13/03/21 21:52:43.61 HQCj6CfR0
>>98
きたー!
101:名無しさん@実況は禁止です
13/03/21 21:59:59.66 65mJ2LEN0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 18>
「ぎゃあああああ」牡丹が恐怖から叫びながらブラックジャックで殴りかかる。
よろよろっと近づくゲキカラ。「ドガアッ」大きな音がして・・・倒れたのは、牡丹。
・・・ゲキカラのカウンター飛び右前蹴りが牡丹の顔に食い込んでいたのだ。
打ち込む威力が強すぎたので、カウンターの前蹴りの威力が倍増し、顔から後ろに吹き飛んだ。
「ぶふっ」宙に浮いた牡丹の身体がそのまま背中から地面に叩きつけられる「ドスッ」「ぐっ」。
スッと立ち上がり、反撃を・・・いや、立ち上がり様、既にゲキカラの前蹴りが顔面をとらえていた。
「バキッ」「ぐああ」再度吹き飛ばされ、うつ伏せに倒れる。
すると牡丹は、後ろ受け身を取り、身体を捻りながらすぐに横に立ち上がる。前に立ち上がるとゲキカラの追撃がくるからだ。
この訓練された動き、流石、オニ女国際コース。しかし、ゲキカラは居ない。いや、もうゲキカラの右ハイキックが牡丹の首筋に食い込んでいた。
「ここだよ」横に逃げる動きを読んで、予想した位置にハイキックを放っていたのだ。牡丹の視界の中でゲキカラの笑顔がぐるりと回った。
「あはははは、大当たり、きゃはははは」徹底的に訓練された動きを、本能の喧嘩が打ち破り・・・牡丹が膝から崩れ落ちた。
「ふふふふふ、ねぇこの武器、何て言うの?教えて、あははははは」
ブラックジャックを持ったゲキカラが牡丹に聞く。
半失神から戻った牡丹は答えない「・・・」ゲキカラが爪を噛み始めた。明らかに機嫌が悪い。
「何て言うの?」奪い取ったブラックジャックで牡丹の首筋を思いっ切り打ち据える。
「ドカッ」「ぎゃあああ」牡丹の身体が跳ね上がる。暫くビクンビクンと身体が震える、凄まじい衝撃。
「何て言うの?」「バキャッ」「ぐあああ」しかし牡丹は意地でも白状しない。
「あははははは、しゃべりたくないの?じゃあこいつの気持ちになって答えて、きゃはははは」
ブラックジャックを投げ捨てたゲキカラは牡丹を引き摺りおこすと、右手で胸倉、左手で右袖をしっかり掴んだ。
「うらあああ」そのまま牡丹を壁にぶつける。まるでブラックジャックで壁を叩くように。
「ドカッ」「ぎゃあああ」流石の牡丹も背中を強打し、叫び声をあげる。怒り全開とは言え、ゲキカラ、何て怪力!
しかし、ゲキカラはまだ牡丹を放していない「この武器の気持ちになった?お前の名前は?」「・・・」
「おらあああ」再度牡丹を壁に叩きつける「ガキッ」「うがああ」牡丹の全身が痙攣している。
「ドカン」「ズシン」大きな音と振動に意識を戻したシブヤ。トリゴヤを起こし、2人でブラックに肩を貸して、
音と振動の発生源に近づく。その時、まさに凶気の主演女優による「恐怖の殺戮劇」の絶賛上演中。
ゲキカラが牡丹の髪の毛を掴んで振り回し、壁に激突させている「ねぇ何て言う名前?」
もう制服の袖も胸襟も引き千切れ、髪の毛くらいしか持つところがないのだ。
人が宙を舞って壁に叩きつけられるって?恐るべき怪力!恐るべき残虐性!
・・・ハンマー室伏かよ?やっぱりこいつ味方で良かった。全員ドン引き!
102:名無しさん@実況は禁止です
13/03/21 23:55:03.07 qflipoOI0
さすがw
103:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 03:47:11.38 HKfbBIVV0
age
104:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 09:10:47.36 HKfbBIVV0
保守
105:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 09:14:20.77 SI94d2+c0
71 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/18(月) 20:42:14.10 ID:CF6tUosL0
さすがや
72 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/18(月) 22:34:43.67 ID:Ml3zOir50
age
73 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 00:31:10.73 ID:I0ww3Ph80
応援してます
74 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 03:12:24.17 ID:NZvp33JJ0
age
75 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 11:51:42.14 ID:NZvp33JJ0
age
76 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 15:08:35.75 ID:X+oCDKBZ0
age
77 :名無しさん@実況は禁止です:2013/03/19(火) 18:42:55.26 ID:QAG6IWw40
あげ
もう落としたらw
106:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 13:02:26.62 3VEHgKfe0
ゲキカラさん愛してる
107:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 16:16:27.23 64kni3jA0
最凶かつ最恐かつ最狂かつ最強
108:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 18:58:12.35 HKfbBIVV0
神キャラ
109:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 19:00:44.23 VQ2DogjCO
二代目ゲキカラ
HKT48研究生井上由莉耶。
マジ似ている。
110:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 19:03:12.59 BDlb6vrB0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 19>
「ゲキカラ、もう止めて」トリゴヤが後ろからゲキカラを抱きしめた。
「んっ?あれ?」振り返ったゲキカラの眼に映ったトリゴヤ、ブラックに肩を貸しているシブヤ。
牡丹は泡を吹き、白目を剥いている。トリゴヤがサッと牡丹の頭に手をかざす。
「ブラックジャックだって。ゲキカラの攻撃から逃れたい心より裏切り行為への処罰への恐怖が強かったみたい」
「ふーん?オニ女って前も追い詰めたら舌噛んだ奴が居たよ」とゲキカラ。
「毎日、格闘技や武器術ばかり練習してるみたい、この学校危ないよ」とトリゴヤ。
「でも、ゲキカラやりすぎだよ。これじゃあ当分入院だよ」ぼろ雑巾のような牡丹を見る。全身数か所は骨折しているだろう?
「だってこいつ、『もう二度と会う事もない』って言ってたから、
1、2年くらいは外に出てこれない身体になる覚悟出来てんのかな?って思って」
・・・意味違ってるよ、ゲキカラ!
無造作に校章を引き千切るゲキカラ。表のデザインは研修生と一緒だが、裏が白で無く、金属色のまま。銅みたいだ。
その時、マジ女校舎の方から大きな音が聞こえてきた。
「怒声」「叫び声」・・・決して歓迎出来ない雰囲気であることは間違いない。
ゲキカラがブラックを見る。まだ意識が戻っていない。
「お前ら、ブラック連れていったん戻ってくれ、オニ女はやっぱり1人で行く」とゲキカラ。
「いや、全員で戻って体制を立て直してから、皆でオニ女に行くべきだ」とシブヤ。
「部室にはサドが居るから大丈夫だろ?それに何かサドとは反りが合わないっていうかさ・・・
お互いやりにくいと思うよ。だから、別々に動いた方が良いだろ?サドもその方が気が楽だよ?」
「ビシッ」トリゴヤがゲキカラに思い切りビンタした。「はあ?」ギロッと睨むゲキカラ。
その時、叩いた方のトリゴヤから一筋の涙。「何で叩いた方が泣くんだよ?」焦るゲキカラ。
「・・・ゲキカラが転校して来た日、全校生徒が校庭に出てきて挨拶してくれたでしょ?覚えてる?
あれは、サドがゲキカラの転校祝に思い出作ってあげたいって1人で考えて、準備したんだよ」「嘘だろ?」
「何日も前から、ラッパッパに関係ない一般生徒にもお願いして回ってた」「・・・」
「それなのに・・・反りが合わない?やりにくい?別々に動く?何でそんな事言うの・・・”仲間”なのに」
トリゴヤの涙が止まらない。その涙がゲキカラの心を溶かしていく。「・・・仲間?」
「さっきもね・・・ゲキカラが出ていった後、サドは悲しそうな顔してずっと壁殴ってた「ゴツン、ゴツン」って。
壁に血がついてたよ。優子さんが居ない時は自分が全部仕切らなきゃいけないから、ゲキカラの味方ばかり出来ないんだよ。
サドは真面目すぎるところあるし。分かってあげてよ、仲間でしょ?」
そのトリゴヤの言葉が終わる前に、もうゲキカラはマジ女に向かって弾丸のように駆け出していた「サド!」
111:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 21:33:55.35 U+x45j8U0
応援してるぜ
112:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 22:01:50.13 FJfkwhRJ0
規制中で帰宅してからしか書き込めないのが申し訳ない
毎日見てるんで頑張ってください!
113:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 22:05:48.48 B2JJTEW30
ゲキカラ△
114:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 23:29:04.60 Vn0Lie730
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 20>
駆け付けたゲキカラは正門で見た。オニ女に襲撃されたマジ女が風前の灯(ともしび)であることを。
正門から校舎に向かい、倒れているのはマジ女生徒ばかり。
やはり、「複数で武器を有効に使い1人を確実に倒していく」オニ女の戦術が効いている。
もうマジ女の「マジに生きる」「タイマンでてっぺん取る」などオニ女には古いのだ。
金属鋲入りグローブと軽量ボディプロテクターを装備し、ブラックジャックを振り回す、
ジェイソンマスクさえ被るオニ女の連中。
・・・もはや、喧嘩じゃない、これは戦争だ。
ゲキカラは落ちている鉄パイプを2本拾うと、「ガイン、ガイン」と先端同士を当てる。
不機嫌になった。「ポイッ」と1本を投げ捨て別の1本を拾い先端同士を当てる。今度はニヤッと笑った。
握った感触がしっくりしたようだ。両手に1本ずつ持ち、ガラガラガラと引き摺りながら校舎に向かう。
校舎に入ったゲキカラがスッと1歩下がる。「ブオン」「ブーン」とブラックジャックが左右から打ち下ろされた。ゲキカラは読んでいたのだ。
空振りを立て直し、追撃の姿勢に入った2人の首筋には「ドスッ」「バキッ」鉄パイプの強打。
そして「ゴツン」「ガコン」とすぐに脳天の急所に鉄パイプ「ぐあっ」「うっ」と2人が同時に崩れ落ちた。
2人の校章を毟り取る。裏は・・・白色。研修生か?「名無しさん、だな」ゲキカラが笑う。
その時、特別賞金首を見つけ、ゲキカラに襲い掛かる無数の影「きゃはははは、こっちこっち、あはははははは」
ゲキカラが校舎の外へ走り出した。10数人のオニ女研修生が追いかける。ゲキカラは校舎の端の非常階段を駆け上がる。
最上階の4階踊り場まで駆け上がるとゲキカラは止まった。
流石に鍛えられたオニ女研修生、難なくゲキカラに追いついていた。
あっと言う間に10数人がゲキカラにジリジリと迫ってくる。狭い踊り場には数人しか入れない
・・・ゲキカラどうするつもりなんだ?
追い詰められたゲキカラが校舎への扉を後ろ手に開けると、サッと校舎に入った。
追いかけるオニ女、しかし中から鍵をされたので入れない。
「ドン、ドン、ドン」と扉を叩き「逃げんじゃねぇぞ、ゲキカラ」「開けろ」と騒ぎ出す。
すると、上から黒い影が舞い降りた「バンッ」「ガンッ」「バキッ」立て続けに脳天に強打を食らい、
腰砕けになる先頭の3人。ゲキカラは屋上に回り込み、4階の踊り場に飛び降り様、鉄パイプで脳天を打ち据えたのだ。
両手の鉄パイプをクロスさせ大きな鋏のように構え、オニ女研修生をもれなく非常階段から突き落とすように、
ゲキカラが駆け降りる。「あははははは、全速力で急降下~、きゃはははは」
・・・地獄行きの直通特急、恐怖のジェットコースター発車!
115:名無しさん@実況は禁止です
13/03/22 23:58:03.63 uDW7NKQ10
いいね!
116:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 00:07:51.08 OyxALmFo0
>>114
いつも思うけどsageで書くのは何か意味あるの?
特に理由がないなら出来ればsageないでageてほしいんだが
下がってると保守するタイミングわかりにくいし、小説投下されても気付きにくいし、ageたほうが人増えるし
117:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 00:30:24.75 doNhGPt70
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 21>
「うわああああ」「おい、やめろぉ、やめてくれぇ」オニ女が一斉に転げ落ちていく。
転んで呻いている奴が居ると、「ゲキカラ超特急」が不機嫌そうにそこで止まる。
そして、「あははははは、直通だから停車駅はないよ、きゃはははは」と
「ドカッ」とブーツ爪先が唸り、蹴り落としていく。時々2本の鉄パイプを「カッシャン、カッシャン」
と大きな鋏の様に操り、また駆け降りる速度を上げてくる。
「うひゃあああ」「ぎゃああああ」「助けてぇ」
流石のオニ女研修生も悲鳴を上げて駆け降りる、いやゲキカラの恐怖から必死で逃げる。
這う這うの体で1階に辿り着いたオニ女研修生10数人「ぜー、はー、ぜー、はー」呼吸もままならない。
後ろで声が聞こえる「ふふふふふ、終点、ここは地獄~、きゃはははは」
「ぎゃあ」振り向いた時には・・・もう遅い。鉄パイプで首筋、脳天、両脛を滅多打ちにされ、
10数人のオニ女の昇格試験は「全員不合格」に終わった。もう、1週間は動けまい。
研修生を一網打尽にし、校舎内が妙に静かになった事に気が付いたゲキカラ。
「忘れてた。ヤバい、早くサドを助けないと」ゲキカラがラッパッパの部室に急ぐ。
ラッパッパの部室の中から、歓声があがっている。聞き覚えの無いよそ者の声ばかり。
「おらあ、いけえ」「これで昇級だぞ」「そろそろトドメさせよ」
・・・嫌な胸騒ぎ!まさか、サドがやられている?
部室のドアに手をかけたゲキカラの首筋に突き刺さる黒い影。全く気配がしなかった。
「バキッ」「ぐっ」ブラックジャック、しかも中身は砂だけではない、石も入っている。
珍しくゲキカラが立ち尽くす。この一撃が効いてしまい、全身の痺れで動けないのだ。
「今、2年生への昇級試験中だから、邪魔しないでよ。ゲキカラさん」影が笑う。
「・・・お前は?」やっと答えるゲキカラに
「私は校舎に入る前に20人倒したから、もう合格しちゃった。今は試験官って感じかな?」とチャラい返し。
「お前1人で20人倒したのか?マジ女の連中を?」ゲキカラが驚く。
「20はあると思うけど」ポケットから両手でやっと持てるくらい沢山の校章を見せて言った。
「オニ女国際コース新2年生「菖蒲(アヤメ)」だ。ここでお前を狩れば、もう新3年生になっちゃうけどね」
・・・オニ女のスーパーエースが、もう動けないゲキカラを狩る!
118:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 00:35:15.06 doNhGPt70
>>116
すみません、以後気を付けます。
119:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 06:46:18.55 WcESbvbM0
面白い
120:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 09:10:47.92 I/mUpmxi0
がんばれ!
121:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 09:46:16.09 LmE+NyyU0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 22>
全身が痺れて動けないゲキカラを滅多打ちにする菖蒲(アヤメ)。
全く無駄のない動き、連打しても息が乱れない、やはり戦闘のプロ!
