずに暴れ出す。

「ゲキカラ!」もう1本をゲキカラに渡そうとしたブラックの眼に映った衝撃のシーン。
もうゲキカラは次の集団にとっくに襲いかかっていた・・・そして地獄絵図が描き出されている。
オニ女研修生を蹴散らす、白い閃光。人はこんな簡単に宙に舞うのか?倒れるのか?
ゲキカラが通った後にもう10数人の屍、そして次々と悲鳴が上がり、屍が増えるのだ。
「ゲキカラには不要だったな」ブラックはそのブラックジャックを握りしめオニ女を狩っていく!

しかし、ゲキカラ、いつもと戦い方が違う・・・?ガードレール越しに敵を吹っ飛ばす、あまり使わない手口。
先の苦戦を経て、オニ女複数相手に大きなモーションの攻撃が不利だと学んだゲキカラ。頭突き、肘打ち、ショルダータックルを多用。
そして、ブラックジャックを手にしたシブヤ、ブラック、トリゴヤがオニ女独特の戦い方に対応出来てきた。
マジ女四天王がオニ女研修生を破壊するのは時間の問題だ。

そして、激闘の末、シブヤ、ブラック、トリゴヤがついにオニ女研修生を全員倒した「よしっ」
ゲキカラを見るが・・・居ない?さっきまで台風のように暴れていたのに?

ゲキカラはその時、大通りから曲がった細い路地に4人のオニ女研修生を追い詰めていた。
徐々に後退りする4人の背中から、1人のオニ女生徒が問う「敵前逃亡は重罪だな?」
「許して下さい、ゲキカラには絶対勝てません」「今日で国際コースを辞め、普通科に編入します」
「ならば、普通科生徒の安全を確保するのは私達の務めでもある・・・早く逃げろ」「は、はいっ」
このオニ女生徒、殺気・オーラが4人の研修生と全く違う。1人で4人を秒殺しそうな「格」の違いである。

「勝てない?・・・どうしたらこいつに負けるのかが、私には理解出来ないが?」

覚めきった眼でゲキカラを「ロックオン」した・・・誰だこいつは?

90:名無しさん@実況は禁止です
13/03/21 00:05:51.30 2HzlMdwC0
新キャラ?

91:名無しさん@実況は禁止です
13/03/21 00:37:39.96 0zr+oK130
wktk

92:名無しさん@実況は禁止です
13/03/21 03:53:20.49 zSIW/GKZ0
ゲキカラ△

93:名無しさん@実況は禁止です
13/03/21 09:27:53.34 qeY98qDO0
age

94:名無しさん@実況は禁止です
13/03/21 15:06:36.91 1NoUL1rw0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 15>

戦闘の最中に得体の知れない殺気を感じていたゲキカラ。
その殺気はこの生徒から発していたものだった。研修生とは明らかに別格の恐ろしい殺気!
やはりやや細身のシルエットに全身鍛え上げられた凶器のような肉体。

「ふふふふふ、お前、引率の先生?きゃはははは」ゲキカラが笑う。

「マジすか女学園四天王、ゲキカラ・・・だな?」感情が出ない顔が不気味だ。そして続ける。
「可哀相に、お前は特別賞金首らしい。しかし、普通の女子高生にしか見えないな?」
「きゃはははは、ひょっとして、お前もまだ名無しさん、か?あはははは」

その時、もう生徒のブラックジャックがゲキカラの左コメカミに当たっていた。
左脚前の自然体から、左脚を分からない様に半歩踏み出し距離を詰め、右脚を大きく踏み込み、
その勢いで右手首裾に隠していたブラックジャックを打ち付けていたのだ。
「ドカッ」「ぐああ」くらくらっと眩暈を感じたゲキカラ。殺しのプロの手口だ。
更に左手首裾から出したブラックジャックで追撃される、今度は右首筋を打たれた。

こいつの武器はブラックジャックの二刀流?気がついた時には残念ながら・・・もう手遅れだった。

「ドカッ、ドスッ、バキッ、ドガッ・・・」連打が続く。
「おらあああ」それでも必死にゲキカラが右ストレートで反撃すると、スッと半歩下がり、
その右腕をブラックジャックで打ち据える。その衝撃が骨に響き身体が動かない。

「バキッ、ドスッ、ドガッ、ドンッ・・・」更に一方的な連打を食う。
攻撃と攻撃の隙間を狙い、フラフラな状態からも右前蹴りを鳩尾に突き刺す「うらあああ」
スッと一歩下がり、「バキッ」左のブラックジャックで右脛を強打すると、
返しの右ブラックジャックが喉元に食い込んだ「ドウッ」。そのまま連打が続く・・・

やがて、連打が止まった時・・・ゲキカラはうつ伏せに倒れていた。
僅かに流血はしているが、それよりも脳、骨、内臓へのダメージが尋常でないのだろう。
全身の力が抜けて、グニャリと横たわっている。口から泡を吹いている。

「だから言ったろ?普通にしか見えないって・・・オニ女国際コース1年生「牡丹(ボタン)」だ。
無意味な自己紹介かな?もう二度と会う事もあるまい」

表情を変えずに、ゲキカラを見下ろす牡丹の眼だけが笑っていた。

95:名無しさん@実況は禁止です
13/03/21 15:08:58.47 1NoUL1rw0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 16>

こいつが、やっと名乗ることが許されたばかりの1年生とは?

その時「ゲキカラ、ゲキカラ~?」と四天王が探している。
「まずい」サッと気配を消し、スッと身を隠した牡丹。
トリゴヤがゲキカラに駆け寄る「ゲキカラ、大丈夫?」抱え上げる。
そのぐったりした身体が、完全にKOされているのを示している。

「まだ居るはずだ、探せ」言うまで無くシブヤが切れている。足音だけでも不機嫌なのが分かる。
ブラックの眼が座っている。目立たないがこれまた完全ブチ切れモード。2人が犯人狩りを開始する。
「見つけ次第、殺れ!」「当然だ」

しかし、牡丹が一枚上手だった。必死でゲキカラの手当を試みるトリゴヤの背後に急に現れる。
「んっ?」背後に殺気を感じ、振り返ったトリゴヤの首筋にブラックジャックが強打された。
「あっ・・・」崩れ落ちるトリゴヤの後頭部にブラックジャックを何度も打ち込む。
ゲキカラの胸に覆いかぶさるようにトリゴヤも殺られてしまった。

「んっ?」シブヤが異変に気がついた「まさか・・・トリゴヤも?」走って戻って来る。
嫌な予感が的中。トリゴヤも完全にKOされている。
「トリゴヤ、どうしたんだ?」抱き起こすシブヤの後ろに牡丹が現れた
そして、後頭部へのブラックジャック連打に、ついにシブヤも沈んだ。
これだけ自由に存在を消せるとは?牡丹恐るべし。

・・・しかし、上には上が居ることを忘れて貰っては困る。

牡丹が最後の獲物ブラックの居場所を探した時、牡丹以上に無表情なブラックが既に背後に居た。
「うっ?」気配を感じて逃げようといた牡丹にブラックのチョークスリーパー!
「うぐっ」流石の牡丹も完全に入ったスリーパーに崩れ落ちる。
気配を発せず、背後を取る・・・ブラック以上の者は居まい、マジ女四天王をなめるな!
胸のシルバーのクロスが、ブラックの眼と同時に光った。

・・・絞め落とせ、ブラック!

96:名無しさん@実況は禁止です
13/03/21 16:20:26.08 ySBD4qCI0
保守

97:名無しさん@実況は禁止です
13/03/21 19:19:42.27 qeY98qDO0
age

98:名無しさん@実況は禁止です
13/03/21 19:27:49.13 CYkNhqDa0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 17>

しかし、これは罠だった。崩れ落ちたフリからブラックジャックで両脛を打つ。
「ぐあああ」激痛でブラックのスリーパーが緩む。そのままブラックジャックを上から背後に振り回す。
「ドスッ」「ドカッ」ブラックジャックが全く見えない死角から後頭部や首筋を連打。

・・・ブラックが崩れ落ちる。牡丹恐るべし!

