13/03/14 00:12:44.60 lTSZQr7Z0
パルとピース、そして名無しがプリズンからの脱出に成功したその後、
プリズンに残された者達は警備兵達に捕えられ、それぞれ別の独房へと入れられた。
「テツヲ!!テツヲ!どこにいる!?・・・返事しろよ!」
ウルセーヨがそう叫ぶも返事はなく、静かな暗闇の中でその声が響き渡っただけだった。
「テツヲ・・・・みんな・・・返事してくれ。」
鉄格子を掴み、地面へと座り込む。するとそこに1人の男がやってきた。
「ウルセーヨ~。元気~?」
「てめぇ、看守長!!テツヲは・・・テツヲはどこにやった!?」
「ああ~!愛しのウルセーヨ。その目つきたまらない!」
そう言いながら独房の前に座り込み警棒を突きつける看守長。その目つきが変わる。
「お前らのせいで所長が死んだ。ぜっ~たいにここから出さないよ!!」
ウルセーヨは静かに看守長を睨み続けるが、看守長は不敵に微笑んだままだった。
そして諦めたように、静かに俯くウルセーヨ。
「お願いだ・・・一度でいいからテツヲだけでも会わせて。
何でも・・・・言う事聞くからさ。」
「え?」と一瞬嬉しそうな表情を見せた看守長。だが・・・
「そんな事言って、もうお前らには騙されないぞ!」
「手錠でも何でもつけていいから・・・頼むよ。看守長。」
目に涙を溜め、潤んだ瞳でウルセーヨはそう言った。
看守長は立ち上がり天井を見上げ、何かを考えているようだった。
そしてにやりと笑いウルセーヨの瞳を見据える。
「いいだろう。一度だけだ。鉄格子の下の穴から手を出せ。」
ウルセーヨが穴から両手を差し出すと、その手に手錠をかける看守長。
そして鍵を開け、なぜか独房に入って行く。
地面に両手と両膝を着け、馬のようなポーズをとる。
蔑んだ目で看守長を見るウルセーヨに、看守長が声を荒げた。
「早く!早く踏んで!」
こいつ・・・本当に変態だな。
そう思いながら嫌々看守長の背中を足で踏んづけるウルセーヨ。
「あ~!ウルセーヨ~もっと!もっと!」
気持ちが高揚してきたのか声がさらに大きくなり、看守長は目を瞑った。
ウルセーヨもまた、憎しみを込め罵りながら足に力を入れた。
「おらぁ!!これでもか!!てめぇきもちわりーんだよ!!」
「ああ!すみません!気持ち悪くて申し訳ありません!もっと!!」
「この変態野郎が!!」
さらに力を込め背中を蹴りつけるウルセーヨ。
その時だった―