ブラックジャックの中の石とナックルの金属鋲で額を切られ血まみれのゲキカラは視線も定まらない。
「こんな楽して3年生か?いつもは謙虚な私も・・・調子に乗っちゃうぞ!」
と飛び前蹴りでゲキカラを吹っ飛ばす。
「ドカッ」足を踏み外したゲキカラが真っ逆さまに階段から転げ落ちた。
踊り場で全身を痙攣させ、仰向けに倒れているゲキカラ目がけ、菖蒲が舞う。
コンバットブーツの踵でゲキカラの鳩尾に着地した「ドガッ」「ぐはあ」
珍しくゲキカラがもがき苦しんでいる。そして「ブハッ」と血を吐きだした。
そして、ビクビクと全身が小刻みに痙攣し始めた。それを見つめる菖蒲の眼が残酷すぎる。
「さあ、ここで問題です、ゲキカラさんは何回まで耐えられるでしょうか?」
独り言を呟きながら、階段を上る。「おらああ」「グバッ」「ぐおおっ」鳩尾に飛び降りる恐怖の人間爆弾!
ゲキカラの両眼に光が全くない。血の塊を吐きだすのがやっとである。
「2回目はクリアしました。正解は3回かな?」また階段を上り、菖蒲がゲキカラの鳩尾に飛び降りる!
その時、階段を下から上に巻き上がった疾風!そのまま菖蒲を巻き込んでいく。
飛び降りようとした菖蒲の胸にちょうどカウンターで突き刺さった「弾丸タックル」。
階段に打ち付けた背中の痛みより、いきなり倒れされたことに呆然とする菖蒲。
その菖蒲を見下ろして告げる「調子に乗るなよ、くされ雑魚が!」
・・・シブヤだ。
ブラックを保健室に運ぶトリゴヤと離れ、シブヤは先に部室に駆け付けたのだ。
「人の部室前で勝手な事してんじゃねえぞ?おらあ」ブチ切れたシブヤが猛然と菖蒲に襲い掛かる。
ピンクのスカジャンが踊るように、菖蒲を叩き潰していく。菖蒲は顔面をカバーして何とかしのぐ。
「うらああ」シブヤ拳が唸る「ドカッ、バキッ、ゴツッ、バキャッ、ゴツッ・・・」シブヤ、菖蒲を潰せ!
その時、シブヤの背後であまりにも巨大な殺気が・・・。
「ビクッ」と振り返ったシブヤの眼に、ゲキカラにトドメを刺そうとしている鉄パイプを振り上げた黒い影。
「やめろぉ!」ゲキカラを守る為に階段を駆け下りるシブヤの後ろで・・・菖蒲がニヤリと笑った。
122:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 12:52:00.25 n8LUo0lF0
保守
123:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 17:03:58.48 nHbFqEiH0
age
124:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 20:35:17.06 C/0hOmAR0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 23>
「バコッ」「ドタッ、ドタッ、ドタッ・・・ズダン」
強烈な打撃音の後、シブヤが階段から転げ落ちた。いや飛び落ちた。
ゲキカラが横たわる階段の踊り場を遥かに越え、廊下の壁に激突して止まったシブヤ。
菖蒲(アヤメ)の容赦無い前蹴りがシブヤの背中に炸裂し、転げ落ちたのだ。
血を流しながら、シブヤがゲキカラの方に這って行く。そして必死で叫ぶ。
「ゲキカラ、大丈夫か?逃げるんだ」
菖蒲が冷笑を浮かべ、容赦無い蹴りをシブヤの顔面や腹に炸裂させる。
それでもシブヤは「ゲキカラ、逃げろ」と這いながら近づいていく。
「鬱陶しい」と石入りのブラックジャックで後頭部を連打すると、流石のシブヤもついに力尽きた。
ゲキカラまで、あとほんの50~60センチ。
最後の力を振り絞ってゲキカラの方へ伸ばしたシブヤの右手が悲しい。
「新3年生はお預けだな?」
突然、影の中から声がする。誰かが居るのか?
「ちょっと待って、待って下さい」菖蒲が明らかに焦っている。
「菖蒲、お前は明らかに油断した。私が協力しなかったら、お前はシブヤにやられていたんじゃないか?」
影から冷酷に告げる「試験官」のコメント。
「違う、違います。ガードしていました。反撃のチャンスを窺って・・・」
必死に説明する菖蒲。一瞬の隙を突かれたとは言え、シブヤに一方的に連打を食らってしまったのは、
スーパーエースには耐えがたい屈辱。
「もういい、ゲキカラにトドメを刺せば、一応合格にしておく。お前の甘さは3年生が終わる頃には抜けるだろうし」
試験官が言うと「分かりました」菖蒲の表情が厳しくなった。
菖蒲は仰向けのゲキカラを引き摺り、うつ伏せのシブヤの上に乗せた。
もう取りこぼしは出来ない、華麗にゲキカラを仕留めなければならない。
そして、廊下の水飲み場の縁に身軽に飛び乗る。
「食らえばゲキカラが死ぬ、万一避ければシブヤが死ぬ、どちらにころんでも私の負けは無い」
「うらあああ」菖蒲が飛び降りた、右膝からゲキカラに落ちていく。フライングニードロップ?
ゲキカラとシブヤがまとめて壊される?いや殺される?
「バキャッ」
・・・骨の砕ける嫌な音が、大きく響いた!
125:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 20:37:55.67 C/0hOmAR0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 23>
「バコッ」「ドタッ、ドタッ、ドタッ・・・ズダン」
強烈な打撃音の後、シブヤが階段から転げ落ちた。いや飛び落ちた。
ゲキカラが横たわる階段の踊り場を遥かに越え、廊下の壁に激突して止まったシブヤ。
菖蒲(アヤメ)の容赦無い前蹴りがシブヤの背中に炸裂し、転げ落ちたのだ。
血を流しながら、シブヤがゲキカラの方に這って行く。そして必死で叫ぶ。
「ゲキカラ、大丈夫か?逃げるんだ」
菖蒲が冷笑を浮かべ、容赦無い蹴りをシブヤの顔面や腹に炸裂させる。
それでもシブヤは「ゲキカラ、逃げろ」と這いながら近づいていく。
「鬱陶しい」と石入りのブラックジャックで後頭部を連打すると、流石のシブヤもついに力尽きた。
ゲキカラまで、あとほんの50~60センチ。
最後の力を振り絞ってゲキカラの方へ伸ばしたシブヤの右手が悲しい。
「新3年生はお預けだな?」
突然、影の中から声がする。誰かが居るのか?
「ちょっと待って、待って下さい」菖蒲が明らかに焦っている。
「菖蒲、お前は明らかに油断した。私が協力しなかったら、お前はシブヤにやられていたんじゃないか?」
影から冷酷に告げる「試験官」のコメント。
「違う、違います。ガードしていました。反撃のチャンスを窺って・・・」
必死に説明する菖蒲。一瞬の隙を突かれたとは言え、シブヤに一方的に連打を食らってしまったのは、
スーパーエースには耐えがたい屈辱。
「もういい、ゲキカラにトドメを刺せば、一応合格にしておく。お前の甘さは3年生が終わる頃には抜けるだろうし」
試験官が言うと「分かりました」菖蒲の表情が厳しくなった。
菖蒲は仰向けのゲキカラを引き摺り、うつ伏せのシブヤの上に乗せた。
もう取りこぼしは出来ない、華麗にゲキカラを仕留めなければならない。
そして、廊下の水飲み場の縁に身軽に飛び乗る。
「食らえばゲキカラが死ぬ、万一避ければシブヤが死ぬ、どちらにころんでも私の負けは無い」
「うらあああ」菖蒲が飛び降りた、右膝からゲキカラに落ちていく。フライングニードロップ?
ゲキカラとシブヤがまとめて壊される?いや殺される?
「バキャッ」
・・・骨の砕ける嫌な音が、大きく響いた!
126:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 22:35:08.09 MN61aWHx0
どうなるんだ
127:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 23:18:51.01 reTHNnKY0
気になる
128:名無しさん@実況は禁止です
13/03/23 23:24:18.50 /fLdnj950
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 24>
菖蒲(アヤメ)のニードロップがゲキカラに突き刺さり、骨の折れる音がして、
「ぎゃああああ」泣き叫んで床を転げている・・・何故、菖蒲が?
そう、ここはもうすでに、ゲキカラの「殺戮圏内」、
ゲキカラが今すぐ「破壊」すべき「敵」である菖蒲を「ロックオン」していたのだ。
菖蒲の右膝に両膝を突きたてたゲキカラ。骨同士の衝突はゲキカラの圧勝だった。
右膝の皿が割れ、その激痛で床を転げ、苦痛に呻く菖蒲を見て笑うゲキカラ。
「あはははは、カルシウムが足りないな?だから怒りっぽいのかな、エリートちゃん?きゃはははは」
ゲキカラはシブヤを抱え起こすと優しく背負った。「シブヤ、急ぐからもう少し我慢してくれ」
苦しそうに笑うシブヤを背負ったまま、ゲキカラが菖蒲の右膝を踏みつける
「ぐあああああ」「ふふふふふ、声出す元気があるなら、さっさと下りて、大至急!あははははは」
意味が分からず呆然とする菖蒲。急にゲキカラが不機嫌になる。
「早く下りる!」ゲキカラのブーツの右爪先が菖蒲の右膝皿を蹴る。
「ぎゃおあああ」菖蒲が階段を転げ落ちた「ゴロゴロゴロゴロ、ズダン」
激痛に悲鳴が出る「うおおおお」その時、シブヤを背負ったゲキカラがもうすぐ傍に来ていた。
「ほら、急げ」また右膝皿を蹴る。「うわあああ」「ゴロゴロゴロゴロ、ズダン」「ぐうおおお」
もうそこにゲキカラが居る。
「ほら、早く1階まで行くんだよ」「ぎゃああああ」
・・・やっぱりゲキカラには逆らってはいけなかった!
もう呼吸音と呻き声しか出せなくなった菖蒲(アヤメ)が、悪魔から解放されたのは1階の保健室の前のトイレの中だった。
汚いトイレの床に着けた頬が安堵を感じ幸せだったのだから、どれほどの追い込まれ方だったか?想像に難くない。
やっと保健室に着いた。「シブヤ、すまん、遅くなったな」というゲキカラの眼に・・・
オニ女3人が待ち構えているのが映った。
「オニ女国際1年萩(ハギ)」「同じく石榴(ザクロ)だ」「同じく山茶花(サザンカ)」
「くそっ」ゲキカラがシブヤを慌てて保健室に入れ、3人と戦いを始める!
いや、その時、ゲキカラの背中からシブヤが自ら飛び降りていた。「シブヤ?」驚くゲキカラ。
「こいつら倒しておこう・・・ゆっくり寝たいからな」
シブヤの眼がギラッと光る!
129:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 00:43:09.93 a5rJ3n/p0
四天王の絆とか見れるのかなー
wktkが止まらない!
130:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 03:53:48.64 R7bCXrro0
age
131:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 08:37:01.16 +pVojr3j0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 25>
そのまま一番近い山茶花に突っ込んで行く「うおおおお」
ゲキカラが必死で追う「馬鹿、無茶だ、シブヤ!」
シブヤの飛び込み様の右ストレートに山茶花も右ストレートを打ってきた「来たぞ、ゲキカラ!」
と言いながらスッとヘッドスリップして走り抜ける。
空振りした山茶花に後ろから走ってきたゲキカラの飛び右膝蹴りが炸裂!
「バキャアアン」「ぐえっ」後ろに1回転しながら吹っ飛ぶ山茶花。一撃KO!
「ボケッとすんなよ、おらああ」シブヤが勢いそのままもう萩に向かっている。
「駄目だ、シブヤ!焦るな」飛び膝蹴りの着地からそのままダッシュで必死に追いかけるゲキカラ。
「ドカッ」と萩に胴タックルでしがみ付いたシブヤが叫ぶ「いけ、ゲキカラ!」
「おらあああ」ゲキカラの飛び右前蹴りが唸る!「ゴバッツアア」「うぎゃっ」白目をむき、崩れ落ちる萩。
萩を投げ捨て、もう既に石榴に向かっているシブヤ「うらあああ」
体勢を整え右カウンターパンチを狙う石榴「調子にのるなよ、ボケ!」シブヤの顔面をロックオン!
シブヤが一枚上、右ストレートから変化し、脚の付け根に強烈なショルダータックル!
読み違えた石榴の身体がくの字に曲がり、ヘロヘロのカウンター右ストレートが宙を彷徨う様に空振り?
・・・じゃなかった。
その石榴のカウンターストレートに、走ってきたゲキカラの右ストレートが更にカウンターで突き刺さる。
「ズガンッ」「あぎゃ」石榴が仰向けにへなへなと情けなく崩れ落ちた。
「すっぱい、いや、しょっぱい」ゲキカラが笑う。
・・・これまであれほど苦戦したオニ女、その3人を2人で秒殺!
シブヤの突破力とゲキカラの殺傷能力、「激渋」いや「激桃」か?どっちでも良い、驚異のコンビネーションだ!
「ついていくのがやっとだ、流石だな?シブヤ」流石のゲキカラも呼吸が荒い。
「お前が後ろにいると・・・こんなにも心強いんだな?」シブヤが笑う。そして、
「こっちが何やってもキッチリ決めてくれるから嬉しいな・・・そろそろ眠いよ」
シブヤがゲキカラの胸に崩れ落ちた。
「シブヤ?シブヤ、しっかりしろ!」ゲキカラが叫ぶ。
既に、保健室には担ぎ込まれたブラック、そしてトリゴヤも寝ていた。倒れているオニ女の連中の心を読みすぎたので、
疲弊して倒れてしまったのだ。それだけヤバい記憶ばかりの「戦闘集団」オニ女。
ここに更にシブヤが加わった。
・・・既に、四天王が3人潰された。卑怯な戦法とは言え、オニ女恐るべし、だ!
しかし、それでもゲキカラの死闘は続く。
132:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 11:22:16.73 R7bCXrro0
シブヤ△
133:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 13:46:12.79 R7bCXrro0
仲間想いのゲキカラさん好き
134:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 15:30:25.86 nP4DM60i0
サドはどこにいった。
サドさんと前田が背中合わせで戦うシーンが好き。
あんな感じのサド・ゲキを見てみたいもんです。
135:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 17:14:10.24 f75NxiW90
うむ
136:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 18:00:19.12 otUOcsBB0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 26>
「シブヤが階段から蹴り落とされてしまった。そのあとも3人と戦った。・・・頼みます」
とゲキカラが保健室の先生に言うと、何と「あなたも気を付けなさいよ」と返された。
流石、マジ女に勤務しているだけある。
1人で部室に向かうゲキカラの背後から「ゲキカラ、サドを助けて」とうわ言のように言うトリゴヤ。
「何とかするよ」と笑ってトリゴヤの前髪を整えるゲキカラ。購買部の自販機でコーラを買いトイレに行った。
コーラを口に含み吐き出す、血の塊が出てくる。二度三度繰り返すと、血の色が薄くなった。笑うゲキカラ。
・・・コーラでうがい?血の色分かるのか?
さっき、このトイレに蹴り込んだ菖蒲(アヤメ)はまだ倒れたままだ。校章を毟り取る。
表は研修生・1年生と同じデザイン、裏を見ると銀色。確か2年生になったって言ってたな?
そうか、白→銅→銀ならば多分金色が最強3年生?何だ、次がトップじゃん?
「あと一歩か、行けるな・・・ヤバい、サドを助けるの、忘れてた」・・・おいおい、頼むよゲキカラ。
「こりゃ、邪魔だな」と、
さっきシブヤと2人で倒した萩(ハギ)、石榴(ザクロ)、山茶花(サザンカ)の髪の毛を引っ張り、
廊下を引き摺り、下駄箱から校舎の外へ放り出した。「ここなら誰かが見つけてくれるだろ?」とゲキカラ。
「急げ!」4階まで一気に駆け上がる。ラッパッパの部室前に着くと、影に向かって言う。
「1階保健室前のトイレに菖蒲が居る。他にホクホクのが3人出入口にも。邪魔だからとっとと連れて帰れ」
影が慌てる「お前、見えるのか?」「そこにいるのはバレバレだよ」「くっ」・・・逃げたようだ。
「おーい」「おーい」「おーい」何かに合わせて歓声が上がっている。
聞き慣れない声。少なくとも「不愉快」に感じることは間違いない・・・言葉にするのは難しいが「違和感」か?