牡丹の背中を滑るように崩れ落ちるブラック。牡丹が勝利を確信したその時
・・・ブラックの動きが止まった。滑り落ちて来ない?
「あれっ?」後ろを振り向いた牡丹の背中で、ブラックが笑っている。
ブラックは崩れ落ちる体勢を、牡丹の制服に噛みつく事でとどめ、
牡丹の右腕にぶら下がっていたのだ。何と言う執念。

「死ね!」ブラックが自分の全体重を牡丹の右腕にかけ、地面に倒れ込んだ。脇固め。
「ぐああああ」牡丹の悲鳴が上がる。「ミシミシミシ」肩・肘が破壊される嫌な音を立てる。
牡丹が必死で耐えるが、いよいよ限界。「折れる!」その時、牡丹が間一髪ブラックを押しのけた。
・・・その時、もうブラックに意識は無かった。気絶していたのだ。残念ながらあと一歩及ばなかった。

右腕を抜き、よろよろと立ち上がる牡丹「この糞が!」「ドスッ、ドカッ・・・」
気絶しているブラックの身体がその衝撃で僅かに跳ねる。
そして、右腕をぐるぐる回しながら、「くそっ、しつこい奴だ。かろうじて助かったか?」と言うや
「くたばれ!」とブラックの顔を思い切り蹴り込んだ。
狂ったように顔面蹴りを連打すると、ブラックの血が辺りに吹き飛んでいく。

「ふん、マジ女四天王、弱過ぎだろ?調子に乗るんじゃない、カスどもめ」

完全失神KOされたゲキカラ・・・
そのゲキカラの胸に覆いかぶさり完全失神のトリゴヤ・・・
そしてトリゴヤを背中から抱きしめながら気絶してしまったシブヤ・・・
最後まで孤軍奮闘するも、顔面が真っ赤な血まみれになったまま動かないブラック・・・

・・・うわあああ、オニ女1人でマジ女四天王壊滅!嘘だろ?

突然「ぎゃああ」牡丹が叫んだ「何だ?誰かが狙っている、うわあああ」取り乱す牡丹。
ブラックジャックを両手に握りしめ、辺りを見渡す。誰も居ない。
研修生を最短規定期間でクリアし1年生になり、上級生にも一目置かれている自分には、怖いものなど無かった。
ホッと一息付き帰ろうとすると、やはり全身に寒気が走る!何かに睨まれている!確実に狙われている!
「野良犬か?鴉か?山猫か?」後ろを振り返り怯える牡丹に・・・・揺れながら迫る影!

「ワ・タ・シ・ダ・ヨ」・・・正解は、悪魔だった。

99:名無しさん@実況は禁止です
13/03/21 20:14:07.89 ChGHWv9h0
【速報】玲奈ちゃん 大胆すぎや

URLリンク(idol.20ch.net)

噂の矢崎氏

100:名無しさん@実況は禁止です
13/03/21 21:52:43.61 HQCj6CfR0
>>98
きたー!

101:名無しさん@実況は禁止です
13/03/21 21:59:59.66 65mJ2LEN0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 18>

「ぎゃあああああ」牡丹が恐怖から叫びながらブラックジャックで殴りかかる。
よろよろっと近づくゲキカラ。「ドガアッ」大きな音がして・・・倒れたのは、牡丹。

・・・ゲキカラのカウンター飛び右前蹴りが牡丹の顔に食い込んでいたのだ。
打ち込む威力が強すぎたので、カウンターの前蹴りの威力が倍増し、顔から後ろに吹き飛んだ。
「ぶふっ」宙に浮いた牡丹の身体がそのまま背中から地面に叩きつけられる「ドスッ」「ぐっ」。
スッと立ち上がり、反撃を・・・いや、立ち上がり様、既にゲキカラの前蹴りが顔面をとらえていた。
「バキッ」「ぐああ」再度吹き飛ばされ、うつ伏せに倒れる。

すると牡丹は、後ろ受け身を取り、身体を捻りながらすぐに横に立ち上がる。前に立ち上がるとゲキカラの追撃がくるからだ。
この訓練された動き、流石、オニ女国際コース。しかし、ゲキカラは居ない。いや、もうゲキカラの右ハイキックが牡丹の首筋に食い込んでいた。
「ここだよ」横に逃げる動きを読んで、予想した位置にハイキックを放っていたのだ。牡丹の視界の中でゲキカラの笑顔がぐるりと回った。
「あはははは、大当たり、きゃはははは」徹底的に訓練された動きを、本能の喧嘩が打ち破り・・・牡丹が膝から崩れ落ちた。

「ふふふふふ、ねぇこの武器、何て言うの?教えて、あははははは」
ブラックジャックを持ったゲキカラが牡丹に聞く。
半失神から戻った牡丹は答えない「・・・」ゲキカラが爪を噛み始めた。明らかに機嫌が悪い。
「何て言うの?」奪い取ったブラックジャックで牡丹の首筋を思いっ切り打ち据える。
「ドカッ」「ぎゃあああ」牡丹の身体が跳ね上がる。暫くビクンビクンと身体が震える、凄まじい衝撃。
「何て言うの?」「バキャッ」「ぐあああ」しかし牡丹は意地でも白状しない。

「あははははは、しゃべりたくないの?じゃあこいつの気持ちになって答えて、きゃはははは」
ブラックジャックを投げ捨てたゲキカラは牡丹を引き摺りおこすと、右手で胸倉、左手で右袖をしっかり掴んだ。
「うらあああ」そのまま牡丹を壁にぶつける。まるでブラックジャックで壁を叩くように。
「ドカッ」「ぎゃあああ」流石の牡丹も背中を強打し、叫び声をあげる。怒り全開とは言え、ゲキカラ、何て怪力!
しかし、ゲキカラはまだ牡丹を放していない「この武器の気持ちになった?お前の名前は?」「・・・」
「おらあああ」再度牡丹を壁に叩きつける「ガキッ」「うがああ」牡丹の全身が痙攣している。

「ドカン」「ズシン」大きな音と振動に意識を戻したシブヤ。トリゴヤを起こし、2人でブラックに肩を貸して、
音と振動の発生源に近づく。その時、まさに凶気の主演女優による「恐怖の殺戮劇」の絶賛上演中。

ゲキカラが牡丹の髪の毛を掴んで振り回し、壁に激突させている「ねぇ何て言う名前?」
もう制服の袖も胸襟も引き千切れ、髪の毛くらいしか持つところがないのだ。
人が宙を舞って壁に叩きつけられるって?恐るべき怪力!恐るべき残虐性!

・・・ハンマー室伏かよ?やっぱりこいつ味方で良かった。全員ドン引き!

102:名無しさん@実況は禁止です
13/03/21 23:55:03.07 qflipoOI0
さすがw

103:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 03:47:11.38 HKfbBIVV0
age

104:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 09:10:47.36 HKfbBIVV0
保守

105:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 09:14:20.77 SI94d2+c0
71 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/18(月) 20:42:14.10 ID:CF6tUosL0
さすがや


72 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/18(月) 22:34:43.67 ID:Ml3zOir50
age


73 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 00:31:10.73 ID:I0ww3Ph80
応援してます


74 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 03:12:24.17 ID:NZvp33JJ0
age


75 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 11:51:42.14 ID:NZvp33JJ0
age


76 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 15:08:35.75 ID:X+oCDKBZ0
age


77 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 18:42:55.26 ID:QAG6IWw40
あげ


もう落としたらw

106:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 13:02:26.62 3VEHgKfe0
ゲキカラさん愛してる

107:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 16:16:27.23 64kni3jA0
最凶かつ最恐かつ最狂かつ最強

108:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 18:58:12.35 HKfbBIVV0
神キャラ

109:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 19:00:44.23 VQ2DogjCO
二代目ゲキカラ

HKT48研究生井上由莉耶。

マジ似ている。

110:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 19:03:12.59 BDlb6vrB0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 19>

「ゲキカラ、もう止めて」トリゴヤが後ろからゲキカラを抱きしめた。
「んっ?あれ?」振り返ったゲキカラの眼に映ったトリゴヤ、ブラックに肩を貸しているシブヤ。

牡丹は泡を吹き、白目を剥いている。トリゴヤがサッと牡丹の頭に手をかざす。
「ブラックジャックだって。ゲキカラの攻撃から逃れたい心より裏切り行為への処罰への恐怖が強かったみたい」
「ふーん?オニ女って前も追い詰めたら舌噛んだ奴が居たよ」とゲキカラ。
「毎日、格闘技や武器術ばかり練習してるみたい、この学校危ないよ」とトリゴヤ。
「でも、ゲキカラやりすぎだよ。これじゃあ当分入院だよ」ぼろ雑巾のような牡丹を見る。全身数か所は骨折しているだろう?
「だってこいつ、『もう二度と会う事もない』って言ってたから、
1、2年くらいは外に出てこれない身体になる覚悟出来てんのかな?って思って」

・・・意味違ってるよ、ゲキカラ!