「きゃははははは、何してんの?人の部室で、あははははは」
扉を蹴り開けたゲキカラの眼の前には、血まみれのサドが輪の中で、たった1人に殴られてフラフラになっていた。
マジ女を、ラッパッパを孤立無援、たった一人で守り抜いていたサド・・・仕方あるまい?
「サドがタイマンでボコボコに?」唖然とするゲキカラ。オニ女は楽勝ムード、攻撃の度に「おーい」と掛け声で盛り上げていたのだ。
「来るな、ゲキカラ、逃げるんだ!お前は狙われているんだぞ」必死でサドが叫ぶ。
「あははははは、遅いよ、もう来ちゃった、きゃはははは」しかしゲキカラは引く気ゼロ。
飛んで火に入る夏の虫、特別賞金首ゲキカラに向かい、無数の影が一斉に襲い掛かる。
「死ね、ゲキカラ!」
137:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 19:52:12.13 nP4DM60i0
保健室の先生っていったら、JKのかさぶたに興奮するブキミ先生か!
なつかしーww
138:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 21:47:47.57 MesRB7M10
ブキミにセクハラされるゲキカラが見たい
139:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 21:56:02.09 vYEtDuv4O
ゲキカラさんは刺激が好きだからオマンコの刺激感も興味が出てくるはず
オマンコバイブとアナルバイブ使ってみたい
140:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 22:11:07.47 sIff4TFG0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 27>
その時「フッ」照明が消えた。入口に居たゲキカラが消したのだ。
外から喧嘩が見えないようカーテンでガラス窓を覆っていた為、極度に薄暗い。
暗闇でゲキカラが両腕を上に振り上げ、振り下した。
「スバッ」得意の鉄パイプが隠していた手首裾から滑り落ちてくる。
「バキッ、ゴンッ、ドカッ、バキャッ」暗闇の中、ゲキカラの鉄パイプが1撃1殺で敵を破壊していく。
「早く灯りを!」オニ女が照明のスイッチを点けた時・・・ゲキカラとサドが背中合わせになり、
オニ女狩りの準備が整っていた。うわあ、「激サド」コンビ、見るからにカッコいい。
周囲にはゲキカラが暗がりで倒した10人も加えると、25人以上の屍が転がっている。
武器ありのオニ女を素手だけで15人以上倒したのか?・・・「流石、サド」とゲキカラは思った。
2人を取り囲むのが・・・今や、10人程になった。「すっきりしてきたな」と言うゲキカラ、サドの眼が合った。
夢コンビ「激サド」がついに始動する・・・
「使えよ」ゲキカラが鉄パイプを1本サドに握らせようとした。
ところが・・・「そんなもん、要らん」サドが受け取らない。
「ああ?カッコつけて素手に拘るから、追い込まれたんだろうが?」ゲキカラが不機嫌になった。
「貧弱なもやしっ子のお前が2本とも使えばいいだろ?」サドの言葉にゲキカラがブチ切れた。
もう我慢ならんと、振り向いてサドの胸に鉄パイプを押し付ける「心配して来てやったのに、何だと?」
「来てくれなんて言った覚えないな?ボッチが辛くて来ちゃったって正直に言えば良いだろ?」
「あんま調子に乗ってると、お前今ここでブチ殺すよ?」ゲキカラが睨む。
「上等だよ?やってみろ、若ハゲ」サドも引かない。
「そうか・・・来いよ、でくの坊」ゲキカラが鉄パイプをサドに押し付けると、イラッとして、ついにサドが受け取った。
「激サド」折角の夢コンビ結成も、あっと言う間に仲間割れ、解散?
「おいおい、どうした?」オニ女が混乱する。
「ゲキカラ、お前ずっと前から目障りなんだよ」「サド、お前のデカい図体の方が粗大ごみだろ、社会の無駄だ」
胸を合わせて、挑発しあうゲキカラとサド、互いの両眼がギラッと光る。鉄パイプを持ったまま、お互い2~3歩ずつ下がる。
オニ女なんてもうどうでも良いのだ「おらあああ!」「死ね!」物凄い気迫で突進し合う。
・・・よりによって「激サド」仲間割れ、ここでタイマン?何やってんだよ、馬鹿!
141:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 22:27:19.14 a5rJ3n/p0
乙です
実際にありそうな絡みだなw
142:名無しさん@実況は禁止です
13/03/24 22:39:56.31 nP4DM60i0
さっきサドとゲキカラの背中合わせしてほしいって書いたけど、この仲間割れ展開も嫌いじゃない。
素直になれない2人ってなんか萌えるわ。
俺は前世で腐女子だったのか!?w
143:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 00:21:40.69 rNPicCNk0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 28>
オニ女との決戦の最中、よりによってラッパッパ部室で、まさかのゲキカラVSサド。
譲れないプライド、唸る鉄パイプ!本気で打ち合う「ブオォォォン」もの凄い音!
・・・空振り?
そのまま激突直前ですれ違い、呆れて見ているオニ女に突っ込む。
「うらああああ」ゲキカラが切り込む!「どこ見てんだ?おらあ」サドが吠える!
「うわああ、どうなってんだ?」完全に虚を突かれ、パニックを起こすオニ女連中。
「ガンッ」「バキッ」「グバッ」深緑のスカジャン「龍と富士」が閃光のように切り込めば、
「ドカッ」「バキッ」「ガコッ」白く輝くファーコートが華麗に優雅に舞う。
ゲキカラとサドの共演は・・・これが初めての筈。
ところが何年もコンビを組んでいるような見事な動きを見せる「激サド」。
「ドシャア」倒れた1人を見届けた4人、8つのギラギラした眼が残った。
「お互い、第1希望が被らなかったって訳だな?」とスッと背中合わせになりゲキカラが言えば
「私が1番強そうな奴、引き受けたんだから感謝しろよ?」とサドが背中で笑う。
「激サド」やはり夢コンビ。まさに最後のタイマン相手だけを残し、残りの雑魚キャラを協力して潰したのだ。
・・・仲間割れの演技から、ずっとお互いの心を分かり合っていたのだ、カッコ良すぎだ。
「マジ女ラッパッパ副部長、サドだ。お前は?」ゲキカラへの負けじ魂もあろう、さっきまでのダメージは全く消え、
半端ないオーラのサド。「オニ女国際コース、昇級試験の試験官、3年、薊(アザミ)」
サドに負けない長身と1・2年とは比にならない殺気。サドが見込んだ薊・・・やはり別格だ。
「私らは向こうを使うよ」フワッと白いファーコートを翻したサド「こっちだ、来い」薊に告げると共に奥の部屋に消えた。
「ゲキカラ、お前を特別賞金首にしたのは私だ。1・2年生には丁度良い教材だった。礼を言う。
昇級試験の試験監督、3年、菘(スズナ)だ」やはりサド並みの長身。その両眼の光が凄すぎる。
「ちなみにお前は・・・攻撃80、防御25、体力95、判断力60、戦術40
・・・平均60点ってとこか、3年進級不可だな。オニ女じゃなくマジ女で良かったな」
・・・やっぱりゲキカラ、1番くじを引き当てた?こいつは強いぞ!
「きゃはははは、お前じゃマジ女には入れないけどね、根性無しの根暗さん、あははははは」
その笑い声が起きた時には・・・もう菘の攻撃が始まっていた。
144:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 02:47:47.30 lE5asUCt0
がんばれ
145:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 08:07:08.62 5BKeLdEY0
age
146:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 11:47:38.87 5BKeLdEY0
age
147:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 11:53:28.07 5/hsUdKj0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 29>
ゲキカラの笑い声を切り裂くように、距離を詰めた菘(スズナ)が先制攻撃!
左ジャブ2連打、的確に右眼を狙ってくる。一瞬菘を見失うゲキカラ。
そして右ストレートが顔面を打ち抜く。ガクンと膝に来る。
返しの左フックが右こめかみにヒット。
すぐに右ローキックにつなぐ。一連の動きがスムーズに回転する。
最後のフックとローをまともに貰い、ダメージが大きい。
すぐに左ジャブから今度は右ボディストレート。全くの予想外、身体がくの字になる。
そこへ、狙いすました左クロスアッパー。顎がガクンと上を向く。棒立ちになるゲキカラ。
ボディと顎が効いてしまった。口から血が流れ出てくる。
また左ジャブ2つ、何が来る?・・・とどめの左ストレート、今度は強打。まともに右眼に食らった。
視界が効かない。ゲキカラが菘の姿を完全に見失った。
ここぞとばかり、左右ストレートの連打がゲキカラを襲う。
「バキッ、ゴツッ、ドコッ、バキャッ、ドカッ、ゴンッ・・・」
完全に本格的な訓練を積んだ打撃である。隙が無く、最短距離を飛んでくる。
「バキャッ、ドカッ、ゴンッ、バキッ、ゴツッ、バクッ・・・」
効いたか?ヨロヨロと防戦一方のゲキカラ、口からも鼻からも血が噴き出す。
そろそろストレートだけの単調なリズムにゲキカラが慣れたと判断した菘が一転してコンビネーションを使う。
左ジャブ、右ストレート、左フック、右ストレート、左アッパー、右クロスアッパー!
ゲキカラが後ろに吹っ飛んだ。最後の左右アッパーが完全に入った。
やばい、こいつ本当に強かった。今までのオニ女連中とは比べ物にならない。圧倒的な格闘能力!
顔面血まみれになりながらも、よろよろと立ち上がったゲキカラ。
菘が居ない?ゲキカラの死角にステップインして左膝裏にローキック、
体勢が崩れたところを右ストレートを打ち抜いた。
髪の毛を掴み、とどめの右膝蹴りが顔面に入れる。前に顔から崩れ落ちるゲキカラ、動かない。
菘が腕時計を見る「KOタイム・・・1ラウンド38秒、まあまあだな」
・・・まるで、プロとど素人の戦いだった。
148:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 14:16:58.41 mG946GNd0
ゲキカラさんの恐怖の復活に期待
149:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 17:47:31.77 5BKeLdEY0
age
150:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 18:35:36.68 pybO22qF0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 30>
菘(スズナ)が「薊(アザミ)はどうしたかな?」と息も乱さず、奥の部屋に向かう。
その時、ゲキカラが何事も無かったように立ち上がり、スカジャンとスカートの汚れをはらう。
「あははははは、先攻で殴ったら今度は殴られる番だよ、後攻さん?きゃははははは」
菘が唖然とする「さっきの感触は間違いなくKOだった?何故だ?」理解不能なのだ。
「ふふふふふ、お前の攻撃は何かフワフワフワフワ軽いんだよ、全然効かないの、あははははは」ゲキカラが笑う。
「くそっ!」菘が左ジャブから右ストレート、「だから」これにゲキカラが左ストレートでクロスカウンター。
「ガコッ」「バキャアアッ」額で受けたゲキカラに対して、直撃弾を食った菘、眼が回り、脚がフラフラする。
「あはははは、ほらね、軽いって言ってるでしょ?きゃはははは」ゲキカラの笑顔が菘の視界をグルグル回っている。
「ダンッ」と両脚を踏みしめ「くそっ、なめるな」菘の高速回転の打撃連打!
「ゴンッ、バキャッ、バクッ、ドカッ、ゴツッ、バキッ・・・」この連打を一撃で打ち消す、まるで銃撃のような轟音が響く。
「ガアアアアン」「ぐはああ」ゲキカラのカウンターの頭突きが菘を吹っ飛ばした。
壁に「ドカッ」と背中を打ち付けた菘が「ううっ?」と呻いている。鼻からも口からも夥しい流血。
しかし「ちっ!」と舌打ちし、壁の反動を使って、そのままダッシュで接近する。
「ヒュッ、シュッ、ヒュッ、シュッ・・・」左右ストレート連打でゲキカラを追い詰める。
「パシッ、パシッ」と両拳とも掴まれた菘が唖然とする。
「きゃはははは、フワフワフワフワ、貧弱貧弱、あははははは」ゲキカラはそのまま右前蹴りを菘の顔面に叩き込む。
「ドカッ、バキッ、グバッ」前蹴り連打からゲキカラが手を放すや、またもや壁まで吹っ飛び、もうなす術がない菘。
決して菘が弱いのではない、この戦いを通じて、ゲキカラが菘の攻撃への耐性が出来てしまったのか?
「ふふふふふ、どうしたの、監督さん?次のネタ行こうか、あはははは」ゲキカラが首をコキコキして笑う。
菘はサッとブラックジャックを拾った。「あーあ?」呆れたようなゲキカラの表情。
ゲキカラが突っ込む「うらああああ」飛び膝蹴りか?菘がブラックジャックでゲキカラのコメカミを狙う「死ね!」
「バキャッ」「ぎゃうっ」「ドカン」凄まじい音。飛び膝のモーションからショルダータックルに変化さえたゲキカラ。
タックルを脚の付け根に食らった菘はまるで交通事故にでもあったかのように宙に舞い、
腹這いにまともに地面に叩きつけられた。
衝撃でバウンドした菘の脇腹に「シュート!」と思い切り蹴りを入れるゲキカラ。
「ドカッ」「うがあああ」床をゴロゴロと転げまわる菘。
「あはははは、ゴロじゃなくてちゃんとゴールに飛んでけ、きゃはははは」ゲキカラ大爆笑。
「ふふふふふ、私は戦術40点だっけ?お前は一体何点なんだよ?あはははは」
髪の毛を掴んで菘を覗き込む「な・ん・て・ん?」ゲキカラが残酷すぎる笑顔が菘の全視界を埋め尽くす。
ゲキカラの恐怖はここからなのだ。
「ぎゃあああああ」
151:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 21:05:10.17 mG946GNd0
ゲキカラさんやっちまえー!!
152:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 21:57:28.63 E88lh37A0
警察何してんのw
153:名無しさん@実況は禁止です
13/03/25 23:54:57.20 5BKeLdEY0
age
154:名無しさん@実況は禁止です
13/03/26 02:17:22.13 JLU2iSVT0
つええ
155:名無しさん@実況は禁止です
13/03/26 08:41:31.28 K8ayThKL0
age
156:名無しさん@実況は禁止です
13/03/26 12:53:08.66 OYZkdcUr0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 31>
・・・「こっちは勝ったぞ」暫くしてサドが両拳を血に染め、笑いながら出てきた。そのサドが見た光景は・・・
大笑いのゲキカラが菘(スズナ)の髪の毛を掴み、そのまま引き摺りながら部屋中を歩き回っていたのだ。
「ゲキカラ・・・お前、何やってんだ?」「あはははは、おっ?サド・・・生き残ったようだな?良かった!」
「だからお前、それ何のまねだ?」「何って・・・部屋汚れたから掃除だよ。優子さんに怒られるだろ?」
精根尽き果て、ゲキカラに心身共に破壊された菘はゲキカラ専用のモップに成り下がっていた。
「掃除ってお前?」・・・流石のサドも、ゲキカラの怪力と残虐性にドン引きしている。
見かねたサドが掃除用具入れのロッカーを開け、モップを取って、ロッカーを閉めた。
その「バタン」という音で菘が「ビクンッ」と怯える。サドが「ホラッ」とモップをゲキカラに投げて渡す。
「パシッ」と受け取ったゲキカラが菘の髪の毛を掴んだまま睨みつけ「んっ?」と笑ってモップを差し出すと、
「ううううう」と呻き声をあげたきり、菘は黙々と掃き掃除を始めた。完璧なる絶対服従!
手持無沙汰のゲキカラが時々「ドカン」「ドカン」と壁を蹴ると「ひいいいい」と怯えて地面にへたり込む。
「掃除、嫌なの?じゃあ次は・・・」とゲキカラが言うと「いやあああ」必死に立ち上がり掃除をする菘。
「こいつ、完全に心が壊れちまってるじゃないか・・・どんな追い込み方したんだ?」
やっぱりゲキカラは危険すぎる、とあのサドでさえ、恐怖を感じている。
・・・あの交通事故のような強烈なショルダータックルの後、
「何点?」といくら聞いても答えない、いや答えられない、完全に心が折れた菘に「あ・そ・ぼ」と笑うゲキカラ。
まず「ブラックジャックごっこ」で髪の毛を掴んで振り回され壁に放り投げられ、全身を痛めつけられた。
次は「タックル鬼ごっこ」が始まり、悲鳴をあげて逃げ回る菘をひたすらタックルでふっ飛ばし続けた。
精根尽き果て、いくら踏んでも蹴っても立ち上がれなくなった菘はゲキカラに飽きられ、最後に「掃除の時間」になり、
人間モップにされて、引き摺りまわされたのである。・・・完全に心が折れる筈だ。
「監督さん」ゲキカラの声に菘がビクッと怯える「奥の部屋も、だよね?」すると、モップを持ってフラフラと歩いていく。
「ひゃああああ」菘の悲鳴が上がる「どうした、どうした?」ゲキカラが奥の部屋に入ると
血まみれでうつ伏せに横たわり背中で苦しそうに呼吸している薊(アザミ)が居た。
「うわあ、野蛮だな、サドは?」とゲキカラが笑う「お前ほどじゃないよ」サドも入ってきた。
しかしゲキカラの表情がサッと変わった。薊の眼がまだ死んでいない、これは「何かを狙っている」眼だ。
・・・「悪いが、ちょっと手出すぞ!」ゲキカラがサドに告げる。
157:名無しさん@実況は禁止です
13/03/26 15:55:26.96 +IlOn4di0
どうなるどうなるー?
158:名無しさん@実況は禁止です
13/03/26 18:05:19.23 qBTU0i3j0
モップw
159:名無しさん@実況は禁止です
13/03/26 20:20:29.74 K8ayThKL0
age
160:名無しさん@実況は禁止です
13/03/26 20:44:49.14 croCAh5g0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 32>
「こいつはまだ心が壊れていない」判断したゲキカラが薊(アザミ)の前に出た。
「あははははは、ねぇ持ってるもの、出して?きゃははははは」ゲキカラが薊に言うが、薊は全く動かない。
「どうしたんだ、ゲキカラ?」サドがゲキカラに聞いた。その時、薊の手から銀色の光が放たれる。
サドの脚を狙ってナイフを振り回したのだ。「危ない!サド」ゲキカラの叫びと同時にサドが後ろに跳び退る。
「シュバッ」サドのスカートがバックリと切り裂かれた。
「なめられてたまるか」ゆっくりと起き上がる薊。刃が光る。急にナイフで狙われたサドの顔に緊張が走る。
距離を取り、チャンスをうかがうサド。緊迫した無言の攻防、間合い地獄!
その時、今度はゆっくりと薊が沈み込んで行った。
・・・気配なく回りこんだゲキカラ、死角からの右ストレートが薊の顎を打ち抜いていた。あっさりと出ていくゲキカラ?
すぐに「お仕置き!」とゲキカラが木刀を取り、笑いながら戻って来た。まだ白目を剥いている薊。
「きゃあああ」菘(スズナ)はもう怯えている。蹴りでナイフを薊の手からもぎ取ったゲキカラは
木刀でひたすら右腕を打ち据える。「バシッ、バキッ、ガキッ、ガツッ・・・」
衝撃で飛び起きた薊がゲキカラに襲い掛かる。ゲキカラは頭や首筋は打たず、右腕のみを狙う。
アドレナリンが出まくっている薊はお構いなしでかかってくる。それでもゲキカラは右腕しか狙わない。
確実に右腕だけを「破壊」していくが、薊の突進は止まらない。
・・・ところが、アドレナリンではカバー出来ない痛みが右腕に蓄積されてくる。
薊が右腕をかばうポジションを取るようになった。ゲキカラはそれでも絶妙な角度から右腕を狙い続ける。
・・・そして、ついに、「ぎゃあああ、やめろ、やめてくれ」薊の悲鳴が上がった。
「ふふふふふ、死んだふりして隠しナイフで襲ってくる奴は信用しないよ、きゃはははは」
「ひゃあああああ、もうない、もうありません」
ゲキカラの右腕狙い撃ちが薊の心を破壊していく「ぎゃあああ、持ってない、持ってないんだあ、信じてくれ~」
もう右腕は真っ赤に腫れ上がり、さっきまでの倍くらいの太さに見える。
「もう隠してる武器は無い?」「ありません」「お前らが大好きなブラックジャックは?」「・・・」
「どこ?」「・・・」ゲキカラの機嫌が悪くなる「どうせ使うなら早く出して」
右手に持った木刀の切っ先で自分に両脚の間の地面をゴツゴツさせている。イライラして薊の周りを動き回る。
・・・薊の最後のチャンスは、ブラックジャックでの反撃。左手首裾に装着済!
「近くに来い、もう少しだ」復讐に燃える薊のゲキカラ狩りまで・・・あと30センチ!
161:名無しさん@実況は禁止です
13/03/26 22:48:20.41 /vaml+9Q0
あげ
162:名無しさん@実況は禁止です
13/03/27 00:39:14.97 CeS+7t420
ゲキカラさん頑張れ!
163:名無しさん@実況は禁止です
13/03/27 02:57:21.24 PvPl4TdP0
age
164:名無しさん@実況は禁止です
13/03/27 10:38:16.10 NmUJK7Md0
保守
165:名無しさん@実況は禁止です
13/03/27 13:32:39.99 P2McJZ4A0
(ゲキ・ω・カラ)
166:名無しさん@実況は禁止です
13/03/27 16:51:46.67 Bx9QDB+j0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 33>
「ガサッ」隣の部屋でと何かが動いている音。誰かが意識を戻して、起きたのか?
・・・このほんの一瞬を見逃す薊(アザミ)ではなかった。
流石、オニ女国際コース3年、戦闘のプロ、立ち上がり様ノーモーションから左腕をサイドスローで振りながら、
左手首裾からブラックジャックを出しつつ、ゲキカラの右膝を強打!素早い!
「バキッ」と大きな衝撃音「ゲキカラ!」とサドの絶叫!その声も間に合わなかった「うっ」
ゲキカラはの右膝にはブラックジャックが食い込み、動きが止まる。
・・・ニヤッと笑うゲキカラ、強がりか?いや、「ぎゃあああ」悲鳴をあげたのは・・・薊だった。
刹那、木刀を左下から右上に逆袈裟に切り上げ、薊の左手首を強打したので相打ち。
しかも若干早くゲキカラの木刀が当たっていたのだ。大きな衝撃音は木刀が薊の手首を打ち据えた音。
ブラックジャック水平打ちを木刀逆袈裟のカウンターで撃墜とは?まさに喧嘩の天才!打たれた右膝をパンパンと叩く。ノーダメージ?
「あはははは、こりゃ暫くは何も出来なくなるよ、馬・鹿・だ・ね?ふふふふふ」
「おらあ」もう止まらない「バキッ、バシッ、ガキッ、グチャッ、ゴンッ、ドカッ・・・」木刀が左腕のみを痛打する。
「ぐああああ、痛い、助けて~」「ふふふふふ、駄~目、きゃはははは」「ぎゃああああ」
暫くして、薊から悲鳴すら出なくなった。ゲキカラが薊の髪を掴み「んっ?」と顔を覗き込むと、
薊のその両眼は菘(スズナ)と同じ恐怖だけになっていた。両腕の痛みが復讐心を叩き割ったのだ。
ゲキカラが振り向き、完全に心を閉ざして”見ないようにしている”菘に「おいでおいで」と手招き。
「嫌あああ」怯えきって後ずさりしてカーテンにしがみ付く菘。
「ねぇ、5秒以内に来なかったらお仕置きだよ?来たら何もしない」すると菘がサッとダッシュで近づく。
オニ女試験監督としてゲキカラの前にそびえ立った菘はもう居ない。余程怖いのだろう「はあ、はあ、はあ、はあ」過呼吸?
菘と薊の髪の毛を両手で掴み、交互に顔を覗き込みながら、ゲキカラが笑い声が地獄の底から聞こえる。
「きゃはははは、今度うちの校舎に勝手に入って来たら、首もぎとるぞ、あははははは」
そして交互に首筋に「フウー」と細い息を吹きかけた。冷たい息が刃に感じ、総毛だった二人。
「ぎゃああああ」「じゃあ、すぐ帰れ」「はいぃぃ!」腰が抜けたのか?四つん這いで出て行った。
そのまま隣の部屋についていくゲキカラ。木刀の切っ先で床を「コン、コン、コン、コン」と叩く。
「あははははは、1分以内に全員出ていかないと・・・バラバラに壊しちゃうよ、きゃははははは」
「ぎゃあああああ」「助けて、助けてぇ」「ひゃああああ」「気絶した奴は担ぐんだ」「急げ、何やってんだ」
ゲキカラが笑う「じゃあいくよ、60・59・58・57」「うっぎゃああああ」一斉に逃げ帰るオニ女連中。
「ほら、ダッシュ、えっと、どこまで数えた?46・45・44・43」「ひゃあああ、待って、待って」
ゴロゴロと階段を転げ落ちる音を「きゃははははは」と追い立てる笑い声・・・
「マジ女の連中にこんな追い込みかけられたら、廃人ばかりの精神病棟になっちまう。
やっぱりこいつは普通じゃない、どっか頭イカれてる。・・・本当に味方で良かった」
遠ざかっている筈なのに逆に大きくなる悲鳴の大合唱に、サドは思った。
「きゃはははは、22、21、20、19、あははははは」「ぎゃあああああああああ」
167:名無しさん@実況は禁止です
13/03/27 19:19:07.29 spxytxgx0
こええw
168:名無しさん@実況は禁止です
13/03/27 21:48:35.43 otJnPxBX0
ゲキカラさん最高
169:名無しさん@実況は禁止です
13/03/27 23:19:26.28 PvPl4TdP0
ほしゅ
170:名無しさん@実況は禁止です
13/03/28 00:18:26.47 5xofNHb/0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 34>
ゲキカラがラッパッパ部室に戻って来た。サドが腕組みで窓から校庭を眺めている。
他の皆はまだ保健室のようだ。すると、ゲキカラが何か意を決したかのようにサドに近づいていく。
歩きながらゲキカラがスッと木刀を投げると、部屋の隅にある「道具入れ」に「ガタンッ」と収まった。
木刀、竹刀、鉄パイプ、ゴルフクラブなどが物騒に立ててある。とても女子高の部室とは思えない恐ろしさ。
「んっ?帰って来たか?」サドがゆっくり振り向こうとすると・・・サドの背中にスッと自分の背中を合わせ、
「そのままで・・・聞いてくれ」とゲキカラが言う。
「あのさ、私が転校した日、皆に挨拶するように仕切ってくれたって?聞いたよ。知らなかった。
・・・遅くなったが・・・ありがとう、な」ゲキカラの素直な言葉に、サドがみるみる赤面する。
「ば、ば、馬鹿な?何のことだ。皆が勝手に出てきて、勝手に挨拶したんだろう?」
「それに、今日もお前の心を知らず、勝手に動いて悪かったな」ゲキカラが詫びるとサドも本音を語り出す。
「私は・・・いつも真っ直ぐなお前が羨ましかった・・・のかも知れないな」
ゲキカラが言う「お前が副部長なのが、優子さんにラッパッパを任されているのが、今日分かった気がする」
「今日の戦いを見てたら、お前が味方で本当に良かったって、心底思ったな」と笑うサド。腕組みを解いておろすと、
その両腕がゲキカラの両腕に触れた。「たった1人でラッパッパを守り、素手で武器持ち15人以上ぶっ潰すお前も、凄いよ」
ゲキカラも笑う。その時、サドが少し両脚を開いた。丁度頭の高さが一緒になり、髪の毛が触れ合った。
「暫く・・・このままでいないか?」とサドが言うと「悪くないな」とゲキカラ。背中で語り合っている。
夢コンビ「激サド」、お互いを認め合い、更に強くなった2人。いいぞ!「激サド」最高だ!
・・・その時「サド、大丈夫?ゲキカラ、助けに来てくれた?」とトリゴヤが慌ただしく入って来た。
慌てて「バッ」と離れる2人。後ろにブラック、シブヤも居る。何とか復活したようだ。
「あれぇ?どうしたの?何か恋人同士みたいだったよ。遠慮せずにくっつきなよ」トリゴヤがからかう。
「いきなり『転校初日はありがとう』なんてこのもやしが言い出すから調子が狂っただけだ」と焦りまくるサド。
「何だと?『真っ直ぐなお前が羨ましい』ってほざかなかったか?うすらデカ」とゲキカラがもう切れてる。
「はあ?『今日も勝手な事してごめんね』って小学生か?爆笑もんだろ?ハゲ」サドの言葉に
「ふーん。『暫くこのままでいたい』の方が恥ずかしくて死にそうだよ、でくのぼう」とゲキカラ。
「ここでケリつけるか?」「上等だよ?」・・・やっぱり夢コンビ「激サド」長続きしなかったか?どうしてなんだ?
「もう、仲間同士なんだから、仲良くやろうよ。ねっ?」トリゴヤが間に割って入る。
その時、トリゴヤの右手がゲキカラの胸、左手がサドの胸に触れた。「あっ」と胸を押さえて赤面する「激サド」。
2人とも胸の大きさには自信が無いのだ。気まずい雰囲気・・・の後、
「小さい事に拘らない、仲良く引き分け」と天然のトリゴヤが別の意味で言ってしまった。
「小さいだと?このデカパイが」完全に意味違いで2人が怒る「そうだ、さぞかしご立派なんだろな?」
2人がトリゴヤの胸に触る「いや、何で胸触るのよ?変態」シブヤとブラックもニヤニヤしながら混ざってくる。
「そんなにでかいのか?」「巨乳!触らせろ」「きゃああああ、やめて、揉まないでぇ~」トリゴヤの悲鳴。
「うるさーーーーーい」あっ、優子さんだ!
171:名無しさん@実況は禁止です
13/03/28 00:55:01.07 Ncveow4H0
>>170
なごみますなー
172:名無しさん@実況は禁止です
13/03/28 04:51:57.68 x7+ArE3q0
良いね
173:名無しさん@実況は禁止です
13/03/28 10:12:51.21 DpJ0bAbx0
俺もゲキカラのおっぱい触って赤面させたい
174:名無しさん@実況は禁止です
13/03/28 12:52:47.48 /9SmAgak0
(ゲキ・ω・カラ)
175:名無しさん@実況は禁止です
13/03/28 16:36:40.41 /9SmAgak0
保守
176:名無しさん@実況は禁止です
13/03/28 17:35:22.57 VMGiA8030
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 35>
いつものソファーに座りながら優子が聞く。
「今日、隣町のオニ女が攻めてきたんだって?珍しいな、どうしたんだ?」
「はい、オニ女の昇級試験があったようです。そして、優子さんとゲキカラが特別賞金首になっていました」
今までのドタバタが嘘のようにサドが報告する。切り替えの早さは流石。すぐに優子が言った。
「っつうことはサドよ、オニ女の馬鹿どもはまだお前の怖さを知らないって事だな?