無造作に校章を引き千切るゲキカラ。表のデザインは研修生と一緒だが、裏が白で無く、金属色のまま。銅みたいだ。

その時、マジ女校舎の方から大きな音が聞こえてきた。
「怒声」「叫び声」・・・決して歓迎出来ない雰囲気であることは間違いない。
ゲキカラがブラックを見る。まだ意識が戻っていない。
「お前ら、ブラック連れていったん戻ってくれ、オニ女はやっぱり1人で行く」とゲキカラ。
「いや、全員で戻って体制を立て直してから、皆でオニ女に行くべきだ」とシブヤ。
「部室にはサドが居るから大丈夫だろ?それに何かサドとは反りが合わないっていうかさ・・・
お互いやりにくいと思うよ。だから、別々に動いた方が良いだろ?サドもその方が気が楽だよ?」

「ビシッ」トリゴヤがゲキカラに思い切りビンタした。「はあ?」ギロッと睨むゲキカラ。
その時、叩いた方のトリゴヤから一筋の涙。「何で叩いた方が泣くんだよ?」焦るゲキカラ。
「・・・ゲキカラが転校して来た日、全校生徒が校庭に出てきて挨拶してくれたでしょ?覚えてる?
あれは、サドがゲキカラの転校祝に思い出作ってあげたいって1人で考えて、準備したんだよ」「嘘だろ?」
「何日も前から、ラッパッパに関係ない一般生徒にもお願いして回ってた」「・・・」
「それなのに・・・反りが合わない?やりにくい?別々に動く?何でそんな事言うの・・・”仲間”なのに」
トリゴヤの涙が止まらない。その涙がゲキカラの心を溶かしていく。「・・・仲間?」
「さっきもね・・・ゲキカラが出ていった後、サドは悲しそうな顔してずっと壁殴ってた「ゴツン、ゴツン」って。
壁に血がついてたよ。優子さんが居ない時は自分が全部仕切らなきゃいけないから、ゲキカラの味方ばかり出来ないんだよ。
サドは真面目すぎるところあるし。分かってあげてよ、仲間でしょ?」

そのトリゴヤの言葉が終わる前に、もうゲキカラはマジ女に向かって弾丸のように駆け出していた「サド!」

111:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 21:33:55.35 U+x45j8U0
応援してるぜ

112:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 22:01:50.13 FJfkwhRJ0
規制中で帰宅してからしか書き込めないのが申し訳ない
毎日見てるんで頑張ってください!

113:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 22:05:48.48 B2JJTEW30
ゲキカラ△

114:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 23:29:04.60 Vn0Lie730
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 20>

駆け付けたゲキカラは正門で見た。オニ女に襲撃されたマジ女が風前の灯(ともしび)であることを。
正門から校舎に向かい、倒れているのはマジ女生徒ばかり。
やはり、「複数で武器を有効に使い1人を確実に倒していく」オニ女の戦術が効いている。
もうマジ女の「マジに生きる」「タイマンでてっぺん取る」などオニ女には古いのだ。
金属鋲入りグローブと軽量ボディプロテクターを装備し、ブラックジャックを振り回す、
ジェイソンマスクさえ被るオニ女の連中。

・・・もはや、喧嘩じゃない、これは戦争だ。

ゲキカラは落ちている鉄パイプを2本拾うと、「ガイン、ガイン」と先端同士を当てる。
不機嫌になった。「ポイッ」と1本を投げ捨て別の1本を拾い先端同士を当てる。今度はニヤッと笑った。
握った感触がしっくりしたようだ。両手に1本ずつ持ち、ガラガラガラと引き摺りながら校舎に向かう。

校舎に入ったゲキカラがスッと1歩下がる。「ブオン」「ブーン」とブラックジャックが左右から打ち下ろされた。ゲキカラは読んでいたのだ。
空振りを立て直し、追撃の姿勢に入った2人の首筋には「ドスッ」「バキッ」鉄パイプの強打。
そして「ゴツン」「ガコン」とすぐに脳天の急所に鉄パイプ「ぐあっ」「うっ」と2人が同時に崩れ落ちた。
2人の校章を毟り取る。裏は・・・白色。研修生か?「名無しさん、だな」ゲキカラが笑う。

その時、特別賞金首を見つけ、ゲキカラに襲い掛かる無数の影「きゃはははは、こっちこっち、あはははははは」
ゲキカラが校舎の外へ走り出した。10数人のオニ女研修生が追いかける。ゲキカラは校舎の端の非常階段を駆け上がる。

最上階の4階踊り場まで駆け上がるとゲキカラは止まった。
流石に鍛えられたオニ女研修生、難なくゲキカラに追いついていた。
あっと言う間に10数人がゲキカラにジリジリと迫ってくる。狭い踊り場には数人しか入れない
・・・ゲキカラどうするつもりなんだ?

追い詰められたゲキカラが校舎への扉を後ろ手に開けると、サッと校舎に入った。
追いかけるオニ女、しかし中から鍵をされたので入れない。
「ドン、ドン、ドン」と扉を叩き「逃げんじゃねぇぞ、ゲキカラ」「開けろ」と騒ぎ出す。

すると、上から黒い影が舞い降りた「バンッ」「ガンッ」「バキッ」立て続けに脳天に強打を食らい、
腰砕けになる先頭の3人。ゲキカラは屋上に回り込み、4階の踊り場に飛び降り様、鉄パイプで脳天を打ち据えたのだ。
両手の鉄パイプをクロスさせ大きな鋏のように構え、オニ女研修生をもれなく非常階段から突き落とすように、
ゲキカラが駆け降りる。「あははははは、全速力で急降下~、きゃはははは」

・・・地獄行きの直通特急、恐怖のジェットコースター発車!

115:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 23:58:03.63 uDW7NKQ10
いいね!

116:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 00:07:51.08 OyxALmFo0
>>114
いつも思うけどsageで書くのは何か意味あるの?
特に理由がないなら出来ればsageないでageてほしいんだが
下がってると保守するタイミングわかりにくいし、小説投下されても気付きにくいし、ageたほうが人増えるし

117:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 00:30:24.75 doNhGPt70
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 21>

「うわああああ」「おい、やめろぉ、やめてくれぇ」オニ女が一斉に転げ落ちていく。
転んで呻いている奴が居ると、「ゲキカラ超特急」が不機嫌そうにそこで止まる。
そして、「あははははは、直通だから停車駅はないよ、きゃはははは」と
「ドカッ」とブーツ爪先が唸り、蹴り落としていく。時々2本の鉄パイプを「カッシャン、カッシャン」
と大きな鋏の様に操り、また駆け降りる速度を上げてくる。

「うひゃあああ」「ぎゃああああ」「助けてぇ」
流石のオニ女研修生も悲鳴を上げて駆け降りる、いやゲキカラの恐怖から必死で逃げる。

這う這うの体で1階に辿り着いたオニ女研修生10数人「ぜー、はー、ぜー、はー」呼吸もままならない。
後ろで声が聞こえる「ふふふふふ、終点、ここは地獄~、きゃはははは」
「ぎゃあ」振り向いた時には・・・もう遅い。鉄パイプで首筋、脳天、両脛を滅多打ちにされ、
10数人のオニ女の昇格試験は「全員不合格」に終わった。もう、1週間は動けまい。

研修生を一網打尽にし、校舎内が妙に静かになった事に気が付いたゲキカラ。
「忘れてた。ヤバい、早くサドを助けないと」ゲキカラがラッパッパの部室に急ぐ。
ラッパッパの部室の中から、歓声があがっている。聞き覚えの無いよそ者の声ばかり。
「おらあ、いけえ」「これで昇級だぞ」「そろそろトドメさせよ」

・・・嫌な胸騒ぎ!まさか、サドがやられている?

部室のドアに手をかけたゲキカラの首筋に突き刺さる黒い影。全く気配がしなかった。
「バキッ」「ぐっ」ブラックジャック、しかも中身は砂だけではない、石も入っている。
珍しくゲキカラが立ち尽くす。この一撃が効いてしまい、全身の痺れで動けないのだ。

「今、2年生への昇級試験中だから、邪魔しないでよ。ゲキカラさん」影が笑う。
「・・・お前は?」やっと答えるゲキカラに
「私は校舎に入る前に20人倒したから、もう合格しちゃった。今は試験官って感じかな?」とチャラい返し。
「お前1人で20人倒したのか?マジ女の連中を?」ゲキカラが驚く。
「20はあると思うけど」ポケットから両手でやっと持てるくらい沢山の校章を見せて言った。

「オニ女国際コース新2年生「菖蒲(アヤメ)」だ。ここでお前を狩れば、もう新3年生になっちゃうけどね」

・・・オニ女のスーパーエースが、もう動けないゲキカラを狩る!

118:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 00:35:15.06 doNhGPt70
>>116
すみません、以後気を付けます。

119:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 06:46:18.55 WcESbvbM0
面白い

120:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 09:10:47.92 I/mUpmxi0
がんばれ!

121:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 09:46:16.09 LmE+NyyU0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 22>

全身が痺れて動けないゲキカラを滅多打ちにする菖蒲(アヤメ)。
全く無駄のない動き、連打しても息が乱れない、やはり戦闘のプロ!
ブラックジャックの中の石とナックルの金属鋲で額を切られ血まみれのゲキカラは視線も定まらない。
「こんな楽して3年生か?いつもは謙虚な私も・・・調子に乗っちゃうぞ!」
と飛び前蹴りでゲキカラを吹っ飛ばす。
「ドカッ」足を踏み外したゲキカラが真っ逆さまに階段から転げ落ちた。

踊り場で全身を痙攣させ、仰向けに倒れているゲキカラ目がけ、菖蒲が舞う。
コンバットブーツの踵でゲキカラの鳩尾に着地した「ドガッ」「ぐはあ」
珍しくゲキカラがもがき苦しんでいる。そして「ブハッ」と血を吐きだした。
そして、ビクビクと全身が小刻みに痙攣し始めた。それを見つめる菖蒲の眼が残酷すぎる。

「さあ、ここで問題です、ゲキカラさんは何回まで耐えられるでしょうか?」

独り言を呟きながら、階段を上る。「おらああ」「グバッ」「ぐおおっ」鳩尾に飛び降りる恐怖の人間爆弾!
ゲキカラの両眼に光が全くない。血の塊を吐きだすのがやっとである。

「2回目はクリアしました。正解は3回かな?」また階段を上り、菖蒲がゲキカラの鳩尾に飛び降りる!

その時、階段を下から上に巻き上がった疾風!そのまま菖蒲を巻き込んでいく。
飛び降りようとした菖蒲の胸にちょうどカウンターで突き刺さった「弾丸タックル」。
階段に打ち付けた背中の痛みより、いきなり倒れされたことに呆然とする菖蒲。
その菖蒲を見下ろして告げる「調子に乗るなよ、くされ雑魚が!」

・・・シブヤだ。

ブラックを保健室に運ぶトリゴヤと離れ、シブヤは先に部室に駆け付けたのだ。
「人の部室前で勝手な事してんじゃねえぞ?おらあ」ブチ切れたシブヤが猛然と菖蒲に襲い掛かる。
ピンクのスカジャンが踊るように、菖蒲を叩き潰していく。菖蒲は顔面をカバーして何とかしのぐ。
「うらああ」シブヤ拳が唸る「ドカッ、バキッ、ゴツッ、バキャッ、ゴツッ・・・」シブヤ、菖蒲を潰せ!

その時、シブヤの背後であまりにも巨大な殺気が・・・。
「ビクッ」と振り返ったシブヤの眼に、ゲキカラにトドメを刺そうとしている鉄パイプを振り上げた黒い影。
「やめろぉ!」ゲキカラを守る為に階段を駆け下りるシブヤの後ろで・・・菖蒲がニヤリと笑った。

122:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 12:52:00.25 n8LUo0lF0
保守

123:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 17:03:58.48 nHbFqEiH0
age

124:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 20:35:17.06 C/0hOmAR0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 23>

「バコッ」「ドタッ、ドタッ、ドタッ・・・ズダン」

強烈な打撃音の後、シブヤが階段から転げ落ちた。いや飛び落ちた。
ゲキカラが横たわる階段の踊り場を遥かに越え、廊下の壁に激突して止まったシブヤ。
菖蒲(アヤメ)の容赦無い前蹴りがシブヤの背中に炸裂し、転げ落ちたのだ。

血を流しながら、シブヤがゲキカラの方に這って行く。そして必死で叫ぶ。
「ゲキカラ、大丈夫か?逃げるんだ」
菖蒲が冷笑を浮かべ、容赦無い蹴りをシブヤの顔面や腹に炸裂させる。

それでもシブヤは「ゲキカラ、逃げろ」と這いながら近づいていく。
「鬱陶しい」と石入りのブラックジャックで後頭部を連打すると、流石のシブヤもついに力尽きた。
ゲキカラまで、あとほんの50~60センチ。
最後の力を振り絞ってゲキカラの方へ伸ばしたシブヤの右手が悲しい。

「新3年生はお預けだな?」

突然、影の中から声がする。誰かが居るのか?
「ちょっと待って、待って下さい」菖蒲が明らかに焦っている。
「菖蒲、お前は明らかに油断した。私が協力しなかったら、お前はシブヤにやられていたんじゃないか?」
影から冷酷に告げる「試験官」のコメント。
「違う、違います。ガードしていました。反撃のチャンスを窺って・・・」
必死に説明する菖蒲。一瞬の隙を突かれたとは言え、シブヤに一方的に連打を食らってしまったのは、
スーパーエースには耐えがたい屈辱。
「もういい、ゲキカラにトドメを刺せば、一応合格にしておく。お前の甘さは3年生が終わる頃には抜けるだろうし」
試験官が言うと「分かりました」菖蒲の表情が厳しくなった。

菖蒲は仰向けのゲキカラを引き摺り、うつ伏せのシブヤの上に乗せた。
もう取りこぼしは出来ない、華麗にゲキカラを仕留めなければならない。
そして、廊下の水飲み場の縁に身軽に飛び乗る。

「食らえばゲキカラが死ぬ、万一避ければシブヤが死ぬ、どちらにころんでも私の負けは無い」
「うらあああ」菖蒲が飛び降りた、右膝からゲキカラに落ちていく。フライングニードロップ?
ゲキカラとシブヤがまとめて壊される?いや殺される?

「バキャッ」

・・・骨の砕ける嫌な音が、大きく響いた!

125:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 20:37:55.67 C/0hOmAR0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 23>

「バコッ」「ドタッ、ドタッ、ドタッ・・・ズダン」

強烈な打撃音の後、シブヤが階段から転げ落ちた。いや飛び落ちた。
ゲキカラが横たわる階段の踊り場を遥かに越え、廊下の壁に激突して止まったシブヤ。
菖蒲(アヤメ)の容赦無い前蹴りがシブヤの背中に炸裂し、転げ落ちたのだ。

血を流しながら、シブヤがゲキカラの方に這って行く。そして必死で叫ぶ。
「ゲキカラ、大丈夫か?逃げるんだ」
菖蒲が冷笑を浮かべ、容赦無い蹴りをシブヤの顔面や腹に炸裂させる。

それでもシブヤは「ゲキカラ、逃げろ」と這いながら近づいていく。
「鬱陶しい」と石入りのブラックジャックで後頭部を連打すると、流石のシブヤもついに力尽きた。
ゲキカラまで、あとほんの50~60センチ。
最後の力を振り絞ってゲキカラの方へ伸ばしたシブヤの右手が悲しい。

「新3年生はお預けだな?」

突然、影の中から声がする。誰かが居るのか?
「ちょっと待って、待って下さい」菖蒲が明らかに焦っている。
「菖蒲、お前は明らかに油断した。私が協力しなかったら、お前はシブヤにやられていたんじゃないか?」
影から冷酷に告げる「試験官」のコメント。
「違う、違います。ガードしていました。反撃のチャンスを窺って・・・」
必死に説明する菖蒲。一瞬の隙を突かれたとは言え、シブヤに一方的に連打を食らってしまったのは、
スーパーエースには耐えがたい屈辱。
「もういい、ゲキカラにトドメを刺せば、一応合格にしておく。お前の甘さは3年生が終わる頃には抜けるだろうし」
試験官が言うと「分かりました」菖蒲の表情が厳しくなった。

菖蒲は仰向けのゲキカラを引き摺り、うつ伏せのシブヤの上に乗せた。
もう取りこぼしは出来ない、華麗にゲキカラを仕留めなければならない。
そして、廊下の水飲み場の縁に身軽に飛び乗る。

「食らえばゲキカラが死ぬ、万一避ければシブヤが死ぬ、どちらにころんでも私の負けは無い」
「うらあああ」菖蒲が飛び降りた、右膝からゲキカラに落ちていく。フライングニードロップ?
ゲキカラとシブヤがまとめて壊される?いや殺される?

「バキャッ」

・・・骨の砕ける嫌な音が、大きく響いた!

126:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 22:35:08.09 MN61aWHx0
どうなるんだ

127:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 23:18:51.01 reTHNnKY0
気になる

128:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 23:24:18.50 /fLdnj950
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 24>

菖蒲(アヤメ)のニードロップがゲキカラに突き刺さり、骨の折れる音がして、
「ぎゃああああ」泣き叫んで床を転げている・・・何故、菖蒲が?

そう、ここはもうすでに、ゲキカラの「殺戮圏内」、
ゲキカラが今すぐ「破壊」すべき「敵」である菖蒲を「ロックオン」していたのだ。
菖蒲の右膝に両膝を突きたてたゲキカラ。骨同士の衝突はゲキカラの圧勝だった。
右膝の皿が割れ、その激痛で床を転げ、苦痛に呻く菖蒲を見て笑うゲキカラ。
「あはははは、カルシウムが足りないな?だから怒りっぽいのかな、エリートちゃん?きゃはははは」

ゲキカラはシブヤを抱え起こすと優しく背負った。「シブヤ、急ぐからもう少し我慢してくれ」
苦しそうに笑うシブヤを背負ったまま、ゲキカラが菖蒲の右膝を踏みつける
「ぐあああああ」「ふふふふふ、声出す元気があるなら、さっさと下りて、大至急!あははははは」
意味が分からず呆然とする菖蒲。急にゲキカラが不機嫌になる。
「早く下りる!」ゲキカラのブーツの右爪先が菖蒲の右膝皿を蹴る。
「ぎゃおあああ」菖蒲が階段を転げ落ちた「ゴロゴロゴロゴロ、ズダン」
激痛に悲鳴が出る「うおおおお」その時、シブヤを背負ったゲキカラがもうすぐ傍に来ていた。
「ほら、急げ」また右膝皿を蹴る。「うわあああ」「ゴロゴロゴロゴロ、ズダン」「ぐうおおお」
もうそこにゲキカラが居る。
「ほら、早く1階まで行くんだよ」「ぎゃああああ」

・・・やっぱりゲキカラには逆らってはいけなかった!

もう呼吸音と呻き声しか出せなくなった菖蒲(アヤメ)が、悪魔から解放されたのは1階の保健室の前のトイレの中だった。
汚いトイレの床に着けた頬が安堵を感じ幸せだったのだから、どれほどの追い込まれ方だったか?想像に難くない。

やっと保健室に着いた。「シブヤ、すまん、遅くなったな」というゲキカラの眼に・・・
オニ女3人が待ち構えているのが映った。
「オニ女国際1年萩(ハギ)」「同じく石榴(ザクロ)だ」「同じく山茶花(サザンカ)」
「くそっ」ゲキカラがシブヤを慌てて保健室に入れ、3人と戦いを始める!
いや、その時、ゲキカラの背中からシブヤが自ら飛び降りていた。「シブヤ?」驚くゲキカラ。

「こいつら倒しておこう・・・ゆっくり寝たいからな」

シブヤの眼がギラッと光る!

129:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 00:43:09.93 a5rJ3n/p0
四天王の絆とか見れるのかなー
wktkが止まらない!

130:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 03:53:48.64 R7bCXrro0
age

131:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 08:37:01.16 +pVojr3j0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 25>

そのまま一番近い山茶花に突っ込んで行く「うおおおお」
ゲキカラが必死で追う「馬鹿、無茶だ、シブヤ!」
シブヤの飛び込み様の右ストレートに山茶花も右ストレートを打ってきた「来たぞ、ゲキカラ!」
と言いながらスッとヘッドスリップして走り抜ける。
空振りした山茶花に後ろから走ってきたゲキカラの飛び右膝蹴りが炸裂!
「バキャアアン」「ぐえっ」後ろに1回転しながら吹っ飛ぶ山茶花。一撃KO!

「ボケッとすんなよ、おらああ」シブヤが勢いそのままもう萩に向かっている。
「駄目だ、シブヤ!焦るな」飛び膝蹴りの着地からそのままダッシュで必死に追いかけるゲキカラ。
「ドカッ」と萩に胴タックルでしがみ付いたシブヤが叫ぶ「いけ、ゲキカラ!」
「おらあああ」ゲキカラの飛び右前蹴りが唸る!「ゴバッツアア」「うぎゃっ」白目をむき、崩れ落ちる萩。

萩を投げ捨て、もう既に石榴に向かっているシブヤ「うらあああ」
体勢を整え右カウンターパンチを狙う石榴「調子にのるなよ、ボケ!」シブヤの顔面をロックオン!
シブヤが一枚上、右ストレートから変化し、脚の付け根に強烈なショルダータックル!
読み違えた石榴の身体がくの字に曲がり、ヘロヘロのカウンター右ストレートが宙を彷徨う様に空振り?
・・・じゃなかった。
その石榴のカウンターストレートに、走ってきたゲキカラの右ストレートが更にカウンターで突き刺さる。
「ズガンッ」「あぎゃ」石榴が仰向けにへなへなと情けなく崩れ落ちた。
「すっぱい、いや、しょっぱい」ゲキカラが笑う。

・・・これまであれほど苦戦したオニ女、その3人を2人で秒殺!

シブヤの突破力とゲキカラの殺傷能力、「激渋」いや「激桃」か?どっちでも良い、驚異のコンビネーションだ!

「ついていくのがやっとだ、流石だな?シブヤ」流石のゲキカラも呼吸が荒い。
「お前が後ろにいると・・・こんなにも心強いんだな?」シブヤが笑う。そして、
「こっちが何やってもキッチリ決めてくれるから嬉しいな・・・そろそろ眠いよ」
シブヤがゲキカラの胸に崩れ落ちた。

「シブヤ?シブヤ、しっかりしろ!」ゲキカラが叫ぶ。

既に、保健室には担ぎ込まれたブラック、そしてトリゴヤも寝ていた。倒れているオニ女の連中の心を読みすぎたので、
疲弊して倒れてしまったのだ。それだけヤバい記憶ばかりの「戦闘集団」オニ女。

ここに更にシブヤが加わった。
・・・既に、四天王が3人潰された。卑怯な戦法とは言え、オニ女恐るべし、だ!

しかし、それでもゲキカラの死闘は続く。

132:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 11:22:16.73 R7bCXrro0
シブヤ△

133:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 13:46:12.79 R7bCXrro0
仲間想いのゲキカラさん好き

134:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 15:30:25.86 nP4DM60i0
サドはどこにいった。
サドさんと前田が背中合わせで戦うシーンが好き。
あんな感じのサド・ゲキを見てみたいもんです。

135:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 17:14:10.24 f75NxiW90
うむ

136:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 18:00:19.12 otUOcsBB0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 26>

「シブヤが階段から蹴り落とされてしまった。そのあとも3人と戦った。・・・頼みます」
とゲキカラが保健室の先生に言うと、何と「あなたも気を付けなさいよ」と返された。
流石、マジ女に勤務しているだけある。

1人で部室に向かうゲキカラの背後から「ゲキカラ、サドを助けて」とうわ言のように言うトリゴヤ。
「何とかするよ」と笑ってトリゴヤの前髪を整えるゲキカラ。購買部の自販機でコーラを買いトイレに行った。
コーラを口に含み吐き出す、血の塊が出てくる。二度三度繰り返すと、血の色が薄くなった。笑うゲキカラ。
・・・コーラでうがい?血の色分かるのか?

さっき、このトイレに蹴り込んだ菖蒲(アヤメ)はまだ倒れたままだ。校章を毟り取る。
表は研修生・1年生と同じデザイン、裏を見ると銀色。確か2年生になったって言ってたな?
そうか、白→銅→銀ならば多分金色が最強3年生?何だ、次がトップじゃん?
「あと一歩か、行けるな・・・ヤバい、サドを助けるの、忘れてた」・・・おいおい、頼むよゲキカラ。

「こりゃ、邪魔だな」と、
さっきシブヤと2人で倒した萩(ハギ)、石榴(ザクロ)、山茶花(サザンカ)の髪の毛を引っ張り、
廊下を引き摺り、下駄箱から校舎の外へ放り出した。「ここなら誰かが見つけてくれるだろ?」とゲキカラ。

「急げ!」4階まで一気に駆け上がる。ラッパッパの部室前に着くと、影に向かって言う。
「1階保健室前のトイレに菖蒲が居る。他にホクホクのが3人出入口にも。邪魔だからとっとと連れて帰れ」
影が慌てる「お前、見えるのか?」「そこにいるのはバレバレだよ」「くっ」・・・逃げたようだ。

「おーい」「おーい」「おーい」何かに合わせて歓声が上がっている。
聞き慣れない声。少なくとも「不愉快」に感じることは間違いない・・・言葉にするのは難しいが「違和感」か?

「きゃははははは、何してんの?人の部室で、あははははは」

扉を蹴り開けたゲキカラの眼の前には、血まみれのサドが輪の中で、たった1人に殴られてフラフラになっていた。
マジ女を、ラッパッパを孤立無援、たった一人で守り抜いていたサド・・・仕方あるまい?
「サドがタイマンでボコボコに?」唖然とするゲキカラ。オニ女は楽勝ムード、攻撃の度に「おーい」と掛け声で盛り上げていたのだ。

「来るな、ゲキカラ、逃げるんだ!お前は狙われているんだぞ」必死でサドが叫ぶ。
「あははははは、遅いよ、もう来ちゃった、きゃはははは」しかしゲキカラは引く気ゼロ。
飛んで火に入る夏の虫、特別賞金首ゲキカラに向かい、無数の影が一斉に襲い掛かる。

「死ね、ゲキカラ!」

137:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 19:52:12.13 nP4DM60i0
保健室の先生っていったら、JKのかさぶたに興奮するブキミ先生か!
なつかしーww

138:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 21:47:47.57 MesRB7M10
ブキミにセクハラされるゲキカラが見たい

139:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 21:56:02.09 vYEtDuv4O
ゲキカラさんは刺激が好きだからオマンコの刺激感も興味が出てくるはず

オマンコバイブとアナルバイブ使ってみたい

140:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 22:11:07.47 sIff4TFG0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 27>

その時「フッ」照明が消えた。入口に居たゲキカラが消したのだ。
外から喧嘩が見えないようカーテンでガラス窓を覆っていた為、極度に薄暗い。

暗闇でゲキカラが両腕を上に振り上げ、振り下した。
「スバッ」得意の鉄パイプが隠していた手首裾から滑り落ちてくる。
「バキッ、ゴンッ、ドカッ、バキャッ」暗闇の中、ゲキカラの鉄パイプが1撃1殺で敵を破壊していく。

「早く灯りを!」オニ女が照明のスイッチを点けた時・・・ゲキカラとサドが背中合わせになり、
オニ女狩りの準備が整っていた。うわあ、「激サド」コンビ、見るからにカッコいい。
周囲にはゲキカラが暗がりで倒した10人も加えると、25人以上の屍が転がっている。
武器ありのオニ女を素手だけで15人以上倒したのか?・・・「流石、サド」とゲキカラは思った。
2人を取り囲むのが・・・今や、10人程になった。「すっきりしてきたな」と言うゲキカラ、サドの眼が合った。

夢コンビ「激サド」がついに始動する・・・
「使えよ」ゲキカラが鉄パイプを1本サドに握らせようとした。
ところが・・・「そんなもん、要らん」サドが受け取らない。
「ああ?カッコつけて素手に拘るから、追い込まれたんだろうが?」ゲキカラが不機嫌になった。
「貧弱なもやしっ子のお前が2本とも使えばいいだろ?」サドの言葉にゲキカラがブチ切れた。

もう我慢ならんと、振り向いてサドの胸に鉄パイプを押し付ける「心配して来てやったのに、何だと?」
「来てくれなんて言った覚えないな?ボッチが辛くて来ちゃったって正直に言えば良いだろ?」
「あんま調子に乗ってると、お前今ここでブチ殺すよ?」ゲキカラが睨む。
「上等だよ?やってみろ、若ハゲ」サドも引かない。
「そうか・・・来いよ、でくの坊」ゲキカラが鉄パイプをサドに押し付けると、イラッとして、ついにサドが受け取った。

「激サド」折角の夢コンビ結成も、あっと言う間に仲間割れ、解散?

「おいおい、どうした?」オニ女が混乱する。
「ゲキカラ、お前ずっと前から目障りなんだよ」「サド、お前のデカい図体の方が粗大ごみだろ、社会の無駄だ」
胸を合わせて、挑発しあうゲキカラとサド、互いの両眼がギラッと光る。鉄パイプを持ったまま、お互い2~3歩ずつ下がる。
オニ女なんてもうどうでも良いのだ「おらあああ!」「死ね!」物凄い気迫で突進し合う。

・・・よりによって「激サド」仲間割れ、ここでタイマン?何やってんだよ、馬鹿!

141:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 22:27:19.14 a5rJ3n/p0
乙です

実際にありそうな絡みだなw

142:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 22:39:56.31 nP4DM60i0
さっきサドとゲキカラの背中合わせしてほしいって書いたけど、この仲間割れ展開も嫌いじゃない。

素直になれない2人ってなんか萌えるわ。
俺は前世で腐女子だったのか!?w

143:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 00:21:40.69 rNPicCNk0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 28>

オニ女との決戦の最中、よりによってラッパッパ部室で、まさかのゲキカラVSサド。
譲れないプライド、唸る鉄パイプ!本気で打ち合う「ブオォォォン」もの凄い音!

・・・空振り?

そのまま激突直前ですれ違い、呆れて見ているオニ女に突っ込む。
「うらああああ」ゲキカラが切り込む!「どこ見てんだ?おらあ」サドが吠える!
「うわああ、どうなってんだ?」完全に虚を突かれ、パニックを起こすオニ女連中。

「ガンッ」「バキッ」「グバッ」深緑のスカジャン「龍と富士」が閃光のように切り込めば、
「ドカッ」「バキッ」「ガコッ」白く輝くファーコートが華麗に優雅に舞う。
ゲキカラとサドの共演は・・・これが初めての筈。
ところが何年もコンビを組んでいるような見事な動きを見せる「激サド」。

「ドシャア」倒れた1人を見届けた4人、8つのギラギラした眼が残った。

「お互い、第1希望が被らなかったって訳だな?」とスッと背中合わせになりゲキカラが言えば
「私が1番強そうな奴、引き受けたんだから感謝しろよ?」とサドが背中で笑う。
「激サド」やはり夢コンビ。まさに最後のタイマン相手だけを残し、残りの雑魚キャラを協力して潰したのだ。
・・・仲間割れの演技から、ずっとお互いの心を分かり合っていたのだ、カッコ良すぎだ。

「マジ女ラッパッパ副部長、サドだ。お前は?」ゲキカラへの負けじ魂もあろう、さっきまでのダメージは全く消え、
半端ないオーラのサド。「オニ女国際コース、昇級試験の試験官、3年、薊(アザミ)」
サドに負けない長身と1・2年とは比にならない殺気。サドが見込んだ薊・・・やはり別格だ。
「私らは向こうを使うよ」フワッと白いファーコートを翻したサド「こっちだ、来い」薊に告げると共に奥の部屋に消えた。

「ゲキカラ、お前を特別賞金首にしたのは私だ。1・2年生には丁度良い教材だった。礼を言う。
昇級試験の試験監督、3年、菘(スズナ)だ」やはりサド並みの長身。その両眼の光が凄すぎる。
「ちなみにお前は・・・攻撃80、防御25、体力95、判断力60、戦術40
・・・平均60点ってとこか、3年進級不可だな。オニ女じゃなくマジ女で良かったな」

・・・やっぱりゲキカラ、1番くじを引き当てた?こいつは強いぞ!

「きゃはははは、お前じゃマジ女には入れないけどね、根性無しの根暗さん、あははははは」
その笑い声が起きた時には・・・もう菘の攻撃が始まっていた。

144:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 02:47:47.30 lE5asUCt0
がんばれ

145:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 08:07:08.62 5BKeLdEY0
age

146:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 11:47:38.87 5BKeLdEY0
age

147:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 11:53:28.07 5/hsUdKj0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 29>

ゲキカラの笑い声を切り裂くように、距離を詰めた菘(スズナ)が先制攻撃!