こっちはまだサドがいる、そしてシブヤ、ブラック、トリゴヤもまだ切り札として使えるって訳だな?そいつはラッキーだ」
サドの表情がパッと変わった。ずっと優子・ゲキカラから完全に1枚落ちのポジションで内心悔しかったのだ。
やはり、優子のカリスマは「ちゃんと見てくれている」信頼の上に成り立っている。
「そして・・・」サドがゲキカラを見ながら言葉を選ぶ。
「ゲキカラの知り合いの家が、オニ女に狙われているようです。手を引け、と言ってきました」
優子は悲しそうに下を向いたゲキカラを見逃さなかった。
「ゲキカラ、大変なことが・・・あったようだな?」
「川沿いの土手の遊歩道の近くの家、地上げ屋に脅かされていたおばあさんと知り合ったのが1カ月前くらい
・・・そのうちに書道を習うようになって・・・金曜は元気だったのに、月曜の今朝、亡くなってた
・・・末期膵臓癌だったんだ、知らなかった・・・私に宿題って、亡くなる寸前まで何百枚も書いてくれてて
・・・でも、おばあさんの周りには財産をたかる様な奴が居て、おばあさんいつもどこか寂しそうだった」
「分かった、もういい。ゲキカラ、辛い事思い出させて悪かったな?」
という優子を、ゲキカラが遮って続ける。
「おばあさんには3人の子供が居て、何年も会っていないって・・・多分、3人の子供か、
親戚の誰かが裏で何か企んでいるんだ・・・オニ女はそいつの手先だと思う」
「そうか、そこでつながったんだな?よく話してくれた」と優子。
「私が貰った書道用具も、実は凄い値打ちがあるみたい
・・・家の中を漁ってた奴らが「あれだけで何百万だ」って、「20万で売ってくれ」って
・・・質素な暮らししてたけどおばあさんお金持ちだったのかも知れない
・・・家も寄付して公園にしたいから弁護士に相談してるって、おばあさんが言ってた」
涙をこらえて必死に説明するゲキカラを見守る優子。
「急にいろいろな事が有ったから、自分でもよく分からない・・・でも・・・」
顔をあげたゲキカラの両眼が光った。
「おばあさんの遺志を継ぐ者として、最後の生徒として、裏に居る汚いカス共は・・・私が必ず潰すよ」
もう涙ではない、闘志、いや殺気による眼光だ。
177:名無しさん@実況は禁止です
13/03/28 17:40:06.30 VMGiA8030
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 36>
優子がガバッとゲキカラを抱きしめた。優子の両眼から涙がこぼれ落ちていく。
「”私達が必ず潰すよ”って言えよ。何でこんな小さな背中に全部背負っちまうんだよ?」
そして、ゲキカラを抱きしめたまま、涙の優子が震えながら叫ぶ。
「サド!その「おばあさんの家」とオニ女の関係を詳しく調べてくれ。急ぎだ」
「分かりました」サドが答えるや優子は続ける。
「シブヤ!ブラック!トリゴヤ!決戦に打って出る前にマジ女の体制を整えてくれ。
私ら6人全員出撃することになる。留守を任せられるようキッチリな。武器もそろえておけ」
「はい!」
そして、ゲキカラの両肩をしっかり掴み、その燃える両眼を真っ直ぐ見て、優子が告げる。
「そして、ゲキカラ、おばあさんの宿題をしながら、おばあさんの気持ちを感じ取ってくれ。
何かヒントがあるかも知れない。そして当日まで出来る限り、力を蓄えること。
この戦いは、お前が真っ先に切り込むんだからな」
「今から行っても大丈夫だよ」笑うゲキカラ。
「頼もしいな、流石だ」優子がゲキカラの頭をポンポンとする。
「流石に今日の今日は辛いよ、勘弁してくれ」と思うブラック、シブヤ、トリゴヤ。
仲間とは言え、ゲキカラのあまりのタフぶりに呆れる。
しかし、サドは違った。
「もし、こいつが敵に回ったら、どうすればいいんだ?打つ手なしだ」
そんな事態にならなければ良いのだが・・・。
いや、そもそも、ゲキカラがラッパッパを潰しにかかる?そんな事を考えるのは止めてくれ!サド。
「マジ女がオニ女に攻め込まれたことは事実。もうゲキカラだけの問題じゃなくなった、マジ女皆の問題だ。
今日は帰って休んでくれ、明日から色々忙しいし。よし、来週の金曜、6人全員で乗り込むぞ!」
「はい!」
流石はマジ女いやこの街のてっぺん大島優子。その一挙手一投足がラッパッパの「魂」だ。
皆の気迫が「200%充填」され、長かった今日の激闘の疲れは一気に吹っ飛んだ。
ラッパッパがまるで狼の群れだった、一番ギラギラしていたのは、まさにこの頃・・・
・・・マジすか女学園VS鬼百合女子高等学校、「マジ」に生きる不良の溜まり場VS現代版傭兵養成所、
県内不良高校最強決定戦とも言える壮絶な死闘が、来週金曜日に決まった!
178:名無しさん@実況は禁止です
13/03/28 18:46:09.31 zTK4/ntd0
決まった!
179:名無しさん@実況は禁止です
13/03/28 21:47:11.85 /9SmAgak0
wktk
180:名無しさん@実況は禁止です
13/03/29 00:24:34.81 HzBs11rg0
いけー!
181:名無しさん@実況は禁止です
13/03/29 05:17:24.34 HzBs11rg0
(甘・ω・口)
182:名無しさん@実況は禁止です
13/03/29 09:13:57.00 I1SRiMBG0
(中・ω・辛)
183:名無しさん@実況は禁止です
13/03/29 10:53:27.12 ygbET3OD0
松井玲奈主演NHKドラマ今夜放送!オカロもあるよ
スレリンク(akb板)
184:名無しさん@実況は禁止です
13/03/29 12:34:30.28 YScZDjx50
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 37>
帰り際、優子がサドに言った「今日は留守番ありがとうな。で、オニ女はどうだった?」
サドが答える。「基本的に『勝てば何でもあり』です。
戦いの美学・信念は何もなく、喧嘩でなく暗殺・戦争のノリです。
ブラックジャックという棍棒、ボディプロテクター、金属鋲入りグローブ、ジェイソンマスク、この辺が特色です。
私は素手に拘って戦ったのでかなり手こずりました。15人くらい倒すのがやっとでした。
ゲキカラは戦いの中、どんどん対応・進化して、結局何10人倒したか分かりません。30~40、いや50人か?
少なくとも今日来ていた中のトップ2人はゲキカラに完全に壊されました」
「完全に壊された?」優子が聞く。
「1人目は髪の毛掴んで壁に放り投げてぶつけたり、ショルダータックルで跳ね飛ばし続けたり、
最後は床を引きずり回して人間モップに」とサド。
「無茶苦茶だな・・・そこまで見てるなら止めてやれよ?」優子がからかっても
「そして、2人目は両腕だけを徹底的に木刀で打ち据えてました」とマジ返しのサド「両腕だけ?」優子が聞く。
「ナイフを使った右腕、棍棒を使った左腕だけを・・・残酷なまでに徹底的に」サドが続ける。
「それに・・・私を助けに来た時、飛び込んで来てすぐ照明を消して、暗闇で10人は倒してました」とサド。
「ゲキカラは夜目が利くのか?」と優子が聞くと
「分かりませんが、確実に1撃1殺で仕留めていました」サドが答えた。
「ふーん、聞けば聞くほど恐ろしい、いや頼もしいな。流石、最凶ゲキカラだ。味方で良かった」優子が唸る。
「それと、今日ゲキカラと背中合わせで戦ってみて分かりました・・・あいつは喧嘩の天才です」とサド。
「へぇ、サドが手放しで褒めるなんざ、滅多にないな。どうした?」
優子がわくわくする。実は「激サド」見たかったのだ。
「仲間割れの喧嘩するように眼で全身で仕向けてくるんです。ゲキカラの演技に乗せられて戦い、気が付いたら敵は残り2人。
お互い、タイマン用1人ずつ「取っておいた」んですが、結局「一番くじ」はゲキカラが引きました」
「でもさ、それを理解してアドリブ出来ちゃうサドも凄いぞ。天才は天才を知る?私もそこまでは自信ないよ」
「そして、その戦いの中、本能的恐怖心から敵が私の方に流れて来たんです。ゲキカラの前は・・・過疎ってた」
「よし分かった。オニ女戦、サド、ゲキカラは確実に大量2桁得点だ。で、トリゴヤ、ブラック、シブヤはどうした?」
「ゲキカラのフォローに行きましたが、戦線離脱、保健室に運びこまれたようなので、かなり苦戦したかと・・・」
と残念そうなサド。
「ってことはもう1人くらい大量2桁得点しないと駄目だな・・・ここは『優子さんフル出場』が必要かな?」
あっけらかんと優子が笑う。
「・・・大丈夫なんですか、身体は?」「何の事だ?」「最近、休み多いし、度々病院行ってますよね?」
「そういうつまんねぇ事、誰にも言うなよ、テンション上げ上げで行こうぜ!」
・・・しかし、そう言う優子の眼に、いつもの迫力は無かった。サドは悲しそうに下を向く。
185:名無しさん@実況は禁止です
13/03/29 16:35:14.28 wIp8wF880
優子おおおおおお
186:名無しさん@実況は禁止です
13/03/29 19:56:14.06 HzBs11rg0
保守
187:名無しさん@実況は禁止です
13/03/29 21:53:40.39 FxnC7rYQ0
チョーコクさんの出番は…ないの?
188:名無しさん@実況は禁止です
13/03/29 23:58:57.25 HzBs11rg0
保守
189:名無しさん@実況は禁止です
13/03/30 05:09:47.24 83pMIaLB0
あげとくぜ
190:名無しさん@実況は禁止です
13/03/30 11:59:22.23 Tnn0c8cI0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 38>
「うーん?うーん?」帰宅後、考え込んでしまったゲキカラ。
自分の直感に素直に生きてきた喧嘩の天才は・・・物事を深く考えるのは大の苦手なのだ。
さっきから自分の部屋でおばあさんの宿題を見て、ずっと唸っている。知恵熱が出そうだ。
全部で300枚以上はあるだろうか?紐で一束に括ってある。パラパラと捲るだけで「うっぷ」と胸やけした。
『ゲキカラさん まだまだ練習することは沢山あります。上手く書けない時には硯や墨や筆や紙に心で聞くこと。
ちゃんと答えてくれます。頑張れ。 おばあさんより』・・・一番上のメッセージ。
「上手く出来なきゃ心で聞く?・・・分からん。兎に角、まずは練習してみろって事かな?」硯で黙々と墨をする。
準備が出来た「よし、書いてみよう」1枚めくる「あれ?まだお手本じゃないぞ?」またメッセージがある。
『ゲキカラさん 漢字が難しければ、最初は仮名から書いてみましょう。
意味が分からなければ声に出して読んでみてもいい。とにかく続けることが大事です。 おばあさんより』
もう1枚めくる。確かに難しそうな漢字に仮名がふってある。っていうか一枚全部漢字じゃん?
国語の授業でやった漢詩など全く覚えがないゲキカラ「駄目だぁ、おばあさん、急に難しすぎるよ」不貞腐れて仰向けに寝てしまった。
天井におばあさんの顔が思い浮かんだ。最後におばあさんに会った、あの金曜日の会話が甦る。
『「次からは、もう少し難しいの、頑張りましょうね」・・・「出来るかな?」
・・・「出来るところからやってみればいいのよ」・・・「頑張ってみるよ」』
「出来るところやる・・・取り敢えず、ふり仮名だけでも書いてみるよ、おばあさん」
サッと起き上がり、ゲキカラが一生懸命丁寧に書いてみた。仮名なら書ける。意外と素直なゲキカラ。
ちようなんとちじなんかぶさんなんびじゆつひんちゆうい
「何だこりゃ?日本語?」また仰向けに寝てしまった「全然分かんないよ?おばあさん」
しかし「とにかく続ける、か?」寝ながら声に出して何回か読んでみた・・・これまた意外と素直なゲキカラ。
ちようなんとちじなんかぶさんなんびじゆつひんちゆうい
ちょうなんとちじなんかぶさんなんびじゅつひんちゅうい
ちょうなんとち じなんかぶ さんなんびじゅつひん ちゅうい
「んっ?」ゲキカラが起き上がって読み直す「そうか?これが言いたかったんだね?おばあさん」
長男 土地、次男 株、三男 美術品、注意
・・・地上げ屋は長男が手配し、書道用具は三男が狙っていたのだ。可哀相なおばあさん・・・。
「本当の敵はこいつらか?」ゲキカラの両眼がギラッと光る!
191:名無しさん@実況は禁止です
13/03/30 12:02:36.33 Tnn0c8cI0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 39>
翌朝、川沿いの土手の遊歩道を通り、おばあさんの家が見えるところまで来た。
マジ女への登校には著しい遠回りであるが、ゲキカラが大好きな道なのだ。
朝は空気が澄んでいる。風も気持ちいい。ゲキカラの長い黒髪がフワッとなびいた。
「姉貴、ゲキカラの姉貴!」・・・その時、聞き覚えのあるあの声。
卑怯の代名詞だったような、この男。ゲキカラの転校直前に心身とも完全破壊され、
その後更生し、今では「ゲキカラの一の舎弟」を自称する・・・元暴走族の”パシリ”だ。
「はぁ、気分台無しだな、何だよ?朝っぱらから」ゲキカラが言うと
「昨日オニ女が派手に攻めてきたって聞いて心配になって」とパシリ。
「オニ女・・・大した事なかったぞ、名無しさんとか根暗さんばかりで」ゲキカラが笑う。
「姉貴、この辺を歩いているオニ女ってのは所詮2軍なんです」と言うパシリに
「昨日、「監督」菘だの「試験官」薊だの偉そうな3年生は2人壊したけどね?」とゲキカラ。
「本当のトップいわゆる1軍クラスは実地訓練に出てて、学校なんて来ませんよ」
「ふーん?」取り合わないゲキカラ。
「ゲキカラの姉貴と優子さんが特別賞金首になりましたが、それは2軍以下の昇級課題としてです」
「ほー?」ゲキカラは関心が無く、話に飽きてきた。キラキラとしている水面(みなも)を見ている。
「そして・・・もし、マジ女ラッパッパとオニ女1軍が戦ったら・・・多分、マジ女が負けますよ」
「何だと?」パシリの胸倉を掴み、睨むゲキカラ。
「優子さんと姉貴が、最強最凶コンビだって行っても、それはあくまで「街の不良界」での話で、
オニ女1軍は世界中に「戦士」として多数派遣されている。アマチュアとプロでは勝負になりません」
パシリが引かない「だから、オニ女とはこれ以上戦ってはいけません」
「・・・そうか?」ゲキカラがパシリの胸倉を掴む手を放した。
「それなら、オニ女1軍を倒せば、マジ女が世界クラスって事だな?」ゲキカラが笑い、続ける。
「それにな、あの家に住んでいたおばあさん、あの人の遺志を継ぐ者として、
最後の生徒として、裏に居る汚いカス共は・・・私が必ず潰す、と決めたんだ」おばあさんの家に歩いていく。
「なあ?この辺は危なくなるから、お前も気をつけて帰れよ」とゲキカラ。
「いろいろ、ありがとうな」振り返らずに手を振った。
「ゲキカラの姉貴、オニ女とだけは戦っちゃ駄目だ、勝てっこない」
最凶ゲキカラの怖さを誰よりも知っている筈のパシリが・・・そう絶望的に呟いた。
192:名無しさん@実況は禁止です
13/03/30 14:20:41.17 iws+EXUa0
パシリktkr
193:名無しさん@実況は禁止です
13/03/30 19:27:12.38 4vqeLPJ40
保守
194:名無しさん@実況は禁止です
13/03/30 19:58:42.79 0FrqpfCz0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 40>
長い黒髪をなびかせ土手を下りていくゲキカラ。
それとすれ違う様に土手を駆け上がっていくウインドーブレーカーに身を包んだ鍛え上げられた長身の少女。
格闘家独特の、厳しい環境に身を置く独特のオーラを出している。フードの下の精悍な眼。まさに「全身凶器」。
「シュッ、シュッ」打撃系特有の呼吸音で楽々と土手を駆け上がる。
土手に「ブワァー」と強い風が吹いた。枯草や砂埃と共に落ち葉が舞い上がる。
「シュッ、シュッ、シュッ、シュッ」立て続けにジャブを繰り出す、全身凶器。
お構いなしに下りていくゲキカラ。眼の前で左手をパッと開くと「ハラハラハラハラ」と無数の落ち葉。
流石のゲキカラも歩きながら「ほー?」と魅入る。すれ違いざま、ウインドーブレーカーのフードの中の両眼が光った。
「ブォン」全身凶器からノーモーションの右ストレートが唸る!