左ジャブ2連打、的確に右眼を狙ってくる。一瞬菘を見失うゲキカラ。
そして右ストレートが顔面を打ち抜く。ガクンと膝に来る。
返しの左フックが右こめかみにヒット。
すぐに右ローキックにつなぐ。一連の動きがスムーズに回転する。
最後のフックとローをまともに貰い、ダメージが大きい。

すぐに左ジャブから今度は右ボディストレート。全くの予想外、身体がくの字になる。
そこへ、狙いすました左クロスアッパー。顎がガクンと上を向く。棒立ちになるゲキカラ。
ボディと顎が効いてしまった。口から血が流れ出てくる。

また左ジャブ2つ、何が来る?・・・とどめの左ストレート、今度は強打。まともに右眼に食らった。
視界が効かない。ゲキカラが菘の姿を完全に見失った。

ここぞとばかり、左右ストレートの連打がゲキカラを襲う。
「バキッ、ゴツッ、ドコッ、バキャッ、ドカッ、ゴンッ・・・」
完全に本格的な訓練を積んだ打撃である。隙が無く、最短距離を飛んでくる。
「バキャッ、ドカッ、ゴンッ、バキッ、ゴツッ、バクッ・・・」
効いたか?ヨロヨロと防戦一方のゲキカラ、口からも鼻からも血が噴き出す。

そろそろストレートだけの単調なリズムにゲキカラが慣れたと判断した菘が一転してコンビネーションを使う。
左ジャブ、右ストレート、左フック、右ストレート、左アッパー、右クロスアッパー!
ゲキカラが後ろに吹っ飛んだ。最後の左右アッパーが完全に入った。
やばい、こいつ本当に強かった。今までのオニ女連中とは比べ物にならない。圧倒的な格闘能力!

顔面血まみれになりながらも、よろよろと立ち上がったゲキカラ。
菘が居ない?ゲキカラの死角にステップインして左膝裏にローキック、
体勢が崩れたところを右ストレートを打ち抜いた。
髪の毛を掴み、とどめの右膝蹴りが顔面に入れる。前に顔から崩れ落ちるゲキカラ、動かない。

菘が腕時計を見る「KOタイム・・・1ラウンド38秒、まあまあだな」

・・・まるで、プロとど素人の戦いだった。

148:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 14:16:58.41 mG946GNd0
ゲキカラさんの恐怖の復活に期待

149:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 17:47:31.77 5BKeLdEY0
age

150:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 18:35:36.68 pybO22qF0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 30>

菘(スズナ)が「薊(アザミ)はどうしたかな?」と息も乱さず、奥の部屋に向かう。
その時、ゲキカラが何事も無かったように立ち上がり、スカジャンとスカートの汚れをはらう。

「あははははは、先攻で殴ったら今度は殴られる番だよ、後攻さん?きゃははははは」

菘が唖然とする「さっきの感触は間違いなくKOだった?何故だ?」理解不能なのだ。
「ふふふふふ、お前の攻撃は何かフワフワフワフワ軽いんだよ、全然効かないの、あははははは」ゲキカラが笑う。
「くそっ!」菘が左ジャブから右ストレート、「だから」これにゲキカラが左ストレートでクロスカウンター。
「ガコッ」「バキャアアッ」額で受けたゲキカラに対して、直撃弾を食った菘、眼が回り、脚がフラフラする。
「あはははは、ほらね、軽いって言ってるでしょ?きゃはははは」ゲキカラの笑顔が菘の視界をグルグル回っている。

「ダンッ」と両脚を踏みしめ「くそっ、なめるな」菘の高速回転の打撃連打!
「ゴンッ、バキャッ、バクッ、ドカッ、ゴツッ、バキッ・・・」この連打を一撃で打ち消す、まるで銃撃のような轟音が響く。
「ガアアアアン」「ぐはああ」ゲキカラのカウンターの頭突きが菘を吹っ飛ばした。
壁に「ドカッ」と背中を打ち付けた菘が「ううっ?」と呻いている。鼻からも口からも夥しい流血。

しかし「ちっ!」と舌打ちし、壁の反動を使って、そのままダッシュで接近する。
「ヒュッ、シュッ、ヒュッ、シュッ・・・」左右ストレート連打でゲキカラを追い詰める。
「パシッ、パシッ」と両拳とも掴まれた菘が唖然とする。
「きゃはははは、フワフワフワフワ、貧弱貧弱、あははははは」ゲキカラはそのまま右前蹴りを菘の顔面に叩き込む。
「ドカッ、バキッ、グバッ」前蹴り連打からゲキカラが手を放すや、またもや壁まで吹っ飛び、もうなす術がない菘。

決して菘が弱いのではない、この戦いを通じて、ゲキカラが菘の攻撃への耐性が出来てしまったのか?
「ふふふふふ、どうしたの、監督さん?次のネタ行こうか、あはははは」ゲキカラが首をコキコキして笑う。
菘はサッとブラックジャックを拾った。「あーあ?」呆れたようなゲキカラの表情。
ゲキカラが突っ込む「うらああああ」飛び膝蹴りか?菘がブラックジャックでゲキカラのコメカミを狙う「死ね!」
「バキャッ」「ぎゃうっ」「ドカン」凄まじい音。飛び膝のモーションからショルダータックルに変化さえたゲキカラ。
タックルを脚の付け根に食らった菘はまるで交通事故にでもあったかのように宙に舞い、
腹這いにまともに地面に叩きつけられた。

衝撃でバウンドした菘の脇腹に「シュート!」と思い切り蹴りを入れるゲキカラ。
「ドカッ」「うがあああ」床をゴロゴロと転げまわる菘。
「あはははは、ゴロじゃなくてちゃんとゴールに飛んでけ、きゃはははは」ゲキカラ大爆笑。

「ふふふふふ、私は戦術40点だっけ?お前は一体何点なんだよ?あはははは」

髪の毛を掴んで菘を覗き込む「な・ん・て・ん?」ゲキカラが残酷すぎる笑顔が菘の全視界を埋め尽くす。
ゲキカラの恐怖はここからなのだ。

「ぎゃあああああ」

151:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 21:05:10.17 mG946GNd0
ゲキカラさんやっちまえー!!

152:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 21:57:28.63 E88lh37A0
警察何してんのw

153:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 23:54:57.20 5BKeLdEY0
age

154:名無しさん@実況は禁止です
13/03/26 02:17:22.13 JLU2iSVT0
つええ

155:名無しさん@実況は禁止です
13/03/26 08:41:31.28 K8ayThKL0
age

156:名無しさん@実況は禁止です
13/03/26 12:53:08.66 OYZkdcUr0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 31>

・・・「こっちは勝ったぞ」暫くしてサドが両拳を血に染め、笑いながら出てきた。そのサドが見た光景は・・・
大笑いのゲキカラが菘(スズナ)の髪の毛を掴み、そのまま引き摺りながら部屋中を歩き回っていたのだ。

「ゲキカラ・・・お前、何やってんだ?」「あはははは、おっ?サド・・・生き残ったようだな?良かった!」
「だからお前、それ何のまねだ?」「何って・・・部屋汚れたから掃除だよ。優子さんに怒られるだろ?」
精根尽き果て、ゲキカラに心身共に破壊された菘はゲキカラ専用のモップに成り下がっていた。

「掃除ってお前?」・・・流石のサドも、ゲキカラの怪力と残虐性にドン引きしている。
見かねたサドが掃除用具入れのロッカーを開け、モップを取って、ロッカーを閉めた。
その「バタン」という音で菘が「ビクンッ」と怯える。サドが「ホラッ」とモップをゲキカラに投げて渡す。
「パシッ」と受け取ったゲキカラが菘の髪の毛を掴んだまま睨みつけ「んっ?」と笑ってモップを差し出すと、
「ううううう」と呻き声をあげたきり、菘は黙々と掃き掃除を始めた。完璧なる絶対服従!
手持無沙汰のゲキカラが時々「ドカン」「ドカン」と壁を蹴ると「ひいいいい」と怯えて地面にへたり込む。
「掃除、嫌なの?じゃあ次は・・・」とゲキカラが言うと「いやあああ」必死に立ち上がり掃除をする菘。

「こいつ、完全に心が壊れちまってるじゃないか・・・どんな追い込み方したんだ?」
やっぱりゲキカラは危険すぎる、とあのサドでさえ、恐怖を感じている。

・・・あの交通事故のような強烈なショルダータックルの後、
「何点?」といくら聞いても答えない、いや答えられない、完全に心が折れた菘に「あ・そ・ぼ」と笑うゲキカラ。
まず「ブラックジャックごっこ」で髪の毛を掴んで振り回され壁に放り投げられ、全身を痛めつけられた。
次は「タックル鬼ごっこ」が始まり、悲鳴をあげて逃げ回る菘をひたすらタックルでふっ飛ばし続けた。
精根尽き果て、いくら踏んでも蹴っても立ち上がれなくなった菘はゲキカラに飽きられ、最後に「掃除の時間」になり、
人間モップにされて、引き摺りまわされたのである。・・・完全に心が折れる筈だ。

「監督さん」ゲキカラの声に菘がビクッと怯える「奥の部屋も、だよね?」すると、モップを持ってフラフラと歩いていく。
「ひゃああああ」菘の悲鳴が上がる「どうした、どうした?」ゲキカラが奥の部屋に入ると
血まみれでうつ伏せに横たわり背中で苦しそうに呼吸している薊(アザミ)が居た。

「うわあ、野蛮だな、サドは?」とゲキカラが笑う「お前ほどじゃないよ」サドも入ってきた。
しかしゲキカラの表情がサッと変わった。薊の眼がまだ死んでいない、これは「何かを狙っている」眼だ。

・・・「悪いが、ちょっと手出すぞ!」ゲキカラがサドに告げる。

157:名無しさん@実況は禁止です
13/03/26 15:55:26.96 +IlOn4di0
どうなるどうなるー?