「くっ?」反応が遅れたゲキカラが左ストレートで必死にクロスカウンター!
「ゴツン」「バシッ」ゲキカラはパンチを額で受け止めよろめいたが、全身凶器は左手でパリーして受け流した。
しかし、必死に飛び退ったのは・・・全身凶器。何か嫌な予感が本能的にしたのである「気のせいか?」
「きゃはははは、挨拶の仕方が凄いな、お前オニ女?あはははは」ゲキカラが問うと
「マジ女のチョウコクだ」「マジ女?じゃあいいや、オニ女だったら今ここでぶち殺すけどね」ゲキカラが去っていく。
日頃から優子に「マジ女同士での喧嘩は禁止」ときつく言われているゲキカラ。マジ女と聞いて戦意は消えた。
行ってしまったゲキカラに、唖然とするチョウコク。一目見て、強いと見込んだので「拳を使った挨拶」をしたのである。
「まあいい。あいつ、反応は早かったが、格闘家としてはまだ甘いな」
と走り去ろうとするチョウコクの顎がズキンと傷んだ。
「うっ?」顎を押さえると打たれた感触が残っている。いつの間に?「ブッ」と唾を吐くと、血が混じっていた。
ゲキカラは左クロスカウンターを受けられた直後、追撃の右ストレートを放っていたのだ。
格闘家チョウコクが感じた「何か嫌な予感」・・・これがゲキカラの本能で放つ拳、喧嘩の天才の恐ろしさ。
それをこれまた本能でかわしたチョウコク。強者同士にしか分からない濃厚な時間を共有した二人。
これを機に、更に鍛錬を積んだチョウコクは100人狩りに着手、
まさにアナザーストーリー「喧嘩地獄変!チョウコク」なのである。
そして、それを土手の上で本を読みながら歩いていた眼鏡の少女が「ふーん?」と見ていた。
これだけの喧嘩の攻防を見て全く驚いていない。無表情「それで?」という感じでまた歩き出す。
・・・前田敦子。数か月後、マジ女に転校してくる。
この街の喧嘩レベルは、あまりに高い。オニ女には決して負けていない。
195:名無しさん@実況は禁止です
13/03/30 22:07:37.11 Ka2Py7zQ0
チョウコク敦子ktkr
196:名無しさん@実況は禁止です
13/03/31 00:52:58.32 0CLCZ8gK0
保守
197:名無しさん@実況は禁止です
13/03/31 05:28:15.71 1RnJCnBj0
あげ
198:名無しさん@実況は禁止です
13/03/31 11:23:15.18 0CLCZ8gK0
(ゲキ・ω・カラ)
199:名無しさん@実況は禁止です
13/03/31 15:10:25.80 0CLCZ8gK0
(甘・ω・口)
200:名無しさん@実況は禁止です
13/03/31 15:59:20.11 WesmQR2k0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 41>
土手を下りてきたゲキカラ。
垣根越しにおばあさんの家の中を覗いてみる。書道やおしゃべりをした楽しかった空間。
・・・しかし、人気(ひとけ)の無い独特の寂しさがもう漂っていた。
僅か数日なのに、もう家が廃れ始めているのが、ゲキカラには無性に悲しい。
松の枝ぶりが悲しそうに見えた「水くらいあげてもいいよね?おばあさん」
ゲキカラが垣根越しに庭に入る。
水道ホースを蛇口につなぎ、水を撒き始めた。霧状の水の向こうに、虹が見えた。
おばあさんが、松の木が、喜んでいるように見えて、ゲキカラは嬉しくなった。ホースを夢中で振る。
その時、家の奥で人影が見えた。スッと蛇口を閉めるゲキカラ。そっとホースを置く。
美術品を漁っている・・・三男一派か?
ゲキカラに気がついたのか?裏にある門の方から逃げるようだ。
「くそっ」ゲキカラが走って、門に回り込もうとするが、通り道が不要な荷物などで塞がれて、通れない。
仕方なく、ゲキカラは垣根を飛び越え、外の通りを走って回り込む。
しかし、車に乗り込んだ「犯人」達は手際良く、出発し逃げていった。
それでも必死に走って追いかけるゲキカラに・・・バイクが背後からぶつかって来た。
「ドカッ」「ぐあっ?」撥ねられた衝撃で壁に頭から激突するゲキカラ「ドカンッ」
そして「うううっ」と呻くと気絶してしまった。
車が手際良くバックで戻って来る。後部座席の1人、全身筋肉質な長身な男がうつ伏せのゲキカラを覗きこむ。
この男・・・そう「陸奥」だ。以前オニ女「ヤイバ」とゲキカラを見ていた奴。残虐性を表しているその両眼が光る。
「こいつがゲキカラだ。思わぬ収穫だ。取り敢えず乗せろ。連れていく」
ぐったりして動かないゲキカラを後部座席に押し込むと、すぐに車が走り出した。
狭い車内ながらも、両手、両足をパラシュートコードで縛る陸奥。特に両手は後ろ手なのでもう身動きが取れない。
更に「こいつは何するか分からんからな」と手ぬぐいを猿轡のように口にまいた。
そして、陸奥は麻酔銃用の麻酔薬入りの矢を取り出すと、ゲキカラの首筋に打った。
流石のゲキカラもバイクに撥ねられ、両手両足を縛られ、麻酔を打たれたら・・・暫くは動けまい。
すると、陸奥は自分の両腿の上にゲキカラを仰向けに寝かせた。
顎をくいっと上に向け、顔をマジマジと見る「左目上の傷を消せば、かなりの金額で売れるな?上物だ」
・・・最悪の奴に、捕まってしまった。
201:名無しさん@実況は禁止です
13/03/31 16:03:40.39 WesmQR2k0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 42>
陸奥がバックミラー越しにずっとついてくる来る車が気になりだした。運転手に言う。
「左に曲がれ」後続車も左折した。次の角でまた言った。
「左に曲がれ」後続車も左折した。次の角でまた言った。
「左に曲がれ」後続車の左折を見て、どこかに電話している「後ろの車を潰せ」
陸奥がゲキカラの頬を撫でながら言う「折角仲間が助けに来たのに、あいつ死んじゃうよ?」
気絶しているゲキカラには聞こえていない・・・
後続車は・・・パシリのだ。やはり心配で土手の上からゲキカラを見ていたら
撥ねられ、拉致されたのが分かり、慌てて追跡していたのだ。
しかも、携帯電話で警察に現在位置や車両のナンバープレートや特徴を電話しながらである。
どうした、パシリ?滅茶苦茶出来るいい奴になった。頼む「ゲキカラの姉貴」を助けてくれ!
・・・ところが、いきなり「ガシャン」フロントガラスが粉々に割れた。背後から来た2人乗りのバイク。
さっきゲキカラを撥ねたバイクだ。後部座席の奴が鉄パイプを持っている。
移動車両襲撃に最も適している、1ドライバー1アタッカーの2人乗りバイク「コロンビアスタイル」!
「うわっ?」追跡と携帯電話に夢中で背後からバイクが来た事に気がつかなかった。
バランスを崩し、蛇行運転するパシリの車「ドカン」とガードレールにぶつかり
そのまま「ガガガガ」とガードレールを擦るように止まった。
パシリは血まみれで動かない。車は大破?
バイクの2人は周囲を見る「目撃者無し、作戦終了、だな?」・・・走り出す。
ところが、「ブロロロロ、ブロロロロ」エンジンをかけ直す音が背後から聞こえた。
「グオオオオオオン」半分壊れたパシリの車が動き出す。まさかと慌てる2人、反応が遅い。
そのままバイクを撥ね飛ばす「ドゴッ、ガシャーン」2人が吹っ飛ぶ「ぎゃああああ」
「邪魔だ、ボケ」追跡を始める血まみれのパシリ。元暴走族の血が騒ぐ!
「お前ら、殺すよ?」ゲキカラが乗り移った!いけ、パシリ、「ゲキカラの姉貴」を取り返せ!
202:名無しさん@実況は禁止です
13/03/31 18:04:23.53 Nul+bzsZ0
パシリ大活躍
203:名無しさん@実況は禁止です
13/03/31 20:54:55.91 0CLCZ8gK0
パシリがんばれ
204:名無しさん@実況は禁止です
13/03/31 22:34:39.46 IvCfGObF0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 43>
報告が無く焦る陸奥。車はゆっくりと走っている。
そこへ、「グオオオオオン」とさっきの車が突っ込んでくる。
「まずい、急げ」陸奥の声で車のスピードが上がる。
衝突したダメージで煙を噴き上げながら、パシリの車が追い付いてくる。
「何してるんだ、スピードを上げろ」陸奥が怒鳴る。
「ゴツン」後ろからパシリの車が陸奥の車にぶつかって来た。
「ドカン」「うわああ」陸奥の車が大きく揺れる。
「急ぐんだ」陸奥の声にドライバーが思い切りアクセルを踏む。
流石に煙を噴き上げるパシリの車は、もう追い付けない。
「仕方ないな?」と陸奥の残酷すぎる両眼が光る。絶対関わり合いたくない眼である。
後部座席ドアを開けると・・・何とゲキカラをいきなり放り捨てる。
「ドサッ」
「うわああああ」ゲキカラを轢きそうになり急ハンドルを切ったパシリ。
路肩を乗り越え「ドガン」石壁に激突し、大破し、動かなくなった。
「キュウウウウウウン」陸奥の車が嫌味な程手際よくバックで戻って来る。陸奥がゲキカラを拾い上げる。
両手両足を縛られたまま、かなりのスピードで走る車からいきなり落とされたのだ。
顔、腕、太腿等をひどく擦りむき、全身が小刻みに痙攣している。相当なダメージだ。
「やっと、邪魔者が消えたな」
石壁に激突し大破した車やその中のパシリなど全く気にせず、ゲキカラを車に担ぎ入れる陸奥。
「さあ、急ごう」「分かりました、陸奥さん」運転手がエンジンをかける。
・・・やっぱりこいつは狂っている。人間の心をどこかに捨てて来たようだ。
遠くで救急車とパトカーのサイレンが聞こえる。誰かが通報したのだろう?
顔面を強打し、血まみれのパシリが車からよろよろと出てくる。尋常でない出血。
最後の力を振り絞って、自分の車のリアドアに「ムツ」と自分の血で書く。
そして「ゲキカラの姉貴、すいません・・・」と前のめりに倒れ、動かなくなった。
・・・パシリの執念も空しく、ゲキカラは陸奥に拉致されてしまった。
205:名無しさん@実況は禁止です
13/03/31 22:38:17.71 IvCfGObF0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 44>
「ポチャン、ピチャン」
水が滴り落ちてくる音。独特の埃臭さ、換気が悪い。薄暗く視界が利かない。ここはどこかの倉庫のようだ?
「・・・?」ゲキカラの意識が戻った。全身バラバラになったような鈍痛が走る。
無理もない、後ろからバイクに撥ね飛ばされ、両手両足を縛られたまま車から突き落とされたのだ。
暗がりの中、自分が両手両足を縛られたまま、天井近くの梁から吊るされているのが分かった。
かなりの時間吊るされていたのか?
全体重がかかるパラシュートコードが手首に食い込み、青紫に腫れ上がっている。
かろうじて爪先立ちになる高さで吊るされたゲキカラが、フラフラしながらも思い出し始めた。
「おばあさんの家で美術品を漁っていた奴ら・・・そうか三男の手下・・・そいつらに捕まったのか?」
その時「パッ」といきなり照明が点いた。
「ううっ?」暗がりに居た為、明る過ぎて両眼が痛いくらいに眩しい。
「マジすか女学園ラッパッパ四天王、ゲキカラ・・・だな?」全身筋肉質の長身な男「陸奥(ムツ)」が、
残虐すぎるその両眼で吊るされたゲキカラを覗きこむ。動物に例えるとホオジロザメのイメージか?
「ドスッ」いきなり強烈な右ストレートがゲキカラの鳩尾に叩き込む「ぐおお」流石のゲキカラも呻く。
爪先立ちで吊るされているので、腹筋を締める事が出来ず、衝撃がまともに内臓に伝わるのだ。
息が止まるような強烈なパンチにゲキカラがサンドバックのように前後に揺れている。
戻って来たサンドバック、いやゲキカラを今度は強烈な右ボディアッパー「グバッ」「うぐっ」
ゲキカラの身体が跳ね上がり、上下に揺れている。もう完全に、人間サンドバックになってしまった。
「ドカッ」右前蹴りを鳩尾に突き刺す「ぐうう」呻くゲキカラが力なく向こうに揺れ、
「ズズズ」爪先がかろうじて地面をすりながらこちらに戻って来る。
そこへ今度は、左ボディフックをゲキカラの背中側から、肝臓を狙って、打つ「ドウッ」「はうっ」
まともに肝臓を強打されて流石のゲキカラも明らかに呼吸がおかしい「ぐっ、ふっ、ぐっ、ふっ」
「ドスッ」もう一度肝臓打ち「うごお」すぐに血の塊を吐き出した「げへっ」
その後明らかにおかしい呼吸音「はっ、うっ、はっ、うっ」まともに効いてしまっている。
そして、左ミドルキックを肝臓に蹴り込む陸奥「バキッ」「あうっ・・・あっ、はっ、あっ、はっ」
見るからに呼吸障害を起こしている。しかしまだ眼が死んでいない、怯えていない。
陸奥は、冷静に残酷に、ゲキカラを分析している。そして陸奥は判断した。
・・・「こいつは無痛症だ。痛みでは心が折れず、死ぬまで戦いを続ける、敵にすると一番厄介なタイプだ。
ならば『別の方法で身体ではなく心から破壊する』しかないな?」残虐すぎるその両眼が、少し笑った。
206:名無しさん@実況は禁止です
13/04/01 00:57:06.04 Sitz7jUd0
がんばれ
207:名無しさん@実況は禁止です
13/04/01 02:25:51.59 59VIyd+60
エロ展開くる?ドキドキ
208:名無しさん@実況は禁止です
13/04/01 06:53:05.26 Sitz7jUd0
あげ
209:名無しさん@実況は禁止です
13/04/01 10:30:35.65 8135eiWz0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 45>
「おい」暗闇に声をかける。三つ子が現れる。感情が読めない、強い殺気で恐ろしい顔。オニ女特有の表情。
だが今までの奴らと違うのは・・・残虐性オーラが半端でない。人を殺す事に罪悪感を感じない独特の雰囲気!
「お前ら、お得意の「奴隷化」しろ?方法は問わない。1週間くらい楽しんでいいよ」
「ご注文は?」三つ子がやたら可愛い声で合わせる。・・・が、「能面顔」は全く可愛くねぇ!
「最新型”くのいち”だな。強くて、綺麗で、エロい。勿論何でも言う事聞くようにしてくれ。
まあ、どうせ名前の通りの順番で極限まで追い込むんだろ?・・・じゃあ、任せたぞ」陸奥が消えた。
この三つ子の名前は「朝顔」「昼顔」「夕顔」という。オニ女国際コース3年。既に全課程を修了し、
実地訓練中である。そう、朝は朝顔、昼は昼顔、夕方は夕顔、そして夜は3人で獲物を共有する。
・・・こうやっていつも獲物をいたぶりながら、「奴隷化」調教するのだ。
夕顔がダラッとぶら下がっているゲキカラに近づき、胸に触れて言った「まだ固くて、青い」
昼顔が今度はゲキカラの腰回りを触る「そうだな、これはガキだよ」
朝顔が注射器を用意してゲキカラに近づく「それでも・・・3人分くらい打っちゃうか?」
「何打つんだ?朝顔?」「ヒント、ヒント?」
「組成式は・・・C21H23NO5」「分からないよ、正式名称は?」
「3,6-ジアセチルモルヒネ」「モルヒネ・・・分かった、ヘロイン!」
「正解!」・・・何だこいつら?女子高生の会話とは思えない。
流石のゲキカラも「薬物の王様」ヘロインを静脈注射されては、いずれ廃人になってしまう!
その時、陸奥が戻って来た。「そう言えば、1時間くらい前に首に麻酔銃の矢を刺したって言ってなかったな?
お前ら耐えられるギリギリまでデータ取るから、正確に言っとかないと、「奴隷」を殺されたらかなわん」
「陸奥さん、車に積んであった麻酔銃使ったんですか?」「そうだ」
「そしたら、塩酸チレタミンと塩酸ゾラゼパムの混合薬かな?」「馬鹿、それはまだ開発中だよ」
「やっぱ、ケタミンだろ?無難なところで」・・・どう考えても、こんなの女子高生じゃない!
「でも1時間前に打ったって、麻酔銃効いてなかったじゃん?」「陸奥さんが打ち損ねたのかな?」
「まずはそこから確認でしょ?」「じゃあ、麻酔銃取ってくる」夕顔が嬉しそうに走って取りに行った。
・・・ヘロインは免れたが、麻酔銃を耐えられるギリギリまで打たれる?
210:名無しさん@実況は禁止です
13/04/01 10:36:40.91 8135eiWz0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 46>
「お待たせ」麻酔銃を持ってきた夕顔。
「効いたかどうかはどう判断する?」昼顔は悪巧みを思案中の顔だ。朝顔が言った。
「どのくらいの投薬で意識を失うか?と本当に無痛症か?をテストしよう」「賛成!」
直径1.5メートルくらいのとても大きな金属性のタライを持ってきた朝顔。
吊るされ爪先立ちのゲキカラの両脚をタライの中に入れる。
「ああ、あれね?」昼顔が手際よくコンロ式小型ガスバーナーを持ってきて点火する。
「先こっちからやるよ、危ないから」夕顔がタライの中に燃料用油を手際良く流し込む。
「しっかり咥えてろよ、危ないから」
点火済ガスバーナーについたチェーンをゲキカラに咥えさせたと朝顔。
「今から麻酔銃を撃つから、寝ちゃだめだよ。全身燃えちゃうから」3人が離れる。
もしゲキカラがバーナーのチェーンを口から放したら、
金タライの中の燃料が燃え、ゲキカラも炎につつまれるだろう。恐ろしいテストである。
「じゃあ、行くよ」朝顔が狙いを定める「3・2・1、バン」「ズブッ」「うっ」
ゲキカラに麻酔銃が撃たれた。3人は時計を見ながら、嬉しそうに計測している。
「・・・・40秒・・・・45秒・・・・50秒・・」「何だよ、効かないじゃん?」
「分かった。60秒でもう1発追加する。・・・・57、58、59」「バン」「ぐっ」
「・・・・170秒・・・・175秒」「どうした?」「早くもう1発」「・・・178、179、バン」「くっ」
「・・・・210秒・・・・210秒」「おい、どうなってんの?こいつ」「効かないじゃん」「つまんないよ」
その時、陸奥が入ってきた。麻酔銃と火炙りか?とその場を見て理解した。
「相変わらずの悪趣味だな?いったん中止だ。雲鷹(ウンヨウ)さんがいらっしゃった。ゲキカラを見せに行く」
「はーい」3人が声を揃える・・・声だけはめっちゃ可愛い。尚更、こいつらむかつく!
「おい、放していいよ」とガスバーナーを引っ張る朝顔「放せよ」やっと取り上げると・・・顔が引きつる。
「こいつもう気を失ってたよ?」「打ったのは弛緩剤だろ?何で」「意味分かんない」
天井から吊るしているロープを外し、金タライの外に出すと、完全にフニャフニャと床に崩れ落ちるゲキカラ。
両手、両脚を縛られていたので、まともに顔から落ち、うつ伏せになり、もう全く動かない。
「やっぱ、麻酔薬は効いていたんだ・・・なのにこいつはずっとバーナーのチェーンを噛み続けていたのか?」
消えゆく意識の中でゲキカラは3人を確かに「ロックオン」していた。
「顔は覚えた・・・次に会った時・・・ぶっ殺す!」
211:名無しさん@実況は禁止です
13/04/01 13:20:01.56 Sitz7jUd0
age
212:名無しさん@実況は禁止です
13/04/01 16:06:40.16 Sitz7jUd0
age
213:名無しさん@実況は禁止です
13/04/01 19:00:59.72 Sitz7jUd0
age
214:名無しさん@実況は禁止です
13/04/01 20:03:37.28 ZhgVsEyV0
ゲキカラ危機一髪
215:名無しさん@実況は禁止です
13/04/01 22:18:29.53 1k32st4r0
監禁されたんだからエロい事されそうになる展開が欲しい
216:名無しさん@実況は禁止です
13/04/01 22:22:56.43 5n9TyUEj0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 47>
「雲鷹(ウンヨウ)」・・・陸奥が唯一頭の上がらない直属上司。
あのホウジロザメのような陸奥が絶対服従するのだから、雲鷹がどんな人間なのかは想像がつく。
そう陸奥がオニ女国際コースの生徒を使い、
好き勝手な事が出来るのは比叡の後ろ盾があるからに他ならない。
麻酔銃はおろかヘロインまで、雲鷹がどうやって入手しているのか?陸奥でさえ知らない。
分かるのは、「雲鷹についていけば間違いない」という事だけ。
ゲキカラが吊るされていた場所は、雲鷹が経営するホテルの「地下倉庫」だったのだ。
陸奥が「おい、しっかりしろ」とゲキカラの頬を叩くが、身体から完全に力が抜けきっている。
当たり前だ、中型動物用の麻酔銃を立て続けに3発も撃たれたのだ。
「しかたねぇな」と両手両足を縛られたゲキカラを右肩に担ぎ、そのまま雲鷹の部屋まで連れていく。
一般客の眼に触れないように、朝顔・昼顔・夕顔が見張りながら、非常階段から回り込んだ。
「失礼します」陸奥が雲鷹の部屋に入る。
やっぱり雲鷹のオーラが半端ではない。さっきまでホオジロザメだった筈の陸奥がイルカに見えてしまう。
長身で筋肉質、スーツが似合うが、眼光は恐ろしい光を帯びている。どれだけの修羅場を潜り抜けてきたのか?
「陸奥か、おおご苦労さん」と雲鷹の機嫌が良い。陸奥がホッとして立ったまま報告する。
「マジすか女学園3年、大島優子と並び、この街の不良界でトップの「ゲキカラ」という少女です」
「ほお?聞いた事があるぞ。これが・・・ゲキカラ?」
「はい」と言いながら、雲鷹の向かいのソファーに座らせる。まだ麻酔銃が効いていて、首が据わらない。
「良い面構えをしてるな、こいつは上物だ」雲鷹が喜ぶと「使い道はいくらでもありそうです」と陸奥。
「陸奥、お前ならどう使う?」と雲鷹が聞く。陸奥が緊張する。ここが勝負、認められたいのだ。
「はい、最新型「くのいち」にしたいと思います。「強くて綺麗でエロい」・・・需要はいくらでもあるかと?」
「陸奥」「はい?」「流石だな、お前と同じ事を考えていたよ」「ありがとうございます」陸奥の喜びの絶頂である。
「コン、コン」
その時、ノックが響いた。「どうした?」陸奥が答えると「雲鷹様にお客様です」
「おお、待ってたぞ、入ってくれ」雲鷹が笑顔で答える「・・・?」不思議に思う陸奥の前を
「失礼します」と分厚い筋肉、格闘家特有の鋭い眼、のし上がって来た者独特のオーラを出す男が通り過ぎた。
流石の陸奥がそのオーラで少し下がったのだ。こいつは本物だ。
「雲鷹さん、お久しぶりです」と握手しながら頭を下げた人物の名は・・・総合格闘家「ダイマ」。
217:名無しさん@実況は禁止です
13/04/01 22:27:19.02 9LDoPyMb0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 48>
「ダイナマイトみたいな戦闘力と、怒ると大魔神みたいに怖いってことで「ダイマ」だそうだ。
今後、ダイマ君を応援しようと思ってる。デビュー戦でランカーを秒殺だぞ、楽しみだ」嬉しそうに雲鷹が陸奥に語る。
「陸奥、『鈴蘭』って覚えてるか?あれは恥ずかしながら、私の隠し子なんだが・・・
娘、鈴蘭をダイマ君のプロデューサーにしたいと頼んでいるんだよ」流石の陸奥も苦笑いした。
「格闘家をプロデュースって?女子高生に何が出来るんだよ」とはとても言えないが・・・
「雲鷹さん、この女は?」ダイマが聞いた。
そこには、まだ麻酔銃から覚めていないゲキカラがソファーの背もたれに寄りかかっていた。
「おお、そうだった。こいつはゲキカラって、この街の不良界でトップだそうだ。
うちの陸奥が捕まえたんだ。まあ最新型「くのいち」として要人警護や諜報活動をしてもらい、
いずれどこかのVIPの眼に止まれば、高い値がつく若いうちに売り飛ばそうと思ってる」
「雲鷹さん、この女を私にくれませんか?」いきなりダイマが言ったので雲鷹が慌てる。
「くれって、どうするんだ?」「興味があるんですよ、こういう女に」ダイマが笑う。
「一目惚れか?若いな?」「違います、こういうドSっぽい女をドMにするのが楽しいんですよ」
「ははははは、そうか、今は真面目な格闘家だが、昔はかなり悪だったようだな?」雲鷹が笑う。
そして、ダイマが雲鷹の一番聞きたかった言葉を言った「その代わりと言っては失礼ですが、
私の海外デビュー戦を鈴蘭さんにプロデュースして貰うっていうのは?」
雲鷹が大喜びする「やっとOKしてくれたか?よし、この女は好きに使ってくれ」
「ありがとうございます」ダイマが礼を言った。
「何日か滞在するつもりです。鈴蘭さんのご都合が良い時間に打合せしましょう」と
ダイマは手足を縛られ眠ったままのゲキカラをお姫様だっこで担いで出て行った。
「陸奥、すまんな。何か埋め合わせはする」と雲鷹が頭を下げたので陸奥が慌てる。
「雲鷹さんが決めたことですから、異論はありません・・・
しかし、あのダイマがゲキカラの味方だったら、どうします?逃がされた上、こちらの情報が筒抜けに・・・」
陸奥はダイマの心を信じていない。
雲鷹が笑って陸奥を諭す。
「陸奥、ダイマは昔”豹鬼”という暴走族の頭だった。その”豹鬼”をゲキカラ1人に潰されたらしい。
悔しさをバネに狂ったように練習して総合格闘家としてのし上がって来た。そんな時、昔、
自分を、自分の族を叩き潰した憎き女が眼の前で寝ている。男なら・・・やる事は決まってるよな?」
・・・やばいぞ、ゲキカラ!絶体絶命
218:名無しさん@実況は禁止です
13/04/01 23:54:55.90 ixHQXmmo0
盛り上がって参りました!
219:名無しさん@実況は禁止です
13/04/02 01:27:54.39 T2Fhts/B0
やる事って、やっぱり…ハァハァ…
220:名無しさん@実況は禁止です
13/04/02 04:18:23.92 oAbrxQmR0
ドMに調教されるゲキカラさん…ハァハァ…
221:名無しさん@実況は禁止です
13/04/02 09:31:35.35 0g6+auAm0
保守
222:名無しさん@実況は禁止です
13/04/02 12:10:27.67 njdinxOk0
オラなんだかムラムラしてきたぞ!
223:名無しさん@実況は禁止です
13/04/02 13:02:38.82 qwgaRlMd0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 49>
ダイマは自分の部屋にゲキカラを運び入れた。
急な宿泊だったので、2人部屋になってしまったのが、かえって好都合なようだ。
2つある奥のベットにゲキカラをドサッと下ろした。
ゲキカラの身体がベットの上でバウンドし、長い黒髪がバラバラと乱れた。
スカジャン、制服、ロングブーツもそのまま。血や汚れでシーツを汚れてしまっている。
まず、ダイマはゲキカラの両手両足の縛りを確認する。緩んではいない。
そして、噛みつきを恐れてか?手ぬぐいを猿轡のように噛ませる。
まだ全く目覚める気配はない。
次に、部屋の中を一通り回ってみる。ダイマは用心深い性格のようだ。
部屋に怪しいところがない事が分かり、ゲキカラと違う方のベットに寝転んだ。
カーテンをしっかりと閉め、TVをつけ、ぼんやり眺めている。
時々ゲキカラを見る・・・ゲキカラが目覚めるのを待っているのか?
暫くすると、ゲキカラの意識が戻った。まだ頭がフラフラする。麻酔銃3発食らったんだ、仕方ない。
「ここは・・・さっきの倉庫じゃない、ホテルの部屋?・・・両手両足は縛られたままか?口に猿轡?」
その時、TVのボリュームが大きくなった・・・隣のベットに大きな影。ゲキカラの全身に緊張が走る。
立ち上がった男が近づいてくる。見覚えがある顔・・・「ん?・・・ダイマ?」
隣に居た大きな影が、昔素手素足での正々堂々とタイマンし、拳で魂で分かりあえたダイマと分かり
「助かった」とホッとしたゲキカラ。笑みが戻った。
しかし・・・そのゲキカラの思いを踏みにじり、ダイマがゲキカラの身体にのしかかって行く。
「はっ!?」慌てるゲキカラ。しかしダイマがゲキカラの身体に体重を預ける。
「うっ」後ろ手に縛られたまま重さが加わり、両腕が軋む。
それより裏切られた心の痛みがゲキカラを襲った「ダイマ?・・・どうして?・・・嘘だろ?」
次に、のしかかられたダイマにこれから何をされるのか?という恐怖がゲキカラを襲った。
喧嘩以外でこんなに近くに男が来た事が無いのだ。
両手両足を縛られ、猿轡をされ、麻酔銃でまだ身体が動かないゲキカラ。
その絶対絶命のゲキカラを更に恐怖させるダイマの一言。
「久しぶりだな、ゲキカラ。こう見ると・・・ただの華奢な女の子だな。
まさかこういうチャンスが来るとは。棚からぼた餅って諺がリアル過ぎて笑えるな。
ドSっぽいお前がドMになれば、ギャップ萌えが凄いよ?想像するだけでたまらない」
・・・見損なったぞ、ダイマ!ゲキカラ、逃げてくれ!
224:名無しさん@実況は禁止です
13/04/02 16:12:00.79 njdinxOk0
ドキドキ
225:名無しさん@実況は禁止です
13/04/02 19:32:06.31 wyOOG6hB0
興奮してまいりました
226:名無しさん@実況は禁止です
13/04/02 21:47:43.13 gMBzo6AA0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 50>
猿轡され、後ろ手に縛られ、両脚も縛り上げられた上、麻酔薬でまだ身体がいう事を利かない。
今のゲキカラに残された武器は・・・そう「一撃必殺の頭突き」のみ。
自由の利かない身体で、ダイマの巨体にのしかかられ、身体の反動は全く期待出来ない。
「気迫で行くしかない」一撃必殺の頭突き!
「それしか、ないよな?」しかしダイマがゲキカラの額を左手で押さえた。
完全に読まれていたか?・・・そしてのしかかってくるダイマ。最悪の事態!
あの最凶ゲキカラがもはやただの清楚で美しい「だけ」の女子高生に「成り下がった」。
後ろ手に縛られた両腕が、そして全身が、何より心が軋む。あまりのショックにろくに動けないゲキカラ。
・・・突然、身体を起こし、ゲキカラの猿轡を少しだけずらしたダイマ。
全身が軋むような重さが無くなり、猿轡が少しずれて、やっと呼吸が出来たゲキカラ。
しかし、ダイマがゲキカラのスカートを捲りあげ、真っ白な太腿をむき出しにした。
「んーーーっ」恥ずかしさで赤面したゲキカラが必死で叫ぶが、猿轡のせいでくぐもった声にしかならない。
「なかなかいい眺めだな?」ニヤリと笑うダイマ。満足気にドアの方を見る、何を考えているんだ?
「バシッ」「ぐうっ」いきなりダイマの張り手がゲキカラの太腿を強打したのだ。真っ白な太腿が真っ赤に染まる。
流石にプロ格闘家の掌底、凄い迫力。室内に響き渡る打撃音。ゲキカラは身体より「裏切られた」心へのダメージが効いている。
もう、なされるがまま。ダイマがもう一発叩く「ビシッ」「ううっ」強烈な張り手にゲキカラもたまらず声を漏らす。
「バチッ」「ああっ」ダイマの強烈な張り手を太腿に浴び、もう弱々しい声しか出なくなるゲキカラ。
すると、ダイマが攻め方を変えてきた。TVをアダルトチャンネルにしてボリュームを上げる。
思わず画面を見てしまったゲキカラがあまりの卑猥さに顔を背ける。「お前ももうすぐああなるよ」ダイマが近づいて来る。
身をよじって逃げるゲキカラをダイマが易々と捕まえた。
ダイマがゲキカラの身体にのしかかりながら左耳に顔を近づけてくる。
未知の恐怖に「んーーーっ」と声にならない悲鳴を上げ、身をよじるゲキカラ。
必死にダイマから顔を背ける。ダイマの囁くような息を左耳に感じた。ゾッとして総毛だったゲキカラ。
しかし流石の最凶ゲキカラもしっかりと抑え込まれていては、
全身でバタバタと暴れて、ダイマを少しでも拒絶するくらいしか出来ない。
「時間はたっぷりある、楽しもうぜ」
ニヤリと笑ったダイマの言葉が部屋中に響いた。ゲキカラ、どうなってしまうんだ!
227:名無しさん@実況は禁止です
13/04/02 23:15:35.77 s+m+9E6b0
つ、続きを!!
228:名無しさん@実況は禁止です
13/04/03 00:00:06.30 w75vtvUH0
攻めダイマ
229:名無しさん@実況は禁止です
13/04/03 02:39:46.85 fg0BOH9t0
ゲキたむ( *´Д`)ハァハァ
230:名無しさん@実況は禁止です
13/04/03 07:20:17.11 j0jf/juu0
保守
231:名無しさん@実況は禁止です
13/04/03 09:55:19.26 IUTQxyS70
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 51>
「んーーーーー」流石にパニックを起こし、満足に動かない身体ながら暴れ出すゲキカラ。
「仕方ないな」と立ち上がったダイマ、バスルームに入って行った。
持ってきたのは歯ブラシ?ニヤリと笑うダイマ。恐怖と絶望のゲキカラ、身体が動かない。
戻ってきたダイマの左手で両眼を覆われた。何も見えない恐怖!
少しずれた猿轡の隙間から、いきなり歯ブラシの柄を喉奥深く突っ込まれた。
「うげっ・・・ごほっ、ごほっ、ごほっ」
流石のゲキカラも喉奥に歯ブラシの柄を突っ込まれてはたまらない。真っ赤になって咳き込み、悶え苦しむ。
ゲキカラの身体があまりにも華奢に見え、悲惨に思えてくる。「おえっ、おえっ」と
何とか歯ブラシの柄を吐き出そうとしても、ダイマがそれを許さない。更に押し込んで来る。
「うっ、うぐっ・・・うげええっ・・・げほんっ、げほんっ、げほんっ、げほんっ」
流石に耐えきれず、涎を振り撒きながら、涙目で悶え苦しむゲキカラに、ダイマが大声で笑う。
「喉奥まで突っ込まれるとたまらないだろ?そろそろ、ドMが目覚めて来たか?」
あまりの苦しさに全身で泣き悶えるゲキカラを見て、大笑いするダイマ。しかし、何故かゲキカラ越しにドアの方を見た。
その隙を見逃すゲキカラでは無い・・・そうここは既にゲキカラの「殺戮圏内」!
一瞬の隙をつき、歯ブラシを何とか半分くらい吐き出すと、何と柄を噛み割ったのだ「バキッ」
「ブッ」と柄をダイマの眼に向け吐く「うっ?」刹那、ダイマの顔面目がけて、ゲキカラの一撃必殺の頭突きが飛ぶ!
「バキャッ」しかし流石、元県内最強暴走族の頭、現プロ格闘家のダイマ。
かろうじてかわし、目尻をかすめて「ブハッ」と血が舞ったが、致命傷にならなかった。
逆に、身体ごと頭突きで突っ込んだゲキカラは、ダイマにまともに抱きしめられてしまった。
ダイマの太い両腕で抱えられ、身動きが全く取れないゲキカラ。血を滴らせながらダイマが楽しそうに笑う。
「いいぞ、ドMとドSの両立、最高のツンデレだよ。そろそろこっちも楽しませてもらうぞ」室内に響く調教予告!
・・・ついに万策尽きたか?ゲキカラ、しかもダイマを本気にさせてしまう最悪の事態!そのダイマがまたゲキカラ越しにドアの方を見た。
「死ね!」抱きしめられて身体が動かないゲキカラ、懸命に首を斜め後ろに反らし、側面から頭突きをブチ込む!
ダイマが右前腕でゲキカラの喉を押し、頭突きを打たせない。しかし胴体のホールドが緩んだので、少しゲキカラの身体が動く。
縛られた両脚ながら、思い切り飛び上がり、ブーツの踵でダイマの足指を踏みつける「くたばれ!」
「うわっ?」ダイマがかろうじて脚を引き、これをかわす。流石に部屋用スリッパの上からブーツの踵で踏まれたらヤバい。
格闘家の本能か?男の本能か?ダイマはそのまま胴タックルのようにベットにゲキカラを完全に押し倒した。
目尻から頬を伝わり口元まで落ちて来た血を舐めるダイマの眼が残酷に光る。ダイマの身体が完全にゲキカラの上に乗った。
絶対絶命のゲキカラ!必死に顔を背ける。猿轡ごしに部屋中に響く絶望的な悲鳴。
「ああぁぁぁぁぁっ」
232:名無しさん@実況は禁止です
13/04/03 14:20:37.90 j0jf/juu0
どうなる
233:名無しさん@実況は禁止です
13/04/03 18:16:26.68 mohYy4ty0
age
234:名無しさん@実況は禁止です
13/04/03 20:43:54.36 j0jf/juu0
保守
235:名無しさん@実況は禁止です
13/04/03 23:06:10.05 WUA1qAgB0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 52>
アダルトチャンネルの卑猥な音声、「卑怯者」ダイマの高笑い、それらをかき消すようにずれた猿轡からゲキカラの大きな悲鳴。
今や「最凶ゲキカラ」も「ただの美少女」どころか「ドM調教の餌食」になってしまう?
捲りがったスカートの下からところどころ真っ赤に腫れ上がった真っ白な太腿が見える。白と赤のコントラストがエロすぎる。
それでも恥ずかしがる余裕すらない、身をよじり、とにかく全力で必死に「ダイマの身体の重さ」から逃げるゲキカラ。
しかし、それでも、ついにゲキカラの華奢な身体がダイマに完全に抑え込まれてしまった。最後の抵抗か?顔を背け続ける。
ついに、ダイマによるゲキカラドM調教が始まる。
・・・その時、耳元でダイマの息のように小さな声が聞こえた。
「落ちついてくれ、ゲキカラ。俺はあの時のままだ」少しダイマの身体が軽くなった「・・・ん?」ゲキカラが唖然とする。
ダイマが続ける「俺はまだ疑われているらしい、ドアの外に見張りが居るんだ」ゲキカラの捲れ上がったスカートを直した。
ダイマが身体を起こしたので、やっとダイマの顔を見た。眼が濁っていない!「確かにあの時のダイマだ」とゲキカラ。
ダイマが見ると、ドアの下から微かに見えていた影が無くなっていた。先程のゲキカラの大きな悲鳴を聞いてやっと見張りが去ったのだ。
多分あの三つ子だろう?ダイマが耳元で囁く「まだ、しゃべるなよ」そして両手両足のパラシュートコードを取った。
次に猿轡を完全に取り去ると、ベットサイドのメモ帳とペンを取るダイマ。すぐにこう書いた。
『いずれどこかに売り飛ばされるところだった、本当に無事で良かった、ゲキカラ』
ダイマの眼は、純粋に「大切な仲間を心配する」優しい眼だった。
ダイマはずっと「なるべくエロい事をしているようにアピールして、早く見張りを追い払おう」としていたのだ。
「ひどい事をして、悪かったな?」と心から謝るように背中をさするダイマ、自分の目尻から吹き出す血はそのままなのに・・・。
みるみるうちにゲキカラの両眼に涙がたまる。唇が震える。そのままバスルームに走っていき、
そして内側から鍵をかけると、スカジャンの袖を口に押し当てながら、声を殺して泣いた。
流石に怖かったのか?変わらぬ友情に安心したのか?・・・そして泣き止んだゲキカラが戻って来て書いた。
『本当にごめん、ダイマ。お前が信じられなかった。自分が情けない』
『迫真の演技だったろ?でも、手脚縛られ、猿轡、麻酔が効いててあそこまで戦うんだから、流石最凶ゲキカラだ』
『ありがとう。今プロ格闘家なのか?凄いな』『お前に負けてから、本気で格闘技をやってる。そっちは?』
『オニ女と戦っている。そしてムツに捕まった』『俺の知り合いが雲鷹、陸奥の上司。もう陸奥は襲ってこないだろう』
『ウンヨウとムツはヤクザなのか?』『表向きは企業家だが、危ない事も相当やってる』
『最近知り合ったおばあさんの家にたかっている奴がオニ女を使ってる』『雲鷹は地上げ屋も使う』
『おばあさんの長男が何かたくらんでいる』『いろいろ大変だったな』
『来週金曜、オニ女と戦う』『それにはまずは体力回復、今は休めゲキカラ、無茶するな』
バスルームから取ってきたバスタオルをゲキカラの頭からフワッとかけるダイマ。
赤面して下を向いているゲキカラにふと気がついて、慌ててアダルトチャンネルを消す。
『子供には刺激が強すぎたかな』『ああいうのは無理だ』そして、2人の筆談はいつまでも続く。
・・・やはり、命がけで戦ったゲキカラとダイマの「拳の絆」はしっかりと残っていた。2人は言わば「拳友」か?
236:名無しさん@実況は禁止です
13/04/03 23:32:27.13 k59puFS50
ダイマ信じてたぜ!
作者さんの発想すごい!
237:名無しさん@実況は禁止です
13/04/04 02:05:54.24 odJ1ZMh90
泣いてるゲキカラさんを抱きしめたい
238:名無しさん@実況は禁止です
13/04/04 08:19:41.37 kLixrb8e0
age
239:名無しさん@実況は禁止です
13/04/04 13:20:44.58 kLixrb8e0
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240:名無しさん@実況は禁止です
13/04/04 16:24:11.39 kLixrb8e0
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241:名無しさん@実況は禁止です
13/04/04 17:43:49.70 QN02IUil0
<マジすか学園1プロローグ 喧嘩地獄変!ゲキカラ 53>
真っ赤な眼をしたゲキカラを見て、流石に可哀想に思ったダイマ。やっぱり歯ブラシの柄を喉奥に突っ込んだのは辛かっただろう?
『作戦とは言え、酷い事してすまん』『いや、その作戦が分からなかった自分が悔しいんだ』
ゲキカラ大号泣の理由は、まさか「ダイマの演技が分からず自分だけ素でいたから?」やっぱり「普通の美少女」では無い独特の感性。
「うーん?」流石のダイマもゲキカラを呆然と見る『どうした?ジロジロ見て』『普段はただのモヤシなのにな?』
『どういう意味だ?』『お前、やっぱり変だな』『何だと?』お互い額でグリッグリッと闘牛さながら押し合いながら譲らない筆談。
・・・その時、ノックもせずに入って来る人影。ギクリとするダイマ「雲鷹(ウンヨウ)にばれたか?」
そのまま、射るような眼でゲキカラを見ているのは・・・「鈴蘭」だ。
カードキーを持っていたのはホテルのオーナー雲鷹の娘だからだろう?
女子高生とは思えない成熟した身体。見るからに頭も良さそうだ。典型的な隙のない美少女系な顔。
ダイマのプロデュースが出来る聞き、喜び勇んで飛んで来てみれば、
ダイマとゲキカラがベットの上で、額を寄せ合い、親密に筆談している・・・ご機嫌斜めなのは明らかだ。
「ダイマさん、この人は誰?」ダイマはもう隠せないと腹を括った。小声で言う。
「ああ、マジ女いやこの街最凶と言われるゲキカラだ。前にタイマンで俺も倒された。滅茶苦茶強いぞ」
「ふーん、元カノじゃないんだ?眼で会話してたように見えたけど?」苛々している鈴蘭。
「陸奥に拉致されたんだ。いずれどこかに売られそうだったから、雲鷹さんに『ゲキカラをくれ』って頼んだんだ」
「雲鷹・・・その名前を出して欲しくないな、私に父親は存在しないから」
鈴蘭は親の心子知らずか?父親が大嫌いのようだ。
「素手素足、正々堂々のタイマンでゲキカラに負けて、俺はプロ格闘家になる決心をした。
あの時ゲキカラに負けたからこそ、ただの不良がアメリカで試合出来るまでのし上がって来れたんだ。
そんな時、ゲキカラが捕まって、いずれどこかに売り飛ばされると聞いた。
だから、何としてでもゲキカラを守らなければ俺はクズになっちまうと思った・・・それだけだよ」
小声ながら信念のこもったダイマの言葉に、鈴蘭が続けて言った。
「今のダイマさんの言葉に何一つ嘘は無かったと思う
・・・ゲキカラへの感情は、戦いの中から生まれた「真の友情」だという事も理解出来た
・・・私は雲鷹が嫌いだ・・・そしてダイマさんの事が好き
・・・最終的にダイマさんのプロデュースは雲鷹から私に移った
・・・私はダイマさんと一緒に仕事が出来る・・・だったら何の問題も無いよね?」
何とか気持ちの整理が出来たようだ。
聡明な鈴蘭は「この2人には男女の感情は無い」と即座に理解し、笑って出て行った。
「安心して、雲鷹には言わないから。いっぱい話してなよ。当面必要なのは、栄養と着替だよね?」