158:名無しさん@実況は禁止です
13/03/26 18:05:19.23 qBTU0i3j0
モップw

159:名無しさん@実況は禁止です
13/03/26 20:20:29.74 K8ayThKL0
age

160:名無しさん@実況は禁止です
13/03/26 20:44:49.14 croCAh5g0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 32>

「こいつはまだ心が壊れていない」判断したゲキカラが薊(アザミ)の前に出た。

「あははははは、ねぇ持ってるもの、出して?きゃははははは」ゲキカラが薊に言うが、薊は全く動かない。
「どうしたんだ、ゲキカラ?」サドがゲキカラに聞いた。その時、薊の手から銀色の光が放たれる。
サドの脚を狙ってナイフを振り回したのだ。「危ない!サド」ゲキカラの叫びと同時にサドが後ろに跳び退る。
「シュバッ」サドのスカートがバックリと切り裂かれた。

「なめられてたまるか」ゆっくりと起き上がる薊。刃が光る。急にナイフで狙われたサドの顔に緊張が走る。
距離を取り、チャンスをうかがうサド。緊迫した無言の攻防、間合い地獄!
その時、今度はゆっくりと薊が沈み込んで行った。
・・・気配なく回りこんだゲキカラ、死角からの右ストレートが薊の顎を打ち抜いていた。あっさりと出ていくゲキカラ?

すぐに「お仕置き!」とゲキカラが木刀を取り、笑いながら戻って来た。まだ白目を剥いている薊。
「きゃあああ」菘(スズナ)はもう怯えている。蹴りでナイフを薊の手からもぎ取ったゲキカラは
木刀でひたすら右腕を打ち据える。「バシッ、バキッ、ガキッ、ガツッ・・・」
衝撃で飛び起きた薊がゲキカラに襲い掛かる。ゲキカラは頭や首筋は打たず、右腕のみを狙う。
アドレナリンが出まくっている薊はお構いなしでかかってくる。それでもゲキカラは右腕しか狙わない。
確実に右腕だけを「破壊」していくが、薊の突進は止まらない。

・・・ところが、アドレナリンではカバー出来ない痛みが右腕に蓄積されてくる。
薊が右腕をかばうポジションを取るようになった。ゲキカラはそれでも絶妙な角度から右腕を狙い続ける。

・・・そして、ついに、「ぎゃあああ、やめろ、やめてくれ」薊の悲鳴が上がった。
「ふふふふふ、死んだふりして隠しナイフで襲ってくる奴は信用しないよ、きゃはははは」
「ひゃあああああ、もうない、もうありません」
ゲキカラの右腕狙い撃ちが薊の心を破壊していく「ぎゃあああ、持ってない、持ってないんだあ、信じてくれ~」
もう右腕は真っ赤に腫れ上がり、さっきまでの倍くらいの太さに見える。
「もう隠してる武器は無い?」「ありません」「お前らが大好きなブラックジャックは?」「・・・」
「どこ?」「・・・」ゲキカラの機嫌が悪くなる「どうせ使うなら早く出して」
右手に持った木刀の切っ先で自分に両脚の間の地面をゴツゴツさせている。イライラして薊の周りを動き回る。

・・・薊の最後のチャンスは、ブラックジャックでの反撃。左手首裾に装着済!

「近くに来い、もう少しだ」復讐に燃える薊のゲキカラ狩りまで・・・あと30センチ!

161:名無しさん@実況は禁止です
13/03/26 22:48:20.41 /vaml+9Q0
あげ

162:名無しさん@実況は禁止です
13/03/27 00:39:14.97 CeS+7t420
ゲキカラさん頑張れ!

163:名無しさん@実況は禁止です
13/03/27 02:57:21.24 PvPl4TdP0
age

164:名無しさん@実況は禁止です
13/03/27 10:38:16.10 NmUJK7Md0
保守

165:名無しさん@実況は禁止です
13/03/27 13:32:39.99 P2McJZ4A0
(ゲキ・ω・カラ)

166:名無しさん@実況は禁止です
13/03/27 16:51:46.67 Bx9QDB+j0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 33>

「ガサッ」隣の部屋でと何かが動いている音。誰かが意識を戻して、起きたのか?

・・・このほんの一瞬を見逃す薊(アザミ)ではなかった。
流石、オニ女国際コース3年、戦闘のプロ、立ち上がり様ノーモーションから左腕をサイドスローで振りながら、
左手首裾からブラックジャックを出しつつ、ゲキカラの右膝を強打!素早い!
「バキッ」と大きな衝撃音「ゲキカラ!」とサドの絶叫!その声も間に合わなかった「うっ」

ゲキカラはの右膝にはブラックジャックが食い込み、動きが止まる。
・・・ニヤッと笑うゲキカラ、強がりか?いや、「ぎゃあああ」悲鳴をあげたのは・・・薊だった。
刹那、木刀を左下から右上に逆袈裟に切り上げ、薊の左手首を強打したので相打ち。
しかも若干早くゲキカラの木刀が当たっていたのだ。大きな衝撃音は木刀が薊の手首を打ち据えた音。
ブラックジャック水平打ちを木刀逆袈裟のカウンターで撃墜とは?まさに喧嘩の天才!打たれた右膝をパンパンと叩く。ノーダメージ?

「あはははは、こりゃ暫くは何も出来なくなるよ、馬・鹿・だ・ね?ふふふふふ」

「おらあ」もう止まらない「バキッ、バシッ、ガキッ、グチャッ、ゴンッ、ドカッ・・・」木刀が左腕のみを痛打する。
「ぐああああ、痛い、助けて~」「ふふふふふ、駄~目、きゃはははは」「ぎゃああああ」
暫くして、薊から悲鳴すら出なくなった。ゲキカラが薊の髪を掴み「んっ?」と顔を覗き込むと、
薊のその両眼は菘(スズナ)と同じ恐怖だけになっていた。両腕の痛みが復讐心を叩き割ったのだ。
ゲキカラが振り向き、完全に心を閉ざして”見ないようにしている”菘に「おいでおいで」と手招き。
「嫌あああ」怯えきって後ずさりしてカーテンにしがみ付く菘。
「ねぇ、5秒以内に来なかったらお仕置きだよ?来たら何もしない」すると菘がサッとダッシュで近づく。
オニ女試験監督としてゲキカラの前にそびえ立った菘はもう居ない。余程怖いのだろう「はあ、はあ、はあ、はあ」過呼吸?
菘と薊の髪の毛を両手で掴み、交互に顔を覗き込みながら、ゲキカラが笑い声が地獄の底から聞こえる。

「きゃはははは、今度うちの校舎に勝手に入って来たら、首もぎとるぞ、あははははは」
そして交互に首筋に「フウー」と細い息を吹きかけた。冷たい息が刃に感じ、総毛だった二人。
「ぎゃああああ」「じゃあ、すぐ帰れ」「はいぃぃ!」腰が抜けたのか?四つん這いで出て行った。

そのまま隣の部屋についていくゲキカラ。木刀の切っ先で床を「コン、コン、コン、コン」と叩く。
「あははははは、1分以内に全員出ていかないと・・・バラバラに壊しちゃうよ、きゃははははは」
「ぎゃあああああ」「助けて、助けてぇ」「ひゃああああ」「気絶した奴は担ぐんだ」「急げ、何やってんだ」
ゲキカラが笑う「じゃあいくよ、60・59・58・57」「うっぎゃああああ」一斉に逃げ帰るオニ女連中。
「ほら、ダッシュ、えっと、どこまで数えた?46・45・44・43」「ひゃあああ、待って、待って」
ゴロゴロと階段を転げ落ちる音を「きゃははははは」と追い立てる笑い声・・・

「マジ女の連中にこんな追い込みかけられたら、廃人ばかりの精神病棟になっちまう。
やっぱりこいつは普通じゃない、どっか頭イカれてる。・・・本当に味方で良かった」
遠ざかっている筈なのに逆に大きくなる悲鳴の大合唱に、サドは思った。

「きゃはははは、22、21、20、19、あははははは」「ぎゃあああああああああ」


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch